わが家の最終的解決

Aga-risk Entertainment（東京都）

公演に携わっているメンバー：14人

団体紹介

屁理屈シチュエーションコメディ劇団。
一つの場所で巻き起こる事件や状況で笑わせる喜劇、シチュエーションコメディを得意とする。
「東京大空襲前日の下町」「卒業式の国旗・国歌を巡っての会議」などを題材に“笑えそうにない設定で笑えるコメディ”をつくる。
また「床に間取りの線だけを書いて舞台セットにする」「5人芝居を2人で上演することでコントにする」など、なりふり構わない方法でシチュエーションコメディをスマートに上演する実験も行っている。
王道でウェルメイドなコメディを独自の理論で一捻り二捻りした作品をつくるが、そんな中でも“劇場でウケること”を重視して創作している。

受賞歴に、CoRich舞台芸術アワード!2012第8位、黄金のコメディフェスティバル2014優秀作品賞・最優秀脚本賞、2014年度サンモールスタジオ最優秀演出賞、黄金のコメディフェスティバル2015最優秀作品賞・最優秀脚本賞・観客賞・高校生審査員賞、2015年度サンモールスタジオ最優秀団体賞、CoRich舞台芸術アワード!2015第2位。

応募公演への意気込み

“主人公が嘘に嘘を重ね、ピンチや誤解がどんどん大きくなっていく…”という典型的なシチュエーションコメディ。
本作は、この形式のコメディを使ってホロコーストを描きます。

21世紀の演劇シーンの中ではともすれば凡庸になりがちなシチュエーションコメディというジャンルを、「ホロコースト」という最も笑えない題材と絡めて描くことで新鮮で笑える表現にアップデートするとともに、ホロコーストという題材に対しても、ベタなシチュエーションコメディの構造で切り取ることで新たな視点を提供します。

強烈に笑える構造と究極に笑えない状況を行き来するブラックなコメディにグラグラと揺られながら、人種差別・移民・難民といった現代日本でも他人事ではない諸問題を考えていけたらと思っています。もちろん、爆笑に沸く劇場で。

将来のビジョン

演劇ファンに限らず、日本全国で「シチュエーションコメディ」と言ったときに真っ先に名前があがるような人気の団体になること。
そして「シチュエーションコメディ」という表現を、21世紀の世界の舞台芸術シーンや独自の進化を遂げた日本のお笑いシーンに負けないものにアップデートすること。
この両面を目指して活動していきます。

物語としてのカタルシスと会場が沸く笑いの両面を持つ長編コメディをロングラン・多地域で上演していく本公演と、キングオブコントへの挑戦や、実験的な短編(エクストリーム・シチュエーションコメディ)の海外での上演を目指すなど、小劇場演劇シーンに収まらない画期的な施策を打ち出していきます。

以上の為にも、劇団の固定メンバーを増やし、チームとしてのノウハウや人気を獲得していきたいと思っています。