満足度★★★★★
ある意味、伝統芸能の正統な継承
現代に置き換えた談笑の「シャブ浜」とか、嘘をつき、拾った金を隠した妻を殴打する話にしたりとか、古今の噺家たちが懸命に新たな「芝浜」作りに挌闘してきた歴史からポンと突き抜けちゃってるのに、紛うことなき「芝浜」だったなあ。
満足度★★★★★
圧倒的な「芝浜」の再構築
たっぷりすぎるほどの遊び心とともに
「芝浜」という噺のスピリットが再構築されていく。
その創意の豊かさと緩急のバランス、
さらには噺の枠組みからの広がりに
圧倒されました
芸術劇場のブランドが傷つきそう
よいところは、客席の作り方尺の取り方や、コンポラアートな舞台美術のみ。それもすぐ飽きた。
演劇というくくりでは、他の演劇人に失礼千万。タダの悪ふざけの過ぎた大学祭。そういうつもりで、途中から見たのだがそれでも、あまりに刹那的で、付け焼刃で、その場しのぎで、幼稚さ、拙さだけが不愉快に伝わったのみ。
会場の受付では、芸術劇場のスタッフが「ご飲食は客席では出来ませんので、ロビーでお願いします」と案内をしているのに、客席に入ったら、その日のゲストの女優だか女郎だかわからん女が、ビールの500ml缶を呷っていて、それで、頭の中がブチ切れた。
あと、赤ん坊の泣き声がするのでそっちを見たら、まだ、生まれて間もない、本当に小さな赤ん坊が母親と思しき出演者(内輪の人間?)に抱っこされていた。それで、アレだけの大音量の中パフォーマンスするというのだから、赤ん坊の感覚器の発達に悪い影響を与えていたに間違いなく、タダでさえ子どもが嫌いで、目の前に現れて欲しく無く、それが、虐待すれすれのところで抱っこされているのだから、ものすごくそれでも不愉快な思いをした。
酒飲みゲスト女優は、演技などできず、ヨレヨレ。シラフでは過激な演技など出来ない女優など、服を脱がないストリッパーにすぎない。
そのような場面があったため、その他のものも、演技ではなく、本当に合法ドラッグでラリってパフォーマンスしている、洒落にならないうそ、悪意ある虚偽を並べ立てた映像を流している、という受け止め方しか出来ず、非合法団体のパフォーマンスに参加してしまったという、見に来て損した、悔しいだまされた、と思わせる内容だった。
満足度★★
ヒドミから遠くはなれて
劇場に足を踏み入れると、
そこは折込チラシの置かれた客席が滑稽に見える舞台空間。
そこで展開する大人の学芸会。
このでたらめさ加減は間口を狭めてるよなぁ。
みんな目が笑ってないから何か恐いし。
もはや客席も劇場も必要としない団体になってる。
「芸劇eyes」なるラインナップに組み込まれてるのはおかしいよね。
M-1のテツandトモというか、直木賞にノミネートされた京極夏彦というか。
満足度★★★
真面目な人たちの真剣勝負なお楽しみ会
これは、全身で楽しもうとする能動的な態度で臨まないと楽しめない。
そういう「意志」を継続させないと、楽しめないかもしれない。
気を抜いて観ると「飽きる」ところもある。
ぶつ切り的な感じだからだろうか。
全体的な印象としては、「ああ、やってる人たちは楽しいんだろうなあ」というもので、「お楽しみ会」的な印象を受けてしまう。ただし、それがちょっとうらやましかったりもする。
出たいわけじゃないけど。
満足度★★★★★
ポジティブさに恐怖
どうもこれはChim↑Pomに遭遇した時と似た感覚。
今はまだただ、UMAに遭遇した直後のような放心状態。
芸術劇場ってああいう空間になるのか。
おすすめはしないが観ておくべき舞台な気はする。
「ダメさ」かげんそのものが「深さ」
最初はなんか段取りの悪い学園祭みたいな感じがして、正直「ダメだこりゃ」と思ったのですが、だんだんそれが意図的であり、そのダメさ加減こそが落語『芝浜』のテーマなんだと…逆に深さを感じてしまい…これはただ者ではないな‥と。はっきり言えることは、フツーではない・・・ということ。で、また、評価の次元に乗せることにも躊躇してしまうくらいの世界だった・・・ということ。
満足度★★★★
なんと言っていいやら…凄かった
快快の作品は私にとっては観るというよりは体験で、その点で今作はより本質的な意味で「体験」でした。ただの観客参加型イベントではなく、全体が「SHIBAHAMA」になっていて、全身全霊のメッセージも受け取れたように思います。
満足度★★★★★
あらゆる意味で刺激的!
快快が芝浜をモチーフに芝居をやると聞いて正直驚いた。ポップなパフォーマンス集団と、落語の世界が結びつかなかったからだ。ところが見事に快快の「SHIBAHMA」になっていた。
会場に入った瞬間から、快快の世界が広がる。舞台の上にはまるで縁日のように楽しいものが溢れている。そして繰り広げられ快快流パフォーマンス。最初から最後まで徹底した観客サービス。そしてびっくり箱のように次から次へと楽しませてくれる。
演劇?ショー?イベント?
そんな垣根を取っ払ってそこに快快の世界がある。とても素敵だ。