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『OH!Myゴ-スト』

『OH!Myゴ-スト』

東京ハイビーム

あうるすぽっと(東京都)

2022/08/31 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

テンポもよく話も非常に分かりやすかったのですが、
登場人物に感情移入ができませんでした。特に新聞記者の友達の悪びれない姿勢にはまったく共感できませんでした。
話の展開にもあまり波がなく盛り上がりに欠けた印象でした。
吉本新喜劇のように細かいことを気にせずにわちゃわちゃした楽しい雰囲気を楽しむ舞台だと思うのですが、少し自分には合いませんでした。
チケットプレゼントで鑑賞させて頂いたのにもかかわらずこのようなコメントで大変申し訳ございません。

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

NICE STALKER

スタジオ空洞(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

舞台装置などがなにもなく、ひこれは久々に外れを引いたと思ったら一人一人の演技力が高く度肝を抜かれた。
要所要所で解説が入り、古典があまり得意ではない自分にとってはありがたかった。
ただ上演時間の関係で省略されている部分があるせいか
登場人物の心情の変化が不可解な部分もあった
しかしこの劇団を知れてよかった

ネタバレBOX

一人一人の演技のうまさに度肝を抜かれた
要所要所で解説が入るので、古典があまり得意ではない自分にとっては見やすくてありがたかった。
上演時間の関係で省略されている部分があるせいか登場人物の心情の変化が不可解な部分もあった。
しかしこの劇団を知れてよかった
かもめ

かもめ

ハツビロコウ

小劇場B1(東京都)

2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「私はかもめ、いえそうじゃない」舞台「楽屋」でしか聞いたことのなかったセリフはこのシーンだったんですね。ラストが衝撃的でした。

 蓼喰ふ虫

蓼喰ふ虫

TOKYO PLAYERS COLLECTION

OFF OFFシアター(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

自然な演技に引き込まれた
優柔不断な夫婦を中心に周りの人間関係を丁寧に描いていた
話に波はなく少し長いなとも思ったが、終始ALWAYS 三丁目の夕日(内容は全く違う)をみた時のようなその時代を知らなくても懐かしめる雰囲気を持った舞台だった

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

NICE STALKER

スタジオ空洞(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/22 (木) 19:30

 「あわれ彼女は娼婦」(原題「’Tis Pity She’s a Whore」)は、1630年頃にイギリスの劇作家ジョン・フォードによって書かれた古典作品であり、シェイクスピア等を輩出している「エリザベス朝演劇」の末期に上演された、ジョン・フォードの代表作であり、フォード版「ロミオとジュリエット」とも評されるその物語は、「近親相姦」という禁忌を犯したジョヴァンニとアナベラ兄妹の恋愛を軸に描かれる愛憎劇。今なお賛否分かれながら、世界中で上演され続けている「妹萌え」の問題作ということで、それをさらに、今時のライトノベルなどと紐付けつつ、劇の途中経過を見せてくれるというので、大いに期待して観に行ったが、良い意味で裏切った内容だった。

 実際には、ラノベと比較したりして本編が進行するわけではなく、格調高い小田島訳と比較してイトウシンタロウ台本だと時々ラノベに出てくる用語をかなり使いながら砕けた表現にして役者に台詞を言わせているところなど、捻りがあって面白かった。
 劇の途中経過を見せるというだけあって、劇の解説指南役である東京ドム子さんという役者が登場し、聞き手役のイグロヒデアキさんという役者との掛け合いをしながら、物語を進行させていくのだが、俳優が一人何役も兼ねることを自虐してみたり、翻訳·構成·演出のイトウシンタロウさんが自分たちが演じている斜め向かいにいて演り辛いことを軽くディスってみたり、第三者の立場であることを良いことに劇作家ジョン·フォードの戯曲「あわれ彼女は娼婦」に出てくる登場人物や時代背景、物語に勝手にケチをつけたり、批評したりと、テンポがよく軽快で、大いに笑えた。楽屋落ち的なネタも面白かった。
 ちょっとしたハプニングとして先輩劇団員が少し腹を立てて退場したりといったことや、劇作家のイトウシンタロウさんがダメ出しを求められて、ドギマギしているところなど、劇の途中経過を見せるという試みならではだと感じ、完成した劇とは違った面白さを感じた。
 しかし、こういうハプニングもあらかじめ計算し尽くした上での演出効果だとしたら、まさに観客は演出家の術中にはまらされたということで、これは凄いことだと感じた。

 個性豊かな登場人物たちと、それらを演じるクセが強く、アクが強すぎる俳優たちの熱演ぶり、特にヒポリタ役を演じたイグロヒデアキさんの見苦しい、それでいてなかなか終わらないヒポリタの最後の場面での演技が眼に焼き付き、大いに笑えた。
 また、馬鹿のベルゲットを演じる森耕作さんの、まるで本当に馬鹿なんじゃないかと思わせる演技に腹筋崩壊するぐらい爆笑しつつ、その徹底ぶりに感服した。

 ジョバンニが実の妹アナベラにキスを何回も迫る場面や、半裸の状態でアナベラに声をかけられ、何度も戻ってくるところなど、しつこい場面も多く、滑稽に見え、爆笑した。

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

NICE STALKER

スタジオ空洞(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

原作は妹萌えというよりブラコンという認識。で、今回はもっと飛躍した新訳になるのかと思ったら、わりとオーソドックス。解説付きの上演といったカンジね。

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

NICE STALKER

スタジオ空洞(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

表層的には面白い。未見の演目のため、もともと どのような世界観なのか分からない。ただ令和の時代にあった言語感覚で「観やすい」古典として再構築という目的は達せられたかも知れない。
物語の端々に 当時の権威と尊厳の象徴であろう教会の失墜が見て取れる。その意味で、原作の世界観はもっと皮肉に満ちたものではないかと思ってしまう。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

ほぼ素舞台。1カ所に乱雑に置かれたジャバラパイプ、壁に黄色のラテン十字が斜めに塗られている。天井から色付裸電球が吊されているだけ。ラストは、傾いたラテン十字に照明が照らされ輝いて見えるのだが…。

物語は、ジョヴァンニ(兄)が神父に妹を愛してしまったことを告白したところから始まる。いったんは諦めるように説得するが、最後には妹アナベラとの恋を認めるような素振り。そして二人に情交の結果…。その結果に対する神父の後始末(対応)アドバイスが更なる悲劇を招く。悲劇の結末には枢機卿も為す術がない。教会…神父の導きによって愛情劇が愛憎劇へ変質?してしまう。そこに権威や既成の価値(芸術)の失墜、それに対する抵抗や失望が透けて見えた。ここが「ワークインプログレス」へのコメント。先読みすれば、現代日本との関係なんかが出てくるのか?
公演では、まずは物語性を意識したような観せ方だ。確かに現代でも衝撃(話題)性のある「近親相姦」という禁忌を犯した兄妹の恋愛を軸に展開する。「妹萌え」であり「兄恋慕」といった相思相愛、その面白場面を切り取りコンパクトにまとめ上げ、敢えてコメディタッチで面白可笑しく観せているようだ。

舞台回しであり神父、さらにアナベラの乳母・プターナ役を演じる東京ドム子さんが巧く立ち回る。彼女曰く、原作をそのまま上演すれば3時間半のところ、本公演では割愛をして分り易くしているという。用語や当時(1630年頃)の状況については、プロジェクターで補足説明する。さらに本番中にダメ出しを演出家に求めるなど、あの手この手で観客の関心を惹きつける。

台詞は、令和の時代感覚(翻訳・構成・演出)のイトウシンタロウ氏、一方 その対比として紹介されたのが小田島雄志氏の訳。劇中では、「身の上」か「身の下」かといった上品か下品(身振りを加え)といった括りであったが、「全編上演」時にはどうなるのか。ちなみに次回公演は「ロリコンとうさん」(2023年8月)らしいので、全編上演はまだ先のようだ。
次回公演、そして本公演の全編上演、どちらも楽しみにしております。
『VAMPIRE~Reunited In Pain~』

『VAMPIRE~Reunited In Pain~』

TEAM空想笑年

シアター・アルファ東京(東京都)

2022/09/14 (水) ~ 2022/09/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/16 (金) 14:00

5年前の作品の改訂再演。国家を脅かす7人のヴァンパイアとそれを討伐する騎士団という構図で始まりながら実は……という物語は戦の無為・虚しさを示しさらに身勝手な野望の醜さも押し出す。
そんな内容が国政を私利私欲に利用する昨今の政治屋批判に思えてしまう。初演時はそんなことは思わなかったのに、この5年間でそれだけ世の中が堕ちたということか?
なお。アクションの切れ味と音響のシンクロ具合は言わずもがなな見事さ。

長い夢

長い夢

シタチノ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/23 (金) 13:00

過去のトラウマから人から嫌われることを極度に恐れるヒロインの上田詩織は、他者を助けることを優先する“都合の良い女”になることで自分を守っている。そんな彼女の前に現れた藤波賢斗によって、彼女は新たな“居場所”を手に入れる。だが、それは周りから見れば、寂しい女とヒモ男との危うい関係にしか過ぎない。果たして2人の関係は、そして彼女は何を見出すのか?

温室の前

温室の前

Lilas

RAFT(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/23 (金)

価格4,000円

23日15時開演回を拝見。

小西優司氏による演劇創作カンパニーLilas(リラ)の第二回公演は、岸田國士の戯曲『温室の前』。
でっ、岸田國士モノなので、今回もまた、秋の夜長に文庫本を紐解くような…の心持ちで臨んでいたはずが、いつの間にか、ストーリーは、或いは? と危惧していた結末へ。
アノ兄妹の亡くなった親の目線で、見守り続けた98分間。そして終演後も見守り続けるだろう余韻を残した作品だった。

なお、4人の役者さんの手堅い演技に、常ならぬ信頼感をもって観劇させてもらったことを付記しておく。

【追記】
チケット代4千円は、本来の3,500円に、任意の電子パンフ代5百円を追加した額。

ネタバレBOX

【配役】
大里牧子…華奈さん
大里貢(牧子の兄)…小西優司さん
高尾より江(牧子の親友)…飯田南織さん
西原敏夫(貢の親友)…藤堂瞬さん
コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2019年の初演を観ていたので、ある程度内容は覚えていましたが(一部変わっている箇所もありました)、それでもやはり心動かされ改めて完成度の高い素晴らしい舞台だと思いました。各人の苦悩が切ないのですが、適度に笑いが散りばめられており重くなり過ぎず、実に温かいです。
公演中なので、以下ネタバレで。

ネタバレBOX

今、タイムリーな話題として女流棋士の編入試験もありますが、本作でも二人の女流棋士の苦悩が見事に描かれており、終盤の二人の対局は名シーンだと思いました。また師匠の幼少期の回想シーンと弟子への想いを踏まえての、超人戦の戦いには胸熱くなりました。勝負の世界の厳しさと好きな事に打ち込む情熱を魅せてくれた舞台でした。
長い夢

長い夢

シタチノ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/09/23 (金) 13:00

初見の劇団。丁寧な作劇だが、やや冗長な感じも否めない。115分。
 仕事はできるが人に嫌われることを避けるウェディングプランナーの詩織(若松春奈)は、ふとしたことで小説家志望の藤波(國島直希)と出会い一緒に住むようになる。仕事に逆に張りが出てくる詩織だが、周囲からは藤波はヒモに見え…、の物語。高校時代の回想を加えた状況の説明から、2人の出会いまで40分弱かかるという辺りに冗長感を感じる。全体で2時間弱だが、もっと場面やエピソードを絞って90分くらいにしたら、もっと見やすくなると思う。役者陣に巧さを感じるし、前半で現在と回想を照明で区別するあたりも丁寧。ただし回想シーンで女性の役を男性が演じているのだが、何故だろう。
 いろいろな芝居で見たことがあるらしい役者が多いが、男優なので私が覚えていないのが問題(-_-;)。

コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

開場前から長い行列が出来、皆(?)スマホで将棋を指しているような凄い絵面。
藤井聡太監修の伊右衛門ペットボトルを観客全員にプレゼントの太っ腹。

将棋のプロ棋士(六段)・熊谷学、演ずるは井保三兎氏。両親のいない貧しい家庭で育ち、何とかプロ(四段)になるも今は負け続き。史上最弱のプロとしてネットで妙な人気を得ている。
その弟子、女性で初めてプロ棋士となった天野桂子(岡本美歌さん)。彼女の凛とした美しさと関西弁が女流棋士っぽく魅力に溢れる見事な配役。(現実世界では里見香奈女流五冠が棋士編入試験を今まさに行なっているところ、未だ達成されていない)。

熊谷一門の道場は毎日弟子が遊びに来て、豚肉のカレーライスとコーヒーでおもてなし。出世頭の郷田竜王(渡辺あつし氏)、マスコミ大注目のスター、天野桂子・香子(鈴木彩愛さん)姉妹。そんなある日、桂子が脳梗塞で倒れてしまう。退院後、復帰をするもどうも後遺症が残ってしまい・・・。

流石によく出来ている。後半からの盛り上がりが凄い。熊谷の幼少時代のエピソードをシルエットで再現するセンス。天野役の鈴木康平氏と友人役の門地ジル子さんが実に巧い。『無法松の一生』の回想シーンを思い出した。ぐっと感情移入させておいて山田洋次流の落としで笑わせるテクニック。いつのまにかに劇場は熊谷師匠の心の風景の中に、観客はその安らぎに身を委ねてしまっていた。
昔、Kioskで毎週『週刊将棋』を買っていた頃の気持ちを思い出した。

江崎香澄さんと鈴木彩愛(あやめ)さんはスピンオフで観たい程キャラが立っていた。

ネタバレBOX

「○○? 強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけど・・・、オイラ(俺は)負けないよ。」
「えー、こまたっ、駒達が躍動するオイラ(俺)の将棋を、皆さんに見せたいね。」
佐藤紳哉棋士の名台詞を橋本崇載棋士がパロり、『ハチワンダイバー』にも載った定番ネタ。
将棋連盟会長役の野崎保氏が見事に決めてみせた。

中盤まではよくある話であんまり嵌まれず。熊谷の幼少時代、天野と仲良くなるエピソードあたりからぐっと来た。貧乏で勉強も運動も駄目な気弱な子供、唯一の武器が祖父から習った将棋だった。ガキ大将の天野に認められ、片道二時間以上列車に揺られ神戸の将棋大会へ。中学生達を相手に優勝してしまう。天野の家でお母さんに振る舞われた豚肉の入ったカレーライス。初めて食べたカレーライスが美味しすぎて涙を零す。ずっと自分を応援し続けてくれた天野は早逝し、忘れ形見の娘二人を我が子のように可愛がることに。

意識が途中で途切れてしまう、棋士としては致命的な桂子の後遺症。手番が分からなくなり、二手指しを繰り返して敗れ続ける。タイトルは「駒切れ」かと思わせて、意識の「細切れ」とは成程。
クライマックス、師匠から弟子に思い入れのある大事な扇子を譲ったように見せ、いざ対局中にそれを広げてみると『キフよめ』。慌てて記録係から棋譜を見せて貰い確認する桂子。自身の引退を賭けて対局に臨んでいる女流名人(山本綾さん)が桂子の二手指しを自ら制する名シーンと合わさって今作の肝、胸に焼き付く。
エピローグ、漫画家(野田あゆみさん)が完成した雑誌を皆の前でお披露目、巻頭カラーの美しい見開きに熊谷・桂子の師弟対決。狙い通りの畳み掛けがズバリ決まって大喝采。
深刻な後遺症すら呑気に受け流す熊谷師匠の楽天的な人生観、アイディアの大勝利。
影と刻罪のテュシアス

影と刻罪のテュシアス

空想嬉劇団イナヅマコネコ

上野ストアハウス(東京都)

2022/09/15 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観劇した皆さんのほとんどの人が、ぜひ観てほしいとおススメしたい作品だと思います。
絶対感動するし、涙するし、観劇後に作品名を見返すとなるほど!と共感します。

影と刻罪のテュシアス

影と刻罪のテュシアス

空想嬉劇団イナヅマコネコ

上野ストアハウス(東京都)

2022/09/15 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

9月21日より配信されている 現在 上野ストアハウスにて公演されている
影と刻罪のテュシアス 【Soldenia公演】拝見させていただきました。
先週舞台を観劇して感動させていただいた作品をまた拝見できる❗️
めっちゃ、めっちゃ 嬉しい限りです。
超オススメ舞台です。

 蓼喰ふ虫

蓼喰ふ虫

TOKYO PLAYERS COLLECTION

OFF OFFシアター(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
原作(小説) 谷崎潤一郎の「蓼食う虫」の舞台化、他で舞台化されたか知らないが、何て濃密(蜜)で味わい深い物語であろうか。舞台美術が物語の核心を突くようで、対外的には夫婦という体裁を取り繕うが、内実は隙間風が吹くといった情景を見事に表出している。

「現代の夫婦が演じる、約100年前の夫婦の話」であるが、現代でも色褪せることなく、いや時代が変わっても人の心に忍び寄る「浮気」という「病気?」に翻弄される夫婦は多分、いや間違いなくいるだろう。
説明にもあるが、既に夫婦関係は破綻しており離婚を念頭に置いているが、小学生の子供のことを考えると、決断できず先延ばしにしている。100年前には無かったであろう言葉「仮面夫婦」、それを当時(昭和初期)の雰囲気を醸し出し抒情豊かに描いた珠玉作。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は 柱と梁で外観を作り、その内にソファや丸テーブル、椅子が置かれている。奥は摺りガラスのような引き戸、上手は木目の美しい戸、下手には小箪笥がある。観るからに形だけの夫婦のような 隙間だらけの家(光景)、離婚の鍵を握る子供は途中からしか登場しない。「子は鎹(かすがい)」というが、この家には鎹も見あたらない。

好きで結婚した女なのに、なぜ妻になると、欲情しなくなるのか。セックスレスが原因で不和に陥った斯波夫婦。夫・要(秋本雄基サン)は勝手気儘に娼婦・ルイズと情交し、妻・美佐子(榊菜津美サン)は夫公認の男・阿曽と逢瀬の日々を送る。関係はもはや破綻しているのに、子供・弘のことを考えると離婚に踏み切れない優柔不断さ。 夫婦から相談を持ちかけられた要の従兄・高夏の尤もらしい説明にも…。

ぐずぐずと煮え切らない態度、何となく自然発展的に夫婦関係が解消できないかを探っている様子。なんと虫の良い思いであろうか。
また美佐子と阿曽の結婚話…阿曽が添い遂げる約束はしない。将来の気持を拘束する、不変ではない心に約束など出来ないという説明。都合が良いというか こちらも虫の良い話に聞こえた。夫婦の思いや在り様は、当事者でなければ解らない、まさしく「蓼喰う虫」も好き好きなのだろう。

舞台は昭和初期を思わせるような雰囲気が漂うが、それはスピード感ある現代とは違う時間がゆったりと流れているような感覚。劇中で美佐子の父に同伴し文楽など観劇する場面、サラッと当時の粋な遊びー風俗といった情景を描く。その父や愛人・お久の和装姿、美佐子やお久の髪型が時代という風情を漂わす。

ラスト、布団の上に座り、行燈に灯された要とお久の顔 見詰め合う様はゾクゾクとするような艶めかしさ。新たな男女関係に発展しそうな予感が…。雨音・強風の音響、葉影・妖しく揺れる照明といった舞台技術も見事な効果を発揮する。
現代の実際の夫婦である、秋本雄基さんと榊菜津美さんの瑞々しい共演に観(魅)入らされた。
次回公演も楽しみにしております。
かもめ

かもめ

ハツビロコウ

小劇場B1(東京都)

2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
人々の心の内、その表し難き小宇宙を緊密に繋ぎ合わせた秀作。物語は、冒頭に全人物を紹介するかのように登場させ 以降 夫々の関係や知り合ったがゆえの道行きを丁寧に しかも重厚に紡いでいく。演出は、「かもめ」の核心と思われる刺激的な言葉(台詞)を抽出し、体当たり的な演技で魅了する。描きたい核心、そして観せるといった解りやすさを実に上手く共存させる。

諦念と倦怠を思わせる雰囲気を破り、内からの咆哮が観客の感情と思考を揺さぶる。信念、芸術、才能、愛情、嫉妬等が渦巻く胸の内を吐露する、その激情と冷笑といった場面が巧みに描かれ、その情景を印象的にする。全編 薄暗く沈鬱のような雰囲気を漂わせるが、その重い空気を打ち破るかのような熱演に惹きつけられる。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし)追記予定

三年前のリフレイン

三年前のリフレイン

劇団東京座

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/09/16 (金) ~ 2022/09/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

ボクシングにて時間を止めて勝ち進む主人公に
色々絡んでくるSFなのだがー・・・
どうにも何ともいえない軽さが感じられて
面白味が失せてた感強かったなぁ~と
なんでも盛り込めばいいもんじゃなく
減じたりするのも重要だよなーと感じた約2時間の作品
途中10分間の休憩あり

ネタバレBOX

前半でひたすら大きな溜息をついてた方が
休憩時間にて抜けたんですけど・・・正解だったと思えたデス

開演も15分~受付も同じように遅れるし・・・

SF定義をボヤ~っとした感じにしてしまい
主人公が光速(=高速ではない=説明では光速ね)で動けるという設定で
これが時間に関与して過去とか未来とかが関わるんだがー
その説明が不足だし説得力に欠けてたわい

タイムカード式のタイムマシンとか出てくるので
コメディ調も噛ませているんだが
上手くできてない=いっそのこと黒子さんを配して
突然にホワイトボードとか持ち込んで時間跳躍説明とかした方が
理解が高まるし受けると思ったなぁ・・・

台詞のについても聞き取りは易いんだが
単調な大声が多くて抑揚が無く
会話のリズムとかも無かったなぁ

主人公さんとかライバルとか身体が絞れてて
見事な肉体美はあったので努力はソコ認められるのだが

主人公が能力上昇の切っ掛けになる
元トレーナーさんの自刃シーンは
よくわからんかった=すっきりさせるか
他の方向・方法でもーと思えた

舞台を前後に分けて
前を牧神とか日常で後ろをSFチックにしていたのは高評可できるが
トラック突っ込みシーンでのライトとか組み込むのはーと思えたね
音=効果音と演技でも表現は楽に出来たハズだしなぁと感じた
CDとかの裏の並べはキラキラして綺麗でユニークな舞台美術発想でしたが
レトロな感じのSFさが何か今一つでした

SFしたかったら
原作物で「七夕の国」とかは似合いそうな感じですね

主人公と組織の女性との恋愛ものに重きを置けず
組織に囚われてくる主人公可愛そうって
子犬とかが段ボール内で雨に震えてるんじゃなかろうに・・・
それで好きですとか・・ねぇ
時間跳躍の設定もいまひとつで
なんとも中途半端な感じを受けた話でした

映画「ジャンパー」みたいな感じのラストでしたが
そんな爽快感も貰えんかったなぁーと
全部あったかいものは

全部あったかいものは

コトリ会議

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/09/14 (水) ~ 2022/09/21 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回1回しか観に行けなかったんだけど、本当はもう1回観にいきたいくらい好きな作品でした。
笑える部分が多くて一見コメディのように感じるけど、悲しい話だと思った。
それにしても役者が全員良かった。

かもめ

かもめ

ハツビロコウ

小劇場B1(東京都)

2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アルカージナがずいぶん若いなという違和感はあったが、総じて俳優陣の演技力は高く、シンプルだがB1の構造を上手く使った演出も良い。
この作品は何度観ても、終幕のニーナのセリフに心が震える。

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