満足度★★★★★
噂に違わぬ
劇団の前評判から観たいと思っていましたが、今回機会に恵まれ観劇することが出来ました。正直、人が馬を演じるとの事できぐるみでも着るのか?安いコントならんか?と言う不安がありましたが、始まって直ぐ吹っ飛びました。中野の劇場に背広を着て常歩している馬がいましたよ。まあ、見事です演技も演出も、自分自身がカカリ気味で見入ってしまいました。
競馬レースシーンでは瞬間瞬間で躍動感がひしひしと感じられて、見ててドキドキしてしまいましたし、馬ドラマ(勿論人間ドラマにも)には目頭が熱くなりました。単純な擬人化にならなかったのは、脚本家の野木さんが彼らに対して愛情を持っているからだと感じられ、馬の耳には念仏は届かないかも知れないけど、何かは響いているんじゃないかと思わせくれた素晴らしい舞台でした。