きっとこれもリハーサル
エイベックス・エンタテインメント
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これもリハーサルだったら良かったのに・・・
ネタバレBOX
お母さんがお父さんと子どもらを懸命にとりなそうとする様子を見て結末がわかってしまいました。自分がいなくなった後のことを考えての「お葬式のリハーサル」だったんですね。余命宣告をされたのに、一人で受け止めてその後のことを考えて「お葬式のリハーサル」と称して一芝居。最後まで家族のことを思うお母さん、真似できません。
アフタートークで言われていましたが、昭和感が漂う家族の姿でした。仕事一筋、家族が何を考えているか知ろうとしない頑固なお父さん、それを支えるしっかりしたお母さん。令和はまだ早いとして、平成の家族はどうなんでしょう。お父さんは家族の話を聞くようになっているのでしょうか。
エッサホイサ
劇団飛煌機
アートギャラリーフジハラ(大阪府)
2022/09/23 (金) ~ 2022/09/24 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
千秋楽観劇。
向うのマンションの管理人が…
6畳1間の住人とオカマと牛乳が…
旗揚げおめでとう🎊
芸大生3人ユニット、時々小ネタ交え、シュールな感じの劇に仕上がってた。
牛?とか奇抜で、笑えた。
ps.公式ツイートでは彼は幽閉されてた様で!
今更ながら、そうだったのか?と言う感じ。確かに色んな捉え方ができる公演だった。
ゾウとパンダと見えない虹のはなし
タテヨコ企画
表現者工房(大阪府)
2022/09/23 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
大阪公演初回観劇。
動物園の舞台裏、飼育員作業室を舞台に、真正面から動物達と向き合い、各々の思いに正直に真っ直ぐに人と向き合う、曲者揃いの群像劇。
ゾウとパンダと に心すり減らした人達を中心に、飼育員さんの苦労と情熱の物語、良かった。
路地裏の舞台にようこそ2022
一般社団法人アラヤシキ
[00]スパワールド ピロティ,[01]3U(マンション三友),[02]バクロ どやねんホテルズ,[03]ヤマト どやねんホテルズ,[04]喫茶コスモス,[05]成田屋,[06]ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学(旧ココルーム),[07]日之出湯はなれ こいさん路地,[08]イチノジュウニのヨン(大阪府)
2022/09/10 (土) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
市川まや×廣明輝一『牧神の午後』初回観劇。
まさか晴れて、綺麗な夕陽と共に拝見できるとは…
南海電車やカラスの鳴き声を交え、
尺八の音色と共に、静かで力強いダンスを拝見。
屋上芝居から、屋上でのダンス×尺八コラボを梯子。
風がとても気持ち良かった。
楽しめた。
ご主人!出番です
市民劇場TAMA
多摩市立関戸公民館・ヴィータホール(東京都)
2022/10/09 (日) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ほのぼのとしたコメディであるが
ストレートな王道路線でもあり
レトロかなぁ とー
上演時間が65分かな
ネタバレBOX
小道具としての衣装とか
各人の性格設定とか説得力とかは強かった が
まぁ 話が捻れない=王道だし・・・
某国民的アニメの感じとでもいいましょうか
自分的には も少しイロイロと入れて欲しかったかなぁ とも
毒舌系もとい無茶ぶり系のユーチューバーさんの語りで初めて
語りで締めるのは まとめ方が巧かったが
チャラ系の兄さんでなく
普通に郷土とか地元のシャッター商店街の宣伝とか
してる感じでの設定の方が作品の雰囲気にはあってたのでは?とか思えたなぁ
天然で毒を吐く感じにしたら~とかも自分的には思えたデス
リアルに和菓子をつまんでるのは
なかなか高評可(^-^)
ボス潜入とか
水戸黄門みたいな話が合いそうな劇団さんかなーとも
路地裏の舞台にようこそ2022
一般社団法人アラヤシキ
[00]スパワールド ピロティ,[01]3U(マンション三友),[02]バクロ どやねんホテルズ,[03]ヤマト どやねんホテルズ,[04]喫茶コスモス,[05]成田屋,[06]ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学(旧ココルーム),[07]日之出湯はなれ こいさん路地,[08]イチノジュウニのヨン(大阪府)
2022/09/10 (土) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
GoooooToJ『屋上ボッチ!』1stに続き2stも観劇。
晴れて、雲の合間に夕陽が…美しい!
空と繋がる屋上での公演👏👏👏
清々しい!!
2st目は男役が入れ替わり、ガラッと雰囲気が変わった。
世捨て&世間知らず&取憑れ&神の物語、半分インプロで前回と展開も異なり、愉しかった。
銀幕ボイス
盆栽サイダー
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2022/09/23 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
大阪公演初回観劇。
取り壊しの決まった映画館、5/6のフィルムが繋ぐ10分間…
若い役者さんが多数ご出演。
多すぎて、始めは誰が誰だか?な感じだったが、徐々に明かになる其々の物語が熱い。
人との繋がりの大切さを教えてくれる。
自然と涙がこぼれてた。
感動、良かった。
ネタバレBOX
本当に感動モノで涙流れました。
が、気になる事が…
コメントにも書きましたが、少しキャスト数が多すぎる気がします。
終盤になれば、誰が誰だか認識しますが、できれば見せ方を分かり易くして貰った方が良いと思いました。
それでなくても、パラレルワールドの行き来でややこしいのに、脇役の方の人間関係くらいはパラレルワールド双方で固定化して観易くしてもらったら、もっと早くに物語の世界に入れた気がしました。
登場人物の多さに右往左往したので、満足度は★4~5つと少し微妙な所だったのですが、わざわざ大阪まで来ていただいたので★5つにしておきますね。
路地裏の舞台にようこそ2022
一般社団法人アラヤシキ
[00]スパワールド ピロティ,[01]3U(マンション三友),[02]バクロ どやねんホテルズ,[03]ヤマト どやねんホテルズ,[04]喫茶コスモス,[05]成田屋,[06]ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学(旧ココルーム),[07]日之出湯はなれ こいさん路地,[08]イチノジュウニのヨン(大阪府)
2022/09/10 (土) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
GoooooToJ『屋上ボッチ!』初回観劇。
男女3人がビル最上階で鉢合わせ、何やら先を急ぐみたいだが…
雨がやみきらず屋上を断念して、最上階8Fでの公演という貴重回。
半分インプロとの事、その手探り感と牽制し合う3人の距離感が合ってた。
神の別次元感覚も好き!
次こそ屋上で観たい!
路地裏の舞台にようこそ2022
一般社団法人アラヤシキ
[00]スパワールド ピロティ,[01]3U(マンション三友),[02]バクロ どやねんホテルズ,[03]ヤマト どやねんホテルズ,[04]喫茶コスモス,[05]成田屋,[06]ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学(旧ココルーム),[07]日之出湯はなれ こいさん路地,[08]イチノジュウニのヨン(大阪府)
2022/09/10 (土) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ピンクのxソラ『メアリー・スチュアート』前編千秋楽観劇。
スコットランドとイングランド、2人の女王の物語。
結婚3度のメアリーと独身貫いたエリザベス、2人の女の物語。
幽閉中のメアリーと、絶頂期のエリザベスの対峙を、怒涛の台詞量で綴る2人芝居、凄まじく凄かった!
後編も拝見したかった。
きっとこれもリハーサル
エイベックス・エンタテインメント
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
分かっていたこととはいえ余に不自然な設定に「無理のある芝居だなあ」と観に来たことを少し後悔したが、終わってみれば王道の泣かせる喜劇だった。最初のうちの居心地の悪さも作者の仕掛けの一部なのだ。今から振り返れば「葬式の練習をしたい妻」という設定から流れは読めたのではないかとちょっと残念。まあそう思わせるのも作者の計算の内なのだろう。
石野真子さんが素晴らしい。出だしから気持ちをすっかり持っていかれてしまった。
アフタートークの司会をした吉本ピン芸人の あべこうじ さん、こんな仕事は初めてではないかと思うが中々うまく回していた。そして、娘に葬儀屋がきつめに当たる理由がこのトークで分かったのだが、あべさんも(私も)その伏線をすっかり忘れていたというか気にしていなかった。葬儀屋役の しゅはまはるみ さんが残念そうに裏設定がしっかりあることを説明してくれたのが印象に残った。
凍える【10月24日、10月30日公演中止】
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2022/10/02 (日) ~ 2022/10/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
捕まるまでの20年間に7人の女児を誘拐、性暴行、殺害して小屋に埋めていた男・ラルフに、
彼に研究対象として関心を抱く精神科医・アニータ、ラルフに娘を殺された主婦・ナンシーの
3人だけで繰り広げられるヒューマンドラマ。
最後のあたりは解釈が大きく分かれるところだと思う。
ネタバレBOX
最初の登場時からどうも様子がおかしいラルフ。
話が進行するうちに、彼も父親や母のボーイフレンドたちから性的虐待や暴力を常習的に受けていた
だけでなく、母親から浴槽に叩きこまれた際に頭をけがしていたこと、またこうした経験から前頭葉
その他に障害を持ってしまい、マトモな善悪の判断がつかなくなっているのではという報告がなされる。
アニータの「悪意による犯罪を罪とするなら、疾病による犯罪は症状である」という、作中最も大きい
インパクトを与えるセリフはこうした文脈から出てくる。この考えに基づくなら、ラルフは罪に問われず
おそらくは精神病棟で自分のなしたことの重大さを知ることなく一生を送ることになるけど、もちろん
ナンシーとしてはたまったものではないわけで。
アニータの諌止を振り切って、ナンシーがラルフと面会を果たす箇所が2幕後半の、そして作品全体の
ハイライトにあたることは全員一致するかと。
罪の意識というものから全く無縁なラルフに、ナンシーはありし日の娘ほか家族の写真を見せる一方、
ラルフが過去に受けた虐待や暴力の記憶を呼び起こし、「娘も怖かったに違いない」「苦しかったに
違いない」と追及する。
自身が過去に受けた体験と、そんな自身が女児へ起こした残虐非道な振る舞いが全く一緒だという
(当然な)事実をいまさらながら自覚し、良心の呵責で千々に乱れるラルフ。ナンシーの「あなたを
赦します」という言葉もさほど効果を発揮せず、とうとうナンシーに宛てた懺悔の手紙を引き裂き、
「悩んだからじゃない」という不可解な言葉を残して首吊り自殺を図る……。
この場面って2通りの解釈ができると思う。
1. ナンシーが遺された年長の娘のアドバイスを聞き入れ、本心からラルフを赦そうとした
この場合はラルフを赦そうとしたけど、ラルフが自分の弱さに耐え切れず「楽な逃げ」の
ために死を選んだということになり、ナンシーは間接的にラルフを殺したという罪を抱える
ことになる。
ラルフの葬儀の場面で、ナンシーがアニータに言い放った、「生きて苦しみなさい」というのは
この場合自身にも跳ね返ってくる言葉ということになる。
2. ナンシーがラルフの性格を把握した上で、赦すふりをして自殺に追い込んだ
ナンシーはアニータの研究発表を読んでいたそうなので、シリアルキラーのキャラクター性に
ついて把握しているはず。ナンシーの言葉も振る舞いもラルフを自殺させ、復讐を成し遂げる
ためのものでしかなく、当然この場合は良心の呵責はほぼないだろう。
これどっちなんだろう。自分は最初前者かと思ってたけど、ネット上では結構後者の見方も
多くっていろいろ気付かされる感じだった。
あと、ラルフは結局自分の自覚した罪の重さに耐えきれず、苦しさからおさらばするために
死ぬことになったんだけど、「悩んだからじゃない」を最期の負け惜しみと捉えるか、
本心からの言葉と捉えるかでも解釈が変わってくるんだよな。
セリフを追っているだけで、物語を必要最小限理解するための手がかりは与えられるんだけど
よくよく追っていくと、3人それぞれ肝心な部分も含めて観客サイドには明かされていない
情報があるので、見る側に委ねられている範囲が大きい作品だなって感じました。
シャイヨの狂女
劇団つばめ組
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
まずチラシに目を奪われた。上半分に女性の横顔、下半分にはエッフェル塔をバックにヒトラーを中心にしてナチスの一団が配置されている。どういう物語が展開するのかワクワクさせる。
ジャン・ジロドゥの作品は8月下旬にシアター風姿花伝で人間劇場という団体の「トロイ戦争は起こらない」という秀逸な上演を観たばかりであり、またこの「シャイヨの狂女」という作品は第二次世界大戦時にドイツ軍占領下のパリで書かれたジロドゥの遺作だということもあって、4年前には「ジャン・ジロドゥの思い出」という作品を上演したつばめ座だけに、大いに期待していたのだが、その分失望も大きかった。
(以下、ネタバレBOXへ)
ネタバレBOX
開演と同時に暗い中で池袋駅のホームの放送が流れる。そして明転するとパリにあるカフェの中である。この池袋駅の放送は何だったのか、最後まで説明がない。これから始まる物語が現在の日本にも繋がっているのだと示唆したいのかもしれないが、無意味な冒頭としか思えない。
パリを舞台にした物語自体も、暗喩や諧謔が多く用いられているのであろうが、よくわからないし、戯画化しすぎている。
また、この狭い空間でどうしてああものべつまくなしに大声を出す必要があるのか。ただただ、けたたましいだけで、かつそれに加えて台詞をかむ役者が散見されるので、煩わしい。前方列の客席の人はたまらなかったろう。
もともとジロドゥの戯曲は反リアリズム的な要素が強いのだが、それにしても潤色(仲条裕)のし過ぎだろう。
「恋はみずいろ(L'amour est bleu)」という曲が劇中に大きな意味をもって登場するが、この曲はポール・モーリアの編曲・演奏によってわが国でも大ヒットしたが、そもそも歌手・ヴィッキーのデビュー曲としてオリジナルが発表されたのは1967年であり、1944年1月に死亡したジロドゥの作品に登場できる訳がない。オリジナルの戯曲では何の曲だったのか。「恋はみずいろ」に差し替えたことで本来のジロドゥの意図を曲げていた可能性すらある。
ぴえろ
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
前作でも思ったが、客いじりとサービスが尋常じゃない。ガチで観客に感謝して舞台を制作している。本気度に心から感心する。「そこまでしなくても」と客側が恐縮する程に。
駅前で『顕正会』の婆さんが横断歩道に立ち、通る人全員に「有難うございます」と朝から頭を垂れている姿を重ねた。まるで『法華経』の常不軽菩薩を目指しているが如く。
生の舞台の面白さを啓蒙しているような劇団。小学生の子供達が家族で毎年楽しみに来ている物凄さ。
蔵前の寿司屋に盗みに入った二人組、突然バットで殴られて気を失う。目を覚ますと自分の歓迎パーティー。どうやら他の誰かと勘違いされているらしい。何となく話を合わせてずらかる算段を講じるが・・・。
登場人物のキャラが立っていて面白い。大衆演劇の中にかなり捻った工夫が練り込まれている。
是非観に行って頂きたい。
ネタバレBOX
宅間孝行氏(二役)は喋りは宮迫調、役柄は三又又三っぽい。悪党キャラをやる時の右手の震えなんかが効いている。
佐野和真氏はカッコイイが、キャラの立ちがイマイチで勿体無い。
浜谷健司氏(二役)は巧い。お笑いの強み、客席の空気感を鷲掴み。
柴田理恵さんとモト冬樹氏は返しの一言で必ずどっと笑わせる。柴田理恵さんの会場人気は凄かった。
鈴木紗理奈さんはいつも通り、そのまんま。
太田奈緒さん(二役)も彼女だと気付かない程、弾けていた。元NMBの誰かだと思っていた。口上が吉本新喜劇っぽい。
竹内茉音(まりん)さんは健康的で手足が長い。
三戸なつめさんの可愛いオーラが凄かった。
風鈴のオチが分かりにくい。本当に数億円の価値があるのか?YouTubeのスピンオフを観ないと分からないのか。
井上ひさしの『雨』と同じく、間違われた男を演じていく内にそこに生き甲斐を感じていくドラマ。他人の望む誰かを演じる過程で自身の心境にも変化が。人は他人の為にだったら変わることが出来る。(本来の自分を表現出来る?)
もう少し粘れば大傑作になった可能性が残るプロット。ありきたりのネタだが勿体無さが残る。話の畳み方を逡巡して明らかに間違えている。誰を主人公として捉えるか、の話。秋子か春子か沢木かテルか?実はヤス目線が正しい気も。先にヤスが仕掛けに気付いておきながら知らん振りしている方法もあった。
島倉千代子『愛のさざなみ』
仮名手本吉原恋心中
ネコダマシ
ブディストホール(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
和製「ロミオとジュリエット」はなかなかに良かったです。が主役2人がミュージカル調に歌うのかと思っていたので残念ながらあの場面は要らないかと・・・むしろ興をそいだ感しかなかったです。
朗読劇 無宿の寵愛
株式会社K'sLink
ザムザ阿佐谷(東京都)
2022/10/09 (日) ~ 2022/10/11 (火)公演終了
実演鑑賞
出演者の方々熱演してました。
ネタバレBOX
熱演してたためなのか、人によって台詞が聞きづらいことがあって残念でした。
「ストロング」「山の声」
坂井水産
RAFT(東京都)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「ストロング」Bを観劇。いやぁ面白い。80分。
男(日下部そう)のアパートを友人(用松亮)が訪ねると、男が女(豊田可奈子)と出会いとかの顛末を語る、…とかいう物語。昨年末に「稽古初日」という企画でも観たが、そのときはリーディングで、今回は稽古をした上で上演というわけで、両方観た人に「同じ話だと思わなかった」という話を聞いて観ることにした。全然違うインパクトで、特にBはベテランの3人ということで冒頭から強烈な印象を受けた。用松のアドリブに見えるのも、きっと演出なんだろうな、とか考えつつ観てた。劇場ではないところなので、独特の照明のアイデアが面白いし効果的。
嘘ぎらい
『OYUUGIKAI』製作委員会
本所松坂亭(東京都)
2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
星チームを観劇しました。
謎めいた独特の雰囲気があり、どんどん惹き込まれました。
役者さん達は、それぞれのキャラクターを好演していて、とても良かったです。
ただ、世代毎の理の外見が全く違うので、同一人物として違和感がありました。
切なさが残るストーリーで、涙腺が緩みましたが、前向きなラストが良かったです。
とても面白かったです。
エリザベート【11月14日~15日、11月23日~27日、12月18日~21日、12月30日夜、1月2日昼公演中止】
東宝
帝国劇場(東京都)
2022/10/09 (日) ~ 2022/11/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
初日を観てきました。
大好きな作品。楽しかったけど…ちょっと不完全燃焼。
1番残念だったのに、生オケなのに管楽器が要所要所で音を外して、集中力が途切れ、現実に引戻される事。
この状態なら生オケはいらない、迷惑。出演者は大変かもしれないけど、オケのコンディションの良い演奏の録音テープの方が、客には優しい。
ネタバレBOX
山崎トート:流石に歌は上手かった。が、エリザベートへの愛はあまり感じられず、死として無機質そこに存在するには、歌い方にはナルシスト感あり。トート閣下が好きなのは、結局ご自身なのかな…と感じた。
ご主人!出番です
市民劇場TAMA
多摩市立関戸公民館・ヴィータホール(東京都)
2022/10/09 (日) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
板上は奥下手から緋毛氈の掛かった床几、お茶セットの載った小テーブル、やや斜めに置かれた陳列棚(上に電話等)、菓子折りの載ったテーブル。板やや上手天井から下がった長方形の板に販売している商品の名が大書された半紙が掛かっている。メニューは月見うさぎ、豆大福、きんつば、おはぎ、芋ようかん等々。下手客席寄りには、屋号の「あきもと」と書かれたのれんが天井から吊り下げられている。(言う迄も無いが、観客席から観易いように配慮してある訳だ。そして板下手最も観客席に近い場所に鉢植えが置かれて店の入り口を大まかに示している。柱や扉等は一切ないが、役者陣の演じる内容とその時用いるスペースから実際商いをする店内と、奥座敷が分かるようになっている。因みに店内は下手半分、奥座敷は上手半分でほぼ分かれている。出捌けは上手・下手ともに側面袖から。
ネタバレBOX
脚本のバランスが良い。内容でジャンル分けするとホームコメディーということになろうか。登場するキャラは、あきもと二代目店主、妻、息子、娘、弟子。無茶振りをウリにして可成りアクセス数の多いユーチューバー、小洒落た飲食店チェーン50店を切り盛りする女会長、資本金は何と30憶円。以上の7名だ。
物語は、どこの街にもあるような商店街の一角にある和菓子店「あきもと」に取材申し込みがあったことで始動する。シナリオの上手い所は、このユーチューバーの無茶振りぶりを他の喫茶店で行った模様をオープニングで流す所から始めている点だ。その内容は、いきなり喫茶店に入り、自己紹介すると直後に「店主の方ですか」店「そうです」U「このお店のお勧めメニューを3秒以内に答えて下さい。1,2,3」と始め、店主が答えるとU「じゃあ、お勧めメニューと❓❓❓湯麵」と注文、店「うちは喫茶店ですけど、中華なら云々」と店の場所を案内するとU「いえ、僕はこのお店の❓❓❓湯麵が食べたいのです」とシャアシャア言う!
話変わって物語の主人公一家の場面:電話が入る、受けた二代目店主(父)には当初取材の話は伝わっていない。取材を申し込まれた時受けたのは普段からおしゃべりが過ぎて肝心なことは後回しというキライがある妻だった。妻は、既に実家を離れた娘が久しぶりに来るというので一家全員が揃った時の定番メニュー・すき焼きの材料買い出しに出掛けていた。この間にユーチューバーから掛かってきた電話を受けた父は当初ちんぷんかんぷん、もう既に高齢で和菓子作り一筋の生活を送ってきた職人故致し方無い事。息子が助太刀に入ってユーチューバーとはどんな人種か知ることとなった。息子は相手の名乗りで通り名を検索、ユーチューバーとしての実績等を確認、凡そのイメージを掴んだ。
そうこうしている内に妹が帰ってきたのだが、彼女の付き合っている人が某飲食チェーンの社長であり、彼の母が会長だと言う。何でも全国に50店舗を展開、資本金30億という話をし出し、ついつい、バランスを取って実家も和菓子では知られた店、全国で5本の指に入る名店で支店も何軒も在る、という嘘を吐いてしまって大慌てだった。話が話、他人に聴かれては不味いと奥座敷に引っ込んだ兄妹がバタバタしている所へ父が残っている店内に女性が訪ねて来た。名を名乗り名刺を父に渡して挨拶をし、店内の様子を眺めたり、暫くはよもやま話をしていた。話はちんぷんかんぷんの点もあるが、何とか辛うじて繋がっている。そうこうするうち、菓子を食べて貰うことになり父は裏へ菓子を取りに行く。息子と会って女性が来ていることを話し名刺を見せると、名刺の苗字は、妹の彼と同姓。さて、ここからが喜劇の本番。父は、ユーチューバーの名前も朧気だし、顔も知らないからてっきり女性が取材者だと思い込み、緊張して態度がぎこちない。息子は会長が来たのではないかと気遣い、緊張している。父は取材と思い硬くなって息子を呼んで手助けして貰うが、息子も苗字を見てビックリ、緊張しているから手助けもしどろもどろ。父に何とか女性が何者であるか気付かせようとするのだが、入れ替わり立ち代わり妹が入って来たり、母が買い物から帰ってきたりでテンヤワンヤ。この辺りのドタバタも頗る面白いが、何より会長女性役を除いてホームコメディーらしい誇張や一種のケレンを含めた庶民らしさがそれらしく演じられ演技臭くないのがグー。無論、会長役は、試食させて貰った和菓子の食べ方にも品があり、言葉遣い、そして店主の作った和菓子を食べて「弟子にして下さい」と言い、弟子にしてもらうのだが、実は娘の付き合っている男性の母であり大手飲食チェーンの会長であることが皆に知れた時の台詞が良い。「自分は確かに現在飲食店チェーンの会長をしていますが、息子が業務提携を申し出ていると聴き自ら足を運んでどんなお菓子を作っていらっしゃるか確認させて頂く為に参りました。実際に食べさせて頂き、本当においしい、このような味を出すことのできる技術に全く知識が無いようでは実際に業務提携をさせて頂く時に何ら具体的な事案を理解することもできなければ、提案をしたり、新たなお菓子開発をする為の提案も出来ない。それで、弟子にして頂くことにしました」というような内容のことを言った。これは実に深い科白で感心した。他にも会長の言には流石と思わせる台詞がたくさんあるのだが、今作の劇作家の優れている点は、このように偉い人物が殆ど無意識に自分の持っている知識を言い過ぎてしまう傾向をキチンと揶揄ってバランスを取っている点なのである。これは中々できることではない。演出も自然に感じる庶民的な味を出しながら、役者の個性を活かし全体としてユーモラスで暖かく厭らしくない程度に人情を絡めた作品に仕上げている。無論、役者陣も一所懸命で好感の持てる演技をしていたし、制作の方々の対応もグー。また拝見したい劇団である。
仮名手本吉原恋心中
ネコダマシ
ブディストホール(東京都)
2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
お面をつけた皆さんが踊る開演の演出はとても良かったのですが、お大尽が出てきてマイクまで使って歌い踊るシーンは中途半端に感じられ、いっそ無くして2時間で終わらせて欲しいと思ってしまいました。やるなら客席も巻き込んでもっと派手にした方が良かったのでは?
本日は千秋楽。そこで知った衝撃の事実はネタバレで・・・
ネタバレBOX
観劇の時間が取れるのが今日のこの時間だけだったので、大千秋楽に行きました。
知り合いの方がいて終演後に話したのですが、彼女曰く「ラストがこの展開になったのは今日だけ」何回も見たそうですが今日だけラストシーンが二人の心中で終わらなかったのでした。私も驚きましたよ。ロミオとジュリエットなのに、心中なのに、菊之介は自分だけ刀で自害してしまうのです。では残された初花はその刀を使って後を追うのかというとそうではなく、まるで菊之介が一人で自害したように剣を持たせその場を去るのでした。
初花は母の形見の簪を握りしめて走り去るので、もしかしたらそれを使って一人自害するのかも知れない。菊之介を一人残したのは心中よりも世間体がいいと考えたのかも知れない・・・とも思えるし、心中の前に二人で手を重ね合うシーンがあって、それは二人にとって「生きろ」と言うメッセージを表す仕草。菊之介が初花を切れなかったのもそのメッセージを思い出したせいなのかも、そして初花はそれを受け取り、この先どんなに辛く厳しくても「生きる」ことを選んだのかもしれない・・・
と、こちらが如何様にも考えられる、考えさせられるラストシーンなのでした。
それはそれで、初花にエールを送りたいですが、雪降る中の心中シーン、友人が「良かったよー」と言ったそのシーンも見たかったです。
私はたまたま何度も見ていた友人から話が聞けましたが、この回しか見ていなくて、別の回を知らない方はどんな感想を持ったのか知りたいです。
そして演出の椿さんに、どうして今日だけ違うラストシーンにしたのかお聞きしたいです。