最新の観てきた!クチコミ一覧

180381-180400件 / 189811件中
2つの星の物語

2つの星の物語

OSK日本歌劇団

そごう劇場(大阪府)

2008/05/23 (金) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

新人3人大健闘!
実質主演と感じた新人3人が演技で頑張っていた。高世さんの少し大仰でキザで真面目な演技と、平松さんがコメディをより盛り上げていて良かった。テンポも良く飽させないは良いが、むやみに繰り返されるアドリブじみたCMやアニメネタ、駄洒落には閉口…そんな事しなくても出演者は立派に演技で笑わせてくれる力量があるのと思うのだが。

HYMNS -ヒムス-

HYMNS -ヒムス-

青山円形劇場

青山円形劇場(東京都)

2008/05/10 (土) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

明日千秋楽
明・暗・メリ・ハリがはっきりしているとこが良いのかなぁ?
アツヒロさんファンだけでなくもっと幅広い人たちに観てもらいたいなぁ。

ネタバレBOX

今日はみのすけさんが最高に良かった。あんなに歌っていたっけ?
お客様の層がねぇ。今日は芝居を観るよりアツヒロさん見に来た方々が多くて、「そこ笑うところじゃないと思うけど・・・」ってのが何箇所かあったからね。
芝居の内容からでなく、動きで笑うのはね。。。
ショウジさんの息子

ショウジさんの息子

渡辺源四郎商店

アトリエ春風舎(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

名優健在。
宮越昭司という俳優のナチュラルさは、どこでも得がたいものがある。
ポジティブに「老人力」という言葉で表現したい、枯れた力がある。

こういった作品を見ると、新劇方面から熱い視線を受けている理由が分かる。
それこそ、落語の人情噺のような深い味わいなのだ。

なべげんのレパートリーとして、ずっと育てていってほしい作品である。

ネタバレBOX

弘前劇場『ケンちゃんの贈り物』と主軸はほぼ変わらず。
幾分ライトになった印象を受けるのは、若い役者が多いからか。

一回観ている分、余計に裏読みしてしまうのは、すごく残念ではあるけど。
でも、泣ける一品である事実に変わりはなし。

喜久泉は、田酒で有名な西田酒造の銘柄です。うめぇど~。
2つの星の物語

2つの星の物語

OSK日本歌劇団

そごう劇場(大阪府)

2008/05/23 (金) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

平松沙理の絶対領域
昨年秋に娼婦とパリジェンヌの二役を鮮やかに演じ分けた平松さんが、二次元的キャラクターを演じてもかわいくセクシーで魅力的。

ネタバレBOX

物語は終始余興のようで楽しめなかった。
テレビ世代の笑いなんでしょうねえ…。
SHE IS BEYOND GOOD AND EVIL.

SHE IS BEYOND GOOD AND EVIL.

Mrs.fictions

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/05/23 (金) ~ 2008/05/26 (月)公演終了

満足度★★★★

元気がでる。
たのしかったです。そしてなんだか元気が出る舞台でした。高校生のお話ですが、高校の頃ってそうだったよねというような思い出話ではなく、誰もがずっともっているようないろいろを扱っているので、高校時代をとうに過ぎたあたしにもリアルタイムで響きました。何箇所か、そうくるのか〜、とはずされたところも意外性があってすきです。

素晴らしきこの世界

素晴らしきこの世界

愛情爆弾

イワト劇場(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事!
ストーリーの展開,場面の展開まったく見事です。つかみも良く,2時間最後まで引き込まれていました。何もない空間ですが,各場面見事に状況設定を演出しています。役者さん及び演出家に拍手!

メゾントーレ203

メゾントーレ203

Premier☆Million☆Carats

ザ・ポケット(東京都)

2008/05/21 (水) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

なかなかです
良かったですよ。ちょっと長いかな?もっとコンパクトに面白くなるんじゃないかとは思ったけど,なかなか楽しめました。

ショウジさんの息子

ショウジさんの息子

渡辺源四郎商店

アトリエ春風舎(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

満たされる喜び
いいお芝居を見せてもらった満足感に浸っています。

あの歌がもう頭から離れません。ほんとに、どうしてくれるんですか!
血縁を超越した父と息子の関係の切なさに、『小泊の...』の父子の姿も思い起こされ、この深い余韻は、しばらく尾を引きそうです。

次もまた観たい、と思わせる作家・劇団です。

ネタバレBOX

宮越さんのナチュラルな存在感にまたしてもやられました。

老いた者の悲しみと思わせながら、終盤でひっくり返るお互いの立場に、悲劇性が一層高まる。うまいなぁと思いました。最後堰を切ったように寿司を食べ続ける佐々木さんの姿も、鬼気迫るものがありました。あれだけの複雑に交錯する感情を、「食べる」という行為に昇華させた演出と演技、見事でした。

それにしても、じょんじょん&じゅんじゅんの「ナナジュウクでもサンジュ、傘寿」の歌が、勝手に頭の中でリピート再生状態です。

グローブ・ジャングル

グローブ・ジャングル

虚構の劇団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/05/10 (土) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

当日券で!
座布団席でした。ので、お尻が痛くて何度も体勢を変えました。けど、面白かったので我慢して舞台のほうをちゃんと観ていました。値段以上のものをやってるとは思うんですけどねぇ。
2時間飽きない芝居を観たのは久々です。軽い笑いも爆笑もかなりの数が散りばめられているし、締める部分は締まっている。自分の周囲には年配の方が多くてですね。言ってしまえば身内なのかもしれないけど、その方々が時に声を出して笑ったり印象的な場面では感嘆の唸りをしていたり。扱っている題材は今の時世だけど、必ずしもその真ん中の世代の人々のみをターゲットにはしていない。観易いのは確かだと思います。
次回は早くも紀ノ国屋。チケットはいくらになるんだろうか。流石に5000円以上はまだ彼らには早いかなー。

ネタバレBOX

旗揚げ前準備公演「監視カメラが忘れたアリア」と主役コンビが同じなので、印象が似ているという声にも頷けます。でも実力的にも個性的にも、劇団が軌道に乗るまではこれでいいんじゃないでしょうか。渡辺さんは助演で光るタイプだし、小沢さんはいい意味で癖があるから時間を経て客側のニーズが出るまではその癖で遊べるポジションのほうが良さそう。地味ではあるものの(失礼だなぁ)、前回からの成長が見えたのは杉浦さんでした。微妙に出番も増えていたし。今回もまた同じ様な「突っ込んで来て空気を読んでない」という役柄ですが、前回はやっていて無理をしている様に見えました。今回はいい意味で楽になっていたかと。本人の成長と演出側でのすり合わせとの両方が起因しているのでしょうが。恐らくはそのポジションって彼にそもそもは向いていないのだと思います。かといって他の団員がやると「わざとらしさ」が出そうな気もするのです。良くも悪くもこなせてしまえそうで。でも彼だと「何とか出来る」という信憑性が沸く。上手い下手じゃなくて、もうこれは人柄の問題でしょうね。ああいう役は観る側がムカついたらまるで存在意義が変わってしまいますから。大事な役柄です。
あと、今回は大きく動く様なダンスの出てきたのが中盤以降だったのが印象深い。ちょうどその前くらいで住田がみんなに見え始めたので「あー、そしてまた見えなくなっちゃうんだろうな」と先読み出来てしまったのです。けれどその辺からダンスが入ったり要は動きで見せる部分が増えたので、見入っている内に先読みの事を忘れました。多分これも鴻上さんの計算の内でしょうね。くそー、まんまとしてやられた。
4x1h Reading #0

4x1h Reading #0

4x1h project

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/05/23 (金) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

観たよ
観て来ました。

まどろみ

まどろみ

森崎事務所M&Oplays

あうるすぽっと(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

好きな方、なのかなぁ
倉持作品の中では、私はいい部類に入るかも。謎解き的に追いかけていくのが、たとえ解けなくても追いかけている楽しさで満足できたような気分。だから説明はできません。でもほんとに素直に追いかけるだけでその時間は過ぎていくという感覚。

ネタバレBOX

俳優陣の達者さが何よりのおいしさ。村岡希美さんのストーカーまがいの言動、玉置さんのゲイっぷり。何よりも近藤公園さんがこんなにいろいろ引き出しを持って演じ分けてたことにちょっとびっくり。
メゾントーレ203

メゾントーレ203

Premier☆Million☆Carats

ザ・ポケット(東京都)

2008/05/21 (水) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

今回は★3個、その訳は・・・
本は良く練られ、舞台設定もこれまで見た事のないもので、よく考えられていたし、ストーリーも面白かった。最後まで笑いを取りにいったラストシーンも気に入った。でも、①コメディー系にしては少し間を取り過ぎる(90分程度のコンパクトなものにすること可)、②やくざがシリアス過ぎて、面白いシーンの後、ドン引きとなった。これはコメディー系では大きなマイナス!やくざでも、もっとコミカルに演出出来るハズ。③題名”メゾントーレ203”では、観客の関心を呼ぼない。(コメディー系なんだから、極楽荘203号とかもっと親近感の沸くものにすべし。 ⇒やくざの迫真の演技が災い(これは役者、川村さんが悪いのではなく、演出の問題。)したので、★3個としました。次作も観てみたいです。作家の静馬さん! テッド・K

めんどくさい人

めんどくさい人

CENTER LINE

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

めんどくさかった。
誰がめんどくさかったかと言えば、もうホント全員。そう来たか。当初「この人のめんどくささで話が進んでいくのだろう」と思われた主人公が、終盤には実はそんなにめんどくさい人じゃなかった様な錯覚さえ覚えました。あ、錯覚ですよ。この人も充分にめんどくさいですよ。その主人公以外はみんな誰かの事を思うあまり、行動に出たり焦れたりします。それこそがめんどう。究極な話、この世に人間が自分1人になったらきっとめんどうではなくなるのだろうなぁ。社会的生活を送るのは人間的であり、めんどうなんだなー。
佐伯さんは細い方ですねぇ。体のラインが綺麗で見とれてしまいました。風土さんのほうじゃないです、佳奈杷さんのほうです。

ネタバレBOX

演目の出来としては区間快速でしたかねぇ。各駅停車ではないものの、特急とは言い難い。でも所々で加速していたのです。その度に「さてどうなるか」と見守っていましたが、時に脱線したりしつつも結局の線路は環状線だったのかもしれません。いや、そうなんだ。日々の生活ってそんなもんだ。とはいえ、何処を観ても印象が同じって事になったら2時間近い芝居をやる意味がない。個人的に冒頭からしばらくの花恵と武藤の場面はかなり面白かったのです。MUとは違う雰囲気を醸し出していたので、何処に行き着くか読めなかった。正確には、面白いか面白くないか判断が付きかねた。いつ急にもっと面白くなるかもしれないし、もしかしたらこのドキドキのままあえて浮上させないで続くのかも…と期待。それと同時に「話を広げる為に3人目以降の新たな人物が登場するであろうし、その登場のさせ方で期待の答えが出るだろう」とも思っていました。で、いざ出てきて「んー…」となったのです。それ以降、段々とMU寄りになっていった気もします。
事前にブログにも記されていたのでここで記載してもいいのだと思いますが、脚本の上がりが遅かったのはやはり致命的要因の一つ。それによって稽古が思う様に進まなかったのは予想されるものの、芝居がそういう出来だったかといえばそこまで悪くない。むしろ途中で何度か執筆が途絶えたであろう脚本のほうへの問題を懸念。行き当たりばったりになってやる事を見失ったんじゃないだろうかと感じる部分が見え隠れしました。前後の流れ的にどうもしっくり来ない部分があるし、先へ進むほどに何か前提ルールみたいなものを無視していった様な。事実はどうあれ、少なくともそう見えました。
そんな事を言いつつも、1つ褒めます。めんどくさい話をしようとする相手に向かって札束を投げ付け、「自分がその話を買うからここではするな!」という件。あれはすごく良かったです。いつか実生活でやってみたい。
ショウジさんの息子

ショウジさんの息子

渡辺源四郎商店

アトリエ春風舎(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

裏切りのなさ。
安心して観られる上に想像以上の満足感です。ストーリーだけじゃないすべての完成度。見えないところまで思いっきり味わっていたい。

ネタバレBOX

家族でないものが家族になって、しかも男同士でこんなに大切にし合えるっていう言葉で書くとひどく照れくさい設定なのに、熟年男性がこんなに真摯に演じてくささを全く感じない。むしろずっと追いかけて生きたい素敵な姿。展開は予測できても自分の気持ちの揺さぶられ方は予想外。絶対に観るべき。
失われた時間を求めて

失われた時間を求めて

阿佐ヶ谷スパイダース

ベニサン・ピット(東京都)

2008/05/08 (木) ~ 2008/05/27 (火)公演終了

満足度★★★★

難しくても。
意外にいろんな側面から観られた気がします。手放しでおもしろいとは言いがたいけど、こんな見方はどう?それはこういう方向から見たら?みたいないい加減な解釈がわりと楽しくイケました。

ネタバレBOX

哲学的っていうなら徹底的に、ということで自分で勝手な設定を与えてみると、それがすんなりとはまっちゃったりして。役柄に名前すら与えていないところを見ると案外正しい見方なのかも。
長塚作品にしては珍しく、視覚的なえぐみを抜いていた感じがまた余計に哲学的だったのかもしれませんね。動物の死体の話をするのにそのものがでてきていないっていう。
ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

セグウェイ乗るべし、乗るべし!
一回観たら乗りたくなりませんか?そのためにしゃかりきになって早く行ってみました。楽しい楽しい。一人で行っても夢中で楽しめます。行くべし。

ネタバレBOX

一回観た後でも、確実に二回目も楽しいです。ネタ増えてます。セグウェイももっと広い場所で乗りたくなります。意外に空いているので、劇団の方ともお話ができます。そしてセグウェイを乗りこなす天野くんがよりかっこよく見えてきます。

すみません、演劇的な感想じゃないですね。。。
素晴らしきこの世界

素晴らしきこの世界

愛情爆弾

イワト劇場(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

観ました
初めて愛情爆弾さんの舞台を観ました。
最初はセットもない 役がくるくる変わっていく展開に戸惑いましたが、どんどん引き込まれていってストーリーにもひとりひとりの役者さん達にも見入ってしまいました。とても重いテーマであって、でもメリハリがあって観終わったあとも色いろ考えてしまいました。
舞台の使い方とか、音楽の使い方とかもとても効果的だな!って感じました。何より、役者さん達の全身で頑張ってる感が伝わってきました!観にいってよかったです☆

そのまま!

そのまま!

THEATRE1010

THEATRE1010(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/28 (水)公演終了

満足度★★★

人情味溢れる雰囲気は・・
良かったと思います。

公演中なのでネタバレBOXに。

ネタバレBOX

地方競馬の結果に一喜一憂する人々。
場所が場所だけに、そこに集う庶民的な層の人々が繰り広げる情景を、終始穏やかな雰囲気で淡々と描いていく。

根底に人情と思いやりが溢れており心安らぐ物語だが、欲を言えば、もう少し起伏に富んだ内容も欲しかったように思う。

ラストも、(多分大方の方が)予想した結末で、そういう意味では、サラーっと流れてしまった感は否めない。

一部役者さんの声が聴き取りにくい等気になったのは残念。
素晴らしきこの世界

素晴らしきこの世界

愛情爆弾

イワト劇場(東京都)

2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

練りこまれた本
初日に観劇。

いあ~、懐かしい顔ぶれ。
ワタクシ、ここの劇団の皆々さま、好きですね~。

好きって感覚、きっと芝居では裏切られないだろーなー。と好意的に思ってるのと、毒毒しい輩が居ない(^0^)

全員が人の良さそうな顔をしてるんだよね。

そんでもって、劇団員がみんな仲良しなんだと思う。
そうゆう雰囲気が溢れ出ちゃってるもんだから、着席して、少したって芝原の初日挨拶なんかされた日には、満面の笑顔がこぼれるのでありんす。。

あいも変わらず、舞台のセットは何もありません。

言葉で魅了し表現力でみせる芝居。
この手法、「地球割り」に似ています。

基本はしっかりしてるし、発声も基礎が出来てるから安心して観られます。

今回も一人の役者が3人位の役を演じてたけれど、名前を呼び合うから解り易かった!


公演中なので、ネタバレBOXに。。





ネタバレBOX



「東の国」と「西の国」の果てしない戦争の最中、自国を守る為に配属された国境警備隊の3人。

たった二枚の機密文書を届ける為に、東の国の兵隊が道に迷いながらも任務を続行し18人居た部下が3日で3人になってしまう経緯。

はじっこの村では、三世代に渡って続いてる戦争の為に売春婦となって、自らの生活を守るキトラと孫娘のシイラ。
そして村のその他の住民たち。

戦争によって生み出された孤児の浮浪者3人組。



国境付近にある小さな田舎街を舞台に、生き延びるために占領をたくらむ兵士達と、それを受け入れしたたかに生きるシイラ。

全員が何の為に戦っているのか理解できない、この果てしなく続く戦争から、生き延びて故郷に帰る事だけを考える兵士達。

全員が主役と言っても良い位、脇役がなく、見ごたえがあります。
それでも、強いて言うならシイラの生き様が主軸でしょうか?

シイラは、いつもあるものを受け入れ、男達を受け入れ、村人達やババァの言いなりになって、受け入れるだけの人生だった。それは、ある意味、楽をしてきたと言う事であり、そんな自分の人生に疑問を持ったシイラは本当の自分を取り戻す為に南の国へ行きたいと願う。

死んだ兵士から金品を奪って生活をする孤児達も戦いから逃れる為に違う国に逃亡を夢見る。


そう・・あの国境を越えると南の国へ行ける。
国境警備隊が交代する夕方6時。
3分30秒の間の一瞬だけ。

ラベンダー色の夕暮れが透き通るような青に変わるその瞬間。
チャンスはやってくる。



やがて、戦争は激化し、兵士は少年兵を殺し、空爆が落とされる。

南の国に行きたがっていたシイラも、他の住民も息絶える。

孤児達はその空爆を見ながら「空から夕日が焼け落ちてきたのかと思った。西の国も東の国ももう、うんざりだよ。」と言って、南の国への脱出を試みる。

埋まれた地雷を巧みに兵士に踏ませて、孤児2人だけが生き延びる。

この最後のシーンが泣ける!


生きてる時は生き抜く事だけ考えてればいいんだよ。


そう・・・もう少しで訪れる新しい朝に向かってラブ&ピース!逞しく生きるのだ!


Tレックスのポップな音楽を織り交ぜ一歩間違えれば陰気になりそうな物語を結構陽気に進ませる。

古処誠二の『遮断』でも描写されてる兵士は、元来、住民を守る為の兵士だったはずが、戦争と言う理性の無い環境から、やがて住民から食料や他のものを奪ってまでも生き延びていくように成り下がっていく。

戦争が続く限り未来が犠牲にされる。


そんな、要所も練りこまれレベルが高いです。

最初のシーンが最後の場面でうまく伏線が繋がる。


素晴らしいです。

これからみる方にお勧めです!


言葉で痺れてください。(^0^)


ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

このページのQRコードです。

拡大