blue / amber 公演情報
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公演地:大阪府

観たい!

公演地:大阪府

blue / amber

N₂(京都府)

公演に携わっているメンバー:8人

団体紹介
2011年、劇作家の杉本奈月が京都薬科大学薬学部在学時に設立。カンパニーメンバーである舞台美術の秋山真梨子との二名体制により構成。口にされなかった言葉が日に見初められるべく、月並みな表現で現代に遷ろう人々の悲しみを照射する。詩として縦横に並べ立てられる台詞の数々は数式のようであり、オルタナティブな文学であるとも評される。2015年より、上演のたびに更新される創作と上演『居坐りのひ』に従事。上演戯曲が第15回AAF戯曲賞にて「大賞に次ぐ次点」との高評価を受けた東京公演、ウイングカップ6にて最優秀賞を受賞し好評を博した大阪公演へ至るまで、静劇、音楽劇 / 二人芝居、一人芝居、沈黙劇 / 俳優不在の上演、新作上演、再演として、複数回の公演を実施。2016年より、書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み「Tab.」を始動。現在は未発表である、同時代の思春を過ごす少女たちの姿を描く「Fig.」とともに、両者はエヌツーの作品群における「系」の一つとして、2017年より、『居坐りのひ』と『月並みにつぐ』の代表作二作品を主軸とした三者三様の創作と上演を展開。
応募公演への意気込み
2015年より「上演のたびに更新される創作と上演」として始まり、第15回AAF戯曲賞最終候補、またウイングカップ6にて最優秀賞を受賞した『居坐りのひ』。おなじく劇場へ宛て書き、前者と対の命題を扱った戯曲『月並みにつぐ』。そして、2016年より始動した「書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み」の第一作であるTab.1『水平と婉曲』。以上、詩である言葉で書かれた三編の劇詩を新たに、キャストを再編成して、大阪ミナミに位置する老舗の小劇場・ウイングフィールドにて一挙上演する。初演においては、「私が書くこと」の機構を詩である⾔葉で物語った『居坐りのひ』に対して、『⽔平と婉曲』は「俳優である私」を⽇常と地続きにアーカイブし、⼩劇場の閉鎖が相次ぐ関西の⼟地における「今ここ」に焦点を当て、⾁声として残存することのない戯曲の⾔葉、永久に保存されることのない俳優の⾝体の在処を追究する試みであった。再演においては、書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み『水平と婉曲』を足場として、「書き言葉」を『居坐りのひ』に、「話し言葉」を『月並みにつぐ』の主題として創作と上演に従事する。なお、「Tab. 」を「書き⾔葉と話し⾔葉の物性を表在化する試み」と意訳せしめている所以は、「劇が⽣成され、かつ上演が成⽴する最低の環境条件とは何か」を経時的に観測し、戯曲というプロトコルをもって再現される点にある。私たちは個として劇場に存在するが、上演の時間が始まれば最終的には劇に回収される⼀つのサンプルに過ぎない。それは、劇場をはじめとして、作者、俳優、裏⽅、表舞台……そして、客席にいる観客さえも、である。
将来のビジョン
代表作である『居坐りのひ』と『月並みにつぐ』、書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み「Tab.」、同時代の思春を過ごす少女たちの姿を描く「Fig.」と、三つの系による創作と上演を継続する。2017年6月2日(金)~4日(日)は、京都・アトリエ劇研にて、Tab.2『火入れの群』を新作初演上演する。Tab.1『水平と婉曲』では「波⻑(⾳)と粒⼦(光)を媒体とする記録(写真・映像・⾳声)を通じ物性が表在化された⾔葉」を扱ったのに対し、第⼆作では「発⾳・発声・発話される⾔葉の励起に必要な熱エネルギー」を扱う。「Tab.」は、周期表における元素を⼀つのモチーフとしており、原⼦番号1の「H(⽔素)」、2の「He(ヘリウム)」と続き、第三作となるTab. 3『雲のつぶて』/『昏いかみなり』では原⼦番号3の「Li(リチウム)」の物性を扱う。いづれも、物語としては「戦後の終わり」を迎えつつある平成に⽣きる私たちの姿を登場⼈物に投影する。

公演に携わっているメンバー(8)

秋山真梨子
美術

カンパニーメンバー。埼玉県在住。大阪市立大学生活科学部卒業。千葉大学大学院工学研究科卒業。現在は舞台会社へ勤務。過去のN₂ 作品へ参加しており、東京公演『居坐りのひ』(第15回AAF戯曲賞最終候補作)舞台美術・ヴァイオリン演奏、第4回公演『居坐りのひ』(ウイングカップ6最優秀賞受賞作 / 第16回AAF戯曲賞一次審査通過作)舞台美術など。今後の活動は、2017年6月、N₂ Tab.2 アトリエ劇研提携公演『火入れの群』舞台美術。
ナカメキョウコ
役者・俳優 脚本 演出

俳優。エイチエムピー・シアターカンパニー所属。2011年『traveler』、2015年『阿部定の犬』、「Home」シリーズなど数々の作品に出演。猫壺企画を主宰し、劇作と演出を担う。過去のN₂ 作品へ参加しており、第4回公演『居坐りのひ』(ウイングカップ6最優秀賞受賞作 / 第16回AAF戯曲賞一次審査通過作)、大大阪舞台博覧会 vol.2『居坐りのひ』(第15回AAF戯曲賞最終候補作)、N₂ Tab.1『水平と婉曲』- Horizontality and Euphemism に出演。外部出演は、OMSプロデュース公演『深流波~シンリュウハ~』(樋口美友喜 作 / 生田萬 演出)、A級MissingLink『無神論者は幽霊を見ない』、よんドラWS公演『雪をわたって』(少年王者舘 天野天街 導演)など。
前田愛美
役者・俳優

俳優。現在は、フリーで活動。2009~2011年は、同志との劇団 tabula=rasa に所属。主な出演作は、フェスティバル/トーキョー12主催プログラム『言葉』(村川拓也 演出)、アトリエ劇研舞台芸術祭参加 デ『もうこれからは、何も』(市川タロ 演出)、KYOTO EXPERIMENT 2016、『El lugar imposible(不可能な場所)』(ルイス・ガレー 演出)など。2013年より、自身でも創作を始め、C.T.T. 試演会にて『対人関係について』、『正常を見つける』などを上演。2014年、C.T.T.vol.109セレクション上演会に選出。2015年より、特定非営利活動法人劇研による「世界に視野を開く、地域の演劇リーダー育成プログラム」参加。参加者でのチーム名は「ユバチ」。
岡村淳平
役者・俳優

俳優。大阪大学外国語学部ロシア語専攻在籍。主な出演作は、吹田メイシアター×大阪大学共同事業『カレーと村民』(ごまのはえ 作 / 蓮行 演出)、私見感『並行戯曲』(黒井エミ 作 / 緑川岳良 演出 / ウイングカップ4最優秀賞受賞作品)、桃園会 第46回公演『のにさくはな』(深津篤史 作・演出)、時間堂 [ つながる ] ツアー 2014『衝突と分裂、あるいは融合』、森林浴 思考採集イベント「指紋は象のはたけ~バーチャル社会in應典院~」より『特別な日のバラシ』など。
ガトータケヒロ
役者・俳優

俳優。1994年生まれ、23歳。京都府在住。過去のN₂ 作品へ参加しており、東京公演『居坐りのひ』(第15回AAF戯曲賞最終候補作)、『居坐りのひ』(ウイングカップ6最優秀賞受賞作 / 第16回AAF戯曲賞一次審査通過作)に出演。主な出演作は、利賀演劇人コンクール『ハムレット』(ドキドキぼーいず 本間広大 演出)、ニットキャップシアター『ねむり姫』、Hauptbahnhof『和え物地獄変』、努力クラブ『孤立無援くん、安息の場所へ』など。今後の活動は、2017年6月、ドキドキぼーいず #07『生きてるものはいないのか』。
杉本奈月
脚本 演出 演出助手 照明 制作 宣伝美術

Natsuki Sugimoto[演出 / デザイン]作家。1991年生まれ25歳。大阪府出身、京都府在住。京都薬科大学 薬学部 薬学科 細胞生物学分野教室 藤室研究室 中退。代表作『居坐りのひ』で第15回AAF戯曲賞最終候補となり「大賞の次点」と評される。演劇歴は、村川拓也(2013)出演、筒井潤/dracom(2015)演出助手など。N₂(エヌツー)代表。
河合厚志
役者・俳優

1990年生まれ、26歳。京都市在住。 主な出演作は、Hauptbahnhof『和え物地獄変』、創成劇場『やわらかなかぐら』(いしいしんじ 作 / 杉原邦生 演出)など。 今後の活動は、2017年5月、第24次 笑の内閣『日・韓・米・春のツレウヨまつり』アメリカ編 出演。
三ヶ日晩
役者・俳優 脚本 演出 宣伝美術 Webサイト

俳優。大阪市立工芸高校インテリアデザイン科卒業。大阪市立デザイン教育研究所デザイン学科卒業。過去に小骨座に所属しており、『平成リビングデッドウォーズ』、『骨折/量産型マチコちゃん』へ出演。現在は無所属。過去のN₂ 作品へ参加しており、N₂ Tab.1『水平と婉曲』- Horizontality and Euphemism に出演。主な出演作は、突劇金魚 ~短編作品集キンギョの人々vol.2~蛇口からアイスクリーム『しまうまの毛』、劇団冷凍うさぎ『We are lukcy friends』、『ペチカとエトランジェ』、劇団サニー『もう音はいらない』など。今後の活動は、2017年、コトリ会議 5都市ツアー『あ、カッコンの竹』出演。

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