るつぼ 公演情報 演劇ユニット King's Men (キングスメン)「るつぼ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    子役から年配の方まで幅広く、どこか結束力の強い町内会の雰囲気がする劇団さん
    良い意味では親しみやすい感じ
    完璧な演出・演技力を求めるスタイルなので諸々気になってしまう所がありましたが、主演を含めた数名の役者さんのポテンシャルの高さ、まだ演技慣れしていない役者さんも頑張って表現しようと…狙いとしているところは理解できました

    「据え膳食わぬは男の恥」というのはもはや死語かもしれませんが、なんで毒香漂う「据え膳」に手を出しちゃうかなぁと・・・男のサガがとことん哀しい
    シェイクスピア作品を中心に活動されている劇団さんとのことですが、いつか泥臭い日本の作品なんかも観てみたいと思いました

    ネタバレBOX

    1時間30分?くらいに迫力満点の見せ場が
    その傍らには女優さん達と一緒に子役の女の子がそのシーンを見守っていたのですが、集中力が切れてしまったのか急にソワソワしだして
    オイオイと思ったものの、やがて演者さんの迫力の演技に女の子がそれを凝視、驚愕の表情へと変わっていき
    本来はそのシーンを支配する演者さんに集中するところではある
    しかし本気の表情で見入っている女の子も気になる
    迫力の演技とそれを本気顔で見入っている女の子、これは計算から生まれた絵面ではないので、結果かなりのインパクトあるシーンとなりました

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    2024/09/28 23:54

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  • 絵里様

    5日間に渡り大作を扱った公演、お疲れ様でした。
    そして、ありがとうございました!
    どことも異なる体制を取られている劇団さんである事が伝わってくる公演でしたので、コメント頂いた内容によって、また新たな感慨深さが滲んできています。
    プロの俳優さんと舞台経験の少ない(または初めて)の役者さんとの共演作品の場合、どうしてもプロの方達の水準に合わせて観てしまう事が多いと思うのですが、敢えてこのカタチを取っておられるキングスメンさんの活動主旨が何らかの方法で公演前(中)に伝わってくると、また違った角度の目線を持って鑑賞できるのではないかと思ったりもします。

    東京乾電池さんの「真夏の夜の夢」が、やはりベテラン俳優さんと若手俳優さんの混合、演目も味方となったカオスさで何とも言えない面白味がありました。初演だったと思うのですが、王様たちの前で劇中劇を演じる職人の一人に蛭子能収さん(本職漫画家)自分で自分の台詞が可笑しくなったのか、はたまた照れ臭かったのか吹き出してばかりで周りを巻き込み劇中劇がグダグダに、それを複雑な表情で観ている王様との構図があまりに可笑し過ぎて苦しくなるほど笑いました。
    蛯子さんだから得している部分もありますが、狙い半分と偶然が生み出した奇跡の時間でした
    あまりに面白かったので数年後の再演に行ったのですが、きれいにまとまっていて逆にガッカリしたのですから難しいものです

    感想では「泥臭い日本の作品」という例えをしてしまいましたが、唯一無二のスタイルとポリシーを持って活動されているキングスメンさんだけのカラー、自然と伝わってくる結束力(お祭りみたいで楽しい)併せてこれからも観客を楽しませてくれます事に期待しております。

    2024/10/06 00:25

    コナンさま、ご観劇ありがとうございます。また、あたたかく詳しいクチコミをいただきまして、感謝いたします。
    「結束力の強い町内会の雰囲気がする劇団」と表現していただきましたことも、とても興味深く拝読させていただきました。私達は劇団員としては主演の平澤智之と絵里の二人だけのユニットで、今回の出演者の殆どはオーディションで集まってくれた個々の役者陣です。その人達が力を出し合ってこの難しい作品を創り上げてくれました。その姿を「結束力」と言ってくださったこと、嬉しく思います。役者とはこういうものでなければならないという垣根を外して、様々な人達が活躍できる場でありたいと、私達心から望んでいます。そのためにこれからも試行錯誤しながら取り組んで参りたいと思っております。
    主役のジョン・プロクターは、はなから“信念の満ちた正義のヒーロー”ではなく、書いていただいた通り、「危険な据え膳に手を出してしまった」“迂闊な、普通の男”なんだと思います。その男が、物語の終盤で、自分の人間としての生き方に目覚めていく、その姿が人々の心を打つのでしょう。

    ネタバレBOXに書いていただいた件についてですが、そのように温かく見守ってくださって、ありがとうございます。当団体では様々な障がいを持つ俳優を積極的に起用しております。それぞれの俳優の個人的な事情については特に公開しておりませんが、毎公演ごとに複数名のこのような事情わお持ちの役者が出演しているということはお伝えさせていただきます。私個人としても、稽古中、本番中に、コナンさまが感じられたように、計算から生まれたものではない素晴らしい結果を数々目にすることがありました。結果として、彼女は素晴らしい子役であると思っています。人はそれぞれ能力値が異なり、得意不得意の分野も様々ですが、彼女はこのような芸術作品の中で、たしかに物語を吸収し、他の役者と共にその世界を生きている、そして計算できない結果をもたらしてくれる、このような子役は類を見ないと思います。
    次回作はシェイクスピア作品に戻ります。ぜひ観に来ていただけましたら大変嬉しく思います。

    2024/10/05 11:01

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