明けない夜 公演情報 JACROW「明けない夜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    レベル高っ!(@@!)
    ひじょうに素晴らしい!としか言いようの無い迫真に迫った舞台でした。
    近年のJACROW の芝居は革新的にレベルUPしてる。そう観客に納得させる舞台。
    本もさることながら、キャストの演技力に感服し、まるで映画かドラマを観ているような濃厚な芝居に、ただただ、その世界を堪能しました。前列がお勧め。、

    帰りは本当に至福な気持ちになって家路に着きました。
    これを作った全ての人たちに「有難う」と言いたい。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX



    1963年、工場を営む裕福な家庭・和田家の一室に一本の脅迫電話がかかってくる。経営者の一人娘・里美が誘拐されたのだった。
    これをきっかけに、急遽、誘拐事件捜査陣が組まれる。刑事達の確執や体面、保身を上手く絡ませながら刑事の感と綿密な捜査、事情聴取によって段々と核心に迫っていく。
    一方で3ヶ月前の家族と社員の風景、2ヶ月前の風景、事件当日の風景を紗のカーテンの向こうで回想シーンとして描写する。
    あの頃の幸せだった風景が蘇って、と同時に現在の緊迫したシーンと重なり、複雑な心境になる。

    事件は和田秀人(社長)が女性社員に手をつける癖が原因となって里美が殺されてしまうのだが、不思議と何のとりえもなさそうな中年オヤジを地で行くような秀人に女性社員が次々と落ちていくんだよね。(七不思議!)
    そうして、妻とは「離婚するから!」なんつって既婚者男の定番のような言葉にコロッと騙されて、挙句、捨てられる。
    どっちもどっちなんだけれど、秀人の真意を知った純子(社長の愛人)は、里美さえいなければ・・、という浅はかな考えから犯行に及ぶ。

    こうやってちっさな里美は大人たちのカルマによって犠牲になってしまう。

    泣き崩れる妻・峰子(奥さん)に従業員の三好が宗教を薦める。頷く峰子。
    失望のあまり藁をも掴む心理状態の隙間に宗教がそつなく入り込む。

    そうして悲劇は繰り返される。



    とにかく、里美の可愛らしいこと、この上ない。
    舞台に子供を出演させると評価が上がる。というジンクス通り、観客の子役に対する優しさがそうさせるのだと思うが今回の子役も素晴らしかった。あのあどけなさにヤラレル。
    そして出演した役者のレベルの高いこと!脇がいないと感じたほど、どのキャストも濃厚な演技でひじょうに満足しました。



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    2009/07/20 12:08

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