おしり筋肉痛

大人の麦茶（東京都）

公演に携わっているメンバー：7人

団体紹介

２００２年に旗揚げ。
主宰 塩田泰造の脚本演出による作品を上演。

優男（やさおとこ）の純情や
妙齢の女子のきらめきをモチーフとしながら
無常観を基底とした一瞬の永遠を描く。
エンターテイメント色豊かな構成で
「観ると元気になる舞台」として
昭和のこころを持つ男子や平成に生きる女子に好評。
『大人の麦茶』とは生ビールのこと。
呑みに来て下さい。

２００５年 『劇』小劇場
２００７年 紀伊國屋ホール
２００８年 本多劇場
２０１１年 紀伊國屋サザンシアター
２０１６年 下北沢ザ・スズナリ

アップフロントエージェンシー、BS-TBSとの
コラボレーションも多数。

塩田泰造
池田稔
並木秀介
辻久三
宮原将護
岩田有弘
石澤瑤祠
ヒョギ

応募公演への意気込み

大人の麦茶は優しくてばかな男たちの劇団です。
優しくてばかな男たちが可愛くて手ごわい女優さんをお迎えして、
度し難い失言や失態を繰り返しつつ、ずっこけながらもがんばっちゃいます。

廃校になった母校が「憩いの宿泊施設」になったからって
何故予約なんてしてしまったんだろう？
ひとは大きな決断をするとき「もう後戻りできない」などと
言うが、もともと時間は未来への一方通行であって
後戻りできる人生など無い。俺は怠惰に日日を遣り過ごし、
いつのまにかこんなに遠くへ来てしまった。
人間関係は会っていないだけで劣化する。
だが運命のいたずらか職員の怠慢かダブルブッキングで
同じ教室に泊まることになった初恋の女はまったく劣化せず、
あの日のままの姿だった。と思って顔を寄せたら、やはり
年相応にシワがあった。俺には、その笑いジワが、たまらなく
…以下略
くたびれた男と、タフな女、
臆することなく大暴れする男と、
思い詰めて上り詰める女たち、が織り成す
21世紀のセンス・オブ・ワンダー

将来のビジョン

旗揚げからの劇団員は4名。いつの間にか身体にガタがきたおじさんになりましたが、勢いのある若手も入りました。年に一度は、けんかしたりばか笑いしながら芝居をつくってお客さんに笑ったり泣いたりしてもらいたいです。
演劇には失われたものを記憶にとどめるタイムカプセル機能があり、自分が「あゝイイなぁ」と思う芝居は古き懐かしい世界を描いたものが多いです。だけど、大人の麦茶の芝居は、どこか「今」と関係したものでありたい。
もう、二階の窓に小石を当てアノコにお好みカセットテープを渡す恋は無い。スマホのおかげで待ち合わせに悲劇のすれ違いは起こらない。往復書簡に手を加え友との交流を深めることもないだろう。
そんなあまりドラマチックではない時代に、それでもやっぱり抜き差しならないドラマはあり、誰にでもひとに言えない秘密があり、悲喜こもごもの今日を生きて行かねばならないからです。
大人の麦茶が描く小さな世界が、やがて小さな宇宙のように際限なく膨らんで、客席のあなたを包み込み、世界が二時間前とはすこし違って見える帰り道をお届けしたいです。