浦島氏の教訓 公演終了 ご来場御礼 公演情報 浦島氏の教訓 公演終了 ご来場御礼」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★

    勝手に
    なぜだか自分でもわかりませんが、勝手にSFと勘違いしてました。伏線に気をつけながら観る芝居はひさしぶりだったので、結構楽しめました。ほんの少しだけ後どうするのと思わせつつ終わるのが良いのかもしれません。

  • 満足度★★★★

    クスクス
    笑いの連続でお腹に低周波治療器を付けている様でした。腹筋鍛えられたかも(笑 激的な展開は無いけどそれがまた良いなぁ。
    翌日、歯医者に行きましたが治療の合間に思い出し笑いをしてしまった。

  • 観劇
    最高でした。意欲的な脚本に、安定した演技。誰が何を言おうと、傑作です。

  • 満足度★★★★★

    知らなかったことが悔しい
    恥ずかしながら…そして、悔しいけれども、初めて拝見しました。何でいままで知らなかったんだろう。主宰の板垣雄亮さんって、「イキウメ」の役者さんかと勘違いしていました。いやいや、勉強不足でした。ズバリ!自分の大好きなツボにはまった作品でした!・・・「必ず観なければいけない劇団」がまたひとつ増えてしまいました。

  • 満足度★★★★★

    やっぱり好きだなっ
    殿様ランチ舞台初日と今日観てきました。

    初日の6/23観て今日7/2観てきましたがやっぱりクスクス笑いが満載で自分的には『プププゥ』って笑いが好きなんで一回観ているけど今回も『プププゥ』と知らず知らずわかっちゃいるけど笑っている自分がいました。

    殿様ランチの独特のこの雰囲気好きです
    まだ観てない人は一度お勧めです。

  • 満足度★★★

    何も起こらない これはこれで良い
    久しぶりに観劇。何が楽しかったというのも無く、しかしながら結構笑った気がします。 全然ありだと思います。あの淡々とした感じはこの劇団のカラーだと感じました。 皆さん空気読める役者さんな印象。

  • 満足度★★★★

    面白くて、でももっといけそう
    笑いの間が絶妙で、
    そのバリエーションも豊か。
    で、きちんと観る側を連れていってくれる技量も
    それぞれの役者にあって。

    まあ、居心地よく笑えたのですが、
    モットを期待したりもして・・・。
    前回公演のようなグルーブ感が
    もうすこし生まれてもよいかなと感じました

    ネタバレBOX

    繰り出されてくる笑いについては
    個々の間や
    微妙な広がり方の一つずつに
    惹かれました。

    役者たちのきっちりと作りこまれたお芝居が光る。

    ただ、前回レベルの巻き込むような笑いのステージにまでは
    少し届かなかったような気がします。
    核となる浦島太郎の物語と
    舞台上の物語のかぶり方がすこし弱いというか
    昔話と舞台上の張りこみの話の間に
    すこしですが乖離を感じる

    結局張りこみの物語の一本勝負のような感じ。
    まあ、ベースがあるので
    それでもすごくおもしろくはあるのですが
    たとえば
    もう一歩浦島さん側に物語が絡みついてくれると
    それだけで何倍も観る側が
    取り込まれる気がするのです。

  • 満足度★★★★★

    不意打ちの連続。
    劇的な展開になりそうになると振り出しに戻り『こういうことは普通にありそう』な話を1からはじめることがミッションであるかように、素朴な場面描写がちまちまと繰り返される。
    ストーリーの面白さで舞台を牽引していくというよりも、どちらかといえば役者の所作や何気ないひとことにスポットライトがあたっている感じ。
    派手さはないけれど、地に足のついた面白さ。映像と音楽のセンスも抜群。
    からくり仕掛けの舞台装置にもきっと心ときめくハズ。
    近頃人生に疲れているひとたちに是非おススメしたい舞台。思わず二ヤリすること必至です。

    ネタバレBOX

    風呂なしオンボロアパートの一室から殺人事件の犯人が立ち寄るかもしれない元恋人宅を張り込みをしている刑事たち、所轄の警部、クリーニング店店員らのエピソードを中心に描いていく話。

    物語にひとつの筋を通すというよりも、ひとつの場所でいくつもの場面を紡いでいくスタイルで、舞台中央にある押し入れの扉が『どこでもドア』になっていて、扉を出入りすることで場面が変化したりする。
    扉の向こう側の背景が、押し入れになったり玄関になったりする舞台装置のカラクリがのび太の押し入れに住んでいるドラえもんみたいでワクワクした。

    機材やらテーブルやらを持ちこんで張り込みの準備を整えてからというものの、職務を全うし、地蔵のように椅子に座り夜通し張り込みつづける真面目な刑事がいる一方で、夏合宿に来たようなノリなのか張り込みを放棄して寝るフリーダムな若造の刑事がいたり。のっけから水道が止められていてトイレが使えない!って大騒ぎする刑事がいたりするのが面白い。

    駅のホームで体格の良い男数名にボコボコに殴られていたクリーニング店店長を、勤務時間外だったという理由で助けなかった十勝刑事は上司の沢木刑事から、例え勤務時間外であったとしても、困っているひとがいたら助けることが常識だし、そんなことは言わなくてもわかるだろうと御託を並べ、勤務中だったら助けたか?と問う。すると十勝は「モチベーション次第では。」と答える。世代間の違いだろうか。脂の乗った上司から『常識』の差異について怒られる部下というシチュエーション、あるあるとおもった。
    また、十勝のスルーした一件が、いじめられている亀=クリーニング店店長、浦島太郎=十勝に置き代えた『もしも浦島太郎が亀を助けなかったら』ヴァージョンの再現だったのかな、とおもうと役者の所作がこれまでとは違った風にみえてきて、より楽しめた。

    一方、店を閉めて実家へ帰ることになったクリーニング店店長に次の仕事を探すように言われたアルバイト店員の朝倉が、『姫と出会っていなければ浦島太郎はあんな思いをしなくてすんだ。』と主張していた店長に、自分の気持ちを竜宮城の姫になぞらえて『浦島と過ごした時間を忘れてほしくなくて、玉手箱を渡した姫の気持ちがとてもよくわかる』と店長に告白し、店長の田舎連れて行ってほしいと頼むシーンは、とってもチャーミングだった。浦島太郎がこんなに胸がキュンな話だとは想像もしていなかったので、驚いた。
    この後、クリーニング店店長のせいで上司から怒られたと被害妄想に陥った十勝がふたりのもとへやってくるラストでは、悲劇にもつれ込む予感がするのが興味深い。朝倉が姫、店長が亀だとすると浦島太郎(運命)には逆らえない、ということなのだろうか。

    部下に麻雀の駒なんか買い与えたりして一見イイ人そうに見える鍋島刑事が、「世の中のすべてのことはじゃんけんで決まるものだ」と主張して、事件を自分の手柄にしようとするわるいひとで。
    こういう上司に騙されないようにしよう。というのが個人的には一番のいい教訓になった。笑
  • 満足度★★★★★

    成熟した大人のためのイケナイ演劇!
    子供の頃には食べられなかった焼き魚の内臓を「苦くて旨い」と思えるようになった人なら、この作品は物凄く楽しめるはず!

  • 満足度★★★★

    そこはかとなく可笑しい会話
    基本はシリアスな張り込みの現場でのドラマながら時折そこはかとなく可笑しい会話が挟まれるのが楽しく、かつリアリティを与えている、的な。
    また、中心となるアパートの一室以外の場を見せる時に使う手法が独特にして愉快。

  • 満足度★★★

    舞台装置が凝っていた
    ふすまが横にスライドする時と、観音開きに開く時で。
    舞台の場面設定を変更する演出は楽しかった。
    引き合いに「浦島太郎」の話は出てくるのだが、
    基本的には個性的なキャクターたちの織り成す、
    ハリコミの話でした。
    笑える「キメ台詞」が要所に散りばめられた、
    クスクス笑えた芝居でした。

    ネタバレBOX

    自分の行動に見返りを求める新人くんのオチが、大変気になりました。
    明確なヒントの無い終わり方で、とっても消化不良を感じてしまいました。

    女上司と植毛さんの絡みは、ものすっごく楽しかった。
    皆さんの「えっ!誰?」といった表情と演技が、なんともいえず笑えました。

    ハリコミする部屋での話しながら、
    対象者の説明や関係についての解説が薄くて理解がしにくく感じられました

    山さんが足を拳銃で撃っちゃったらしい話は、
    もう少し広げて、突っ込んでも良い気がしました。

    いろいろ個性的な登場人物を上手に見せてくれました。
    タイトルに即した、いろいろな個人の解釈も出て話されて、
    上手く繋げられていたと思います。

    亀の中身が出る話と、実は恩返しにきた亀なんです。の
    告白は、オチの田舎についてゆく話しに合わせて、面白かったのにー。
    そこで現れた新人君の格好が、すさんでいて・・・。
    (最初の行に戻る)
  • 満足度★★★★

    くすくす笑いをしながら、台詞を楽しむ
    よく組み上がっている話。
    役者もいい雰囲気。

    どうなるんだろう、と楽しむ。

    そして、「亀は甲羅を脱ぐのかどうか」を、帰宅してから、真っ先にネットで調べることになったのだ。

    ネタバレBOX

    話の中心にある張り込みは、実はそれほど重要ではなかったのではないだろうか。実のところ、まったく膠着したままで、何事も起こらない彼らを取り巻く、さまざまな人々のほうに、ちょっとしたドラマがある。

    例えば、本筋とは関係ないと思っていた、若い刑事の十勝が、ラスト近くに見せる、何ごとかが起こりそうな予感をさせる雰囲気や、クリーニング店の店長と従業員の恋物語、さらに、大村の頭髪や上司との関係など、周囲では物語が進行しているという皮肉的な話が効いている。
    (大村は、植毛お試し期間が過ぎて、もとに戻るのだが、で、あれば、もっと・・・な頭のほうがよかったような気がする。あれだとちょっと中途半端かな。でもかえってリアルか)

    犯人もまったく別の場所で逮捕されてしまうし。

    ここには無理をすれば「浦島」的な要素が隠れている。
    つまり、竜宮城である張り込み現場では、時間は止まったままのようなのだが、その周囲の現実では、いろいろなことが進行しているということだ。

    張り込みを終えて、彼らが現実に戻るときには、どんな玉手箱が待っているのだろうか。
    それは、例えば、ただ事ではない様子の十勝の表情からうかがえる、イヤな出来事だったりするのだろう。

    まあ、あとは、十勝が吹き込まれた「助けてあげても、いいことだけが起こるわけではない」という言葉のとおり、助けてもないクリーニング店長に「恩返し」というか、お礼参り的な展開というものも考えられる(「何か見返りがあったのか」と店長に聞いたことを上司に告げ口されたので)。

    さらに、クリーニング店の店員の「玉手箱を渡した乙姫の気持ちがわかる」と言った、ちょっと恐ろしい言葉もかかっているのだろうか(帰るんだったら、酷い目に遭わせるかもしれないと)。

    まあ「教訓」という意味は、それほど深く考えなくてもいいのだろう。だって、もともとフライヤー等の説明にも「教訓はあるのだろうか」なんて書いてあるし。
    「教訓」なんてなく、「助けたら恩返し」されるということと、理由のわからない「玉手箱」というブラックボックスのみを現代に残しているのだろう。
    そんなフレーバーが散りばめられていたのだ。

    細かい台詞がなかなか面白い。クリーニング店での会話の、染み抜きや亀の様子にかけた下ネタちっくな会話や、方言と標準語、そして、それによる女性刑事の反撃。
    それに合わせての、ちょっとした表情などの演技も巧みだ。

    また、店長が携帯でする会話から、不倫を想像するのだが、同居しているのは、実は母親だということが後でわかる。こういうシカケが実に楽しい。
    澤木がかつて、山下のせいで足を怪我してしまうのだが(それも誤射されて)、それについても、「だって急に出てくるんだもの」であっさりと流すあたりも面白い。換気扇のヒモが取れちゃうとか。
    こんな、ちょっとしたくすぐりが山盛りなのである。
    それに気がつけば、くすくす、としてしまう。

    現場のリーダー山下を演じた服部弘敏さんの、独特でひょうひょうとした感じがよかったし、別のルートから犯人を追っている鍋島を演じた板垣雄亮さんの不気味で、恫喝チックな刑事もなかなかだった。

    ただし、いくつかのエピソードが、最終的にうまい具合に絡まっていかない感があり、もうひとつすっきりしないのが少々残念(ま、絡まりあっていかず、玉手箱も開けることのない、っていう話なんだけど)。

    それにつけても、殿様ランチは今回で3回目だが、いつもなんか暗い陰がちょっとだけある(ガンで死ぬ話だったり、劇中劇ながら無慈悲に殺されたりとか、今回は十勝刑事だ)。

    そして、亀はどうやら甲羅を脱ぐことはできないらしい。
  • 満足度★★★★

    棘のある言葉
    話の端々に出てくる棘のある言葉で笑わせてもらいました。

    ネタバレBOX

    あまり浦島伝説という感じはしませんでしたが、張り込みとか、縄張り争いとか、警察の内情を垣間見ることもでき楽しめました。

    逆に、亀にこだわり過ぎない方が良かったのではないですか。

    若い刑事十勝の損得勘定、それで給料貰っているのに勤務時間外だってよく言うよって思いますが、服務規程にはどう書かれているのかな。

    最後、凄いけんまくでクリーニング店を訪ねた十勝、意味不明でした。

    障子の使い方、良かったですね。横開きの障子がドアのように開閉する不思議さ…、それでもってドアと看做すと畳敷きなのに即座に場面展開が自然に受け入れられる不思議さ…。
  • 満足度★★★★

    意味はよくわからないけど・・・
    「浦島太郎」の現代版みたいな話を想像していたが、そういう単純な芝居ではなく、浦島の話は出てくるけれど、微妙に絡み仕掛けられている感じで、頭が悪いので「教訓」が何なのかはっきりとは理解できない。ただ、登場人物の会話が面白いので、芝居としては楽しめた。

    ネタバレBOX

    取り壊し寸前の古アパートの一室を借りて、張り込みにやってきた山下(服部弘敏)ら刑事の一団。
    退出時の「原状復帰」をめぐって、ブルーシートを敷くかどうかで揉める。
    先乗りでシートを敷き、写メを撮っておいた武田(杉岡阿希子)。その写メを報告用に利用するが時刻差から工作がばれ、上司(加藤弘子)に叱責される大村(足立信彦)は毛髪の植毛のお試し期間中。上司は部下・大村の昇進をとても気にしているそぶり。
    山下と別の捜査ルートから星をマークしている鍋島(板垣雄亮)、澤木(平塚正信)、十勝(高島桂介)らとの合同捜査のようだが、主導権をめぐって対立する。結局、鍋島ルートで星は逮捕され、事件は一件落着。
    板垣の自然な演技、まじめに話しているが可笑しみがあって引き込まれる。
    事件の星は元クリ-ニング店に勤務していたというが、その事件とはまったく別の駅前で起きた暴行事件の被害者・当麻(小久保剛志)もクリーニング店の店長。山下らが薬物ルートで犯人を追っていたが、「当麻」は「たいま」とも読むので、事件に無関係ではあっても符合させる点を作っているのが面白い。十勝は暴行現場を目撃していながら、勤務時間ではなかったという理由で黙認したことが澤木の耳に入る。十勝は警察幹部のジュニアということから澤木には遠慮がある。
    当麻は女店員(中嶋さとみ)と郷里に帰って一緒になろうかと言う話になっていたが、十勝がやってきて、暴行現場の黙認を認めながらも「あなたをあのとき助けた場合の見返りは何だったんでしょうね」などと唐突な質問をして当麻は当惑する。当麻は「遅くなるから夕飯は先に食べていて」と家に電話していたので、一人暮らしではなく所帯もちなのかと思ったが、女店員との結婚話になるのがよくわからなかった。
    アパートから撤収する際に、組み立て式テーブルをまたバラしてダンボールにしまおうとして緒方(小笠原佳秀)が手間取る場面は一度開けると収拾がつかなくなる「玉手箱」を暗示しているようでもある。
    田舎に帰るという当麻の話のあとで、田舎の友達と携帯電話で方言で会話していた緒方が同僚の気配に急に標準語に変えたり、場面、場面が微妙につながっている芝居。
    ひとつの空間で、障子がドアになって別の場面が展開するのも、浦島の異次元の逸話を思わせる。終幕近くで大村の頭髪が元の薄毛に戻るのも浦島の白髪を連想させる。
    当麻と女店員が浦島太郎の話について会話する場面がある。御伽噺では「家に帰るまで絶対に中身を開けないで」と乙姫が浦島に約束させるが途中で開けてしまって煙が出て白髪になってしまうのだが、家に持って帰ってから開けたら煙以外のものが出てきたのだろうか。太郎が地上とはまったく別の長い時間を竜宮城で過ごしてきた事実は変わらなかったと思うのだが。浦島太郎が乙姫との約束を守っていたら、地上の時間は止まってくれて、お爺さんにならずにすんだのだろうか。2人の会話を聞いていて改めて、浦島太郎の教訓ってはたして何だったのだろうと考えてしまった。ちなみに子供のころは「約束を守らずせっかちなことをすると後悔する」と解釈していた(笑)。
  • 満足度★★★★

    真面目で深いコメディ。
     張り込み中の刑事達の物語。ネタバレになるのであまり書けないが、犯人逮捕に重きがあるのではなく、その中での刑事のやりとりこそがメインドラマ。最初から最後まで笑いがたえず、コメディに間違いないが、演じている役者は笑わせようというそぶりは少しもない。それどころか、それぞれの役を真剣に演じている。こういうコメディを見るとうれしくなってしまう。

     役者は全員さすがにうまいが、中でも服部弘敏の味のある演技に感心。人間味を感じさせる名優である。

  • 満足度★★★★

    コメディでしょ、ねえ、そうでしょ。
    って言いたくなるほど、面白い!個々のキャラクターらの癖というか、相手をなぶったり、ボケかましちゃったりとコメディにも色々あるけれど、ダークコメディみたいなナリ。

    舞台のセットにも工夫があって、違う場所で起こってる場面を襖からの出入りで見せる。実に楽しい舞台だった。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX

    犯人の元カノを、きちゃない昭和初期風のアパートで張り込む刑事らの物語。ここで登場する刑事らの癖のある人間像が愉快千万!アクションもないし、大げさな笑の渦もないが、ほとんど会話だけで成り立ってしまうようなコミカルさ。刑事らは大真面目に会話してるのだけれど、一つ一つのセリフが絶妙に面白いんだよねー。

    見返りを求めるジュニア刑事の十勝とその上司・澤木との人間関係にも笑えたし、大村とその上司との関係の描写も見事だった。場面はアパートの中の刑事らの情景と県警での情景、十勝が助けなかった被害者とそこに勤める「亀の恩返し」風な女子との絡みを織り交ぜながら、押入れの襖を一つのコマの違う場面の入り口にして展開させていた。上手い!と思う。

    終盤、十勝が駅構内で助けなかった事案について上司から「警官にむいてないんじゃないか?」と休暇をだされてしまうシーンがあるが、これを被害者のせいと責任転嫁し、己の非を認めたくない十勝は被害者に会いに行った場面で幕を引くが、この部分の後の展開を想像すると、本当に恐ろしいと思った。

    以前、観た公演「空気正常」でも鉱山の穴をキーワードにして穴の外と中を巧みに表現していたが、板垣はこういった展開の仕方は群を抜いてると思う。脚本も面白いが、その巧みな演出にはいつ見ても、ニヤリ!としてしまうのだ。

  • 満足度★★★★

    やっぱり面白い♪
    決して大爆笑というわけではないけど、安定して面白いというか。役者陣も適材適所でそれぞれはまっていたし、随所にちりばめられた小芝居的(?)な笑いのセンスも個人的に好き。特に大きな見せ場がある訳ではなく、どちらかというとまったりとした展開ではあるけど、シーンの切り替わりのテンポも良く観ていてぜんぜん退屈しなかった。

    ネタバレBOX

    この作品のテーマと「浦島太郎」のエピソードの共通点て‥。いかにも何かが起こりそうな展開にもかかわらず、結局特になにも起きなかった(この作品)≒いかにも教訓がありそうな展開にもかかわらず、結局特にこれといった教訓はなかった(浦島太郎)、というようなことだったのかなぁ。
  • 満足度★★★★★

    満足感
    予想外な設定、しかも襖がドア?なんとも楽しませてくれます。
    ラストに、何か感動が残るわけではないのですが、満足感ありました。
    何の満足感なのか、考えたのですが、役者さんの吐き出すセリフ、間合いがリアルな感情表現になっていて、観ていて心地良く引き込まれました。

  • 満足度★★★★

    楽しめた!!
    評判どおり、面白く、最初から最後まで十分に楽しめた。
    チラシに書いてあるように、場内が割れんばかりに大笑いするほどの場面はなかったけれど、思わずクスクス笑ってしまうのがこの劇団の特徴のようだ。

    ただ、勘が鈍かったり、セリフを聞き漏らしてしまうと置いていかれるので、注意が必要(笑)、というか舞台に集中していたほうがいい(途中、身内だか知り合いだかわからないが、役者のことをしゃべっている2人組がいて、うるさかった。マナーが悪すぎる)。

    場面転換用のセットは、上手いアイデアだ。
    で、教訓は・・・・・・ま、楽しめたからそれでよしとしよう。

  • 満足度★★★

    僕には難しすぎた
    わからなかった。。。節々で殿様ランチ特有?のクスッと笑ってしまう場面は散りばめられていたが、スジとなるものが見えなかった。
    ”なぜ助けたのだろうか。なぜ連れられたのだろうか。なぜそこから帰ろうとしたのだろうか。なぜ「開けてはいけない箱」など貰ったのだろうか。”
    この問いに対する作品の意図に思いを巡らす、という感じではなく、モヤモヤした気持ちで終わってしまった。

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