最新の観てきた!クチコミ一覧

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螺旋の上の三角

螺旋の上の三角

village80%

ぽんプラザホール(福岡県)

2008/03/01 (土) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

見事!!
声を張り上げず、表情も必要以上に作らず、照明効果も音響効果も最小限。
あくまでも現実的な空気を舞台上で描ききっていて、それはそれはもう、リアルでした。
にもかかわらず実はアンリアルな設定というギャップ。
「ああ、そういうふうになってもこうなのかなぁ」
「そうかもしれないよね」
「うん、分かる」
なんて思っちゃってる時点で引き込まれてしまっていたんですよね。

ネタバレBOX

方法論についてはつまり平田オリザ的と言ってしまえば一言で説明がついちゃうんですが、それだけで終わっていなかったのがこの作品の魅力だったと思います。
展示物、と称した、2000年初頭の風景(大学の研究室)と、それを眺める、もっと未来の世界の住人の二重構造。
最小限度の照明と音響は、それでも分かりやすく物語の流れを区切るために使われていて、エンタテイメント性を高めて(見易さに繋がって)いました。
テーマに触れるセリフもまた最小限(そのくせ案外ヤバい内容だったりして)。それらが語られるタイミングも絶妙なのだから、脚本の質の高さが伺えます。
まさに“答えのない未来と過去を巡る”物語。

この物語のような未来(決してアカルイミライではない)がもし存在してしまうとしたら、すごく寂しい気がする。
でも、向き合わなくちゃいけないんだなぁ。
「飛ぶ皿の会」「フューチャー・ナウ!!」

「飛ぶ皿の会」「フューチャー・ナウ!!」

映像・舞台企画集団ハルベリー

しもきた空間リバティ(東京都)

2008/03/01 (土) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★★

フューチャー・ナウ!!
「飛ぶ皿の会」「フューチャー・ナウ!!」の2本立て。。

「飛ぶ皿の会」は、はっきり言って練習不足です。。
なんやら、おぼちゃまくん。のようなおっさんが居てましたが、印象に残ったのは、その人の良さそうなおっさんのみ。

他は、印象に残っていません。

テンポも雑で、観客席からもちょっと恥ずかしそうに演じているのが見て取れ、会話の間がめちゃくちゃでした。。

ある意味、観客をナメテます。。
ニンゲンの微妙な感情はそれなりに見抜く力があるという事をお忘れなく。。




「フューチャー・ナウ!!」は、ヒットでした。。

最初の出だしのテンポもいい。。
衣装を、赤と黒に統一したところ、視覚でインパクトのある舞台を印象付け、エレベーターの中でのリアルでコミカルな会話は楽しかった!

最近、この芝居もそうだけれど、前回見た劇団の白と黒で統一した衣装など・・都会的な印象を受けるのはやはり、視覚からの影響は相当、強いということなんだね。。

パニックコメディーって説明どおり、愉快千万、おもちろおかしい舞台でした。


オール・ヌード

オール・ヌード

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトルのセンスがいいですね・・・
いまどきの若者、ちょっとボケがはいったおじいちゃん、最近ありそうな想定の中、本音がもろに聞こえて嬉しいと思っても、結局判ってしまうだけでは人間幸せじゃない、そう、ほんとにそう。心の中の人が被さってしゃべり動くのにはうるさい反面おかしくて、結構好きです。お父さんの心の人、観てるだけで笑ってしまう・・全般的にグッド!音楽が良かった・・

ネタバレBOX

全員そろって、舞台右端のピカピカ顔の目をむいてるかっこいい人、笑わずにはいられない・・・是非体験を。
ブレヒトだよ!

ブレヒトだよ!

劇団衛星

京都市東山青少年活動センター(京都府)

2008/02/23 (土) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

いや〜
いや〜ホントに笑えました。
下手な漫才よりよっぽど面白い。

ネタバレBOX

ブレヒトだよ で公演終了となりますと予告し、実際その台詞で
オチをつけて終わるんだけど・・・。

オチ予告でも最後のオチでもしっかり笑いをとってました。
さすがです。
お前がダメな理由

お前がダメな理由

箱庭円舞曲

サンモールスタジオ(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/03 (月)公演終了

満足度★★★

ありがちな演劇のスタイルから抜け出そうと、
もがいているのが見えちゃったかなと。


ネタバレBOX

メインになる人物の物語を明確に描かず、
様々な登場人物の背景や関係やを
ショートピースで見せていくのだけど、

如何せん観客を強く惹きつける
“場の磁力”的な演出がなされていない分
役者の面白さだけでは、観ていて飽きる。
しかも、2時間強と長いし。
オフィス巣之雲

オフィス巣之雲

無国籍

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2008/03/01 (土) ~ 2008/03/03 (月)公演終了

満足度★★★

「ごげ」が飼い猫のはずは無い!
女優陣のタテイト版。男優陣のヨコイト版。男女に置換えた2バージョンということでなく、同じ状況の裏表的な劇。人物同士の関係、事件の因果律はある。ヨコイト版の方がドタバタの要素が入って面白い。

ネタバレBOX

斎木良太、瀧口勇次 フリーランスのお二方、面白い。女性陣も、ものすごい勢いでミストをふりまいたり、がんばっていましたが、いかんせん演技の間が詰められていない。

女子大生アイドル作家の盗作騒動。モラトリアム世代の長い春カップル(死語二重苦?)。溝の出来始めた年の差カップル。転職。悪徳編集者の策謀。虎の血が混じった黒いノラ猫にたびたび襲われる。
眠りのともだち

眠りのともだち

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

SF的な設定で、
人の心を炙り出す前川節を堪能!

ネタバレBOX

レイヤー2とレイヤー3の辺りが、
登場人物の葛藤に寄り添いづらく、
設定の説明に寄り過ぎたのが鬼門。
日下部そうの台詞が、どうしても
羊の数のカウントアップに聞こえてしまう...。

浜田信也の演技が随分良くなっていて唸る。
逆に小島聖が、全編説明っぽく見えて、
う~んって感じ。
しかも彼女の佇まいにリアルさが感じ辛く、
なんだかなぁ。って感じ。

火の鳥にキス

火の鳥にキス

ピンズ・ログ

劇場MOMO(東京都)

2008/02/26 (火) ~ 2008/03/03 (月)公演終了

満足度★★★

前作の「原形質・印象」が、
あまりのファンタジーっぷりに、
かなりトホホな感じだったのですが、
今回は打って変わってドリアルなストレートプレイに驚く。

ネタバレBOX

設定がグリングの「Get Back!」と、
ドっ被りだったのが何とも。

情報&人物の出し入れも上手く、
俳優陣の力量も手伝って、
面白く最後まで観ていられるのだけど、
絶賛するほど面白かったか?というと、
そうでは無かったのが何ともなぁと。
リハーサルルーム

リハーサルルーム

新国立劇場演劇研修所

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2008/02/27 (水) ~ 2008/02/28 (木)公演終了

満足度★★

これまた、かなり期待していたのですが、
残念度80%って感じ。


ネタバレBOX

ま、戯曲にまず、意欲的なものが全く感じられず。
観続けると共に今更感がアップするのに正比例して、
残念度が右肩上がりにアップ。

演技のスタイルに関しては、
好き嫌いがあるので何ともなのですが、
基本的にオールドスタイルだったのが、
さらに残念度アップ。
ま、これはその演技を許容する演出家の嗜好だからなぁ。

面白くなりそうな俳優もいるので、
ちょっとダイセンセイ方の現場から離れて、
是非とも、吉川が今最も面白いと思っている、
20~30代の演出家の作品で揉まれて頂きたいなと。
誰も寝てはならぬ

誰も寝てはならぬ

国道五十八号戦線

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2008/02/21 (木) ~ 2008/02/25 (月)公演終了

満足度★★

かなり期待していたのですが、
残念度70%って感じ。

ネタバレBOX

設定は確かに面白いのだけれど、
オープニングに暗転明けの舞台セットを見た時、
まさか、こういう終わらせ方だけは、
ご勘弁だよ~。と祈ったのだけど。
そのまんま&自信満々な演技の
エンディングが最大の残念!

殆どの俳優の演技がオールドスタイルなのも残念。
終盤に、それまでが演劇未経験者による
劇中劇だった。という種明かしがされるのだけど、
それ以前とそれ以後で
演技スタイルが切り替わっては見えるが、
あまりグッと来るモノでもなく、
もったいないなぁと。
眠りのともだち

眠りのともだち

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★

気になってたので
イキウメさんはずっと気になっていた団体さんでしたので、本日初観劇。
うーん、好みではなかったですかね・・・・

ヒタンキタン

ヒタンキタン

フナレ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/02/22 (金) ~ 2008/02/26 (火)公演終了

満足度★★

シリアスで面白くなりそうな戯曲を、
ドタバタ&ベタなオールドスタイルに、
仕立ててしまう作・演の意図が最大の謎?

それに気づかず演じてしまう主宰2人にも問題あり。

上手く仕立てれば、
イキウメやスロウライダーや乞骨の枠に
引っかかりそうだったのにもったいないなと。

ま、好みの違いっちゃぁ、それ迄ですけど。

春琴(しゅんきん)

春琴(しゅんきん)

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2008/02/21 (木) ~ 2008/03/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

「陰翳礼讃」は必読
「エレファント・バニッシュ」の光、「春琴」の陰。世田谷パブリックシアターの闇の中に、見てはいけないもの、本来あるはずの無い愛、永遠の白い肌をみる。「陰翳礼讃」を読んだうえで観劇することをお勧めします。

佐藤けいこ一人芝居「私の部屋」

佐藤けいこ一人芝居「私の部屋」

空間ゼリーLabo

pit北/区域(東京都)

2008/03/03 (月) ~ 2008/03/03 (月)公演終了

満足度★★★★

器用さを捨てたとき表されるもの
50分ほどの一人芝居・・・。

演技力と器用さを兼ね備えたような、本公演の彼女とはちがって、多少不器用であっても質量がしっかりある佐藤けいこを観ることができました。

綺麗に割り切るのでなく、中間色のなかで表した、彼女の感性がとても秀逸・・・。

後を引くトリガーの多い舞台だったと思います

眠りのともだち

眠りのともだち

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

寝てしまった
仕事帰りのせいか、前半が単調だったせいか、寝てしまった。

相変らず突飛な世界感には惹かれるが、世界感の説明でこっちは疲れてしまう。

外部でのお仕事が増えてるせいもあるのかもっと練り込んで欲しい。

次回作に期待。

オール・ヌード

オール・ヌード

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

大切なこと
enji初見です。
ヌード・・・なるほど、「こうきたか!」って感じのシチュエーション。元気で楽しくて、久しぶりに声立てて笑ってました。会社の同僚つれてくるんだったなー。
笑いはストレスの万能薬です。

理解すること、してもらうことへの渇望、と無理さ。
伝え合うことの切実さ、と、無理さ。
大切なことほど、簡単も完全もありえないし、それでよい。

ほろっとするラストはよい癒しでした。

ネタバレBOX

本人とは別に、本音が本性の姿で活躍するのが楽し~。

実体同士の会話と、本音台詞の間合いが楽しいのだが、ややもすると非常に微妙な間があったり、順番に台詞を言うのに追われているようにも聞えたりで、全く気にならないといったらウソになる。

テーマがテーマなだけに、肝心なところを言葉で説明させてしまったところも惜しかった。もう十分に分りやすかったので、余計に。

ラストの歌の使い方が素敵で涙をさそいました。
眠りのともだち

眠りのともだち

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

動き始める終盤は引きつけられる
シンプルなセットと明かりだけでで描きたい世界観を見せる努力は感じられるが、展開させるまでの話の進み方が少し冗長で★-1。102分。

ネタバレBOX

序盤から時間をかけて各レイヤーの在り方を提示するものの、レイヤー1の夢の世界はまだしも、レイヤー2、3の位置づけと違いが分かりにくいし、現実界での人と人との関係性の描写が少し不親切で、それがレイヤー毎の夢の世界との絡み方を明確にさせてない気がする。水穂を目覚めさせる動きが出てくるラスト30分の求心力とレイヤー4の無意識の世界の表現方法がよかっただけに余計にもったいなく思えた。
誰 ガ タ メ ノ 剣

誰 ガ タ メ ノ 剣

シアターキューブリック

ザ・ポケット(東京都)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

誰 ガ タ メ ノ 剣
メイク&衣裳が素敵でした。

ネタバレBOX

織田信長が歌うシーンは、もっとコンサート風の音響にして「歌」として聞かせてほしかったな。こんな信長は、商業演劇だったら、デーモン小暮閣下がやったら面白いなと思いました。
トンネルを抜けると僕の弁当が無かった・・・

トンネルを抜けると僕の弁当が無かった・・・

演会ジンジャーメーカーズ

東京アポロシアター(東京都)

2008/02/23 (土) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

もっと注目を浴びて欲しい!
正直言って東松原という若干マイナーな劇場での公演で、お客さんの入りもイマイチだったので、さほど期待してはいなかったのですが(失礼!)、芝居の内容は大変本(ネタ)が良く書けており、また笑いネタの深堀りがされていて、小員芝居を観ながらも何度か感心した次第。「クッキングバーバー」、「中の人々」も小員にとって大変目新しく新鮮さを感じました。(本当によく本が書けている。)
役者さん達も一人ひとりのキャラを上手く引き出しており、本が上手く活かされていたと思います。(皆イイ味を出していましたね。)
もっと注目を浴びてよい劇団・内容です。一度ご覧あれ。 テッド・K

ぶつける。

ぶつける。

かやくごはん

「劇」小劇場(東京都)

2008/02/26 (火) ~ 2008/03/02 (日)公演終了

「ぶつける。」
「劇」小劇場のグレーの壁を、あまり隠さない簡素な舞台美術でしたが、それゆえに舞台に明るさが無く、鑑賞意欲が盛り上がらない。ラジオドラマなら良かったのにと思ってしまった。

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