汝、公正たれ Let us see YOUR own justice. 公演情報
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公演地:東京都

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公演地:東京都

汝、公正たれ Let us see YOUR own justice.

まごころ18番勝負(東京都)

公演に携わっているメンバー:5人

団体紹介
桐朋短期大学演劇科出身の ゆきを を中心とし、2001年に旗揚げ。
当初は「家族の絆」をメインテーマとした作品を上演していたが、第6回公演より 待山佳成 が脚本・演出を担当。「ハイパーナチュラル」「観客参加型(体感)」「本格ミステリ」という3つの軸を定め、オリジナル作品を上演。日常的かつ自然な会話や演技をベースとしつつも、理系的とも曲芸的とも評される技巧を凝らした脚本と『ひねくれた』構成で話題を集める。

2012年、王子小劇場(現 はなまる学習会王子小劇場)初代芸術監督 玉山悟氏に見出され、第15回公演『錯惑の機序、或いはn質点系の自由度 The Slight Light Like Sleight of Hand.』を佐藤佐吉演劇祭2012に出展。「マジックショーの最中に行われる二重密室殺人事件」というプロットとそれを実現するトリックが評価され、実行委員長特別賞、佐藤佐吉賞優秀脚本賞を受賞。
翌2013年には『排他的論理和の否定 - eXclusive Not OR -』で佐藤佐吉賞最優秀脚本賞を受賞した。
同年末、『汝、公正たれ Let us see YOUR own justice.』で観客参加型作品の新しい形を提示。「観客が裁判員として裁判に臨み、合議の結果で裁判の行方が変わる」という他に類を見ないライブエンターテイメント作品として法曹界からも注目を受け絶賛された。

現在は団体の強みを活かし、自治体向け体感型イベントの制作・運営、中高生向けの声優ワークショップの企画・運営を行なうなど、小劇場業界に留まらない活動を展開中。
応募公演への意気込み
『汝、公正たれ Let us see YOUR own justice.』という作品を出展します。
今回が2回目の再演となりますが、その都度にアップデートを重ねています。

この作品の大きな特徴としては、

・複数のまったく異なる事件を扱うこと
・実際の裁判と同様、参加者が数々の証拠品を取り調べ、証人への尋問や被告人質問を行うこと
・参加者同士でディスカッションを行い、その総意によって結末が変わること

の3点が挙げられます。

想定される膨大な分岐、30を超える判決文と連動した物語的な結末を用意し違和感なく組み込むテクニックは、弁護士漫画原作の執筆経験を持ち、ゲーム開発者でもある待山ならではのものといえます。
裁判の時間や裁判員の人数といった上演形式上のフィクションはあるものの、過去2回の公演では「人が人を裁くことの難しさを体感できた」「参加後にニュースの見方が変わった」といった感想を多数いただきました。

再演とはいうものの、公演名はシステムの名称でしかありません。今回は完全新規の3つの刑事事件を構想しています。
また観劇の裾野を広げる取り組みとして、4月に現場没入型ミステリーイベント制作集団『dp96s(ディーピークロックス)』と協働でミステリーイベントを新宿眼科画廊にて開催し、今までにない演劇、物語との関わり方(=ナラティブ)を提示します。
将来のビジョン
私たちは、「観劇人口の拡大」という目標を掲げ、そのための道筋として2つのミッションを実行しています。

1. 他業種・他業界とのコラボレーションを積極的に行い、新しい切り口のエンターテインメント作品を創造すること
2. 舞台芸術作品に触れたことのない層に対する、観劇の「入口」になること

私たちは小劇場業界を「非常に閉じられた業界である」と捉えています。
公演時に客席の半分以上が公演関係者で埋まることもある状況下で、観劇人口の増加を目標に掲げている団体は数多くありますが、一般層に対して訴求力のある作品を提供できている団体はどれだけ存在するでしょうか。

私たちには今回出展する作品以外にも観客参加型・体感型のオリジナル作品がレパートリにあり、人々の興味関心を引き付ける作品の高い制作力・上演能力を持っていると自負しています(例: 観客体感型朗読公演『 “ ... in the attic ” 』)。
また先述したdp96sとのコラボレーションを、冒頭に掲げたミッション達成のための第一歩にしたいと考えています。

まずは私たちが得意とする観客参加型作品を駆使し他業種・他業界とのコラボレーションを進めることで演劇業界のアピールを仕掛け、「演劇作品未体験の方々が劇場に興味を持っていただくための呼び水となる」こと。
そして、そこで初めて舞台芸術に触れたお客様に引き続き劇場へ足を運んでいただけるようにするためにも、「本格ミステリを主軸とした驚きのある上質なドラマ作品を提供し続ける」こと。
これらの活動を推し進め、まごころ18番勝負は新たな観劇人口の開拓と増加を目指します。

公演に携わっているメンバー(5)

小池 ウラン
役者・俳優 演出助手 映像 制作 当日運営

現在、研究倫理と法律専門のコンサル職に従事しながら、舞台出演とミステリーイベントを企画・制作・運営等々している。いくつかの制作集団に所属し、うち、再現展示の手法を得意とするdp96s(看板「推理展示」)と共に、今作”汝”の世界観に参画する。(前作”汝”では、裁判官及びドキュメンテーションの鬼として参画。)
狩生 士文
役者・俳優

テーブルゲームファシリテーター、俳優。 大学卒業後、システムエンジニアの職に従事する傍ら声優養成所にて演技の勉強をしていたところ、「まごころ18番勝負」が開催したワークショップに参加。のち2013年に正式に劇団員となる。 一番の武器は落ち着いた印象を与えるその地声。最近は人狼やそのほかボードゲームのイベントを行うことも模索中。
鈴木 健太
役者・俳優 歌手 ナレーター Webサイト

ナレーター、俳優。 日本大学大学院芸術学研究科舞台芸術専攻修了。 在学中はスタニスラフスキー・システムやメソッド演技など、海外の演技トレーニング法を研究。並行して樋口隆則氏、倉持一裕氏に師事。両氏のワークショップにてマイズナー・テクニックやアレクサンダー・テクニークを中心に研鑽を積む。 2009年、東京発の国際演劇祭『フェスティバル/トーキョー』にて、イタリア人演出家ロメオ・カステルッチの公演に出演。以降、池袋や下北沢などの小劇場を中心に、俳優として活動。 2012年、第14回公演『 “ … in the attic ” 』への出演をきっかけにまごころ18番勝負に加入し、以降の全作品に出演。 2018年からはナレーターとしての活動も開始する。
待山佳成
脚本 演出 音響 作曲

学生時代からスタジオミュージシャンとして活動。
専門学校講師等を経て、フリーの作曲家としてCM楽曲等を多数制作。 
ゲーム開発にも携わり、家庭用ゲームの企画・ディレクション、シナリオディレクションなどを担当する。また、2013年には弁護士を題材とした漫画『ひまわりと天秤(マッグガーデン刊)』の原作を執筆。
日常的で自然な会話や演技をベースに、理系的とも曲芸的とも評される技巧を凝らした脚本とひねくれた構成を得意とする。
ゆきを
役者・俳優

まごころ18番勝負主宰、俳優。 桐朋短期大学演劇科卒業後にまごころ18番勝負を旗揚げ。 公演を行う傍ら、高校生のための演劇ワークショップ講師など積極的に活動する。 また、音響監督として『松本ゆきを』名義でTVアニメやCD、ラジオドラマ、 PC、家庭用ゲームの音響演出を手掛けており、新人声優を対象にしたワークショップ講師も務める。

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