るつぼ 公演情報 るつぼ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-12件 / 12件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    観てきました、最低限の衣装、舞台セット無し、一人二役など質素な分役者さんの演技が光りました。一番前の席で観たのですが、その演技に圧倒されました。評価欄には賛否両論色々な見方をされておりますが、自分は良かったと思います。次回作も期待してます。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    初日を拝見しました。内容は有名な話なのですが詳細には知らずに拝見。役者の皆さんにも、経験の差があり背景も含めていろいろなトラブルをクリアにしながら頑張っている感じが伝わりました。
    少々そっちにきがとられて、物語に入り込みづらかったかもですね。
     もう少し軽い感じの楽しいお芝居もやってみたら良いのでは、と思いました。
     一生懸命は伝わりました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★

    素舞台に各シーンに関係しそうな
    名画を背後に投影した舞台美術でした
    もうちょい服装とか小道具に
    らしさをUPして欲しかったかな

    二時間を超える長丁場でしたが
    台詞テンションが高く
    一定で抑揚とかリズムを
    感じられず聞き取りし辛いとこが
    多々あって物語に
    没入しにくかったデス

    ネタバレBOX

    ラストシーンは
    ピカソのゲルニカの前で
    クライマックス

    手足にリアルに金属の鎖を付けて
    客席通路から出てくるのは
    なかなかインパクトあった
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/09/26 (木) 13:30

    ストーリー(脚本)がしっかりしていて、凄く楽しめました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    子役から年配の方まで幅広く、どこか結束力の強い町内会の雰囲気がする劇団さん
    良い意味では親しみやすい感じ
    完璧な演出・演技力を求めるスタイルなので諸々気になってしまう所がありましたが、主演を含めた数名の役者さんのポテンシャルの高さ、まだ演技慣れしていない役者さんも頑張って表現しようと…狙いとしているところは理解できました

    「据え膳食わぬは男の恥」というのはもはや死語かもしれませんが、なんで毒香漂う「据え膳」に手を出しちゃうかなぁと・・・男のサガがとことん哀しい
    シェイクスピア作品を中心に活動されている劇団さんとのことですが、いつか泥臭い日本の作品なんかも観てみたいと思いました

    ネタバレBOX

    1時間30分?くらいに迫力満点の見せ場が
    その傍らには女優さん達と一緒に子役の女の子がそのシーンを見守っていたのですが、集中力が切れてしまったのか急にソワソワしだして
    オイオイと思ったものの、やがて演者さんの迫力の演技に女の子がそれを凝視、驚愕の表情へと変わっていき
    本来はそのシーンを支配する演者さんに集中するところではある
    しかし本気の表情で見入っている女の子も気になる
    迫力の演技とそれを本気顔で見入っている女の子、これは計算から生まれた絵面ではないので、結果かなりのインパクトあるシーンとなりました

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    アーサーミラーの作品の【るつぼ】が気になり観劇した
    【るつぼ】は前から知っている作品だったのですごく楽しみにしていました‼︎

    元々、人数がそこそこ多い内容なのだが
    1人の役者が何役も演じていて興味深かった
    特に序盤に出て来た少女の1人が男性が演じていて驚いた
    最初は後ろ姿しか見えておらず
    普通に女性だと思っていたが
    声と顔を見て男性だとわかった

    この人は少女役だけなのかと思っていたが
    途中からエゼキエル・チーヴァー役のユウキ氏だとわかった

    前に見た時はチーヴァーは印象に残らなかったが
    今回のチーヴァーは序盤に少女役もやっていたところから
    かなり印象に残る役だった

    中盤は法廷側で悪役っぽさが強い役だったがハマり役でとてもよかった

    後半の少し心が動き始めたところにもウルっと来てしまった

    主役を演じていたお二人の演技も素晴らしかった
    ジョンの葛藤やエリザベスの葛藤
    お二人の演技に賞賛を与えると共に
    舞台で泣かせてくれた事に感謝したいと思う

    他の役者も演技経験が少ないんだろうなと思う方は
    たくさんいたが
    皆さんの愛を感じました‼︎

    力を合わせて素敵な舞台を作り上げた事に賞賛を与えたい‼︎

  • 実演鑑賞

    良かったと思います。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2024/09/26 (木) 18:30

    久しぶりのアーサー・ミラー
    アーサー・ミラーに初めて出会ったのは半世紀近く前の大学の教養の英語の授業で「A View from the Bridge」だった
    「るつぼ」はその2年前の17世紀末の魔女狩りを素材にマッカーシズムへの警鐘を鳴らした作品だ
    中心となるアビゲイルとプロクターの妻の二役の絵里とプロクター役の平澤智之、それにその召使メアリー役の山本麻祐が熱演だった
    簡素なプロジェクションマッピングのみのセットで会話劇を引き立たせていたのだろうが、さすがにそれて休憩なし2時間40分は長かったな
    それと多様な起用という趣旨はわかるものの、キャストの力量に差がありすぎた
    台詞のない時には棒立ちの者や、男優陣には滑舌が悪い役者も

  • 実演鑑賞

    アマチュア劇団みたいだった。

    演者で良かったと思えるのはメアリー役。
    主演の2人は上手いは上手いんだけど、演じているのが気持ち良くなっている感が好きになれないんですよねえ。

    あと服装にはもう少し気を使ってほしいかなと。
    ラルフローレンのTシャツはないでしょ。
    あとシャツの裾を出していた人がいたけど、あの時代にそういう着方はなかったのでは?
    衣装にお金かけられないからあり物でというのは当然だけど、それくらいは直せるのでは?

    ネタバレBOX

    メアリーとアビゲールを間違えた。
    訂正済み。

    山本さん1人だけ素晴らしかった。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     アーサー・ミラー原作の作品である。板上はフラットの素舞台。ホリゾントはスクリーンになっており物語の場面に応じた絵画が映し出される。時代設定や場所はハッキリしないものの、イギリスの統治下にあった宗教性の強いアメリカという地域の或る地方の物語と解釈できそうだ。中心になる登場人物の要に地域で人気の高い農夫・ジョンとその妻・エリザベス。そしてジョンと不倫関係にあった元召使・アビゲイル。魔女裁判に至り、遂には刑死者迄出すというシリアス物だ。漠然ととある場所で起こった昔話というより寧ろ正しく現在の世界情勢とそのまま重なるような内容として観ることが出来、長い尺を一切感じさせないお勧め作品である。ミラーの慧眼も大したものだが、演劇ユニット、King’s Menを組む若い2人の表現者がこういった作品を選んでチャレンジしていることを高く評価したい。演出もこのユニットの篁エリさん・平澤トモユキ氏が共同で取り組み役者としても出演している。(追記後送)

    ネタバレBOX


     オープニング早々、子供たちと若い娘(牧師サミュエルの姪・アビゲイル)がこの地方(セイレム)の森で踊りを踊ったり何やらさざめきあって遊んでいるような場面、と急に一人の最年少と思われる少女(地主パットナムの娘・ルース)が倒れ込み動かなくなる。踊っていた少女たちの内の幾人かは、服を脱ぎ裸を晒す(舞台上では下着になることで裸を表現している)
     ところでこの少女たちの様子を見ていた者がいた。この地域の牧師・サミュエルである。彼はハーバード卒を鼻にかけて偉ぶるような人物ではあるがこの地域に赴任して未だ浅く敵も多い。彼の管轄下にあるこの地域では、彼を嫌い敵対する住民が多く、この不可解な事件を魔女と結び付け彼を攻撃する材料として用いることが在り得ると考える彼は恐れ警戒していた。そこで子供たちと何をしており、どうしてルースが倒れ動けなくなったのかについてアビゲイルを難詰する。流石に牧師だけあってその追求は鋭いが、アビゲイルのしたたかさは、これを上回りかつて自分が召使として7か月働いていたが馘首にされた農夫・ジョンの妻・エリザベスが彼女を奴隷として扱いたがり非人間的で冷たいなどという話に切り替えると共に事件の肝心な部分を見抜くような懸念を述べていたサミュエルの問いから逃れることに成功。逆にエリザベスの評判を傷つけ、自らの評判を上げる種を撒くことに成功する一歩を踏み出した。
  • 実演鑑賞

    満足度★★

    鑑賞日2024/09/25 (水) 18:30

    CoRichの説明によれば、ベテランから若手まで多彩な実力派俳優が勢ぞろいしての度肝を抜く勢いのある舞台とのことだった。で、期待も大きく初日を観劇。
    が、まるで期待外れ。演出もダメなら、役者もダメ。アーサー・ミラーの台詞・物語が少しも響いてこない。上演時間2時間半が無駄に終わってしまった。「エンディングは、席を立てないほどの衝撃」とのことだったが、違った意味での衝撃的な舞台だった。

    15人の出演者(27役)でまあまあと思えるのはエリザベスとアビゲイルという核となる女性を2役ともこなした絵里(W演出の一人である篁エリらしい)とメアリーを演じた山本麻祐くらい。
    あとは素人に毛が生えかけたか、生えもしないレベルでしかない。よくもまあ実力派俳優が勢ぞろいなどと言えたものだ。
    殊にひどいのは副総督であり裁判官を演じた中島史朗。台詞を全く覚えておらず、紙(宣誓供述書や死刑囚名簿など)や白手袋、小さな紙片に台詞を書いて、それを読むのに必死な有様で、台詞を発する時に相手の顔を見ずにそうしたカンペにばかり目を向けて(当然下向きや、ひどい時は後ろ向きで)ただ大声を発しているだけ。台詞を言っていない時もほとんどカンペしか見ずに、次にどこで自分が台詞を言わねばならないのかばかり気にしている。そんな有様では、登場人物の人間性や感情などをきちんと表現できるはずもない。
    他の役者も台詞をやりとりする際の間があわず、会話が噛み合っていないし、滑舌も悪い。
    あと子役もひどい。序盤で気を失って、このまま死ぬんじゃないかと周りの大人が騒いでいるのに、当の本人は倒れたまま首を動かしてずっと辺りをキョロキョロ見回している。その他の場面でもまるで遊んでいるかのようで、傍に居る大人の役者はそれが気になって仕方のない様子。

    衣装にも多少違和感があるが、主人公であるジョンを演じる平澤智之(W演出のもう一人である平澤トモユキ)がNEW YORKと大きくプリントされたラルフ・ローレンのTシャツなのが最悪。なぜ白無地のものにしなかったのか。しかも劇中ずっと裸足だった。裸足である必然性などどこにもないのに……。
    おまけに、背景として舞台奥に泰西の名画が映し出されるのだが、途中でPCの画面そのまま(全画像の一覧)が映し出されて、それがかなりの長時間そのままの状態での演技。ますます白けてしまった。

    演技力のない座組でやるのであれば理想を高く設定せず、まずはそれなりの戯曲を選ぶべきだろう。どんなに優れた戯曲だろうと、それを読み込み、表現する演出家や役者陣が揃わなければ作品世界を伝えることなどできはしない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    チケットを発売日に定価で買った。

    『るつぼ』は堤真一、黒木華、松雪泰子、溝端淳平ヴァージョンを観ている。ただ黒木華さんが観たかっただけなのだが、堤真一氏のラストの独白にやられた記憶。サルトルの『壁』と云う短編小説に近い衝撃を受けた。自身の存在と死との対峙を極限まで追求し考え抜いたもの。

    1692年アメリカで実際に起きた「セイラム魔女裁判」を戯曲化。魔女と告発された村人150人以上が逮捕、25名が死亡。当時田舎の村、セイラムのピューリタン(キリスト教プロテスタント派の総称)の教義では回心を重要視。「罪を認めれば許される」という宗教的倫理観から被疑者達は悪魔との契約を認め、求められるがままに自白した結果こうなったという。悪を認めて他者を告発すれば許されたのだ。やってもいない悪を認められなかった善良な信者達だけが絞首台に吊るされた。
    アーサー・ミラーが今作を発表した1953年はアメリカで赤狩りの真っ最中。マッカーシズム=共産主義者追放運動が公然と行なわれ、疑われた者達は公職を追放されていた。無実の者達がその無実を理由に処刑されていく社会の狂気、そこがテーマであろう。

    主人公ジョン・プロクター(平澤智之氏)は妻エリザベス(絵里さん)がありながら、17歳の女中、アビゲイル・ウィリアムズ(絵里さん二役)と一夜肉体関係を結んでしまう。勘づいた妻はアビゲイルを解雇する。
    アビゲイルは叔父のパリス牧師(マキノマサト氏)の家に身を寄せる。夜な夜な深夜の森に少女達を集め、カリブ海のバルバドス島出身の奴隷・ティテュバ(芳尾孝子さん)の知るブードゥー教の儀式をもって降霊会を開催。(日本でいうコックリさん)。到頭それをパリス牧師に目撃されてしまう。全裸の少女達が森でトランス状態で踊り狂う様を見たパリス牧師は悪魔に取り憑かれていると考え、悪魔祓いの為に専門家のヘイル牧師(小松大和氏)を呼ぶことに。
    問い詰められたアビゲイル達は村に悪魔が住み着き、村人達を操っていると告発。魔女狩りが始まる。

    胸元を強調する絵里さん(の胸元)が気になった。だが何故二役を演じたのか?演出的に意味があるのなら平澤智之氏も相反する二役を演らないと釣り合わないだろう。
    芳尾孝子さんがろう者とは知らず、緊張で台詞を出すタイミングが判らない為、石井亮次氏が背中を叩いて合図をしているのかと勘違いして観ていた。大変申し訳ない。素晴らしかった。石井亮次氏をもしや『ゴゴスマ』の司会者?と勘繰っていたが普通に同姓同名。
    平澤智之氏は本田博太郎と町田町蔵(康)を合わせた野性味。足がデカく足の指が柔道経験者っぽかった。

    今作は万有引力の『チェンチ一族』風味に調理するのが正解なのでは。正攻法で行っても何か行き詰まるネタ。
    プロクター家の女中・メアリー・ウォーレン役の山本麻祐さんが全て振り切って何も関係なく突っ走っていたのがMVP。ひたすら突っ走れ!

    ネタバレBOX

    開場してまもなく主催である平澤智之氏が観客一人一人に「上演時間は2時間半、休憩はありません」と小声で告げて回る。観客はまだ十人も来ていない。「あ、はあ」としか言いようがない。不穏な空気。山本麻祐さんが前説的に元気に挨拶。さあいよいよ開幕だ。素舞台に背景に投影された西洋の著名な絵画がバック。だが途中スタッフの手違いで画面が操作画面になってしまう。色々と試してみるがどうにも元に戻らない。シリアスなシーンだったが、バックの設定の方が観客には気になる。やっと全画面表示で絵画が投影されて胸を撫で下ろす。いつしか運営側に感情移入している自分に気付く。
    トーマス・パットナム役の中島史朗氏は不味かったら全額返金で有名な池袋のラーメン屋『鈴の木』店長、「りゅう社長」寄せ。声がくぐもっていてなかなか聴き取れない。後半トーマス・ダンフォース判事役の時のカンペ、ガン読みは別に気にならなかった。ただよく聴き取れない。
    子役の咲希ちゃん、多分母親であろう女優が必死にちゃんとさせようと引っ張る。だが集中力が続かない。もう飽きちゃっている。本筋より周りの女優の必死の対応の方を注視。
    小松大和氏は若き日の佐々木主浩似でカッコイイのだが早口で滑舌が悪く聴き取れない。そこが今後の課題。
    衣装は特撮作品におけるピアノ線のように意識を逸らした。

    序盤から勘づきメタ的な観方に切り替えていたのでそんなに腹は立たなかった。市民劇団、社会人劇団なら「あるある」ネタ。この難局をどう乗り切っていくのか?なんて。いつしかエド・ウッドなんかをだぶらせて観ていた。物凄く理想高く情熱燃やして臨んだところで現実は厳しい。何一つ思ったようにはいかない。懸命になればなるほど酷い異化効果で客席は白けていくばかり。誰もこんな筈じゃなかっただろう。必死になって作った作品全てが酷い駄作だったエド・ウッド。だが「いつ観ても深夜3時の気分にさせられる」という優れたキャッチコピーが物語る通り、それはそれで味わい深い。今作の副題、『Fire Walk With Me』はツイン・ピークスの映画版タイトル、火遊びしましょう。観客も手痛い火傷を負ったのだ。

    今作の失敗は単純に演出の力不足。演出をただの演技指導だと勘違いしている。客席から見える全ての物事について、品質の保証をすることこそが仕事。要らないものを削る判断こそが望まれる。脚本通りにこなすことが正解ではない。伝えたいものをきっちり観客に伝えることこそが正解。ただこんな失敗、人は誰でも経験するもの。誰か他人のせいにして逃げてはいけない。こういう時こそ全て自分の責任だったと引っ被るべき。こんな失敗はよくあること。鼻でせせら笑えばいい。LAUGHIN' NOSE。

    ただチケットを発売日に定価で買った。

    ※以前、今はなきシアターミラクルにてとある老人が観劇。開幕してすぐに口を開けひたすら熟睡。これ感想はどう書くつもりなのか気になったが、星5つで適当な絶賛。それから彼の言説は全く信用していない。これがこの業界の正体だ。真剣に観て批判されるより、観もせずに絶賛されたいのだろう。何を求めているのか?何が欲しいのか?無意味なゴマスリごっこ。自分の惨めなナルシシズムを支えて貰いたいだけなのか?下らない演劇ごっこよりもそここそが気になる。お前の正体を教えてくれ。

    ※上記は特定の個人に対して書いたつもりではなく、自分も含めた受け手と作り手と作品の関係性に対してのものです。このサイトはもっと有意義なものに成りうる可能性があると思っています。ここを見なければ観劇しなかった作品は無数にある。だから褒められた貶されたの場で終わって欲しくはない。作品とはそんな単純な消費物ではない。自分自身への自問自答として“正体”という言葉を用いたのですが非常に伝わり辛い文章でした。

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