明けない夜 公演情報 明けない夜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 29件中
  • 満足度★★★★★

    ラストシーンも
    見逃せない素晴らしい出来ばえ。

    ネタバレBOX

    1963年、ボイラー製造会社の社長の娘が誘拐される事件が発生。営利目的か、怨恨か。刑事たちの活躍と、数ヶ月前の出来事から真相が明らかになっていくという推理劇。

    ラストシーンでちょっと頭が混乱してしまいました。サンモールスタジオからの帰り、新宿二丁目の交差点の手前辺りでスッキリしました。腑に落ちました。起きたことは起きたこと、迷宮入りにしてしまえってか。シリアスで面白かったです。

    薄いスクリーン越しに過去の出来事らしく見せる手法は良かったですね。オープンリール式のテープレコーダー、昔風のステレオやテレビなど、小道具も雰囲気がでていました。

    ところで、誘拐された小学生低学年の役として、可愛い子役の女の子が出演していました。夜の8時から始まったお芝居は上演時間1時間40分ぐらいでしょうか、終わったのは9時半を過ぎていました。労働基準法が気になりました。
  • 満足度★★★★

    評判の舞台
    観てきました。

    確かにすばらしい完成度でしたね。装置も凄い。
    まとまっていたと思います。
    やや刑事の達がコミカルに見えましたが、

    ただ観終わった後、すんなり受け止めてしまった自分が不思議に感じました。
    重い話なのに。

    推理モノだから重くならなかったのか、よくわかってないのか、
    外側から見ると不可思議なことが多いなって思いました。

    改めてこのような出来事を考えさせられた作品でした。

  • 満足度★★★★

    外伝~それぞれの事情
    本編の登場人物たちによる5分ほどの一人芝居12本。
    本編で描かれた「その日」の1年前のエピソードから始まり次第に「その日」に近づいて本編の内容との関わりが強くなり、「その日」の3日後までを描いて葬儀の日の母の後に「その日その時」の娘で締めくくるのがインパクト大。
    他にもその場に他の人物もいる設定のものでは、誰がいてどんなことをしているのか?を想像する面白さがあるし、「一人芝居見本市」的な?

  • 満足度★★★★

    本編
    娘を誘拐された会社社長自宅客間での一夜(と回想場面)を描いており、昭和中期の「社長宅」の客間をリアルに再現した装置(ステレオやテレビはどうやって調達したんだろう?)での緊張感にあふれた息詰まるドラマに往年の黒澤映画…ってか誘拐を描いた昭和の日本映画や警察ドラマ全般を思い出す。
    95分というコンパクトな上演時間に娘を誘拐された親の事情や所轄と本庁の軋轢など人間ドラマをギッシリ詰め込み、回想シーンも交えて進めながら冒頭のシーンを再現して終わる構造も巧み。

  • 満足度★★★★★

    本編2回目
    見た回:本07/18 15:00→外07/20 17:30→本07/26 15:00

    本編2回目で最初に思ったのは、本編の構成がかなり変わったということ。
    ストーリーは一緒なのだが、順番を入れ替えたり、効果音・照明が付け加えられたり、あるシーンでの登場人物が増えたり、新しいシーンが増えたり、まるで別の公演かのよう。

    例えば、最初は夫婦2にで誘拐犯から電話がある場面から始まるが、その次の場面は一度完全に暗くなった後、明るくなると本庁の刑事二人と妻の3人がいて、電話への対応方法について説明するんだったと記憶している。
    でも、今回は短い間隔で暗くなったり明るくなったりしている中で登場人物が動き回ることにより状況説明がされていて、どういう状態なのかわかりやすくなった。
    ジュラルミン(アルミ?_)ケースの中身がなんであるのかも1回目は良くわからなかったのだが、2回目ではお金が入っていることが理解できた。

    全般に話は判りやすくなったのだが、多少説明的になったり、同時に板の上にいる人が増えたため、ひとりひとりの登場人物のふるまいをじっくり見るのが難しくなったように感じた。1回目は登場人物をじっくり見て、これは何を意味しているんだろうかと一生懸命考えてみてもなかなか状況が見えなかったのだが、2度目では登場人物が増え状況はわかりやすくなったが一人一人の登場人物をじっくり見るのが難しくなった。

    どちらがいいのかは議論があると思うが、私は1回目の方が好みだったりする。

    終演後に、まだ疑問に思うことのうち2点を中村さんに直接尋ねてみたが、外伝で説明されているということだった。そこそこ注意深く見てたつもりだったんだけど、見てもきずかなかったり忘れてしまうことってやっぱりあるんだ。
    もう一度外伝を見たくなったが、別の予定があったため泣く泣く会場を後にした。

  • 満足度★★★★

    外伝、最終日に。
    公演終了しているのでここに。「1人5分」の芝居と聞いてあの少女が5分も演じるんだろうかの疑問と、刑事の腰痛の要因が何かあるのかしらと思ってやっぱり行くことに・・・・結果特に腰痛に関してのエピソードはないんだけどもラスト、雷光の中で佇む少女には「ヒィッ」と思わず言ってしまいました(恐怖レベル5段階中3)。一瞬これは自分だけが見えているんじゃないかと周囲を見回しホッとする。生身の人間がそこにいるのだけど、子供の残酷で怖くて美しい姿に息が止まる。存在の力強さ。
    外伝は本編と違いユーモアもあって楽しい60分。
    DCPOPの堀さんがひとつ階段を上がった気がした。

  • 200907252000
    200907252000@サンモールスタジオ

  • 満足度★★★★★

    <外伝>張りつめた緊張感
    確かに、本編ではすっきりしない感が残っていたので、外伝は見てみたいと思ったのだが、スケジュール的にはかなり厳しいので、完全に観るのをあきらめていた・・・。

    ネタバレBOX

    みささんの「ああ、成る程!と納得する」「観たほうがいいです」という悪魔の囁きコメント(笑)に負けて(背中を強く押されて)、なんとか都合をつけて観に行った。

    そして、「みささんありがとう」とまず言いたい。
    決断をさせてくれたおかげでとても良いものを見逃さずにすんだのだ。

    出演者が1人5分ずつ語る、ということだったので、てっきりそれぞれが舞台の真ん中に立って、モノローグを語るのだと思いこんでいたのだが、それはうれしいほうに外れた。
    それぞれが短い1人芝居で、出演者それぞれの、それぞれの時間帯(1年前から2日後まで)における大切な状況を見せてくれるというものだった。

    1人芝居を演じることで、その人がどういう人だったのか、ということだけでなく、その場にいる(という体の)物言わぬ相手(1人芝居なので、相手の台詞は一切観客に聞こえない)の状況や心情が浮き彫りになるというところが素晴らしい。
    1人芝居は、その人が話をするシーンだけではなく、聞き手側にいるシーンが多く、間や沈黙によって、表情がよりクローズアップされることで、特別な時間を作り出していた。
    まさに役者の力量が試されているようで、迫力も緊張感もあった。
    その瞬間は、役者としても気持ちよかったのではないか、と思ったりもした。
    中でも、お手伝いさんの人柄と娘の優しい気持ちが表れるシーンや、ほとんど無言ながら母親の心情を見せてくれたシーンには感動すら覚えた。

    そして、ラストの台詞には、先のお手伝いさんとの会話が伏線になっていたり、父親の所行も外伝で明らかになっていただけに、思わず落涙してしまいそうに。
    改めて、子どもが事件に巻き込まれるという、苦しい話を思い起こしたのだった。

    本編と外伝で合わせて1本だ、と簡単に言ってしまえないような力強さと「舞台を観た」感がそれぞれにあった。

    いい舞台だった。
  • 観客として観劇
    23日本編、24日外伝を観て来ました! JACROWさんを、撮影隊としてではなく、観客として観劇するのは、めちゃくちゃ久々~。TVドラマを観ているような感覚で観ている自分に途中で気づく。演出を丁寧にされている舞台!!! 本編で残る疑問や謎を、外伝でもっと消化したかったなー。もしくは、本編でもう少し表現してほしかったかなぁ。という個人的な欲(もはや欲)もありますが、本編も外伝も面白かったです♪ これぞJACROWというオススメな舞台☆ 

  • 満足度★★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★★

    濃密な時間
    重い題材ですが、役者が与えられた役を演じ、またそれをきちんと見せることにより重い題材だと感じさせない仕上がりになってました。面白いです。

    ネタバレBOX

    過去を見せる場面は白幕を下ろして見せるようになっておりましたが、この演出さらに舞台の引き締める効果を担ってました。
  • 満足度★★★★★

    <外伝>ぜひ観るべき
    本編で残ったままになってしまった謎のかなりの部分が、外伝をみることによって解消された気になりました。もっとも外伝を観ることによってあらたな謎も多少生じましたけど。

    前に本編を観に行った時には気づかなかったけど、階段横の吹き抜けにランドセルや傘などがディスプレイされていました。こういうところにも関係者の拘りを感じます。

    ネタバレBOX

    外伝は本編の話の背景を一人芝居で見せるのかと思っていたら、後日談のようになっているシーンがけっこうあって、予想をいい意味で裏切られました。

    上演が終わると出演者全員がステージでおじぎをするのですが、本編ではお母さんと娘だけしか出てきませんでした。違和感を感じていたのだけれど、今にして思えば「お話はここで終わりじゃない」ということを暗示していたのかもしれません。
  • 満足度★★★★★

    どんどん引き込まれる
    舞台が進むにつれて、どんどん話しに引き込まれ、こちらの集中度が高まっていくような芝居でした。基本的にミステリー仕立てなので、このシーンはどういう意味があるんだろうとか、前のシーンはそうういう意味だったのか、後のシーンはどうなるんだろうと、異常なほど考えてしまいました。
    設定されているキャラクターがバラエティーに富んでいて、それぞれの絡み方が、おもしろかったです。

    集中して観ていたので、ちょっとだけ小声ではありましたが上演中に話をしている人が非常に残念でした。

    たいへんおもしろかったし、見落とし、聞きそこないがあるような気がしたのでもうワンステージ予約しました。こんどは少しだけ「肩の力を抜いて」観させて貰おうと思います。

  • 満足度★★★★

    引き込まれました
    派手なギミックに走らず、伝えるべき「空気」を表層化させるにことに拘って作られた誠実な舞台でした。非常におもしろかったです。

    終始、舞台上から伝わってくる緊張感が、気持ちよかったです。

    ネタバレBOX

    驚愕の終幕にしようとしたのか、外伝への布石を打ったのか、事件の解決に向かうあたりから、「空気」ではなく、ただ「事実」を見せているような気がして残念でした。

    外伝ということでそれぞれの登場人物がさらにお芝居をされるそうですが、そういう、裏設定をきちんと作っていることが、この舞台の感情表現の深さを増していたのかなと思いました。
  • 満足度★★★★★

    物語と演出の巧みさに引き込まれた
    よくぞこの時間内にうまく収めたと思う。無駄がない。
    この時代設定だからこそ、なしえた物語でもある。

    ネタバレBOX

    現在から過去、それが徐々に現在に近づきつつ、物語の核心に迫ってくるので、観る者を釘付けにしてしまう。

    自分のことと今回の事件をダブらせて、血気にはやる若い刑事がいることで、緩急もついた。緊迫感もある。子どもの誘拐という、やるせない物語に、さらにそれぞれの想いや感情や思惑が交差し、やるせなさが倍増してくる。

    ちょっとした台詞などで、登場人物1人ひとりのバックボーンや関係性が徐々にうっすらと見えてくるのも素晴らしい。

    足りないとすれば、「汗」と「扇風機」か。
    汗をにじませたり、扇風機にあたったりという演技・演出が加われば、「暑さ」も獲得できて、このやるせない話がさらに辛くなったように思えるのだ。

    一番の問題は、「外伝」があることだ。
    観客としては、この本編だけということであれば、舞台で観た情報だけを頼りに自分の中で整理して、鑑賞するのだが、すでに「外伝」があることを知ってしまっているので、いったん頭で構築したものを、できれば答え合わせのように確かめてみたいという欲求が生まれてしまうのだ。予定に組み込めなかった観客には、ちょっと酷。本編がよかっただけに、できれば観たいと思うのが人情だ。
    だから、この2本は、できれば1つの作品として上演してほしかった。

    平日の20時開演はありがたい。
  • 満足度★★★★★

    これは★5!
    地下のこんなところ(サンモールスタジオさん、すみません)で
    こんな重厚で骨太なお芝居に巡り会えるとは!小躍りしました。

    なにか臭わせる全配役、次第に解き明かされていく真相。
    最後に「あれ?ちょっと解決していないとこない?」と思わせて
    最後の最後にすべての疑問も伏線も一気に回収していく巧みさ。
    いやーもう文句なしです。

    ちょっと含みすぎな部分も気になりましたが、これは外伝に
    続くのだろうとそこはぐっと堪えました(笑)。
    外伝観たいなあ。24日金の2000、会社抜けて行こうかしらん。

    ネタバレBOX

    いっこだけ。
    「あの、さ‥」の部分、ちょっと分かりやすすぎやしないでしょうか。
    テレビと違って、客席全員、ずっと舞台に集中して観ているので
    もうちょっと隠すくらいの方が気持ちいいです。
  • 満足度★★★

    最後は反則だー!(外伝も観ました)
    いや、見れば分かると思いますがあれは問答無用です。
    もうちょっとしゃべっておじさんを喜ばせて欲しかったな。

    外伝も見るつもりだったけどぼーっとしてたら開幕を過ぎていたという。。。

    本作、いろいろきちんと説明がなされていない部分がいくつかあるんですが、
    他の方のレビューを見るに、外電ではきっとその辺も解決させてくれると思います。
    大変面白い芝居だったんですが、本編だけでは微妙にわけが分からないところが
    残ってしまうのはよくないと思いました。

    本作と関係ありませんが、膝上に紙袋っぽいのを置いてずーっとかさかささせている人がいました。
    さらに、飴を噛み砕いたり、、、。結構きになりました。
    椅子の下にバックを置くとかせめてなめるのはグミにするとか、もう少し工夫して欲しいです。

    後日、外伝だけ見に来るつもりー。
    ---
    外伝も観ました。
    これは蛇足です。本編だけでいいと思った。
    中盤の刑事達が取り調べを行う下りは興味深くみることが出来ました。
    特にやり手の上司のパートは1人芝居として一定のレベルに達していると思います。
    しかし、前半のまったくあらすじに関係のない部分は不要だと思います。
    殺人を犯した女性のパートも、セリフがなく、見せ物だとは思えません。

    1人芝居ってなかなか見せ物になるレベルにするのは難しいと思うんです。
    そして、観る側にもそれを楽しむ素養というものがあると思います。

    本作のそれは、見せ物になるレベルに達しているとはあまり思えませんでした。
    役者さんも、脚本も。

  • 満足度★★★★

    外伝~それぞれの事情
    を観た!
    これは観た方がいいです。裏の取引までも露出して「こんなやりとりがあったのか?!」などと、新たな発見があります。
    ただ、1時間の公演なので、あっという間に終わったのはいうまでもない。(^^;)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    「明けない夜」の登場人物が断片的に順番に一人芝居を打つ。相手が居るかのような目線での一人芝居なのだが、一人ひとりがやがて絶妙に繋がっていく。記憶の連鎖のように。

    刑事たちが犯人のアリバイ工作を崩していくさまや、純子が里美を殺害したと知った秀人は泣きながらも、世間体の為に、死体を隠して誘拐にみせかけるように策略する。そして秀人の指示通りに動いた純子と佐藤の情景を映し出す。

    一方で和田家の借金や従業員との確執などが暴かれ、ひじょうにワクワクする展開でした。
    「明けない夜」での終演のシーン。秀人が赤いランドセルを持った場面が蘇ります。こういうことだったのね。と。

    改めて役者の演技力に感動!(^0^)


  • 満足度★★★

    普通におもしろい
    サスペンスではあった。

  • 満足度★★★★★

    レベル高っ!(@@!)
    ひじょうに素晴らしい!としか言いようの無い迫真に迫った舞台でした。
    近年のJACROW の芝居は革新的にレベルUPしてる。そう観客に納得させる舞台。
    本もさることながら、キャストの演技力に感服し、まるで映画かドラマを観ているような濃厚な芝居に、ただただ、その世界を堪能しました。前列がお勧め。、

    帰りは本当に至福な気持ちになって家路に着きました。
    これを作った全ての人たちに「有難う」と言いたい。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX



    1963年、工場を営む裕福な家庭・和田家の一室に一本の脅迫電話がかかってくる。経営者の一人娘・里美が誘拐されたのだった。
    これをきっかけに、急遽、誘拐事件捜査陣が組まれる。刑事達の確執や体面、保身を上手く絡ませながら刑事の感と綿密な捜査、事情聴取によって段々と核心に迫っていく。
    一方で3ヶ月前の家族と社員の風景、2ヶ月前の風景、事件当日の風景を紗のカーテンの向こうで回想シーンとして描写する。
    あの頃の幸せだった風景が蘇って、と同時に現在の緊迫したシーンと重なり、複雑な心境になる。

    事件は和田秀人(社長)が女性社員に手をつける癖が原因となって里美が殺されてしまうのだが、不思議と何のとりえもなさそうな中年オヤジを地で行くような秀人に女性社員が次々と落ちていくんだよね。(七不思議!)
    そうして、妻とは「離婚するから!」なんつって既婚者男の定番のような言葉にコロッと騙されて、挙句、捨てられる。
    どっちもどっちなんだけれど、秀人の真意を知った純子(社長の愛人)は、里美さえいなければ・・、という浅はかな考えから犯行に及ぶ。

    こうやってちっさな里美は大人たちのカルマによって犠牲になってしまう。

    泣き崩れる妻・峰子(奥さん)に従業員の三好が宗教を薦める。頷く峰子。
    失望のあまり藁をも掴む心理状態の隙間に宗教がそつなく入り込む。

    そうして悲劇は繰り返される。



    とにかく、里美の可愛らしいこと、この上ない。
    舞台に子供を出演させると評価が上がる。というジンクス通り、観客の子役に対する優しさがそうさせるのだと思うが今回の子役も素晴らしかった。あのあどけなさにヤラレル。
    そして出演した役者のレベルの高いこと!脇がいないと感じたほど、どのキャストも濃厚な演技でひじょうに満足しました。



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