浦島氏の教訓 公演終了 ご来場御礼 公演情報 殿様ランチ「浦島氏の教訓 公演終了 ご来場御礼」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    コメディでしょ、ねえ、そうでしょ。
    って言いたくなるほど、面白い!個々のキャラクターらの癖というか、相手をなぶったり、ボケかましちゃったりとコメディにも色々あるけれど、ダークコメディみたいなナリ。

    舞台のセットにも工夫があって、違う場所で起こってる場面を襖からの出入りで見せる。実に楽しい舞台だった。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX

    犯人の元カノを、きちゃない昭和初期風のアパートで張り込む刑事らの物語。ここで登場する刑事らの癖のある人間像が愉快千万!アクションもないし、大げさな笑の渦もないが、ほとんど会話だけで成り立ってしまうようなコミカルさ。刑事らは大真面目に会話してるのだけれど、一つ一つのセリフが絶妙に面白いんだよねー。

    見返りを求めるジュニア刑事の十勝とその上司・澤木との人間関係にも笑えたし、大村とその上司との関係の描写も見事だった。場面はアパートの中の刑事らの情景と県警での情景、十勝が助けなかった被害者とそこに勤める「亀の恩返し」風な女子との絡みを織り交ぜながら、押入れの襖を一つのコマの違う場面の入り口にして展開させていた。上手い!と思う。

    終盤、十勝が駅構内で助けなかった事案について上司から「警官にむいてないんじゃないか?」と休暇をだされてしまうシーンがあるが、これを被害者のせいと責任転嫁し、己の非を認めたくない十勝は被害者に会いに行った場面で幕を引くが、この部分の後の展開を想像すると、本当に恐ろしいと思った。

    以前、観た公演「空気正常」でも鉱山の穴をキーワードにして穴の外と中を巧みに表現していたが、板垣はこういった展開の仕方は群を抜いてると思う。脚本も面白いが、その巧みな演出にはいつ見ても、ニヤリ!としてしまうのだ。

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    2010/06/28 17:40

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