
『無課金勇者はこだわらない』
道楽息子
アルネ543(東京都)
2026/03/25 (水) ~ 2026/03/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/03/29 (日) 13:00
友人と共にRPGのような異世界に転生した主人公……な王道娯楽作品に排外主義やルッキズムなど世相を押しつけがましくなくごく自然に取り込んで巧み。
脚本・演出・演技はもちろんのこと、メイク・衣装や舞台美術、台詞回しなども含めて世界観を表現していたのも見事。
なお、ある設定に中島かずき「TIMESLIP 黄金丸」を連想、ってかかなり早いタイミングで読んでしまった(笑)。
そんなこんなも含めてとても面白かった。

アカデミック・チェインソウズ
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/06/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/05/27 (水) 19:00
MCRの独自青春演劇がパワーアップして再演。とてもとてもとても面白い。117分。
2022年に初演された、女子高修学旅行遭難劇が生徒数を8人から14人に増やし、エピソードも増やしてパワーアップして戻って来た!初演も見たが、いつもとはちょっと違うテイストのMCRに驚いたものの面白く、本作も期待してみたが、更に更に面白くなっていた。日常から離れた世界で、いろいろなハコボレが明らかになる、ということはありそうで、それを巧く使った脚本がいつもながら見事。女子高生14人の描き分けも見事だが、それを演じる役者陣も見事。元々が「演技と分かる演技」に特徴がある劇団なので、それを意識しつつ現実と繋げる楽しい舞台だった。印象に残ったのは梶川七海と桑田佳澄だが、何と言っても教師役の堀靖明の頑張りがスゴイ。

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
何と言ったらいいか・・凄かったです!
怖さも感じる深いストーリー、斬新な演出、役者さんの演技力に惹き込まれました。
人生には避けられない事があって、それに向き合い強く生きていかなくてはいけないと思いました。
心に響く良い舞台でした!

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今こそ観るべき作品ですね。現代の日本が抱える様々な問題、出来ることならこの時代に一旦リセットしてから始めたいものですね。

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

お笑いライブ『すっとこどっこい』
大川興業
新宿Fu-(永谷ホール)(東京都)
2026/05/27 (水) ~ 2026/05/27 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
新人さんの舞台からベテランさんの舞台までいろいろ見られてすごくよかったです。漫才や漫談、そしてコントとまさにアラカルトですごく充実していました。さしずめお笑いの幕の内弁当といったところでしょうか。大川総裁をひさしぶりに見たこともあり、最初ステージで見たとき「えっ、誰?」と思いました。そういうわたしも最初の大川総裁を見たころからかれこれ30年ほど経ちますが^^;

何処へ行くギルガメシュ
パスプア
カタリナスタジオ(北海道)
2026/05/21 (木) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

亀と潜水艦
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2026/05/22 (金) ~ 2026/06/04 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
1946年夏、日本最大の引揚げ港 博多を舞台に 戦争の哀しき傷跡を描いた物語。 1945年11月に設置された博多引揚援護局から引揚者の一時宿泊施設の協力要請を受けた「萬年荘」、そこに居る人々と二日市保養所から来た女の哀しい出来事を絡めた叙事であり叙情。戦争は特に女、子供といった弱い者を犠牲にした。物語でも望まぬ妊娠をした女性、また登場こそしないが萬年荘の老女たちを通して戦災孤児にも想いを馳せる。
今回の公演は、今まで観てきた公演に比べると光(照明)と響(音楽)が印象的で、心情表現に優れていた。一方 ラストの大掛かりな舞台装置の(動的な)転換は小さい。しかし舞台技術と相俟って表れた光景は、やはり桟敷童子らしい見事なもの。そして何といっても三婆の愛嬌と悲哀といった相反する感情が物語を力強く牽引する。観応え十分。
(上演時間1時間45分 休憩なし)追記予定

亀と潜水艦
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2026/05/22 (金) ~ 2026/06/04 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
価格4,500円
大陸からの博多へ引き揚げ者の物語
きな臭い世の中だからこそ、冷静な気持ちで見てほしい
戦争の悲惨さは、想像を超える現実を突きつけられる
時代考証も含め素晴らしい出来

ストリッパー物語
9PROJECT
上野ストアハウス(東京都)
2026/05/21 (木) ~ 2026/05/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/05/21 (木) 19:00
価格4,000円
5月21日〈木〉19時公演を鑑賞。
つかこうへいさんの作品を初めて鑑賞しました。
盛りを過ぎたストリッパーとヒモの男。
ヒモには、実は奥さんと年頃の娘が居る。
年頃の娘が、アメリカに留学することに。
その事を父であるヒモに打ち明けに来る場面から始まります。
舞台には、背景も小道具も大道具も無し。
何もない舞台で、役者さん達がボタボタと汗を流しながら演じていました。
ストリッパーの矜持・理想・悲しみ。
ヒモの矜持・理想・悲しみ。
劇場支配人の思惑・打算・哀愁。
ストリップ小屋に出入りするさまざまな境遇を持った人々。
出会いと別れ、退屈な日々…。
ストーリーを追うタイプの劇ではなくて、
むしろ出演者の独白によっていろいろと考えさせられる…そんなタイプの劇でした。
観劇後、ずっしりと心に迫ってくるようなインパクトを受けました。
こういった劇は、力のある役者さんたちが揃った劇団でないと、無理だと思いました。
9PRIJECTさんだからこそ、演じきれる劇だと想います。
とても素晴らしかったです。
ありがとうございました。

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
過去でも現在でも未来でもない、しかし いつの時代にも隣り合わせにある 謂わば普遍的ともいえる物語。以前はネジ工場だったが、今は国策に貢献するモノを忸怩たる思いで作っている人々の群像劇。早い段階で、外波山文明 氏が じべた(板)に耳を当て(胎動を感じ)動いていると、その台詞に物語のすべてが集約されている。まさに大地は母であり命の源と言えよう。少しネタバレするが、その象徴がラストシーンに現れ印象付ける。地続きの じべた の上に国があり 街があり 家族がある。そして人の営みがあり人間模様を綴っていく。
物語を支えているのが舞台美術であり、照明や音響/音楽といった舞台技術である。この劇場の二面客席を活かした壁面への映像は、ワイド画面になり迫力を増す。また薄汚れた情景は、状況のそのままであり人の荒んだ心を表しているよう。この工場で働く人々の思考のあれこれが、リアルな感情として迫ってくる。
(上演時間1時間50分 休憩なし)追記予定

おいコラ、竜蔵!
SYOMIN'S
神田・楽道庵(東京都)
2026/05/23 (土) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/05/24 (日) 14:00
価格4,000円
5月24日〈日〉14時公演を鑑賞。
心温まるストーリーです。
デイサービスのお年寄り達に、大人気の竜蔵。
冒頭このシーンから始まります。
若気の至りで、浮気を繰り返す竜蔵。
ついに奥さんが愛想尽かして離婚します。
一人娘の充希は、竜蔵を完全に拒絶します。
さらに、離婚した奥さんが交通事故で亡くなります。
充希は叔母さん宅に預けられます。
時が流れて、充希は婚約者を連れて叔母宅に帰省します。
叔母夫婦のたっての願いで、充希は結婚式を挙げることに…。
自分の過去を反省し娘の充希のことを想いながら、竜蔵はデイサービスで働いていました。
充希の婚約者が、こっそり竜蔵を訪ねるところから、新たな流れが始まります。
ストーリーが面白くて、すぐに引き込まれます。
ダメ男なんだけど、どこか憎めない竜蔵。
竜蔵・奥さん・充希の3人と、彼らを取り巻く人々を、
役者の方々が上手に演じていきます。
人間くさくて、愛情に満ち溢れた劇でした。
最後に充希が竜蔵に会いに行くシーン。
「おいコラ、竜蔵!」
感動的でした。
思わず涙がこぼれそうになりました。
素敵な素敵な劇でした。
本当に良かったです。
会場も、役者さんたち、スタッフさんたちも
とってもフレンドリーでアットホームな雰囲気でした。
ありがとうございました。

声が走る。浪曲が走る。
日本浪曲協会
横浜にぎわい座・芸能ホール(神奈川県)
2026/05/26 (火) ~ 2026/05/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/05/26 (火) 13:00
今回横浜にぎわい座と言う演芸場で、『声が走る。浪曲が走る。』と言う女流浪曲師6名、曲師6名による比較的若手の女流浪曲師中心の掛け声コーナーあり、浪曲あり、浪曲の歴史や豆知識について、アメリカのスクールドタバタコメディのようなコント形式で伝えたりと、創意工夫が感じられ、観ていて全然見飽きなかった。
浪曲は今まで、伝統芸能の野外のイベントで複数回観たことはあるものの、屋内の劇場で観たことは無かったので、最初、正直、浪曲師の唸りを静かにじっくり聴くという感じで、一元様お断りな空気もあるんじゃないか、似たような節回しを聴いているうち、退屈で眠くなってくるのではないか等の不安があったが、実際に観聴きしたら、そんなことは一切なく、良いタイミングで、声援を観客が出すこともでき、リラックスして、時に大いに笑いながら楽しめた。
周りの客層は高齢者が多かったが、一元様お断りといった感じはなく、伸び伸びとして、自由な感じで、ノリが良い感じで、温かい気持ちになれた。
浪曲の内容も比較的頭に入ってきやすいものが多く、落語のように伸びやかに難しく考えず、楽しめた。
古典も新作もあったが、飲酒を断った筈の母里太兵衛が福島正則の酒の誘いを断り切れず…というようないつの時代でも頭を悩ます問題等、現代の感覚でも全然共感できる内容のものが多く、物語に入り込みやすかった。
新作の『ルミの場合』では、人生に絶望した若い女性の前に悪魔が現れ、「寿命をいただく代わりにお望みの人生にしたまします」と営業を持ちかけられるが、絶望しているからどう生きたいかなんて分からない。悪魔が去った後、捨てられたギターを持ち帰って弾き始めたところから人生が少しずつ変わっていくという内容で、最近の小劇場演劇やアニメで取り扱いがちな紆余曲折を経ながら主人公が成長していく自分探し作品で、しかも、その新作浪曲の途中の場面で、悪魔の誘いに乗らないと決心したりと、最初自暴自棄になって死にたがっていた主人公の目に見えるような成長ぶりに驚き、最後のほうの場面で、まだやり残した感じもありながら、幸せな感じで終わっていくのに、感動した。
自殺する若者が多発し、精神を病む人も多発し、引き籠もりになって、家を出れなくなる人も多くいる、そんな生き辛い世の中だからこそ、必要な作品だと、強く感じた。
最後の玉川奈々福さんによる浪曲「仙台の鬼夫婦」の実は道楽夫を思えばこそ、鬼となり、厳しく当たる妻のお貞との情愛溢れる感じが、落語「芝浜」と内容は違うけれども、似たような接点を感じ、違うジャンルであっても、似かよる部分ってあるものなんだなぁと感心してしまった。
また、鬼の如く容赦無く恐妻と化すお貞を演じる際の玉川さんの顔芸と怯える駄目夫の表情に大きく変化をつけ、夫婦漫才に匹敵する程、丁々発止のやり取り、ドタバタコメディで大いに笑え、表情を見ているだけで、楽しめた。
それにしても、浪曲師も数多くいるとは思うが、ここまで、落語並みの表情の豊かさとこ気味の良いテンポで話を進める浪曲師はそうそういないのではないかと感じた。
今回の催しを通じて浪曲が、和製ミュージカルと言われる所以が分かった気がした。登場人物たち同士の台詞と謡いとが不自然に聞こえない程自然に連動していて、なる程と思ってしまった。
浪曲自体は、明治から始まった芸能というのも初耳で、良い勉強になった。

最後のブラッディマリー
座キューピーマジック
「劇」小劇場(東京都)
2026/05/20 (水) ~ 2026/05/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想文『Vol.81 最後のブラッディマリー』
https://gen11.seesaa.net/article/2026-05-26.html

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
華5つ☆ 観るべし! 後程追記するかも。
劇空間レイアウトは入口右側が観客席、及び四辺形のA,時計回りにB及び観客席、C,側壁、D,側壁。板上には、至る処に紙屑やらぼろきれやらがまきちらかされており、所々に椅子だの、踏み台だの中華鍋だの、木の棒だのが転がって雑然としている。この混沌の只中に卓袱台。
これらの雑然たる空間の2か所にマンホールのような穴。側壁には各々1か所ずつの切れ込みがあり、都合4か所が出捌けとして用いられている。尚側壁には工場内の作業工程を示す映像が映されたりもする。更にラストシーンではもう一つの仕掛けが明らかになる。

尾﨑優人一人芝居『北極星のがなりマイク』
優しい劇団
吉祥寺シアター(東京都)
2026/05/08 (金) ~ 2026/05/08 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
素晴らしかった!
開場した時から私達の心と身体をリラックスさせてくれながら巻き込んでくださる。
ふわっと始まるのに、その世界にぐっといざなわれた。
50役以上をちょっとした話し方や癖、特徴で印象付けていってくださるので、後半の様々な回収も笑い転げました。もう一度観たくなる作品。

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
さすが椿組!すばらしい!の一言です。劇場に入りセットを目にして「これからただならぬことが起きるな…」と思いましたが、予想通りでした。もう何から何までよかったです。途中くりひろげられるシンクロナイズドダンスぽいものもよかったです。壁面全体をプロジェクター代わりに使うアイデアも最高です。すごく効果的に使われていました。セットですが、床の下、地下道というか地下室になっているのですね… セットつくるのさぞかし大変だったかと思います。これは観て損はないですね。さっそく知人に勧めておきます^^ 戦争には反対だけど生活するためには…というのがよく伝わる舞台でした。

じべた
椿組
小劇場B1(東京都)
2026/05/25 (月) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

短編集 さよならバイバイ。また逢う日まで
アクト計画(株式会社バランス企画)
アトリエ三軒茶屋(東京都)
2026/03/28 (土) ~ 2026/03/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/03/28 (土) 16:00
短編二人芝居3本。
「いまこそわかれめ」を観るのは数回目だが役になりきり感情移入しまくりの演技に見入る。
「ウルドル」はコミカルな中に社会批判も入っており「そう来るか」的な。「沼袋第3号踏切にて、3月」は帰路に池田さんが「「命を弄ぶ男ふたり(岸田國士)」はほぼいなくなってしまった」とツイート/ポストしていたことを思い出し「ああそうか!」と納得。

声が走る。浪曲が走る。
日本浪曲協会
横浜にぎわい座・芸能ホール(神奈川県)
2026/05/26 (火) ~ 2026/05/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初めて浪曲を鑑賞しましたが、とても面白く、初心者でも十分楽しめる公演でした。
今回特に印象的だったのは、「初めての人にも浪曲の魅力を伝えたい」という企画全体の温かさです。掛け声コーナーや浪曲講座などもあり、会場の雰囲気も含めて敷居の高さを感じさせず、自然と物語の世界に引き込まれました。
浪曲ならではの迫力ある語りと三味線の掛け合いも素晴らしく、強く印象に残りました。
また、「ここで終わるの!?」という絶妙なところで締められる演目もあり、続きが気になってしまう面白さも。
そして、トリを務めた 玉川奈々福 さんは圧巻。浪曲初心者の自分でも、その凄さがはっきり伝わってくるほどの熱量と表現力で、会場全体を引き込んでいたのが印象的でした。
「浪曲は難しそう」と思っている人にこそ勧めたくなる公演でした。機会があれば、ぜひまた観てみたいと思います。