満足度★★★★
21世紀版『魚が出てきた日』的?
新生物が出没するようになった村落に広がる波紋に地方の閉鎖性や中央に対する想いなどを練り込んで◎。
脚の生えた魚をナニカの象徴として読み解くこともできそうだが、そんな深読みをせず表面だけとらえても十分面白い。
満足度★★★★★
この1本で、もの凄く好きな劇団になった
とにかく面白かった。
もうワクワクしながら観た。
伝奇的であり、SF的要素に「今」の空気を送り込んでおり、若いながら、熱演の役者たちがいいのだ。
満足度★★★★★
参りました
出身地が舞台なので気になっていましたが、幕が開くとセリフは懐かしの方言。期待が高まります。話はカルト的な怪獣映画を彷彿とさせるもので、排他的、因習的な漁村の人間模様も丹念に描かれていて、徐々にのめり込んでしまいました。最後は人類の破滅や再生みたいな壮大な所にまでいってしまうのですが、全くの絵空事のようには感じませんでした。いやー凄い。参りました。
満足度★★★★★
”自然・未知の存在”への驚異と畏怖。
人間というちっぽけな存在では決して抗うことの出来ない自然の摂理。それでも人間はその現実の中にあって、必死に立ち向かい、そこから再び立ち上がろうと努力する。
大震災、そして放射能汚染の脅威。今、自分たちが直面している現実。そこから必死に立ち上がろうとしている、正に”今ここにある現実”を描いた作品だったと思う。
脚本・演出・役者陣すべてが素晴らしかった。
満足度★★★★★
手が届くほどの未来にある真理
今年観た舞台の中で一番面白い作品でした。
小さな小さな村で起こった奇怪な出来事で、
今現在起こっている世の中の理不尽さや人のエゴなど
上手く違う形で反映させて表現されていたと思います。
一歩間違えると、壮大な話しすぎて纏まらないどころか、
見れたものじゃない作品になるくらい危ういストーリーですが、
それを上手く纏め上げ、物語としてとても幻想的ですばらしい作品に
仕上げられていたと思いました。
満足度★★★★★
仮想未来、そして回帰
開演前、丹念に当日パンフレットを熟読する。これを怠るとほとんどのお芝居の重要部分が見え難くなるからだ。しかし観客の中で当日パンフを見ようともしない観客のいかに多いことか。更には観劇後、椅子の上に置いて行ってしまうのだから、なんとも情けない。
さて、今回の舞台は序盤から引きづり込まれワクワクドキドキの連続だった。苦笑するような場面もあり、キャストらの演技力でも魅せられ、全体的な構成力、照明で更にサスペンス度が強まって終わってみれば桟敷童子のような、いやそれ以上の世界観だったと感じた。だから勿論、ワタクシの好みのど真ん中だったのだ。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
無題68
四角い舞台の三方を座席が囲みます。会話は宮崎地方の言葉(であってますか?)で行われますので、少しわかりにくいところがありました。怪物が漁村を襲う、と聞くとどうしても「ゴジラ」を思い出してしまいます。当然、捕獲かどうかという議論になるので、本作品もここらについて、またこの話か・・・みたいな見方をしてしまいました。ところが姿かたち、正体などが徐々に明らかになるにつれ、どんどん引き込まれてしまうのでした。
満足度★★★★
よく練られた構成
近未来の劇。1時間50分、休憩なしというのは、私にとってかなりきつい部類に入ります。(すぐに眠くなるから)
ミステリーとして徐々に真相が明らかになる展開と、一地方の漁村?のゆったりとした風土とがうまく調和して、脚本自体がしっかりとした構成のもとに演じられていることに、まず好感が持てました。
ユーモアを一切排除して貫徹させている点も、昨今の安直な劇と比べて『品位』を感じさせます。
ああ真面目な劇団だなと、私には安心感を持って観ることができました。
集落の歴史と住人の複雑な関係、新生物の発現などの因果関係については、やや私の認識能力を越えたものがありましたがf^_^;、骨太の劇として印象に強く残りました。
まだ若い人が多い劇団。あと十年くらいすれば、年齢構成もバランスがとれたものになりそうで、これからも見守っていこうと強く思いました。
満足度★★★★
話が非常に良く出来ていた
なんといっても話が良かった!
きちんと「今やる内容」になっていました。
怪物が示唆しているものが
こちらの想像を何度も覆して、面白かったです。