ながめくらしつ(東京都)
作品タイトル「この世界は、だれのもの」
満足度★★★
ながめくらしつは、2008年にジャグラー・演出家の目黒陽介さんによって結成された現代サーカス集団。これまで、サーカステクニックを基底に、音楽家やダンサーなど多ジャンルのアーティストと接点を持ちながら、幅広い場で活動をしてきました。
そんなながめくらしつが久しぶりに新作として上演したのが本作、『この世界は、だれのもの』。
コロナ禍での公演形態や主催の独演などを経て、新たに取り組むアーティストとの協働。サーカスやダンス、音楽などジャンルを横断し、舞台芸術の魅力を訴えるような力強いパフォーマンスでした。
満足度★★★★
パフォーマーそれぞれの持つ経験や技術が、ときに机や椅子やボールなどを媒介としながら、互いに行きつ戻りつしていく。それぞれの異なる技術の高さ、有機物と無機物が、同じ板の上で融合していく。……舞台上に在るものの異なる経験と個性がバラバラにならず、相互の関係性の揺れを感じられる時間でした。そこには、音や光の役割が大きくあります。
満足度★★★
ながめくらしつの作品を拝見するのは初めてであり、ジャグリングと音楽をメインとするパフォーマンス集団と聞き、また過去作品の映像も見ていたことから、元々期待値は高かった。作品における技術面でのクオリティは、その期待を決して裏切ることはなかった。