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売春捜査官

売春捜査官

高円寺K'sスタジオ本館

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

無料(投げ銭)公演。高円寺K'sスタジオ10周年特別企画
脚本は同じでも、演出や役者(演技)によって面白さが違って観える。今回の「売春捜査官」は、主人公の木村伝兵衛部長刑事を木村夏子サンと柏尾志保サンが競演する。その演技が見どころ。最終日に続けて観たことによって、その違いを感じることが出来た。

何度も「売春捜査官」を観たが、それだけに観慣れたといった先入観を持っていたが、表現しにくい新鮮さ斬新さがあった。公演は、木村伝兵衛像が役者の演技だけではなく、その外見ー体躯によっても印象が違って観える。演劇は役者の数だけあるような。
(上演時間1時間35分 途中休憩なし)【柏尾志保版】

ネタバレBOX

物語は、警視庁の木村伝兵衛部長刑事の取調べを中心に熱海の殺人事件の概要をなぞりながら、その過程で事件の底流にある問題を抉るもの。人間を鋭く洞察し、心理描写と情況表現が中心であることは間違いない。

男優陣は、熊田留吉刑事(日下諭サン)、梶刑事(梶原航サン)、大山金太郎(千葉大和サン)との絶妙な遣り取りに人間味が…そんな滋味溢れるものが観てとれる。単に伝兵衛の盛り立て役に止まらず、1人ひとりの人間性を立ち上げている。体躯のよい日下さんは、厳つい風貌と剛腕を見せつつ純情な面を併せ持つ熊田刑事、梶さんは顔付こそ野性味あるが、やはりホモらしい繊細さを見せる梶刑事、千葉さんは2人に比べると体は細いが、強情で熱い男-大山金太郎。相乗効果を発揮した役者たちの演技はよかった。

なお 柏尾バージョンでは、梶刑事を木村夏子さんが演じていた。この公演は 主に5人で運営ー登場人物は4人、そして1人は照明/音響・音楽など舞台技術を担当する。この回は梶原さんが技術を担当しており、李大全(故郷 五島の先輩)を演じる時だけ 木村さんが技術へ。だから出ハケの場所や動線が違う。まさに少数精鋭での公演だ。

柏尾さんの伝兵衛は、大柄で迫力があるが 白ポロシャツというラフな格好。台詞は はっきり明瞭だが、情感に乏しいような気がした。2人の伝兵衛は、その体躯の違いもあって、一部シーンが異なる。例えば、熊田と梶の両刑事が伝兵衛のスリーサイズを揶揄う場面は、柏尾さんのバージョンでは割愛。その代わり 高校時代に熊田と別れた駅舎場面を入れる。2人の女優の体躯や特長を活かした「売春捜査官」---敢えて例えるなら、木村さんは精神派、柏尾さんは肉体派といった印象。
次回公演も楽しみにしております。
売春捜査官

売春捜査官

高円寺K'sスタジオ本館

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

無料(投げ銭)公演。高円寺K'sスタジオ10周年特別企画
脚本は同じでも、演出や役者(演技)によって面白さが違って観える。今回の「売春捜査官」は、主人公の木村伝兵衛部長刑事を木村夏子サンと柏尾志保サンが競演する。その演技が見どころ。最終日に続けて観たことによって、その違いを感じる。彼女を支える男優陣ー日下諭サン、梶原航サン、千葉大和サンーの熱演も良かった。もちろん舞台技術の照明や音楽が実に効果的に使われ、印象深く観(魅)せる。

つかこうへい の思いは、やはり役者の演技力という体現なしでは伝わらない。特に主人公を演じた2人の力強く凛とした姿と愛嬌ある仕草、また山口アイ子の切なくも強かな女、その異なる女性像を自在に演じ分ける。
(上演時間1時間35分 途中休憩なし)【木村夏子版】

ネタバレBOX

舞台セットは、お馴染みの古びた机、その上に黒電話、捜査資料、そして洋酒瓶が雑然と置かれている。音楽は冒頭の「白鳥の湖」は定番であるが、それ以降の劇中音楽は情景場面に応じて流すが、その選曲が実に良い。

在日への人種差別の激白、その故郷を追われた慟哭が胸をしめつける。また伝兵衛の部下 梶ワタルを同性愛者として登場させ、性への偏見差別、職業・職場、さらには社会進出における男女差別、権力至上への揶揄など、色々な問題・課題を浮き彫りにしていく。今では憚られるような差別・卑猥語や隠語で捲し立て、観客によっては嫌悪感を抱くかもしれない台詞をポンポンと発する。一方、人が感じ持つ優しさ、哀しさ、孤独、気概などの人間讃歌とも受け取れるシーンの数々。

熱海の海岸で絞殺された山口アイ子の平凡と思われた事件。その容疑者 大山金太郎を一流の殺人者に仕立て上げることによって、事件の底流にある本質を炙り出す。この硬質で骨太い描きの中に、女性ならではの純粋と情念の心情を垣間見せる。またちょっぴりあるお色気シーン、この緊張・弛緩のほど良い刺激が物語を飽きさせない。

木村さんの伝兵衛は、小柄で華奢な体格に 黒スーツでビシッと決めたスキのない恰好。ただ 自分が観たのが楽日ということもあるのか、声が掠れており聞きにくい。聞き取れなくても関係ない、例えば 冒頭の電話口に向かって喋る台詞は、男勝りの気性の荒い女性という印象付けが出来ればよい。しかし本篇の中はしっかり聞かせてほしかった。そこが惜しい。好かったのは、衣裳が関係しているのかもしれないが、芯が強いという内面の激しさが迸っていた。
次回公演も楽しみにしております。
カスタネット

カスタネット

末原拓馬

TBS赤坂サカス広場特設紫テント(東京都)

2025/10/20 (月) ~ 2025/10/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ドブロクが呑んだくれながらカスタネットの話を伝えようとするのは、彼なりの贖罪なのでしょうか。カスタネットの花瓶を紛争地に投げ込みたくなりました。

『ストーリーズ』-短編物語選集-2025

『ストーリーズ』-短編物語選集-2025

楽園王

GALLERY LIPP(東京都)

2025/10/08 (水) ~ 2025/10/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/12 (日) 15:15

【PROGRAM1】
1編目の長堀主宰による二人芝居はパラレルワールド系も好きな身として頬が弛む(小松左京「こちらニッポン…」も連想)。「12月のカレンダーをめくる」という表現から瞬間的に予期したものがアタリでニヤリとしたりも。
2編目は新美南吉作品の朗読劇。楽園王ではお馴染みの(だよね?)演技エリア内を歩き回りながら読み終えたテキストを床に散らかす(笑)スタイルだが、会場の広さゆえ数行にわたるものからキメとなる文節一つだけ(←フォントが大きい)のものまで異なるテキストが見えて膝を叩く。よもや意識した演出?
3編目は岸田國士「紙風船」。前日の岸田作品同様、クラシカルとモダンの融合もさることながら、序盤の二人が背中合わせとは!

プンティラ旦那と下男のマッティ

プンティラ旦那と下男のマッティ

MODE

座・高円寺1(東京都)

2025/10/17 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

二時間半の大作でした。

ネタバレBOX

大地主のプンティラは酔っ払っているときは人間性あふれる好人物に見えるが、しらふになると冷酷な資本家に戻る。運転手マッティはその性質を見抜いている。お嬢さん育ちのプンティラの娘エヴァ、その婚約者の外交官、プンティラの取り巻きである裁判官や牧師、プンティラに振り回される労働者や女たち。フィンランドののどかな自然を背景に描かれるドタバタ喜劇は、ナチスの手から逃れ北欧への亡命中の1940年に書かれた。 初演は1949年。第二次大戦後、亡命先のアメリカの赤狩りから逃れ、ようやく東ドイツに帰国。そこで設立した劇団ベルリナー・アンサンブルの旗揚げ公演が、このプンティラ旦那と下男のマッティ。古い時代で話ですが、人間はそんなには変わらない。今ならとんでもないハラスメントになりそうですが、人々が生き生きと暮らしていて、元気をもらいました。見ていて楽しかったです。ただ、初見だと何の話か分からないので、あらすじを理解してから見た方が良いです。
焼肉ドラゴン

焼肉ドラゴン

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2025/10/07 (火) ~ 2025/10/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/22 (水) 13:00

日韓国交正常化60周年記念公演『焼肉ドラゴン』作/演出 鄭 義

舞台の伊丹市とほど近い神戸に住んでいた。時代は1969年から71年、中3から高2だっただったか。小中、特に小学校では韓国出身のクラスメイトが多かった。台湾ルーツの子供も。通学経路には朝鮮学校があった。社会人になって鶴橋の焼肉屋にはたまに行っていた。焼肉の匂いに包まれる街。

時代を切り取る流行語や、上演前のアコーディオンで弾いていた曲達は懐かしかった。

在日韓国人、直接的には描かれてなかったが、差別。そして居住している劣悪な環境の地区。

戦後を生きて来た両親、そこで育った子供達、三姉妹、彼が生きた 3年を描いた 2時間45分の上演。私立中学での韓国人へのいじめ、自死を選んだ彼。時生はちょうど同じ世代だ。生きて欲しかった。我々の世代はいじめはほとんどなかったのだけど、小学校時代、同級生は何人とか何も気にしていなかった。

劇中、台詞にあった済州島での事件のこと、あとで調べてみるが、島民の惨殺/虐殺。

次女夫婦の北朝鮮への移住。在日の帰還事業の結末を知っている訳で、あの出発がどういうことを意味するのか、悲しい気持ちを抱く。
そういったことを背景に、厳しい時代を生きて来た夫婦の姿、家族、時生の姿に最後は涙が止まらなかった。

でも、あの最後のシーン、笑いを生んでいた様に、次へのスタート、辛いことになるのだけど、次へと歩き出す姿だと受け取った。未来へと消えていったのだと

さる

さる

中野坂上デーモンズ

水性(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

(笑えた度)5.1(今感)4.08(完成度)5.1(平均)5

異能で孤高の文学者、モヘーさんによる3人芝居。
ミニマムなマジックリアリズム風味演劇。

ダウナーな日常から出発して、想像もしていないどこか彼方へ連れて行ってくれる、極上の75分。

ネタバレBOX

モヘーさんの抑制の効いた変か普通かキワキワな動き、
わかさんの振り切れた瞬間に輝く異常感、
柿原さんのひたすらリアルな人間の怖さ。
これは、ホラーです。

かたや、笑いも極上。
米津Lemonがかかった瞬間に爆笑。
音入れで笑いをとる凄み。
サカナ新宝島もドンピシャ。
いやー、絶妙なとこ、ついてくるなー。

細部がじわじわくる。オフビートな笑い。
ナポレオンダイナマイト、インスタント沼、
最近だと超絶異才竹林亮のMondays、みたいな。

諦めていた夢を再びみるのは、地獄の1丁目なのか? 
いっとき芸道に片足を踏み入れし者、大多数に訪れる、圧倒的なリアル。

Mondaysでは、夢の再チャレンジの結末はよくあるハッピーエンドではなく、ビターエンド寄りのフラット。
現実はそんなもの。
考えようによっては、そんな宙ぶらりんなリアルは、逆に極めてビターな夢のあとさき。


熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン

熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン

ゲキコパ

千本桜ホール(東京都)

2025/10/16 (木) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

良かったです。ただ、今までにない登場人物は不必要な気がします。役者さんの熱量も伝わって来ましたし、今後が更に期待大ですね。

ブリザード・ミュージック

ブリザード・ミュージック

旋風計画

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2025/10/17 (金) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。切ないし、ほっこりするし、ラスト好きですね。役者さんの熱量が凄かったです。

曇天に咲く華

曇天に咲く華

劇団KⅢ

萬劇場(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。殺陣も素晴らしいですし、見応えが有りました。

ピンクの教室に父の影

ピンクの教室に父の影

友池創作プロジェクト

小劇場B1(東京都)

2025/10/15 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

言いたいことがすごく伝わりましたし、前説も元気で良かったです。友池作品、また観たいですね。

三道楽煩悩 Sandra born now サンドラ・ボーン・ナウ

三道楽煩悩 Sandra born now サンドラ・ボーン・ナウ

劇団Turbo

OFF OFFシアター(東京都)

2025/10/14 (火) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても、お勉強になりました。

我ら宇宙の塵

我ら宇宙の塵

EPOCH MAN〈エポックマン〉

新宿シアタートップス(東京都)

2025/10/19 (日) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2023年の夏に偶然新宿の小劇場で見て、マッピングを上手に使った生きの良い新時代ファンタジーだと感心した。それから2年。
その間に、23年度の読売演劇大賞は「作品賞、「演出家賞。「主演女優賞を受賞、今年はロンドン公演もやってのけ(まぁ小劇場だろうが)多くの新聞があって劇評の多いロンドンでも、絶賛の星が並んだという(チラシの宣伝)。解らぬでもない。
演劇界を見れば、野田秀樹は確かに日本演劇のリーダーの作者だが、なかなか追いかける若者が出てこない。いつも、野田が焦れている。エポックマンは野田系のインプルーブ版であるが、まだ余力もあるし、期待も持てる。。
かつて初演(23年)を見たときは、パペットやマッピング、物語の作り方など、新しいセンスに感心したが、一方で登場人物の意外に地に着いた現代の単親の一人っ子物語(その子をパペットにしたところなど秀逸なアイデア)が生活感を持ってきめ細かく出来ているところ、などもよかった。(例えば、全自動シアターなどは、同じ路線で一人っ子モノで成功したが、結局、世相ギャグに終わって、野田を超える力がなかった。ようやく、最近リアリズム路線で横山拓也が追撃して見せたが、こちらは自分の世界のリアリズムへのこだわりが強くで野田の上を行稿とは考えていないだろう)。ここは野田と違うところで、野田はファンタジーに現実も寓話もなじませてしまウが、小沢は現代の現実の中にファンタジーを溶けこませてしまう。野田を追っても、独自性もしっかりあって。他の作品でも独自性を持ち、観客への訴求力(オセンチ)も上手い。再演(今回)はラストに近い父親とのシーンを固めに仕切り直している(後半)。ロンドンではこうしないとメルヘンに逃げて腰砕けと言われそうなので直しているのだろうが、そこをどうするかは課題だろう。
 作風が現代の都会的センスで、しかも頭デッカチでないところも、野田のように最後に何が何でも情感に持っていき少女ファンを訳も分らず泣かせてしまおうとしないところも、(ことに80年代まではその傾向が強く野田クライマックスに閉口した見物も多かったのだ)新しい作家の登場を感じさせる。(私はラストの処理は初演の方が好きだが、もちろんロンドン帰りと思えば、そこでこれに変えられるのもたいした物だとは思う)。まぁこの三年ほどの中でみたもののなかでは必見の秀作とは言えよう。
一言付言すれば、作る側が、芝居は見せ物であることを忘れていないのが素晴らしい・



全速全進!

全速全進!

劇想からまわりえっちゃん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/10/16 (木) ~ 2025/10/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/10/20 (月) 16:00

初めましてのからまわりえっちゃん、全員の熱量が凄い。全員/全力/全速/前進でした!
とにかく動き回る、それも全速で、動き続ける。熱量に圧倒された。そこを十分堪能した。

千秋楽の終演後の主宰の方の挨拶、高校で演劇部だった二人が今も一緒に(もう一人の部員だった方によれば名古屋の演劇部)この劇団で演劇を続けておられることが凄いなと。

ハハキのアミュレット

ハハキのアミュレット

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2025/10/09 (木) ~ 2025/10/15 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/15 (水) 14:00

背信はおっさんの会(5人のおっさん達が仲間に声を掛け、集まった役者達が、ジャズの如く戯曲を読み合う集まり)で 6年程前に 1場ごとの読み合わせを何度も聞かせてもらっているが、上演されるのを拝見するのは今回が初めて。その時に文庫を買っていたのを、スタジオ空洞の外で待っている間に読み直し終えた。

「間」「間」と、ハロルド ピンター氏は 1行ごとに間を放り込んでるのじゃあないかと思うぐらい間を多用しているのだけど、今日の上演を拝見して少し納得した。「間」の時間、もしかして上演時間 115分の内の 20分ぐらいは間なのではないかと思えるぐらい。

たまたま、客席に外人(日本人ではないとの意味で)の女性二人が来ておられた。日本語が理解出来るのかなと思っていたら、終演後に少し一緒に歩くことになり、どうだったか伺ったら「Great!」とのことでした。お一人は少し日本語が話せて、あらかじめ予習しておられたとのこと。伝わるものなのだなと納得。月日を遡及して行く展開、なるほど過去へ過去へと遡ることで説明的な台詞は必要ないしなと拝見しながら納得。

4人の俳優のキャスティングもそうあれかしとの皆さんで、主宰/演出の岡村尚隆さんによると年齢も戯曲に合わせて選ばれたと伺った。緊張感がヒリヒリと伝わって来る。
あのラインはスクォッシュのコートなのか!登場する料理や酒、酒、酒などにも細やかな拘りが、あの色合い達は何なのだろうか?

レストランのシーンでウェイターが「渋滞」と答える部分の拘りにも納得「Si, signore!」だ!
前置きが長くなったけど、これまで、一場でのリーディング的な台詞では伺っていたのが、上演作品で拝見して、なるほどこう言う劇なのだとおおいに納得出来た。

北澤小枝子さん、桂弘さん、今井聡さん、市川敬太さん、皆さんの演技がそれを可能にしてくれた。

海外戯曲、先に触れた外人のお二人、彼女達にも納得出来る舞台だった言わせる、しっかりとした上演作品でした。

ハハキのアミュレット

ハハキのアミュレット

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2025/10/09 (木) ~ 2025/10/15 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/15 (水) 14:00

大好物でした。いやー良かった。出演者の南果歩さん/平田満さんは普段は行かないクラスの劇に出ておられるので眼福。緒方晋さん/橋爪未萠里さんの演技を満喫、福本伸一さん/田中亨さん/東宮綾音さんは初めましてで作品にマッチしておられた。

凛のシングルマザーを選ぼうとする行動と香港に居て帰ることのない別居婚夫君の設定は少し違和感があったけど、あり得ないことでもないし、まあそこはありかも知れんしと。

関西出身で、東京などで標準語で話し続けていると、雄一の様に実家に戻っても地元の言葉を話せないのは自分自身もそのパターンで良く判る。

そして舞台の奥の山影が、紀州的で良かった!

インディゴは水に溶けない

インディゴは水に溶けない

家で出来る演劇

スペースあや(東京都)

2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/11 (土) 13:00

トレンディドラマは見ないけど、きっとこの上演作品の様なのがトレンディドラマなのだろうなと思わせられる、4人の女性と1人の男性が格好良い/あるいはかわいい方が登場するお洒落な75分で、爺は気恥ずかしく思いながら拝見した。

源氏物語、覚えているのは光源氏だけなのでそこはハンディキャップだった。そう言えば、えばなあかりさん、毎回 シューを3個食しておられるのだな。下手奥の舞台美術/小道具が唯一、源氏物語の趣を切り取っていた。

ひとり語り芝居『セロ弾きのゴーシュ』他

ひとり語り芝居『セロ弾きのゴーシュ』他

お茶祭り企画

space korallion(大阪府)

2025/10/17 (金) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。千秋楽を拝見しました。思い起こすと東京で二回、今回大阪で拝見させていただいていますが、今回もひとり語り堪能しました。宮沢賢治のエピソードも興味深く、今回も誰かに話したくなりました。とても楽しい時間でした。また機会がありましたら拝見したいです。これからも頑張ってください。

しあわせな日々

しあわせな日々

双身機関

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2025/10/18 (土) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2025/10/18 (土) 15:00

前半は、胸から上、後半は、首から上だけで
一人、出ずっぱりで2時間延々と
しあわせだった頃を懐かしみ語り続ける女性の話。
私は、これは最初、この脈絡もストーリー性も何もない与太話を
どれだけ役者さんが自分なりにアレンジして演じ切れるかが
この芝居のミソなのかなと思って観てたんですが
なんか芝居の後のトーク聞くと
これは、もともと『審査用の芝居』だそうで
この戯言(たわごと)をどれだけ台本通りに正確に
セリフが言えて決まった仕草通りに演じられるかが
審査の対象だと聞かされ『え?』って感じ。
だったら、こちらにも全員台本渡して
セリフを追わせてほしかった。
でなければ、本当にそれが台本通り、順番通りに
読まれていたのかいないのかわからないし
一人でただ丸暗記した台本を2時間読み続けているだけで
それはそれですごいなとは思うけれど
その台本通り仕草通りにやれたっていうのがわかって
はじめて『流石(さすが)!!』って言えるんじゃないんですかね?
役者さんにとっては、やりがいのある芝居だったのかもしれないけれど
文章垂れ流しのようなとりとめのない話を
ただ黙って聞かされていたこちらとしては
正直、苦痛でしかありませんでした。
実際、退屈し過ぎて隣の人、大いびきかいて寝てましたから。
私、二度も起こしましたよ。

狂人なおもて往生をとぐ

狂人なおもて往生をとぐ

スマートリバー

IMM THEATER(東京都)

2025/10/11 (土) ~ 2025/10/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

注目する舞台の一つではあったが、観劇に至った理由というのが不純。その時間枠に当てていた別公演が観られず(チケット購入に至っておらずしかも満席で当日券も出ず)、ポッカリ空いた枠にハマったのがこの公演というわけ(折角だから何か観たいぢゃありませんか)。
未見のIMM THEATERを拝みたくもあり、水道橋へ足を運んだ。

清水邦夫の題名のみ知っていた作品は、不条理劇に近く、不思議な感覚を残す。演出に稲葉賀恵。ある場所(室内らしい)でどうやら幾人かが同居しているのか、出入りしているのか、家族なのか非家族なのか、父母がいて子どもが三人いて・・という事を演じているだけなのかどうなのか定かでない人間同士のある種実験的な共存。関係性の探求が、社会に出る予行演習のように為されているのか、現実を象徴的に写したものか・・。
終盤ある種の高揚が訪れ、(作者が生きた)無秩序が現前したかの時代の空気が吹きすぎる。若者は死と引き換えにしてでも、従来との決裂=新たな未来を切り拓く事に価値を見出すものであり、一笑に付されるものなのかどうか、結論は出ていない、という事が重要であった。
個人的な感覚ではあるが、戦後これほど「自由」の尊さが軽視されている時代は無かったのではないか、と思える現代に、自由の対極の理念=秩序を解体する人間の姿を提示することには、意味があると思われる。

ネタバレBOX

大人計画の伊勢志摩、朝ドラの常連堀部圭亮、小劇場の小動物系(この称号は栄誉らしい)橘花梨、映像舞台いずれでも貫禄の岡本玲の名に少なからず惹かれたが、舞台は戯曲が勝ち、「役者」が漏れる瞬間(観客にほくそ笑みが起きる瞬間?)は僅かに伊勢志摩のある台詞を言う一瞬にあり、そこにねじ込んで来るかと、こういう所に俳優の大きさを感ずる所でもある哉。

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