満足度★★★★★
ジーン
とっても丁寧に話が始まっていく。
折り込まれていた人物相関図を見ていたからもあるだろうが、
話しの設定・人物の設定がすぐわかり、内容に入れる
何場面か、人物同士の議論や自己主張(ちょっと硬いいい方ですが、言い争いとかではなく結構意味をもったセリフってことがいいたい)があり、重い・深い。
最後、ジーンとなって、終演後しばらく放心状態になりました。
社会経験を何年かやった人なら、相当考えるところがあるような話しだったように思います。
満足度★★★★★
物語はつづいていく
初見。。最近あまりヒットがなかったので、久しぶりにまたお芝居みたいなぁ!と思う作品でした。
前情報からは想像もつかなかった、日本が舞台とは思えないヨーロッパの寓話のようなお話。かわいらしい衣装とそれぞれのキャラクターも好きでした。お医者の奥さんの過去も気になりました。。
ホチキス小玉さんが魔女のよう。。
満足度★★★★★
心からのダブルコール。
初・カムヰヤッセンです。郷愁感漂う民話のような始まりに、心臓は次第に温かくなり。そこから徐々に、未来への恐怖に冷たい感触が頭をもたげ。いつしかその冷たさが温かさを上回り、じりじりと焼けるような痛みに覆われ、慟哭の中に差すやわらかな希望にまた温かさが蘇る。当パンは読んでいませんでしたが、浮かび上がる物語からは明らかに今の日本を髣髴とさせられ、愛すべき古き良き日本が崩れ去る様に恐怖を覚えました。これは日本人のための寓話。テキストに沢山の言葉が散りばめられた、愛しい日本の物語。役者さんが全員素晴らしかったです。舞台の上で、物語の中で正に「生きて」いました。細やかな息づかい、素朴な笑顔。それぞれの心の変遷に、誰一人として目が離せませんでした。静かに崩れるバランス感やその再生、どれもが涙を禁じえません。客席の灯りがついても鳴り止まない拍手に二度泣きしました。素敵な時間でした、本当に観て良かったです。
満足度★★★★★
考える演劇
社会の理不尽や思惑,抵抗むなしく巻き込まれる人々の生活を通じていろいろなことを考えさせられてしまう。これは奥が深いでしょう。後半の展開には胸を打つものもあります。役者さんたちの熱演にも満足。しかし,小玉久仁子さんはどの舞台でもいい味出しているなぁ。初カムヰヤッセンだったけど,この劇団気に入ってしまいました。
満足度★★★★
寓意の先に浮かび上がる感覚
シンプルにおかれた設定の中に、世界を俯瞰する寓意が宿る・・・。
切れを持った役者達がくみ上げていく物語には
世界を纏う間口があって・・・。
そのたどり着く先までを描ききっているからこそやってくる
ラストのシーンからの
俯瞰に深く心を奪われました。
満足度★★★★
饒舌な良心で出来ている
多くを知ることで人は幸せになれるのか。
私たちはもう知らなかった時代に戻れないし、価値観の転換も出来なくなってしまった。何か大きな力によって全てを失わない限り・・・。
終盤、孤独な彼の叫びが私たち自身の痛恨の記憶を激しく揺さぶる。
まっとうな主張は饒舌だが、今はこの直球勝負を評価したい。
役者陣の熱演も○。
熊さんみたいな北川氏の良心が感じられる。
満足度★★★★
戻れない場所へ
わかりやすくて、スッと入っていける優しい空間。ただ描こうとしている世界が壮大すぎて、あぁ壮大だなぁという印象しか残りませんでした。豪華な客演陣で大きな劇場で良いテーマで、もう少し丁寧に人物が描かれると共感も大きいなと思いました。
満足度★★★★
観に行ってよかった。
シンプルだが観終わった後に心があたたかくなる。ラス前のシーンはアートだったと想う。美術、照明スタッフに拍手。何よりも役者陣のクオリティーが素晴らしい。脚本を何倍にも引き上げて魅力的でした。
満足度★★★★
シンプルに見えるが含みは沢山
シンプルかつベーシックであるがゆえにもっと小さな友人関係から歴史上の国家のレベルまで当て嵌めて受け取ることができるのがミソ。
なので、舞台上の出来事の「奥にあるもの」を観ると言うかそこからインスピレーションを発展させて自分の中で発展させることができるか、演じられている表層だけ観るか、によって評価が異なるのではあるまいか?
また、時折舞台と客席の「垣根」を超えて人物の心情がこちらの心に飛び込んで来る感覚は3-D映画の如し? 他にもいくつかの台詞が心に刺さったし。
その場に居合わせているように感じる「サラウンド」的なものはままあるが、こういうのはあまりないなぁ…(個人の感想です)
満足度★★★★
広いが狭く感じる
火を手にした事による人類の過ちと言ったところか。
物語もわりとわかりやすく展開していき、なかなかに面白かった。もう時間があっという間でした。
満足度★★★★
面白かったです。
良い意味で素直で捻りの無いストーリー。前半を観ただけで、こう展開していってオチはこうなるんじゃないか予想が付き、まあその通りになりました。
こんな風に書くと、揶揄しているようで詰まらないと思われがちですが、全くそんなことはありませんでした。捻りがなく予想が付くと言う事は、人が経験する物語は全員違う中で、何か人の心の奥深くで繋がっていて、それをなぞられているようで、ある種の快感であると思います。そんなストーリー展開の素晴らしさを、改めて見直させてもらいました。
自分は変に難解にすることで高尚と勘違いしているような脚本や独りよがりの自己陶酔型の演出をしたりするような作品が嫌いなので好感が持てました
満足度★★★★
初カムヰ
PLAT-formance安藤理樹くん扮する村長の叫びがものスゴく心に響く。
いつから歯車が狂ってしまったのか、こんなことを望んだんじゃない。
無知のまま歩み続けることの恐ろしさ、、、もう取り返しがつかない。
これはお芝居の中だけの話じゃない、現実への警告!
豪華なキャストにまざまざと見せつけられてあっという間でした。
甘粕阿紗子さんの娼婦姿が艶っぽさだけでなく人間身溢れる
感じがステキでした。
満足度★★★★
カムヰとしてはわかりやすい作品?
主催は,やりたい事をやっていく!てタイプと思って来たんですが,優しい人柄がにじみ出てた気がします。それから,作品が演じられつつ,観客の反応を見る主宰が観察できるという趣向?もちょっと面白かった。主宰もチラチラみてました。声を出す方向が客席向きでないと,少し聞き取りにくい感じ。北川さん,声を大切になさって下さい!
満足度★★★
好きか嫌いかって言われたら真ん中。
お行儀が良くて清潔なお芝居、という印象。
そのお行儀の良さが私には物足りないと思う部分もあるけれど、逆に、下品さ・エグさをゴリ押しして「刺激的でしょ?」って悦に入っている芝居を観ても辟易することが多いので、こういうお行儀の良い劇団も存在していて欲しい気持ちもある。我ながら偏屈な観客だ(笑)
それにしても良い役者さんたち使ってるな~、それはうらやましかった、本当に。出ているって知らなかった大好きな齋藤陽介さんを見つけたときにはキャッ!ってテンション上がりました。
満足度★★★
初カムヰヤッセン
文明の発展の弊害や日本の政治のいい加減さが象徴される内容が分かりやすく描かれて万人受けする内容が良かった。
オープニングとエンディングのシーンが美しくて好み。