ＫＵＤＡＮ

TOKYOハンバーグ（東京都）

公演に携わっているメンバー：10人

団体紹介

劇作・演出を務める大西弘記の作品を上演するために2006年旗揚げ。
2016年入団の女優、永田涼香に加え、今年、小林大輔・三枝悠平・山本由奈の三名が新たに入団。若い力が劇団を盛り上げます。
制作に石原友武と肥尾祥恵、劇団をサポートするファミリーに相原奈保子、光藤依里が在籍。劇団を愛する計9名で企画製作を遂行。
現在までの上演作品に親と子。姉と妹。兄と弟。夫と妻といった血縁・家族関係を主軸に、面々が置かれる環境に飲酒店、喫茶店、戸建て住宅などのコミュニティに10人前後の人間たちが交錯。昨今では夜間中学校や動物愛護センターを題材にした作品も発表している。
作品群の共通項として、派手さはなく、エキサイティングでも目新しいものもなく、楽しく笑えるようなものも多くはない。ただ、一筋の涙が零れるかどうかといった「心の栄養」をモットーにした、強い普遍性と現代リアルのバランスを保つ丁寧な劇作・演出スタイルから舞台側と客席側を繋ぐ。
2015年度サンモールスタジオ選定賞にて最優秀演出賞を受賞(『最後に歩く道』)

応募公演への意気込み

東日本大震災の一年後、ある作品の取材で南相馬へ行きました。その時に原発から10キロほどの地点にある『希望の牧場』の存在を知った。
警戒区域内に取り残された被ばく牛の保護・飼育、自身の被ばくを顧みず牛の世話を続ける農家の支援などを行っている非営利一般社団法人だ。
調べていくうちに哀しく、切なくなると同時に、決して忘れてはいけない、風化させてはいけない現実なのだということを強く感じた。そんな想いから生まれたのが【KUDAN】という作品です。この2月『希望の牧場』への訪問を予定しています。
今の現実を見つめ、リアルに繊細に、そして丁寧に作品を創り上げていく所存です。
劇団は今年11年目に突入。劇団員も増え、少しずつではありますが確実に前進できていると自負しております。
さらに飛躍の年にできたら･･･と劇団員一同満を持して「CoRich舞台芸術まつり」にエントリー致しました。

将来のビジョン

「演劇を生業とする」
演劇に関わっている誰もが心の奥底で思っていることだと思います。
しかし、現実はそうではなく･･･バイトしながら役者、ボランティアでスタッフ、という人がほとんどなのではないでしょうか？
演劇という文化が日本に根付いているとは言い難く、小劇場でさえまだまだ敷居の高いものなのだと思います。
「今週末、映画でもみようかな･･･」というような感覚で芝居を観に来てもらえたら･･･。
「しばらく映画館に行ってないな･･･」というような感覚で劇場を思い出してもらえたら･･･。
【日常の中での非日常】を届けることのできる演劇を、芝居を、男女問わず幅広く愛してもらいたい。今はそんな思いでいっぱいです。
演劇が人の生活に溶け込んでいるような日々、芝居について不特定多数の人が語れる日々、大袈裟かもしれませんが近い将来、そんな日本にできればと思っております。