新しい生活の提案

壱劇屋（大阪府）

公演に携わっているメンバー：14人

団体紹介

大阪と京都の狭間、枚方を拠点に活動する劇団。

身体表現を用いたパフォーマンスが物語進行において大きな役割を果たしており、コンテンポラリー公演でも会話劇でも無い、劇団壱劇屋ならではの作品を創り出す。
日常を少しずらした世界観を持つそのジャンルを、「世にも奇妙なエンターテイメント」と称し、劇団の特色となっている。

ロクソドンタフェスティバル2010にて優秀賞受賞。應典院舞台芸術祭 space×drama 2012にて優秀劇団に選出。第26回池袋演劇祭にて豊島区観光協会賞受賞。グリーンフェスタ2015にてBASE THEATER賞受賞。CoRich舞台芸術まつり！2016春にて最多クチコミ賞受賞。
CoRich!舞台芸術アワード2016にて、「SQUARE AREA」が全国第１位にランクイン。

2018年の劇団創設10周年に向け、2017年は年間8公演(うち1公演は三都市ツアー)という怒涛のスケジュールで進行中。

応募公演への意気込み

「新しい生活の提案」という作品は、壱劇屋が【世にも奇妙なエンターテイメント】という今の創作スタイルを確立するに至ったターニングポイントの演目です。
初演は2012年。それまで名も無い若手劇団だった壱劇屋が、様々な演劇関係者の方からお褒めの言葉をいただいて、これは劇団を発展させていくことができるかもしれないと手応えを得ました。

壱劇屋は、再演が好きです。もちろん新作を生み出すことの重要性もわかっていますが、これは面白いぞ！いい作品だぞ！もっと良くなるぞ！と、大切な我が子を何度でも何度でも磨き上げて育て続けたいと思っています。

「新しい生活の提案」も、再演です。ですが、単なる再上演ではありません。あれから5年が経って、原点とも呼べるこの作品に再び挑もうと、あの時に感じた手応えを越えようと、ようやく準備を整えることができました。旗上げ以来全公演に出演してきた主宰が、今回初めて出演せずに作・演出に専念するというのも、新たな変化と成長の場に相応しいと考えています。

二年連続で最終審査に進む難しさは承知の上です。今回も自信作を携えて大阪・愛知・東京の三都市をまわりますが、CoRich舞台芸術まつり！2017春の対象期間に入るのは大阪公演。

リベンジをさせてください。我々にとっての本拠地で、お待ちしています。

将来のビジョン

「東京に行かないの？」と、聞かれる機会が増えました。

壱劇屋の主宰は、素面の状態で、「吉本新喜劇・宝塚歌劇団・劇団壱劇屋、になりたい」と口にします。こうして字面で見ても、とんでもない並びだと思います。思うんですが、敢えてそこに挑戦し続けたいと、私たちは決めています。

昨年は特に「全国から大阪へお客様を呼ぶ」ということを意識した一年でした。近畿以外からご来場の方はチケット代を半額にするというキャンペーンを実施した結果、総動員の２割弱は他地域のお客様からのご予約となりました。
無謀なことなんかじゃない、と、勇気をもらいました。

大阪でも、普段は演劇に興味の無い人を巻き込むために、1122席ある劇場を巨大なダンジョンに見立てた冒険ツアーを市民ホールと提携して実施したり、謎解きゲームと劇団本公演のコラボなど、「演劇」に触れてもらうための催しも計画中です。四度目となる東京・二度目となる愛知での公演でも、過去の動員数を塗り替えるために、趣向を凝らして企画を練っているところです。

関西から全国に向けて発信できる、演劇エンターテイメントのひとつになりたい。と、昨年のエントリー時に書きました。その気持ちに変化はありません。

全国規模の在阪劇団。
実現する日まで、目指し続けます。