満足度★★★★
すごい、すごい!!
地方競馬の競走馬と競馬を愛する男たちのお話。この演出と、それを体現する役者さんたちに脱帽。
本当に急遽観に行って良かった!
評判に違わず良いもの観せて頂きました。
馬たちも男たちも格好良くって可愛くて涙が止まりませんでした。
次回公演も絶対観に行く!!
満足度★★★★★
人馬一体
以前のチラシを見たときは、
タイトルから騙し絵だから、
詐欺師の話かなと予想していたのですが、
見事に裏切られました。
馬の話でした。
でもね。
馬だから競馬のシーンとかないんだろうと思っていたら、
まさかね。
人が馬を演じるとは。(演劇なので当たり前ですが(^_^;)
パラドックス定数にしては珍しく暗転があり、
音楽もかかるという珍しい公演でした。
でも、この演目にはそれがふさわしい。
5頭の馬と5人の人間の物語。
5頭と5人が微妙にリンクしている。
性格が同じだったりと、
馬社会のシーンでは馬同士が会話するし、
人間のシーンではもちろん人間が会話する。
馬と人間が混在するシーンでは、
一方通行の会話だ。
それは馬と人間だからね。
でも、シーンが進んで一瞬だけ、
馬と人間が通じる合う瞬間がある。
でも通じていないかもしれない。
お互いの思いが同じだけで、同じ言語はしゃべっていないのだから。
人馬一体。
人に人生があるように馬にも人生(馬生)がある。
ただ走ることに全てをかける姿に人は感動して、
自分の人生を投影する。
そこには、純粋にゴールに向かう崇高な姿をした、
馬がいるから。
人間は迷い、立ち止まることがあるから、
走り続ける彼らに惹かれるのだろう。
パラドックス定数の新しい進化を見た気がする。
演劇ってやつは可能性が無限大ですね。
満足度★★★★
いつもと違うパラドックス定数
いつものパラドックス定数は
異常な緊張感と物語のノン・フィクション感を強く感じるが
今回は、かなり違った。
いつも以上に
演劇的表現や音楽を使ったいたし、
今回は今回で楽しめた。
次回作がどうなるか楽しみだ!
満足度★★★★
不思議な牛丼
初見。レベルが高いです。すごいと思ったのはバランスの良さ。芝居のバランスというのは捉え方がさまざまだ。牛丼に喩えれば(わざわざそんなものに喩えなくてもいいのだけれども)、牛丼自体がメチャ美味い!というのは「完成度」だが、でもちょっとサラダも欲しいな、ケチらず味噌汁もつければよかった、というのが「バランス」の問題だと言えるだろう。芝居というのは吉野家と違って、牛丼単品勝負なのか、定食なのかを事前に客が選択することが困難な商品だ。だから客席に座ってみて、ああこれは単品勝負だろうと思っていたら、急にサラダが出てきてびっくりすることもある。ひとそろい揃っているからと言ってバランスがいいとは限らない。食べ終わってみてはじめて、これが単品だったのか定食だったのかわかる、芝居とはそういう不思議な「牛丼」であり、つまり芝居のバランスとは、芝居がスタートして徐々に固まってくる「単品か定食か」という客の期待値に対して、応じたり裏切ったりしていく、その対応関係のうまさにある、というのが私の考えで、その意味で驚くほど巧みなバランス感覚を見せられた芝居でありました。
満足度★★★
競馬。。
予想屋のくせにオシャレな衣装?!と思いきや、馬だったのですね。びっくり。
中央と地方とでオッズが違うのか。
乗馬はあれど競馬さっぱり経験ないので一度行ってみたくなりました。
足のくせがあるのが馬っぽかった。
満足度★★★★★
噂に違わぬ
劇団の前評判から観たいと思っていましたが、今回機会に恵まれ観劇することが出来ました。正直、人が馬を演じるとの事できぐるみでも着るのか?安いコントならんか?と言う不安がありましたが、始まって直ぐ吹っ飛びました。中野の劇場に背広を着て常歩している馬がいましたよ。まあ、見事です演技も演出も、自分自身がカカリ気味で見入ってしまいました。
競馬レースシーンでは瞬間瞬間で躍動感がひしひしと感じられて、見ててドキドキしてしまいましたし、馬ドラマ(勿論人間ドラマにも)には目頭が熱くなりました。単純な擬人化にならなかったのは、脚本家の野木さんが彼らに対して愛情を持っているからだと感じられ、馬の耳には念仏は届かないかも知れないけど、何かは響いているんじゃないかと思わせくれた素晴らしい舞台でした。
満足度★★★★★
裏切る潔さ
パラ定的ではないところに連れて行ってもらった今作。
人によっては「いつもと違う」と望んでいた風景・着地点では無いかもしれない。
が、そうして人の思惑や期待を裏切るようにして、またも新たな種を蒔いた作家。
観劇の帰途、反芻するその後味はとても優しくあたたかく甘美だった。
彼ら的な・・・とはいったい何だろう。
勝手に括り縛っていた自分が小賢しく笑い飛ばしたくなるほど、実に勇敢でしなやかな作品。
野木さんが描く世界を「期待」や「らしさ」という名の型に嵌めるのは止めようと改めて思った。
満足度★★★★★
これが演劇だ!
幸せな時間をありがとうございました。
暗転中も、前傾姿勢のまま拝見していました。
今日が楽日なんてもったいないなー。
もっと沢山の人に観てもらいたい(満席だったけれど)と思えた作品。
凄い
昨日ソワレ、観劇させていただきました。ただただ脱帽。ただただ感激。感動。いろいろな優しさ、、、もうこれは、慈悲ですね、慈悲に溢れた作品です。はい。野木さんは悟りを開いているに違いないと。生老病死の生以外を、とてもわかりやすく、愛情たっぷりに登場人物の個性を生かし描かれています。このまとめ方ハンパないです。私は号泣でした。笑えます。泣けます。癒されます。ヒーリング効果絶大です。
満足度★★★★
夏バテ気味の観客に
いつもと少し違う夏、
酷暑の中で
こういう、気楽に入りこめて
グイっと楽しめるお芝居はありがたい。
人馬一体のしなやかさにとりこまれて
たっぷりと楽しむことができました。
満足度★★★★★
サラブレッドのダンディズムで男たちに鞭を一発! −−演劇的トロンプ・ルイユ
演劇でしかできないシカケが見事に活かされる。
笑いも随所にある。
競馬の知識ゼロの私が観ても面白かったから、芝居を観たことない人で、競馬好きの人が観たらたまらないのではないかと思った。
満足度★★★
ほんとに人馬一体化してました。
競馬なんて日曜日のスポーツコーナーで結果を見聞きするくらいの知識しかなく、地方競馬と言われても、電車のトゥインクルレースの広告やら、大井競馬場くらいしか想像出来ない。
楽しめるか、幾分不安感でしたが、見てみればそこにはまさしく人馬一体となった話が静かに熱く繰り広げられてました。
馬場やパドックを周回するシーンは、まさに競走馬といった感じ。
各自の衣装が、馬との性格を現しているようで似合ってました。
満足度★★★★
愛だね
私も20年来の競馬ファンだが、脚本を書くために数ヵ月勉強したのでは書けないようなマニアックなセリフが次から次へと飛び出し、野木さんの競馬に対する造詣、愛がひしひしと伝わってきた。
人と馬を瞬時に演じ分ける役者の力、脚本の妙は素晴らしかった。
ただ、競馬としてはありえないマンガのようなレースは、私の期待するパラドックス定数のリアルさの対極にあるため、そこが残念だった。
今回の公演は、野木さんの競馬への思い入れが強かったが故の、ある意味パラドックス定数の変化球なんだと思った。
満足度★★★
パラドックスファンとしては、やや物足りない
今までは、いつも手に汗握る感じで、舞台に集中させられ、心が予断を許さない状況に追い込まれるパラドックス定数の舞台ですが、今回は、大変緩やかな時の流れで、音楽も心地良く、まさかの睡魔に襲われることしばし。
舞台構成は鮮やかでしたが、やや単調で、いつもの緊迫感がなく、これが、パラドックス初見なら、星5だったと思うのですが、私の個人的な、この劇団への期待度からすると、星は3ぐらいの感覚でした。
役者さんでは、植村さんが圧倒的に素晴らしく、彼には何度も感情を揺さぶらせて頂きました。井内さんも、いつもながらの安定の名演。
でも、他の役者さんは、いつもの、冷徹非情な名演がまだ目に焼きついてしまっているせいか、どうも、今回のような、人情、馬情の豊かな役柄は、任に合わないような印象を受けました。
小野さんは、なかなかチャーミングでしたけれど…。
満足度★★★★
地方競馬の情景
正直申し上げて競馬というものをあまり知らない。だから女性の野木さんがこれを書いたのにまず、驚く。更に彼女には大好きな競走馬がいて、今は現役を引退して北海道で種牡馬として暮らしている「タイムパラドックス」のMEMORYが当日パンフに記されているのだから、もしかしたら、「パラドックス定数」はこの馬からとったんかいな、なんて勘繰ってしまうのだった。笑
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
地方競馬好きです
舞台セットに繋がれている役者は馬屋にいる馬にしか見えなかった。
厩務員にマッサージされたり調教師に脚をチェックされたり、パドックに予想屋と、まるで競馬場にいるようだった。
JRAと地方競馬の関係や競走馬が命懸けで走る様子が上手く描かれていたと思う。
馬同士の会話や人と馬との会話が上手く絡み合って、競馬関係者の馬に対する気持ちが伝わってきた。
楽しい競馬観戦でした。