
クリスマス・キャロル(大阪公演)
劇団ひまわり
シアターぷらっつ江坂(2011年9月閉館)(大阪府)
2007/12/06 (木) ~ 2007/12/17 (月)公演終了
満足度★★★★
人は皆(特に男性)多かれ少なかれスクルージかも。
概要を見れば想像できることですが、メインの役者以外は上手いとは言えない。しかし、メインの役者がしっかり感動させてくれる。が、これで4,500円は高いのか安いのか…。大道具・小道具・衣裳はしっかりしてるんですけど。
ある程度年を取って、自分や人の“老後”というものを考えるようになった者には、身に迫るものがあるというか。
人生やり直せれば、せめて性格を変えることができればどんなにいいか。
実際には、一夜にして明るい未来を手に入れることなど到底できない。
それに、この話自体、古いものだし、日本のものじゃないし、私はクリスチャンでもないし、今の日本の価値観にいまいち合わないところもあると思う。
けれど、一人の孤独な老人の魂が救われたことは、本当に良かったと思った。

模様の様な汚れ
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2007/12/07 (金) ~ 2007/12/16 (日)公演終了
満足度★★
何部作かの真ん中あたりの作品かなぁ
導入部が良くわからず、ラストも良くわかりません。
上演時間1時間30分はいいのですが、
何かの話の続きのように話がはじまり、それに至る経緯も
よくわからず、ラストも話が締めくくりません。
これは観客に結末を想像させる、というパターンではなく、
単純に途中で終わってしまっている感です。
まとまっているようで、まとまっておらず、
人間関係もわかったようで、わからないようで・・・と
とても消化不良な感じです。
例えて言えば、映画「パルプフィクション」のよう、といえば
響きはいいですが
一つ一つのシーンに完成度は、感じられないので、
パルプフィクションのようには楽しめません。
なんだか芝居が終わり、いつの間にか
ゆっくりとしたカーテンコールが始まってしまい
拍手をすべかどうか、拍手をするシーンなのかどうか
戸惑っているうちに、終わってしまいました。
いいんだか、悪いんだか、良く分からない。
この作品を作った人に真意を確かめてみたい気持ちはある、
まぁ硬派な内容なので、
作りようによっては良い作品になる可能性はあるし
嫌いな作品じゃないけど
これは、ダメ。
僕がお金持ちか甲斐性持ちでプロデユーサーだったら
徹底的に改定させて上演させそう。
切り口はいいけど、表現方法がいけない(と観客が感じる)のは
演出家の責任です。
まぁ小劇場ですから
続編だろうが連作でも、実験でもいいんだけど
初めて見る人、チラシの情報しかない人には、消化不良だなぁ。
この劇団、作家を見続けている人以外は
足を運ばないほうが、いいんじゃないかなぁ。
この時期は見たい作品、見るべき作品が豊富に上演されるシーズン。
プライベートも、さすが師走、いろいろと忙しい時期。
この作品を見る時間を、他の作品に使えばよかった。

この世界にはない音楽
空想組曲
新宿村LIVE(東京都)
2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★
ミニシアター系のコ洒落た映画の様な味わい
小劇場では珍しい乙女心直撃な演劇。(多分)
1位:空想組曲「この世界にはない音楽」
2位:北京蝶々「2Pコントローラー」
3位:smokers「イノチトリなゲーム」
4位:あひるなんちゃら「屋上のオフィス 改訂版」
5位:JACROW「Dog Eat Dog」
6位:さるしげろっく「吹雪の中でワルツ」
7位:バジリコFバジオ「ナイトメア・ビフォア・正月」
8位:チャリT企画「年末ジャンボ」

ロマンチック
ハラホロシャングリラ
紀伊國屋ホール(東京都)
2007/12/06 (木) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

十傑峡 (じゅっけつきょう)
ひげ太夫
萬劇場(東京都)
2007/12/06 (木) ~ 2007/12/10 (月)公演終了
満足度★★★★
いろいろ変わってきてる
単純に、四段重ねには感動した。
固定メンバーも出来たようで、進化ももちろん、林さんの前説のように、出し物師に一定の役割を任せるというように、みんなで公演を行っている感も進化だと思った。

Dog Eat Dog
JACROW
新宿村LIVE(東京都)
2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★
目論見と思惑と
初・JACROWでした。友人の勇姿を観に行ったのですが、よく磨いであるナイフを鞘からチラ見させられたようなお芝居でした。もちろんそれは1時間という時間のせいもあるけれど、現実は芝居より複雑な事が、今椅子に座ってるこの時にも起きているんだ、ということを感じる事が出来ました。3月の本公演も、エッジの効いた、それでいてどこか憎めないような人物達の物語を期待します。

ゲシュタルト
劇団きらら
ぽんプラザホール(福岡県)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

監視カメラが忘れたアリア
虚構の劇団
ザ・ポケット(東京都)
2007/11/29 (木) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
そう来るか。
役者の平均年齢の若さの割に、観る側を対象とした年齢は高めだったかもしれません。目立って出番の少ない人がいて気になりましたが、公式サイトを見たら彼はどうやら初舞台らしく。鴻上さん、今後を見据えて育てていくつもりなんでしょうね。これは劇団なので。

わが闇
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/30 (日)公演終了

Dog Eat Dog
JACROW
新宿村LIVE(東京都)
2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょっと複雑な関係も、たやすく・・・
1時間の芝居にしてはちょっと複雑な人間関係の物語なのですが、これがすっと観客に伝わってくる・・・。
それも説明などなく、まるで観客に沁みいってあたかも既知のごとく関係が浮き上がる感じ。
それゆえ後半の展開を舞台に入り込んで楽しむことができ、エンディングまでがあっという間でした。
中村作劇・演出恐るべし、役者も好演で時間を忘れて楽しめました。

女の果て
ポツドール
赤坂RED/THEATER(東京都)
2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

火星の倉庫
ヨーロッパ企画
シアターサンモール(東京都)
2007/12/04 (火) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
正々堂々と、くだらなく締めくくる潔さ。
300人収容で建っ端も5mもある
小劇場劇団殺しのシアターサンモールでの、
ヨーロッパ企画のサイズ拡大は成功!
中盤までは、小劇場空間で培われた
絶妙な台詞のパス回しと
意図的に仕掛けられるパスミスが
登場人物達をプチカオス状態に巻き込み
観客を笑いと共に物語へ引き込んでいく
ヨーロッパ企画らしい良く出来た構成。

女の果て
ポツドール
赤坂RED/THEATER(東京都)
2007/12/05 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★
覗き見
2時間が嘘のように短く感じました。噂どおり、覗き見しているような感覚におちいったポツドール。マンションの側面をすっぱり切ったような人間味あふれる会話劇でした。

つゆ男
吉本興業
新宿シアタートップス(東京都)
2007/12/04 (火) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

赤穂浪士にも三分の魂
劇団阿佐ヶ谷南南京小僧
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2007/12/01 (土) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★
そこまでやるとはおもいませんでした
約70分
笑いあり歌謡曲ありで楽しく観ていたですが、ラストは予想外。
不覚にも泣けた(笑)
洗濯板がよくできてた。なみなみの部分はどうやって作ったんだろう?

タワレコ
最新旧型機クロックアップ・サイリックス
ぽんプラザホール(福岡県)
2007/12/07 (金) ~ 2007/12/10 (月)公演終了
満足度★★★
初日観劇
芝居屋コロシアム、1番打者らしく、テンポが早い早い!
セリフも流れるように歌うように♪ 絶対に噛めませんね。
共通テーマは「塔」らしい。タワレコって・・いろんな捉え方があるんだろうな~

ビューティ・クイーン オブ・リナーン
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2007/12/07 (金) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
対決の行方
今作品の触れ込みは大竹しのぶ、白石加代子の怪女優対決。その対決の行方は、観て確かめて欲しい。
物語は年老いた母を介抱する独身中年女の話。互いに憎まれ口を叩きつつも一緒に生活しているのには、それなりに理由があるわけだが。
ある日、娘に訪れた幸せの火種が、悲劇の道へ繋がっているとは誰も思わなかったはずだ。

座頭市
梅田芸術劇場
新宿コマ劇場(東京都)
2007/12/03 (月) ~ 2007/12/16 (日)公演終了
満足度★★
哀川翔初舞台…
お気に入りの阿部サダヲさん目当てで見に行きました。
三池監督、哀川翔さん 初舞台ということで心配だったのですが、予感は的中です。
哀川さんは噛んだり、袖から出てくる場面を間違えたり演技以前の問題。
他の役者さんも、セリフがとんだり、カツラが外れたり、シリアスな内容なだけにミスが目立ちました。まだ5日目なのでがんばってほしいです。
役者が悪いわけではなく、単純に脚本、演出が悪いので、つまらない作品になってしまった様子です。
あとは、せっかくの座頭市なので、もっと殺陣が見たかったです。
盲目の役ということもあり、あまり動きがないのは仕方がないのかな。
公演後に三池監督、哀川翔、他のトークショウがありました。

アンチゴネー/血・Ⅱ
テラ・アーツ・ファクトリー
ザムザ阿佐谷(東京都)
2007/12/06 (木) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★
これはなんだろう
初見。
演劇の枠越えていて、なんだろう?パフォーマンスとしか言い様がないです。
中盤以降、何かが憑意したような声と動き、一種宗教的儀式のようで面白い。
自殺志願サイトの書き込みをテキストに使ってましたが、自殺の衝動ってなんだろうって考えちゃいました。

十傑峡 (じゅっけつきょう)
ひげ太夫
萬劇場(東京都)
2007/12/06 (木) ~ 2007/12/10 (月)公演終了
満足度★★★★
毎回期待を裏切らないのが素晴らしい!
相変わらず面白い。
この劇団は毎回期待を裏切らないのが素晴らしい。
客演の劇団上田も楽しくて笑えた。