
『OH!Myゴ-スト』
東京ハイビーム
あうるすぽっと(東京都)
2022/08/31 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
テンポもよく話も非常に分かりやすかったのですが、
登場人物に感情移入ができませんでした。特に新聞記者の友達の悪びれない姿勢にはまったく共感できませんでした。
話の展開にもあまり波がなく盛り上がりに欠けた印象でした。
吉本新喜劇のように細かいことを気にせずにわちゃわちゃした楽しい雰囲気を楽しむ舞台だと思うのですが、少し自分には合いませんでした。
チケットプレゼントで鑑賞させて頂いたのにもかかわらずこのようなコメントで大変申し訳ございません。

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス
NICE STALKER
スタジオ空洞(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
舞台装置などがなにもなく、ひこれは久々に外れを引いたと思ったら一人一人の演技力が高く度肝を抜かれた。
要所要所で解説が入り、古典があまり得意ではない自分にとってはありがたかった。
ただ上演時間の関係で省略されている部分があるせいか
登場人物の心情の変化が不可解な部分もあった
しかしこの劇団を知れてよかった

かもめ
ハツビロコウ
小劇場B1(東京都)
2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「私はかもめ、いえそうじゃない」舞台「楽屋」でしか聞いたことのなかったセリフはこのシーンだったんですね。ラストが衝撃的でした。

蓼喰ふ虫
TOKYO PLAYERS COLLECTION
OFF OFFシアター(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
自然な演技に引き込まれた
優柔不断な夫婦を中心に周りの人間関係を丁寧に描いていた
話に波はなく少し長いなとも思ったが、終始ALWAYS 三丁目の夕日(内容は全く違う)をみた時のようなその時代を知らなくても懐かしめる雰囲気を持った舞台だった

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス
NICE STALKER
スタジオ空洞(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/22 (木) 19:30
「あわれ彼女は娼婦」(原題「’Tis Pity She’s a Whore」)は、1630年頃にイギリスの劇作家ジョン・フォードによって書かれた古典作品であり、シェイクスピア等を輩出している「エリザベス朝演劇」の末期に上演された、ジョン・フォードの代表作であり、フォード版「ロミオとジュリエット」とも評されるその物語は、「近親相姦」という禁忌を犯したジョヴァンニとアナベラ兄妹の恋愛を軸に描かれる愛憎劇。今なお賛否分かれながら、世界中で上演され続けている「妹萌え」の問題作ということで、それをさらに、今時のライトノベルなどと紐付けつつ、劇の途中経過を見せてくれるというので、大いに期待して観に行ったが、良い意味で裏切った内容だった。
実際には、ラノベと比較したりして本編が進行するわけではなく、格調高い小田島訳と比較してイトウシンタロウ台本だと時々ラノベに出てくる用語をかなり使いながら砕けた表現にして役者に台詞を言わせているところなど、捻りがあって面白かった。
劇の途中経過を見せるというだけあって、劇の解説指南役である東京ドム子さんという役者が登場し、聞き手役のイグロヒデアキさんという役者との掛け合いをしながら、物語を進行させていくのだが、俳優が一人何役も兼ねることを自虐してみたり、翻訳·構成·演出のイトウシンタロウさんが自分たちが演じている斜め向かいにいて演り辛いことを軽くディスってみたり、第三者の立場であることを良いことに劇作家ジョン·フォードの戯曲「あわれ彼女は娼婦」に出てくる登場人物や時代背景、物語に勝手にケチをつけたり、批評したりと、テンポがよく軽快で、大いに笑えた。楽屋落ち的なネタも面白かった。
ちょっとしたハプニングとして先輩劇団員が少し腹を立てて退場したりといったことや、劇作家のイトウシンタロウさんがダメ出しを求められて、ドギマギしているところなど、劇の途中経過を見せるという試みならではだと感じ、完成した劇とは違った面白さを感じた。
しかし、こういうハプニングもあらかじめ計算し尽くした上での演出効果だとしたら、まさに観客は演出家の術中にはまらされたということで、これは凄いことだと感じた。
個性豊かな登場人物たちと、それらを演じるクセが強く、アクが強すぎる俳優たちの熱演ぶり、特にヒポリタ役を演じたイグロヒデアキさんの見苦しい、それでいてなかなか終わらないヒポリタの最後の場面での演技が眼に焼き付き、大いに笑えた。
また、馬鹿のベルゲットを演じる森耕作さんの、まるで本当に馬鹿なんじゃないかと思わせる演技に腹筋崩壊するぐらい爆笑しつつ、その徹底ぶりに感服した。
ジョバンニが実の妹アナベラにキスを何回も迫る場面や、半裸の状態でアナベラに声をかけられ、何度も戻ってくるところなど、しつこい場面も多く、滑稽に見え、爆笑した。

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス
NICE STALKER
スタジオ空洞(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
原作は妹萌えというよりブラコンという認識。で、今回はもっと飛躍した新訳になるのかと思ったら、わりとオーソドックス。解説付きの上演といったカンジね。

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス
NICE STALKER
スタジオ空洞(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
表層的には面白い。未見の演目のため、もともと どのような世界観なのか分からない。ただ令和の時代にあった言語感覚で「観やすい」古典として再構築という目的は達せられたかも知れない。
物語の端々に 当時の権威と尊厳の象徴であろう教会の失墜が見て取れる。その意味で、原作の世界観はもっと皮肉に満ちたものではないかと思ってしまう。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)

『VAMPIRE~Reunited In Pain~』
TEAM空想笑年
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/09/14 (水) ~ 2022/09/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/16 (金) 14:00
5年前の作品の改訂再演。国家を脅かす7人のヴァンパイアとそれを討伐する騎士団という構図で始まりながら実は……という物語は戦の無為・虚しさを示しさらに身勝手な野望の醜さも押し出す。
そんな内容が国政を私利私欲に利用する昨今の政治屋批判に思えてしまう。初演時はそんなことは思わなかったのに、この5年間でそれだけ世の中が堕ちたということか?
なお。アクションの切れ味と音響のシンクロ具合は言わずもがなな見事さ。

長い夢
シタチノ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/23 (金) 13:00
過去のトラウマから人から嫌われることを極度に恐れるヒロインの上田詩織は、他者を助けることを優先する“都合の良い女”になることで自分を守っている。そんな彼女の前に現れた藤波賢斗によって、彼女は新たな“居場所”を手に入れる。だが、それは周りから見れば、寂しい女とヒモ男との危うい関係にしか過ぎない。果たして2人の関係は、そして彼女は何を見出すのか?

温室の前
Lilas
RAFT(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/23 (金)
価格4,000円
23日15時開演回を拝見。
小西優司氏による演劇創作カンパニーLilas(リラ)の第二回公演は、岸田國士の戯曲『温室の前』。
でっ、岸田國士モノなので、今回もまた、秋の夜長に文庫本を紐解くような…の心持ちで臨んでいたはずが、いつの間にか、ストーリーは、或いは? と危惧していた結末へ。
アノ兄妹の亡くなった親の目線で、見守り続けた98分間。そして終演後も見守り続けるだろう余韻を残した作品だった。
なお、4人の役者さんの手堅い演技に、常ならぬ信頼感をもって観劇させてもらったことを付記しておく。
【追記】
チケット代4千円は、本来の3,500円に、任意の電子パンフ代5百円を追加した額。

コマギレ
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2019年の初演を観ていたので、ある程度内容は覚えていましたが(一部変わっている箇所もありました)、それでもやはり心動かされ改めて完成度の高い素晴らしい舞台だと思いました。各人の苦悩が切ないのですが、適度に笑いが散りばめられており重くなり過ぎず、実に温かいです。
公演中なので、以下ネタバレで。

長い夢
シタチノ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/09/23 (金) 13:00
初見の劇団。丁寧な作劇だが、やや冗長な感じも否めない。115分。
仕事はできるが人に嫌われることを避けるウェディングプランナーの詩織(若松春奈)は、ふとしたことで小説家志望の藤波(國島直希)と出会い一緒に住むようになる。仕事に逆に張りが出てくる詩織だが、周囲からは藤波はヒモに見え…、の物語。高校時代の回想を加えた状況の説明から、2人の出会いまで40分弱かかるという辺りに冗長感を感じる。全体で2時間弱だが、もっと場面やエピソードを絞って90分くらいにしたら、もっと見やすくなると思う。役者陣に巧さを感じるし、前半で現在と回想を照明で区別するあたりも丁寧。ただし回想シーンで女性の役を男性が演じているのだが、何故だろう。
いろいろな芝居で見たことがあるらしい役者が多いが、男優なので私が覚えていないのが問題(-_-;)。

コマギレ
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
開場前から長い行列が出来、皆(?)スマホで将棋を指しているような凄い絵面。
藤井聡太監修の伊右衛門ペットボトルを観客全員にプレゼントの太っ腹。
将棋のプロ棋士(六段)・熊谷学、演ずるは井保三兎氏。両親のいない貧しい家庭で育ち、何とかプロ(四段)になるも今は負け続き。史上最弱のプロとしてネットで妙な人気を得ている。
その弟子、女性で初めてプロ棋士となった天野桂子(岡本美歌さん)。彼女の凛とした美しさと関西弁が女流棋士っぽく魅力に溢れる見事な配役。(現実世界では里見香奈女流五冠が棋士編入試験を今まさに行なっているところ、未だ達成されていない)。
熊谷一門の道場は毎日弟子が遊びに来て、豚肉のカレーライスとコーヒーでおもてなし。出世頭の郷田竜王(渡辺あつし氏)、マスコミ大注目のスター、天野桂子・香子(鈴木彩愛さん)姉妹。そんなある日、桂子が脳梗塞で倒れてしまう。退院後、復帰をするもどうも後遺症が残ってしまい・・・。
流石によく出来ている。後半からの盛り上がりが凄い。熊谷の幼少時代のエピソードをシルエットで再現するセンス。天野役の鈴木康平氏と友人役の門地ジル子さんが実に巧い。『無法松の一生』の回想シーンを思い出した。ぐっと感情移入させておいて山田洋次流の落としで笑わせるテクニック。いつのまにかに劇場は熊谷師匠の心の風景の中に、観客はその安らぎに身を委ねてしまっていた。
昔、Kioskで毎週『週刊将棋』を買っていた頃の気持ちを思い出した。
江崎香澄さんと鈴木彩愛(あやめ)さんはスピンオフで観たい程キャラが立っていた。

影と刻罪のテュシアス
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2022/09/15 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
観劇した皆さんのほとんどの人が、ぜひ観てほしいとおススメしたい作品だと思います。
絶対感動するし、涙するし、観劇後に作品名を見返すとなるほど!と共感します。

影と刻罪のテュシアス
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2022/09/15 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
9月21日より配信されている 現在 上野ストアハウスにて公演されている
影と刻罪のテュシアス 【Soldenia公演】拝見させていただきました。
先週舞台を観劇して感動させていただいた作品をまた拝見できる❗️
めっちゃ、めっちゃ 嬉しい限りです。
超オススメ舞台です。

蓼喰ふ虫
TOKYO PLAYERS COLLECTION
OFF OFFシアター(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
原作(小説) 谷崎潤一郎の「蓼食う虫」の舞台化、他で舞台化されたか知らないが、何て濃密(蜜)で味わい深い物語であろうか。舞台美術が物語の核心を突くようで、対外的には夫婦という体裁を取り繕うが、内実は隙間風が吹くといった情景を見事に表出している。
「現代の夫婦が演じる、約100年前の夫婦の話」であるが、現代でも色褪せることなく、いや時代が変わっても人の心に忍び寄る「浮気」という「病気?」に翻弄される夫婦は多分、いや間違いなくいるだろう。
説明にもあるが、既に夫婦関係は破綻しており離婚を念頭に置いているが、小学生の子供のことを考えると、決断できず先延ばしにしている。100年前には無かったであろう言葉「仮面夫婦」、それを当時(昭和初期)の雰囲気を醸し出し抒情豊かに描いた珠玉作。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし)

かもめ
ハツビロコウ
小劇場B1(東京都)
2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
人々の心の内、その表し難き小宇宙を緊密に繋ぎ合わせた秀作。物語は、冒頭に全人物を紹介するかのように登場させ 以降 夫々の関係や知り合ったがゆえの道行きを丁寧に しかも重厚に紡いでいく。演出は、「かもめ」の核心と思われる刺激的な言葉(台詞)を抽出し、体当たり的な演技で魅了する。描きたい核心、そして観せるといった解りやすさを実に上手く共存させる。
諦念と倦怠を思わせる雰囲気を破り、内からの咆哮が観客の感情と思考を揺さぶる。信念、芸術、才能、愛情、嫉妬等が渦巻く胸の内を吐露する、その激情と冷笑といった場面が巧みに描かれ、その情景を印象的にする。全編 薄暗く沈鬱のような雰囲気を漂わせるが、その重い空気を打ち破るかのような熱演に惹きつけられる。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし)追記予定

三年前のリフレイン
劇団東京座
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/09/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
ボクシングにて時間を止めて勝ち進む主人公に
色々絡んでくるSFなのだがー・・・
どうにも何ともいえない軽さが感じられて
面白味が失せてた感強かったなぁ~と
なんでも盛り込めばいいもんじゃなく
減じたりするのも重要だよなーと感じた約2時間の作品
途中10分間の休憩あり

全部あったかいものは
コトリ会議
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/09/14 (水) ~ 2022/09/21 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今回1回しか観に行けなかったんだけど、本当はもう1回観にいきたいくらい好きな作品でした。
笑える部分が多くて一見コメディのように感じるけど、悲しい話だと思った。
それにしても役者が全員良かった。

かもめ
ハツビロコウ
小劇場B1(東京都)
2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
アルカージナがずいぶん若いなという違和感はあったが、総じて俳優陣の演技力は高く、シンプルだがB1の構造を上手く使った演出も良い。
この作品は何度観ても、終幕のニーナのセリフに心が震える。