最新の観てきた!クチコミ一覧

1841-1860件 / 190324件中
「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん)

「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん)

レティクル座

萬劇場(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めちゃくちゃ、面白ろかったです。ゾンビの辛さが辛さが伝わって来ました。最後は、程よい着地点で安定の心地良さでした!

いえないアメイジングファミリー【2,000円席有】

いえないアメイジングファミリー【2,000円席有】

sitcomLab

ザ・ポケット(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

『アダムスファミリー』を彷彿とさせるようなお話しで面白かったです。キャラがみんな可愛いかったです。

Jeanne d’Arc -ジャンヌ・ダルク-

Jeanne d’Arc -ジャンヌ・ダルク-

劇団ミュ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2025/10/02 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「ランス」を観劇しましたが、とても良かったです!
役者さん達のマイクを通さない歌声、演技やダンス、生演奏・・どれも素晴らしく、夢中で観ていたせいか、気付くと拳を握っていました。
ジャンヌを演じた笠井日向さん、ラストは神々しく美しくて感動でした。
その姿に、ジャンヌは本当に神そのものだったのかもしれないと思いました。
素晴らしいミュージカルでした!

D.S.T.P (Don`t stop the play) 〜芝居を止めないで〜

D.S.T.P (Don`t stop the play) 〜芝居を止めないで〜

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハプニングにつぐハプニングで、「ああ、こうなるだろうな」と思わせておいて、それでもしっかり笑わせてくれる舞台でした。
伏線回収も見事で、今回はいつも以上にコメディ色が強く、それでいてどこか温かさも感じられました。
近くにあんな喫茶店があったら、行ってみたいですね!

佐々木蔵之介ひとり芝居『ヨナ-Jonah』

佐々木蔵之介ひとり芝居『ヨナ-Jonah』

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/13 (月)公演終了

実演鑑賞

日本とルーマニアの国際共同製作による、日本人俳優・佐々木蔵之介の一人芝居。演出を担うシルヴィウ・プルカレーテとのタッグは、2017年、2022年に続き三度目とのこと。モチーフ、原作、演出、舞台美術などはルーマニアサイド、出演者は佐々木蔵之介含めて日本サイド、と捉えることができ、その共同創作、相乗効果などが作品の個性へ強く影響しています。物語を理解したい方は、可能な限り事前に下調べしておくことをおすすめします。逆に、舞台上で起きていることを直感的に受け止めたい方は、予習なしで観るのも良いかもしれません。

ネタバレBOX

物語は、旧約聖書に登場する、漁師であり預言者の「ヨナ」がクジラに飲み込まれた逸話を土台に創作されています。その背景にはルーマニア文化史なども敷かれ、かなり多層的な視点から描かれている一作と言えるでしょう。僕自身は資料を読み、全体の輪郭を掴みましたが、知識の乏しい僕にどこまで正確に読み解けたかは、あまり自信がありません。開演10分前までロビーで待機し、多くの観客がなだれ込むように劇場内へ入ると、ステージ上には出演者の佐々木蔵之介の姿が。物語自体が「クジラに飲み込まれた」設定なので、ここはクジラの体内と想像できます。そこから一枚ずつ脱皮するように世界が変わっていき、終盤近くになると一際大きく世界が変わるため、そういう新鮮な驚きも。また、一人芝居なので、舞台俳優・佐々木蔵之介の存在感、佇まいと言った、「舞台俳優の生き様」を直視できる点も魅力だと感じました。
屋上のペーパームーン

屋上のペーパームーン

くじら企画

ウイングフィールド(大阪府)

2025/09/26 (金) ~ 2025/09/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。以前上演の作品の再演とのことでしたが、全く新しい感じで拝見しました。皆さんの演技も素晴らしく、とても面白かったです。時間がなく、打ち上げには参加できませんでしたが、またの機会に。非日常の時間を過ごせました。

D.S.T.P (Don`t stop the play) 〜芝居を止めないで〜

D.S.T.P (Don`t stop the play) 〜芝居を止めないで〜

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。
色々な伏線があり、コメディもたくさんありで最初から最後まで楽しい時間になりました。登場人物、一人一人見ていて飽きが来ず、時間以上に濃い内容でした。
最後もハッピーエンドで終わって、良かったです。次の公演を楽しみにしています。ありがとうございました!
チョキの撮影、興味ありましたが、ちょっと勇気が出ませんでした・・。

焼肉ドラゴン

焼肉ドラゴン

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2025/10/07 (火) ~ 2025/10/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/07 (火) 18:30

180分。休憩15分を含む。

埋められた子供

埋められた子供

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2025/10/03 (金) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Pit昴公演の見ものと言えばやり過ぎ舞台美術と小道具、狂気すら感じる。今作では本物の土塊や砂がステージを覆っている。設定は普通の民家の居間なのに。登場する奴等は安いB級ホラー、スプラッター映画の馴染の連中。映画なら皆惨殺されるだろうが今作はそういうものではない。ヘロインでダウナー状態のデイヴィッド・リンチが朦朧として書き殴った覚書みたい。例えるならトビー・フーパーの撮ったエクスプロイテーション(低俗搾取)映画をタランティーノがプロデュースしてリメイク、監督にデイヴィッド・リンチを起用。『悪魔のいけにえ』のようなメジャーなものではなく、あえて『悪魔の沼』のような作品を選択するセンス。70年代ホラーの空気感とマジックリアリズムのハイブリッド。

深夜、土砂降りの大雨、長いドライブ。知り合ったばかりのヴィンスが6年振りに故郷に帰るのに付き合うあばずれのシェリー。寂れた田舎町、荒れ果てた農場、崩れ掛かった古い家。主演のシェリーには映画なら若い頃のジュリー・デルピーかロザンナ・アークエットでどうだろう。家に入るとそこに居る連中は誰一人孫であるヴィンスのことを覚えていない。どうにも噛み合わない会話。シェリーはその異様な雰囲気に帰りたくてたまらなくなる。老人に頼まれて酒を買いに行くヴィンス。シェリーは独り残される。悪い予感。

MVPはシェリーを演った髙橋慧さん。マルシア似。人参の皮を削ぐシーンが良い。
家の老主人ドッジ役金尾哲夫氏は津川雅彦みたいでカッコイイ。病気持ちで酒を止められている、
その妻、ハリー役、一柳(ひとつやなぎ)みるさんの声が冒頭二階からキンキン頭に響く。
ニューメキシコ州から実家に戻って来た長男ティルデンに佐藤洋杜氏。トウモロコシが本物なのかフェイクなのか判別つかず。
左脚が義足の次男、ブラッドリーに中西陽介氏。
ハリーと親密な関係の神父、ファーザー・デュイスに宮島岳史氏。
ドッジの孫でありティルデンの息子、ヴィンスに赤江隼平氏。藤井尚之似。

去年、名取事務所がやった『メイジー・ダガンの遺骸』に近い感触。現代のある意味ステレオタイプの家族像を過剰なまでに描き込み無意識の底をひたすらに掘り下げると集合的無意識に行き着く。誰もが何故か共有する感覚。辻褄の合わない正解の出ない物語にこそ普遍的な強度が宿るのだろう。妙な面白さに充ちていた。隠し持ったスキットルで一杯飲りたい気分。
是非観に行って頂きたい。『ツイン・ピークス』や『ロスト・ハイウェイ』好きにも。

ネタバレBOX

サム・シェパードって同姓同名かと思ったら、あのアメリカ俳優か。

※ずーっと凝視していて葉っぱが紙に糊付け?と思いつつも毎公演この量を作るのも流石に無理があるだろうと。あの量、全部作るのか···。参りました。

※ドッジとハリーの間に子供が3人。長男ティルデンは学生時代アメフトのスター、三男アンセルはバスケで名を成し、次男ブラッドリーは劣等感の塊。三男アンセルは軍隊に入った後、イタリア女と結婚するもハネムーン中にモーテルで殺された。次男ブラッドリーは事故で左脚を切断、義足生活に。長男ティルデンは母親ハリーとの間に子供を作ってしまう。家庭の平安を取り戻す為、ドッジが赤子を水に浸けて殺し、裏庭に葬る。ティルデンは家を出てニューメキシコ州で独り暮らすも酒で揉め事をやらかし逃げ帰って来る。精神を病んでいるのか、ある筈のない農園からトウモロコシや人参を掘り出して来る。病気で寝たきりのドッジ、家はハリーとブラッドリーが仕切っている。
孫を名乗るヴィンスはドッジに殺された赤子の成長した姿なのか。ドッジは財産一切を贈与する。

そもそも全てがドッジの妄想だったのか。ハリーからの愛を失い、存在しない赤子を殺したドッジ。存在しない赤子は成長して帰って来る。存在しない孫に家督を譲る。ハリーだけヴィンスに反応するのも不思議。ハリーの妄想の具現化なのか。

※アメリカを一家族に準えているのが評価されたのだろう。老いさらばえて病んだ第一世代は寝たきりで酒浸り。家庭に愛はなく信仰もまがい物。過去の栄光にばかり縋り未来なんて何処にも見えない。第二世代は心に傷を負って病んでいる。二つの世代は互いに疑心暗鬼。隠し続けてきた罪が明るみになる恐怖心。本当に自分の血が繋がっているのかさえ解らない第三世代が国を継ぐ。第二世代が掘り起こした赤子の白骨死体。やはり正当な血筋の者は死に絶えていた。
ひのないところに

ひのないところに

青春事情

駅前劇場(東京都)

2025/09/24 (水) ~ 2025/09/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/09/25 (木) 15:00

とある町の消防出張所の日常。
制服のまま自販機で飲料を買っていただの訓練で笑顔になっていただの理不尽な市民からの苦情などから役所の担当者と摩擦が生じ、祭りでの事故から衝突に至るのがクライマックスだが互いに相手を理解して和解するのが何とも爽やか。
また、沢山のファイルなどがあり(おそらくは)リアルに再現された執務室をメインに下手奥にソファを置いたスペースを作り署員の自宅やスナックとして使う他に舞台前面の左右に非常ランプがある柱を設置し、その中ほどに消防車などのミニカー(←劇中の台詞にも出てくる)を置いたりする舞台美術も見事。
25周年を迎えたベテランならではのワザか?

ドント・ルック・バック・イン・マイ・ボイス

ドント・ルック・バック・イン・マイ・ボイス

公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2025/10/03 (金) ~ 2025/10/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

三鷹市立芸術文化センターの期待の若手劇団シリーズ

東京にこにこちゃん『ドント・ルック・バック・イン・マイ・ボイス』を観劇。

あらすじ:
 テレビアニメの創成期から現代までの声優たちの物語。
まだ舞台に立った事のない新人俳優・小山笑子が、テレビアニメの声優に抜擢される。スタジオには癖のある声優たちがおり、初の声優体験は不安だらけだが、周りのアドバイスで日増しに上達していく。
仕舞いには長寿番組になっていくが、年齢と共に声が痩せていく声優たちは少しづつ引退し、小山笑子だけになってしまう。
そこでプロデューサーが生成AIを使い、永遠の声を手に入れようと画策するのだが…。

感想:
 子供の頃に見続けていたテレビアニメの声が声優の都合で交代し、違う声を当てられた衝撃は経験あるだろうが、それを基に昭和から現代までのテレビアニメ界の裏側を描いている。
 時代の変化と波、それに抗う声優たちの葛藤を存分に味わうことが出来、朝の連ドラを一気に見ているような物語は全く飽きさせない。
ボケとツッコミが満載だが、展開の匙加減としては悪くない。演出家曰く、『漫才のボケとツッコミを演劇に転用するとボケと困惑になる』と言っていたが、その困惑の上手さを演じているのが小山笑子役の
『西出結』だ。間違いなく今後、小劇場のヒロインになるであろう、彼女の演劇におけるキャラクター作りはいつも抜群だ。
 演劇を観て、笑いながら涙が出たというのは初めての経験だったが、とても良い気分で劇場を後にした。
 今後の追っかけ劇団になったようだ。
いえないアメイジングファミリー【2,000円席有】

いえないアメイジングファミリー【2,000円席有】

sitcomLab

ザ・ポケット(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

脚本が良いですね 独特な世界観ですが楽しめました

埋められた子供

埋められた子供

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2025/10/03 (金) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

プログラムに書かれていたが、作者のサム・シェパードはベケットに傾倒した時期があったらしい。不条理で、暗くギスギスした、ショッキングな作品。
なんだか変で独特な登場人物たちを演じる俳優たちの演技は優れており、この作品のグロテスクな雰囲気を上手く伝えている。特に父親役は凄い。演出も独特で、家の中であるはずの舞台上には砂が敷きつめられ、その上で時に激しい演技をするので砂埃が舞い上がり、俳優たちは砂まみれになる。床が砂で埋まっている不自然さが汚らわしさや不気味さを高める。意図されたことと思うが、狙いどおりなのではないか。

誠實浴池 せいじつよくじょう

誠實浴池 せいじつよくじょう

庭劇団ペニノ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2025/10/03 (金) ~ 2025/10/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

庭劇団ペニノと、台湾の団体「Shakespeare's Wild Sisters Group」による合同公演。初演は2024年に台湾にて、今年2025年に豊岡、富山、そして東京とツアーを行ってきました。タイトルを日本語で表記するのなら『誠実浴場』でしょう。浴場又は欲情。あるいは浴場で欲情。かもしれません。ホームページには、「夜毎、大衆浴場に戦死した男たちがやってきて、残してきた女を想い〈プレイ=演劇〉する─。」との記載があり、これも的確なコピーだと感じます。スタッフクレジットを見ると、その大部分が台湾の方々。にも関わらず、僕の記憶にあるペニノの様相や世界観を強く想起させられたことが驚きでした。平たく言えば「すごくペニノっぽい」と感じつつ、合同創作であることは間違いないため、とても相性の良い二団体による合同公演だと思います。

ネタバレBOX

当日パンフに記載されたタニノさんのコメントに「海で戦死した兵士たち専用のSMクラブ」という言葉があり、それに深く納得。戦死した兵士たち専用なので、風俗店を訪れるのは、いわゆる「魂」のような存在。その魂が、現世に残してきた後悔や戦死した状況などを語り、それらと向き合うようなイメージプレイ(=
演劇)を行う。演劇そのものと言える内容でもあり、呪術的、儀式的と捉えることもできます。一般的に語られる「泣ける演目」とは異なるのかもしれませんが、個人的にはすごく泣ける上演だと感じました。ラストへ向かう展開も、魂の浄化や平穏を連想させるもので、心に迫るものがありました。にも関わらず、見た目がユーモラスであることも、ペニノらしい魅力と言えます。
いえないアメイジングファミリー【2,000円席有】

いえないアメイジングファミリー【2,000円席有】

sitcomLab

ザ・ポケット(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台全体をとおして感じたのは役者をはじめ劇団全体に余裕を感じました。お客をいじるのも空気をつくるのもうまいなと思いました。今回は役者がシャッフルされた回のようで役者さんのなかには1日でセリフを覚えた人もいるとかほんと考えられません。役者さんの脳みそどうなっているのかと…です。

Jeanne d’Arc -ジャンヌ・ダルク-

Jeanne d’Arc -ジャンヌ・ダルク-

劇団ミュ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2025/10/02 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「シノン」を観劇

「ジャンヌ異聞」とでもいうものかと思っていたら、正統的な「ジャンヌ物語」であった。

この「観てきた!」ではここまで満点ばかり。ミュージカル好きの私は期待して出かけてみたのだが、少しハードルを上げすぎてしまったようだ。
もちろん訓練された歌うまな方がほとんどなのだが残念な方々もいらして、<…ああだ…こうだ…>と悪口を連ねてみたのだがこちらの気も下がってしまったのでとりあえずはボツ。

ポジティブなことを書くと、一番の収穫は常川藍里さん。ホームページのやさしい好青年風の写真とはまるで違った切れの良い悪役ぶりは舞台の中盤を支配していた。もちろん歌も一級品だ。
とはいえ歌のうまさは松原剛志さんが圧倒的。レベルが違いすぎて浮いてしまうくらいだ。

ところで、わが日本の高市ジャンヌは本物なのだろうか。最初の戦いで倒れてしまうような偽物なのだろうか。私は結構期待しているのだが。

ネタバレBOX

歌が残念なのはシャルル7世役の俳優さん。全く訓練を受けたことのない普通の歌い方でしかも音の高さが全体にずれている。その結果、折角のジャンヌとのデュエットがまるでハモらない。
「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん)

「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん)

レティクル座

萬劇場(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/03 (金) 19:00

 東北地方、宮城・山形両県にまたがる〝蔵王山〟という語り口から始まるあらすじから、比較的真面目で実在する場所、実際にあったことを題材にしたドキュメンタリー風な廃村地域活性化、笑いあり、人情あり、涙ありの村興し喜劇かと思った。
 だがしかし、あらすじを読み進めていくとそうではないことが分かってくる。その頂上に広がる火口湖「御釜」の底から、突如ゾンビが甦った!
 ゾンビたちは山麓の村を襲い始めたが、そこは日本一の限界集落「釜底村」
すでに滅びかけていたところに、パンデミックなど起こるはずがなかった‥‥。
 無害化されたゾンビたちは村おこしに利用され、看護ゾンビ、農作ゾンビ、そば職人ゾンビに姿を変え、次々と村に就職してゆく!
 ――蘇るのは、死者か、村か。
 かつてのように、村に活気は戻るのか‥‥?
 と言ったようにあらすじが続いており、そういう風にあらすじが展開しているところから、村興し話と最初に捉えた部分は間違っていなかったようだが、ゾンビが出てきたり、その余り一般的には良いイメージがないゾンビを、逆転の発想で寧ろ村興しに徹底的に活用しようというような奇想天外な展開になっていく可能性が高いあらすじに、ごっちゃ煮的で、何でもありで、下らなくて、しょうもなくて、御釜とオカマを掛けているんじゃないかと言うような、どうでも良い疑念を抱かせる辺り、前にも横浜市県立青少年センター内の『HIKARI』というところで中編、短編劇の休憩なしの連続上演を観たことがあるレティクル座らしさを感じる劇だと思えた。

ネタバレBOX

 実際に観に行ってみると、「狂わなきゃやってられないでしょ。村おこしなんて」というCoRich舞台芸術!のあらすじの最後の文面として載っていた、この劇のテーマを示唆する部分はしっかりと踏襲していた。
 劇の途中で蕎麦屋の弟子ゾンビと親方とのまるで夫婦漫才のように息があっており、またコミカルで非常に下らない、劇のタイトルに冠せられた御釜とオカマを掛けたかの様な展開の場面が、非常に面白く、BLを茶化して馬鹿馬鹿しい感じが大いに笑えた。
 また、廃村の危機にあって、若者がほぼ0な少子高齢社会が極端に突き進んだ村の地域興しの為に、村でゾンビアイドルも活用する。しかし、そのゾンビアイドルのLIVE中に合併を持ち掛けていた隣の市の市長が、合併を拒絶されたことを根に持ち、昔タンバリンで人を連続殺人して、人々を恐怖に陥れたタンバリン殺人鬼(どこかネーミングセンスとしてふざけ過ぎていて、そんなヤバい殺人鬼にどう見ても見えない見た目だったので、どうにも怖くはならなかった)をとある薬を使って、ゾンビとして蘇らせ、ちょうどTVで中継中で、ゾンビアイドルをLIVE会場で応援しているアイドルオタクの冴えない男性がその凶悪タンバリン殺人鬼ゾンビに襲われたことから、それ以来冴えないオタク青年はゾンビ憎しとなり、暴走し、ゾンビの弟子と一緒に蕎麦屋を経営する親方たちを追い詰めもするが、そこにゾンビアイドルが現れ、決死の覚悟で説得に掛かる。
 しかし、勢い余って手に持っていた電動ノコギリで冴えないオタク青年が大好きなアイドルの腹に切り込んでしまい、電動ノコギリを止めて、大泣きしながら詫び、息も絶え絶えなゾンビアイドルの最後のメッセージを聞くといったような場面が、非常に映画『推しの子』のとある場面と酷似しており、そういった切ない場面に、感慨深くなった。
 劇全体を通して、どうしてもゾンビを活用して村興しなんていう話が主になるもので、終始ふざけており、おまけに河童もいて、半魚人もいて、その半魚人を仕留めることが生き甲斐で、その余りの執着心によってゾンビとして蘇った狩人ゾンビなど、奇想天外でハチャメチャで、何でもありで、良い意味でその辺のB、C級映画並みか、またはそれ以下の低予算映画並みかといった馬鹿馬鹿しくて下らない、しょうもなくも面白い劇だった。
 しかし、そういった劇の中でもう1つ重要な軸となるのが、村長も実質主人公と言っても良いくらい出ており、そもそも群像劇だが、女で一つで育てられ、父親を知らない村上清音が一応主役で、その村を出ていた村上清音が父親探しの為に戻ってきて、村の人に聞いたりして手掛かりを探し、最終的に父親と感動の再開と言うような感涙必須な展開になるはずなのに、実はその父親は半魚人だったということが分かるという展開に、「えっ、何故!?どういうこと」とついていけない展開に、また村上清音のお母さんが父親である半魚人と結ばれた理由や、半魚人が家族でいられなくなった理由、半魚人が人里から消えて村の山に隠れ住むようになった理由がかなり曖昧に、大雑把な説明のみで展開していく感じの劇の適当さ加減と、ナンセンスコメディ加減に大いに笑え、科学研究所の自爆装置をゾンビリーダーこと文化人類学者、実は科学者で事故で幼くして亡くなった娘を生き返らせたい上須賀ワタリ博士の助手ゾンビが押したことで、娘を守るため、半魚人が自己犠牲になるという展開に、なんとなく感動してしまった。

 しかし、タンバリン殺人鬼ゾンビなどによって散々な目に合って、とうとうこれで村の村長も懲りたかと思いきや、劇の終わりで、自分が見ている眼の前を、のそのそと、どこかのどかな田舎の無邪気な子どもの様な女の河童を見かけ、「今度は河童で村興しも良いかも」と言うような発言をして終わっていく辺り、この村長全然反省してないなぁ、また他人任せにしようとしているなぁ、責任感ゼロだなぁと思いながらも、どこか憎みきれない村長の性格も、駄目人間の典型だと感じながらも人間味があり、味があって良かった。
 劇中出てくる女の河童も今時田舎の子どもでも、ここまで素朴で無邪気で、知らない人に対しても全く警戒心ゼロなんてことないだろというくらいに、山道に落ちている中身が開いているリュックサックに入っているキュウリを取り出して、持ち主が戻ってくるかも知れないと言ったことなどまるで頓着せずに、「うま、うま。うま、うまっ」とか言ってキュウリを頬張る様が、その女の河童を演じる女優がどことなく味があって、昭和感が漂い、その女優が演じる女の河童の独特な喋り方が、どこか1960年代の『快獣ブースカ』の「ブースカ語」を思わせるような独特なイントネーションと、現代人のセカセカとして落ち着きのない世の中において、なんとも言えずほっこりさせられるような感じに、日々のストレスや嫌なこと、疲労感が吹き飛び、現実の時間感覚さえ思わず忘れていた。
地のはてから

地のはてから

もかずきっちん

シアター風姿花伝(東京都)

2025/10/02 (木) ~ 2025/10/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/02 (木) 19:00

価格4,000円

10月2日〈木〉19時公演

観劇に先立って、乃南アサ著『地のはてから』を読みました。
自分としては今まで知らない作家・作品でした。
そして、物語の魅力に一気に取り憑かれました。

明治時代、国策として蝦夷地に送り込まれた開拓移民たち・・・
知床の過酷な自然。戦争に突き進む大日本帝国。
そして抗えない家族の運命に翻弄されながらも、
前を向いて必死に生き抜く女性の物語でした。

待ちに待った演劇の当日がやってきました。
上下2巻にまたがるこの作品を、舞台装置も音響も使わず、
3人の女性役者が演じていました。
役者さんたちの熱のこもった演技。
小説の魅力を少しでも伝えたいという想い…
それが、ものすごい迫力となって、観客を圧倒しました。
すばらしかったです。

帰宅後、小説をぱらぱらめくりながら、心地よい脱力感に浸っています。
いつか近いうちに岩尾別に行ってみたいと思います。
ありがとうございました。

コントライブ『30ら』

コントライブ『30ら』

品川親不知

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/10/02 (木) ~ 2025/10/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/04 (土) 14:00

価格2,500円

友人のすすめで3年ほど前に品川親不知を知り、それからほぼ毎回行っています。今回も行ってよかったです。

面白いコントは世の中にたくさんありますが、ただ面白いだけでないのが、本当にすごいです。

時に不真面目に、でもだいたい真面目に生きてると思うんですよ、ここを読んでしまうような人は。私もそうなんですけど。それで、真面目に生きていたら、なんかちょっと視野が狭くなっていて、気づいたら何もない部屋の壁に向かって歩いてるようなことってありませんか。そういうズレを、ちょいちょいっと叩いてくれるような、それでいて、あたたかくもある。そういうものを作れる人たちは他にいないと思います。

しかも、頭をたくさん使わなくても、スッと心に入ってくるという。難しいことを難しく喋ることはできるけど、難しいことを簡単に説明できる人は頭いいし、面白く伝えられる人は真に頭いい、というのが、私の持論のご説明でした。

具体的な感想は、ネタバレboxの欄に書いておこうと思います。「これからご覧になる方のために、ネタバレ(公演内容に過剰に触れること)は下の『ネタバレBOX』へご記入下さい。」って書いてあるので。もう公演終わってしまったから意味ないかもしれないけど。

とにかく、品川親不知のメッセージ?というか存在?を社会は待ってると思います。いや、「こういうのが欲しいな」と認識できて待っている人はまだ多くないし、芸術ってそういうところに立たされがちなのかもしれませんが、海くらいの深さに潜ったところではみんな待ってると思います。待ってるべきです。そうじゃなかったら、どうして希望を持って生きていけるのでしょうか。なので、団員の皆様とスタッフの皆様は大変なことと楽しいことがあるかもしれないけど、末永く続けて欲しいし、これからの益々のご活躍とご健勝をお祈りしていきたいです。片道2時間半かかったし、最寄りのスタバは混んでいて入れなかったけど、観に行って本当に良かったです。

あと今までミニマリストになるために台本を買わなかったけど、今回初めて買ったら、台本とエッセイを読めて、帰宅後まで楽しさが持続しました。それに、好きな時にいつでも読めるのです。なんで今まで買わなかったの、私。

ネタバレBOX

全部面白かったですが、特に心に残った点を厳選して3つほど、書かせていただきます。

①やりたくてやってるのか問題(「魔王の恋」)
やりたくて始めたことが、いつの間にかやりたいことじゃなくなっていたりする現象があり、それについて、「やりたいこととは?」と、一人で考えてしまうことがよくあります。
その思考を目に見える形にするとこんなにも滑稽なのかと。
考えすぎてしまう時に、また台本を読もうと思います。

②個性ある人に嫉妬する(「FIFTEEN」)
これもまた、異常な再現度で、自分でした。
でも、外から見て、そういうところは人間の面白く可愛いところだと思えました。
頑張った友達に粒あんを投げるという優しさも好きです。

③30歳(オープニング映像と「THIRTY」とあと全体的に滲み出てる感じ)
29から30になることは、そんなに気にしなくていいのに、気になります。この生き方でいいのかと、鏡で日々確認しているような、その感じを客観視させてもらえた感じです。「年齢を気にしなくていいんだよ」と言われても響かないけど、こうやって見せてもらったことによってちょっと肩が軽くなりました。でも、それは私が30になったことを気にしてるから、そういうふうに受け取っただけなのかもしれないと思ったら、ここに書いていることに対して、自信がなくなってきました。他にそう思った方いますか?

以上です。
書いてから思ったけど、あまりネタバレじゃなかったですね。
D.S.T.P (Don`t stop the play) 〜芝居を止めないで〜

D.S.T.P (Don`t stop the play) 〜芝居を止めないで〜

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2025/10/01 (水) ~ 2025/10/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/05 (日) 13:05

 出ている役者も男女問わず、違う劇団のジャンルもSF、ファンタジー、アドベンチャー、幻想怪奇エログロナンセンス、タイムスリップもの、実験劇など全然違った作品に出ているのを何度か見かけて、特徴的で見覚えのある役者たちが今回の劇に出ており、安心感があり、それでいて他の劇団の劇で観た時と演技パターンが似通っておらず、マンネリ化もしておらず、流石はプロの役者、このような小規模でこじんまりとした比較的分かりやすい喜劇であっても、一切妥協せず演技して、また新たな可能性を引き出せていることに、感激してしまった。

このページのQRコードです。

拡大