リタ・ジョーのよろこび 公演情報 リタ・ジョーのよろこび」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
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  • 満足度★★★★

    先住民と開拓者の深い溝。社会問題提起の芝居ながら、エンターテインメントとしても見事でした。

  • 満足度★★★★★

    端正な作りで歌もよく、ハッピーなことのない話なのだが、観劇後の印象は悪くない。
    我々の文明の仕組みが、リタ・ジョーにとっては何から何まで、ディストピアの様相を呈してくる。宗教も慈善家も教育も、彼女にとっては抑圧的でウソウソとなる点では同じ。リタの絶望的な孤独に、ほんの少しノゾミを匂わせる終幕であった。

    ネタバレBOX

    カナダの戯曲らしいちょっとぬるいけど、好ましい終わり方だな、と思った。が、翌日図書館で原作を拾い読んでみると、徹底してました。リタは恋人とともに殺され、葬られる場面で終わるのですね。心優しかったのは、日本の演出家のようです。
  • 満足度★★★★

    途中休憩が入るものの、主役はほぼ2時間出ずっぱり。それでもテンションが維持され、セリフも聞きやすく小柄なのに声量もしっかりしていた。他の演者や、驚くほどの声量とぶれない音程・声質で多くの場面で歌い続けた役の方も含め、しっかり鍛え上げ、安心してみれいられました。

    ネタバレBOX

    ストーリーについては、後半は少数者に押しやられたインディアンの社会における現実や苦悩がわかりやすく描かれていたが(これは他の場所や国に置き換えても十分に通用する話だと思う)、前段の裁判場面は、主人公の叫びは、マイノリティで、かつその中で自分を押し通して生きようとしてことについてだとは思うが、学校の場面など、インディアンの問題というよりは、権力者が作ったルールや価値観の押し付けへの抵抗であり、普遍的な問題と主人公のキャラクターの問題にされかねないように感じてしまい、ちょっとしっくりこなかった。歌はすばらしかったが、音楽は原作のものなのだろうか、日本の民謡的な雰囲気もあり、そういうメロディーが耳についてしまうとカナダのインディアンの話の世界に入りにくい感じもした。
  • 満足度★★★★

    d-倉庫の奥行きある舞台に木の香りのするセットを組み、リタ・ジョーの裁判をメインに彼女の回想が挟まることでカナダにおける先住民の問題を描く社会派的内容の休憩あり2時間10分、幾度も交ざる歌声が独特のアクセント、幕引きも独特の味わい。

  • 満足度★★★★

    役者、全員うまいです。歌もプロですね。

    ネタバレBOX

    ストーリーが、自業自得すぎるため、主人公にまったく共感できなかった。
    今の日本人は自分のプライドより、大切な人や物を守る選択をする人が多いと思う。
    私は、裁判官やらその他の助けようとしている人たちに感情移入しました。
  • 満足度★★★★★

    当たり前のことと思っている義務教育は素晴らしいことなんだと、
    しみじみと思わせてもらいました。
    いやだなぁ~と思う気持ちと、知らないで可哀想と思う気持ちが
    交差して考えさせられるお芝居でした。

  • 満足度★★★★

    自分は、文明その利便性の中で暮らしており、社会システムに組み込まれ規範に従い行動をする、それが当たり前という感覚にある。その感覚は、物語における一方の視座であり常識である。しかし物語に登場する先住民(ネイティブ)にとっての常識ではなく、文化等の違いによって常識が非常識になるかのようだ。”文明(文化も含む?)”という語彙からするとすぐに利便性を連想するが、そもそも文明は農耕での食糧生産とそこから生まれる余剰農作物が前提だったことを思えば、この物語は常識・非常識も含めた大きな対立ではなく、どこかで行き違った人間の感情、意識、その延長線上の社会組織等々を描き出しているような気がするのだが…。
    同時に今、世界的な問題になっている環境についても考えさせる秀作。
    (上演時間2時間10分 途中休憩15分)

    ネタバレBOX

    舞台美術は、判事席の椅子を除けばすべて木(廃)材による造作。この劇場の特長を生かした高さ、2階部を設えることによって場所・時間の遠隔感(故郷と町・過去と現在)と物語を俯瞰的に観るといった構図を演出する。上手側には滑り台状の可動台座のようなもの、中央下手寄りに判事席、下手側には別スペースを思わせる立方型木材。木(廃)材は人の温もりと同時に、先住民が暮らす自然豊かな土地、年代を表しているようだ。

    梗概…冒頭の法廷シーン、この場所空間における被告であり主人公のリタ・ジョーの回想が次々と展開していく。それは故郷での懐かしい日々や町に来てからの酷くみじめな暮らしが描き出される。そして判事に(白人)社会の規範を諭されてもリタには罪の意識が目覚めない。文明社会の価値観がそれまで生きてきた先住民たちの価値観と違うから。

    物語は、まず先住民と判事を代表格とした白人社会の文明の違いなどによる対立や批判を直截的に描き牽引していく。その印象的な台詞が、白人による宗教と絡めた教え諭しの後に残ったのは、土地と引き換えた聖書。口巧みに土地を収奪する、そこに白人の狡猾さを描く。さらに土地だけではなくもっと大事なものも奪われたと…。しかし何でもかんでも白人=資本主義の悪として描いている訳ではなく、そこに潜む功罪と人の知徳を伝えるところに見所の1つがある。主人公リタの父(酋長)は、自分の後継者には大学を卒業し教養ある人物をと願っている。従来通り、自然とともに暮らしていくことへの危惧も懐いている。それ故か、父として娘を絶対連れて帰るのではなく、町で暮らす自由意思を認めている。
    また先住民と白人の対立だけではなく、先住民の世代間(酋長とリタやジェイミーなど)の考え方の相違なども絡める。故郷ではなく町で働き暮らしたい、故郷は自然は豊かだが暮らしが成り立たない停滞感、閉塞感を激白させる。ここに人間としての本音も見えてくる。

    さらに先住民=自然と考えれば、そこには世界的な課題となっている環境問題が垣間見えてくる。既に手に入れた利便性は手放せない、一方文明の始まりと言える自然と共に歩んできた収穫、その根幹が揺らぎ始めていることへの警鐘。公演は人種的な対立を思わせる社会批判ドラマであり、先住民を通しての世代間ギャップ、若者の衝動的とも思えるようなエネルギーに人間ドラマ、さらには環境問題を示唆するといった重層的な描き方。それを歌や(太鼓)楽器を用いリリカルに表現している。

    さて、町に暮らす象徴場面としてベットを運び入れる。確かに部屋の狭隘感は出ているが、シーン時間としては短いわりには手間がかかる配置。卑小と思いつつも必要な運び入れだったのだろうかと疑問。とは言え、全体的に脚本はもちろん演出、演技とも観応え十分。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    とてもよかった。迫力があり、心に響くものがあった。

    ネタバレBOX

    歌がとてもよかった。黒人のゴスペルのような力強さがあった。
  • 満足度★★★★

    下が剥き出す本能を 上が理と利と倫で押し戻す。 いくらやさしく諭されても、施されても、教を受けても、上下に立つ社会システムに受け容れられることはない。その現実に挑みかかる世代の憧れ交じりの悲憤が、色付きの証言の数々に纏わり 忘我の中で噴出する。 くにの地平を夢に見るリタのよろこびは、おそらく未来を見つめている。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/09/22 (日) 14:00

    見方によって賛否がでる作品と思います。海外移住者が増加している社会現象にテーマを、感じながら観劇をしました。単に演劇を楽しみたいと思う人は、難解かもしれません。

  • 満足度★★★★★

     根深い対立を見事に形象化。日本人作家では此処まで書けまい。原作者はウクライナ系ということであった。(追記2019.9.25 02;41)

    ネタバレBOX

     北米のインディアン居留地に住むリタは、車で2日ほど掛かる所にある街へ出た。父は酋長で沈着冷静な判断とその穏やかな性格で白人と門題を起こすことも無く過ごしてきたが、無論街へ出れば白人の天下。陰湿な差別と差別を根底に作られ機能する白人優位社会の構造的暴力によってネイティブ的価値、文化は否定され個々のインディオたちは己の名すら呼ばれることがない。無論差別している側は自分達が差別しているということの根底を意識できないから、例えば就学時にネイティブの文化に根差した価値判断や文化的事象に絡む質問を児童たちから受けても、その質問の意味する所を捉えることができないのみならず、自分達が習慣化してきた宗教や文化を唯、押し付け、それが拒まれるや無能で野蛮だから理解できないのだ、と結論付けて問題視するのみである。本来、先住民の「もの」であった土地を奪い、個々の白人個人の私有地として分捕って自分達の作った法によってその所有を正当化し、其処から多大な利益を上げ、更にネイティブに対する支配力と収奪力を強化している。ネイティブ達の伝統的社会に金や金融に関するシステムが在ったか否か、(恐らく100%ない。あったのは、恐らく交換価値に対するイマジナリーマネーのようなものである)また土地の私有制に関して明確に描かれていないが、ネイティブアメリカンには、土地を私有するなどという愚かな観念は無かった。言って置くが今作では描かれて居ない資本主義体制そのものの矛盾が、また近代国家の問題点がホントは提起されていると見ることさえできるのだ。描かれているレベルへ戻ろう。
    街へ出れば無論其処は金融が支配する世界である。と同時にネイティブとは異なる価値観、世界観に裏打ちされた法体系、更には植民の尖兵として機能してきた宗教勢力による道徳律の改変が押し付けられている。様々な相への徹底した階層化は無論、収奪をより功利的にまた誤魔化しやすくする為に機能しているに過ぎない。現在を生きる我々に引き付けて言えば、ネイティブの位置は物理的暴力装置、即ち軍や警察、国民に向けられる戦車、装甲車、催涙弾、銃器、警棒、不当逮捕と拷問、拷問後の獄死、更にはアメリカが後ろ盾となって中南米諸国で行ってきた、飛行機からの落下傘無しでの突き落とし等々の虐殺行為という力に、その高い精神的文化によって勝てなかったことのみである。
    而もこのような社会分析や構造分析、自分達の立ち位置と白人社会との正確な関係評価をする力、それを為さしめる高度な教育を殆どのネイティブは受けておらず、このことが、彼らに無効な反抗のみを促すという悲喜劇を、そして徹底的な社会の分断構造を描き出している。それは、ネイティブが、これだけ不利な状況にも拘わらず支配層と決定的に対立する姿勢として描かれている。このレベルが日本の作家には描けないと言っているのだ。日本人よ、括目して世界を見よ、その上で己の進むべき道を選べ。こんな基本的なことすらできなければ、我々日本人に未来は確実に無い。             
  • 満足度★★★★

    休憩込みの2時間を超える作品でした。問う劇団は3回目の観劇。探偵もの殺し屋ときて少し社会派的な本作品。いろいろできるなあと感心しています。
    本作品はインディアンの苦悩と、土地を奪って開拓した白人たちの考えの違いからくるいろいろな葛藤?的なものと勝手に理解して拝見しました。
    明らかに悪いことをしている白人はいけないのですが、環境に適応できなかったという点でもいろいろ考えさせられるなあと思いながら見ていました。
    観劇後、きっと今も世界中で起きているこんな問題を考える機会になったような気がします。一体なぜ仲良くできないのでしょうか? とても興味深い作品でした。
     次回も期待です。 

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかったです。現代に通じる大きな問題提起だと思いました。
    原作を、その背景を知らない日本人の私にもとてもわかりやすくかみ砕いたお話にまとめ上げて居られたことと、登場人物がその世界に存在しているように見える役者さんの演技が素晴らしかったです。
    地球上のすべての人々に考えて欲しい問題だと思いました。

    ネタバレBOX

    最近思うんです・・・。世界中に「オレサマが一番」的思想が増えているという危機。これは、差別の上にしか成り立ちません。
    小さな「オレサマ」はどこの世界にもくすぶっていて存在し続けていることは承知していましたが、米国トランプの発信によって世界中で「それ」が許されたかのような、「それ」を上回らなければ自分の価値が無くなるとでも思っているかのような発言がニュースに取り上げられるようになってきました。
    何十年も前にやっとのことで平等になった人権でさえ、アメリカで今また白人至上主義者の活動が活発になったと報じられました。
    日本をはじめとする世界中の多くのトップの愚か者達が、「自国を守るため」という理由を付けて戦争をしたがっています。

    このお話を「リタ・ジョーのよろこび」という題名にしたところから、「リタのよろこびってなんだろう?」とひとりひとりに考えて欲しいという意図を感じました。(原作は「幻想」なのですよね?)
    人間がひとり人間として生きるためには、いくつかの大切なものがあるけれど、そのいくつかのことがらがたっぷり収められていたように思います。
    だからこそ、地球上のすべての人々にこの事について考えて欲しいと感じました。
  • 満足度★★★★★

    途中休憩15分を含み2時間15分のお芝居でした。お腹と心に響く歌声と楽器の音色。素晴らしい舞台でした。特に二幕目になると話が凝縮し芝居にどんどん引き込まれます。原住民の人たちの苦悩と戸惑いを痛感しました。

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