マクベスがいっぱい!
CAPTAIN CHIMPANZEE
ザ・ポケット(東京都)
2008/11/26 (水) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★★
知ってますか?
僕の隣の席のサラリーマンが途中から最後にかけてずっと泣いていたことを。
ときおりこらえきれずに『うぐぅ・・・』と嗚咽を漏らしながら・・・。
そして実は僕も・・・。
と、まぁ中年男達が泣いちゃうくらい、
それくらいにいいお芝居でした。
とてもあったかい気持ちになれました。
ネタバレBOX
それにしても最初は少々やばいかな・・・と思ったのも正直な感想です。
というのも・・・・
ほんとひどい話ですけど、
なんだか役者さん達に華がなくて。。。
けど、
どんどん皆さんに味が出てきました。
そして引きつけられていきました。
特に主役のワタナベ?さん。
マクベス役のとき、すごくかっこよかったです。
それと、
小関役の人と・・・えーっと、江川さん、懐中電灯の人・・・なんかはほんといい味出してました。
キャラが笑いの対象でしたね。
ただちょっと気になったのは・・・
ビデオ撮影に集中し過ぎてるせいなのか、後ろの方のテープチェンジの音や、なんだかガサガサとしててなにかとうるさかったことです。
とはいえ、なんにしろほんとうまいことまとめられてました。
懐中電灯の伏線なんかは最高によかったです。
そしてレイちゃんと菊姫との絡みはほんと泣き所でした。
新衛門と田吾作?のフレーフレーのところも好きですね。
次回も機会があれば必ず観に行きたいと思いました。
鳥のまなざし
ポかリン記憶舎
シアタートラム(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★
とても上品な怖さ
動きや台詞や衣装まで、なんか上品なのである。
照明も音響もかなり上品。
でも、舞台の上では辛い思いをしている人がいる。
そこの怖さを感じた。
黙って見つめる観客の眼の怖さも。
いろいろな場所で発せられるコトバの位置や、大きさなど、耳が敏感になる舞台だった。
とてもとても個人的な感覚なのだが、集中が途切れてしまうところがあった。
それが残念。
ネタバレBOX
舞台の周りにコの字のように座席が配してある。そこにはすでに役者さんたちがいるのだが、気になってしまうのは、自分の正面に座るお客さんたち。
芝居が始まれば、(照明の効果もあったりして)そのお客さんの気配も自然と消えていくと思ったのだが、気配が点いたり消えたりして、完全に集中できなかった。
もちろんこれは人が気になってしまうという、私の個人的な感覚のせいなのだと思うが、それが最後まで尾を引いてしまった。
ついてない女性と自分の記憶が正しいのかどうか不安になっていく男が並行して出てくる。この2人が、どうやって交錯していくのかということに興味を持ったのだが、結果的には「え?」だった。
その先にこそストーリーが待っているのではと思った。
沈黙の感じはとてもよかったのだが。
いろいろ刺激的だったのだが、劇場に足を踏み入れたときの期待はやや燻ってしまった。
入口付近は、客席や舞台よりかなり上の位置にあり、その位置から、客席の様子を含めて観劇できたら(まさに「鳥のまなざし」で)、たぶんもっと楽しめたのではないだろうかと思った。
鳥のまなざし
ポかリン記憶舎
シアタートラム(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★★
明日も観てみようと思う
シアタートラムは2回目だったので、なんとなく前観た舞台装置をイメージしてしまっていたようだ。劇場内に足を踏み入れた途端、そのことに気づく。
座席があるはずのフロアの中央に、ぽっかりと浮かんでいる空・・・のような丘・・・のような舞台。
その上を、脇を、ぐるりを、縦横無尽に役者が動く。そして、まどろむ。ささやく。
日常の誰にでも経験のある一コマ一コマが、実は生きているのか死んでいるのか極めて曖昧な空間を作り出しているのだと気づかされる。
浮かぶ空の上(もしくは下?)で繰り広げられる情景の中に、誰もが一度は自分を見つけるのではないだろうか。
明日も、違う角度から眺めてみようと思う。鳥のまなざしで。
マクベスがいっぱい!
CAPTAIN CHIMPANZEE
ザ・ポケット(東京都)
2008/11/26 (水) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
これぞ真に迫る!?演技
役者の声が、自身の本音?ともシンクロして、真に迫ってきた。
守護霊の設定は、前半要らないなと思って見ていたが、
エンディングにかけ生かされて、納得。
ポケットのハコを縦横無尽に使った、盛りだくさんな演出も面白かった。
もう少しコンパクトにした方が、引き締まったかもしれない。
冒険王
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/12/08 (月)公演終了
すでに、歴史物なおもむき。
ただ、それゆえ、たとえば江戸時代の若者が江戸若者群像を描いたとしても、それをいま舞台でそのまま忠実に再現されても若者っぽくみえないように(たぶん)、この作品はあまり若者の話には思えなかった…。
いまどき忠義とかお家再興とかを熱く語らないよね、という感じ?
ネタバレBOX
もちろん、それを普遍的ないまの物語として敷衍させるための工夫や配慮は施されてはいたけれど、最終的にはどうしても役者の年齢が足を引っ張っていたような(想像力不足ですいませんね…)。なんだろう、それはおそらく見た目だけの問題ではなく、怠惰で自堕落な登場人物が多かったせいもあって、余計、生命エネルギーが感じられなかったからかなあ。正直、前半はドヤ街とか刑務所みたいだったし(笑)。
反対に、木引優子&鄭亜美の女子大生コンビが登場したあたりから違和感が減ったので、やはり役者の若さは重要な要素だったのだろう。個人的には、彼女たちにくわえて大竹直・石橋亜希子・二反田幸平あたり(じつは年齢差あるのかもしれないけどw)での『冒険王』を観たかった、なんて思いも。
ひとんちで騒ぐな
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
ぽんプラザホール(福岡県)
2008/10/22 (水) ~ 2008/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しい芝居
舞台上どこを見ても「ひとんち」になっている舞台装置も、抜け目のないギャグも、芝居の作る空気感も最高でした。
また観たいと思わせるものがガラパの芝居にはいつもあります。
ネタバレBOX
襖の中に4人?が隠れるシーンが一番好きでした。
後から考えると、アレ、稽古大変だっただろうなぁ。
鳥のまなざし
ポかリン記憶舎
シアタートラム(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★
あざやか
センス良く、スリムに構成されている
無駄なく、舞台を縦横に使っている
いいものを見たという感じが後味良く残る
ただテーマ性や、
話の作り上げ方は
別に目新しいところはない
半年後に覚えているかどうか、自信がない
冒険王
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/12/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
東京の、地域演劇を思う
最近観た、青森の劇団、弘前劇場の舞台「いつか見る青い空」が、頭から離れない。はっきりとしたスジのない、津軽の日常を淡々と描く、同時多発会話劇だ。洗練されているとは言いがたく、むしろ、泥臭いその舞台では、生身の役者の人生が、生き生きと、はっきりとした輪郭をもって迫ってきて、僕は、圧倒された。
青年団の、12年前の作品の再々演である今作は、目的なく世界をぶらぶらする、日本人旅行者たちのたまり場となっている、イスタンブールの安宿が舞台。総勢18人の旅行者たちの日常を、複雑な同時多発会話によって、淡々と描く作品。
これを観て、僕は、完璧な作品だ、と感じた。本当に面白かった。見方によっては重いテーマを、受け止め易いものにしている、全編にちりばめられたユーモアのセンス。複雑な会話を、とても分かり易く伝える、巧みな構成。しっかりと訓練されて、自らの役を、過不足無く演じる役者たち。どれをとっても、完璧で、洗練されつくしている。
そして、僕は、弘前劇場を、また思い出すのである。両者が、とても似ているのに、全く、正反対のものとして、映る。そしてそのとき、青年団の舞台が、とても、東京的なものとして、みえてくるのだった。すこし、そのことを、考えてみようと、思った。
ネタバレBOX
冒険王は、一見すると、とてもとりとめのない作品として映る。観終わった直後、僕は、そう感じて、ナマで観ることでしか体験できない、言葉の論理を越えた作品だ、と思っていた。
でも、じっくりと思い返してみると、意外にも、しっかりとした、物語としての流れを持っているようだった。どうも、それを僕は、流れとしてではなくて、エピソードの積み重ねとして覚えているみたいなのだった。つまり、この作品は、しっかりとした、重厚なテーマを扱っていながらも、それが、重厚なテーマとしてではなく、観客の目には、面白エピソードのあつまりとして映るように、とても周到に、計算されているようなのだ。まるで、作中の旅行者たちの合い言葉、「がんばらないように、がんばっている」みたい。
この舞台には、いろんな人が出てくる。みんな、それぞれ、物語的に、かなり重いテーマを背負っている。たとえば、こんな人たちだ。
・ 日本の社会に対して不安を抱え、正面から向かうことができない若者たち
・ 他者を、ゆるやかな家族のような、なれあいの関係でしかみることができない日本人
・ 自らはみだそうとするひとたちをみて、理解に苦しむ、あらかじめ疎外されたものとしての、在日韓国人
・ 社会からはみ出した人たちを、正視することができない人
・ 社会からはみ出した他者たちを、動物園の動物をみるみたいに、おもしろがって見物する人
こういうひとたちが、同時多発的に、登場する。そこに、それぞれの立場の、摩擦が生じて、ひとつひとつの面白エピソードをかたちづくっていく。
こんなふうに、たくさんのものを抱える、個性豊かな登場人物たちなのだけれど、どうしてか、存在感に、ゆらぎがある気がする。弘前劇場の舞台の、あの、役柄を越えて滲み出てくるような、匂いたつ、人間としての個性が、希薄である、という感じがするのだ。ひとりひとりの生活感だとか、行動のクセだとかは、とても細かく書き込まれているのに、それらは、役者から生まれているのではなくて、戯曲の必要に応じて、精密に、創りだされているような感じがする。
非常に、システマティック。自発的に生まれるのではない、必要に応じて書き込まれる個性。『2001年宇宙の旅』のラストに出てくる、真っ白な部屋みたいに、静かで、人工的。そして、だからこそ、強烈に、この舞台は、「東京」としての印象を、浮かび上がらせる。東京に住む、僕らの姿を、映し出す。
10年以上も前、弘前劇場が、東京公演を、定期的に行おうとしたとき、積極的に受け入れて、サポートしてくれたのは、平田オリザと、こまばアゴラ劇場だけだったという。平田オリザは、青森の「地域演劇」をつくりだそうとする弘前劇場の立場に、共感していたのだった。
青年団は、「日本」ではなく、「東京」を代表する、地域の、劇団で、こまばアゴラ劇場は、「東京」の、地域劇場。そう、考えてみることにした。
死んだ赤鬼/戦争に行って来た(反転)
MU
ギャラリーLE DECO(東京都)
2008/11/25 (火) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
両A面と冠を付与するにふさわしい2作品
サバイバル・ホラーと不条理なサスペンス、両A面と冠を付与するにふさわしい2作品でした。
2作品とも上演時間はそれぞれ約45分。あいだに休憩時間が約15分あります。両方観てだいたい2時間弱ぐらい。ちょうどいい時間。ストーリーも理路整然とまとまっているので観やすい。
まずはじめに『戦争に行って来た(反転)』からスタート。
掃いて捨てるほどあるウソと現実。
よくある日常の風景のはずなのに、人質となった恐怖体験を経た彼女達には異質な世界に感じている。
ルポ写真の向こう側、喫茶店の窓ガラスの向こう側では戦争がある。
生き残るか、殺されるか。
物語を観て、不条理なサバイバル・ホラーだなと感じました。
『戦争に行って来た(反転)』で印象に残ったシーン。
「現実をなめんな!」というセリフ、恐怖におののいている件(くだり)が鮮明に記憶に残っています。
休憩の後に続いて『死んだ赤鬼』がスタート。
物語はサスペンス。
弱い人間は、誰とでもなかよくしたいと思っている。
『泣いた赤鬼』の童話になぞられて赤鬼と例えている。
強い人間だって皮一枚はがれると、か弱い。同じ人間、赤鬼。
強い人間が赤鬼を死なせてしまった。
強かったはずの人間が、あっけなくもろくなる。
物語の結末は意外なものでした。
『死んだ赤鬼』で印象に残ったシーン。
男二人が、ある小物を鼻と口の上にあてて呼吸するシーンがあります。
実は二人とも病室にいるらしい。実際はよくわからない状況なのです。
まるでベットの上で酸素吸入器で生きるか死ぬかもがき苦しんでいるような姿に見えました。
ネタバレBOX
『戦争に行って来た(反転)』
掃いて捨てるほどあるウソと現実。
男女それぞれのグループでカネと恋愛の駆け引きを始めていたはずなのに、知らないおじさん(怖いお兄さん)たちとの戦争になっていく。
窓ガラスの向こう側は戦場。生き残るか、殺されるか。ボールペン1本で立ち向かっていく。現実をなめんな。
濡れたジーンズ。毎回、水風船かなにか仕込んでいるのには大変な労力がかかっているだろうなと思います。乾かすか、他のジーンズを複数用意していたりするのではないかと思います。
反戦家のリーダーの女性より、バンドのマネージャーの男が一枚上手だった。
バックマージンをより多くもらうよう仕向けたはずなのに、利益を100パーセント全部もっていかれた。
他の方のコメントで「誰が被弾したのかわからない」とありましたので、僕が観た記憶を話します。
フォークバンドのデュオが、撃たれた由季(あがさ)が車の中に押し込まれたのを、喫茶店の窓ガラス越しに見ていた、と思います。
圭(カメラマン)が改造モデルガンだったから役に立たなかったのではというセリフを言っていたように記憶しています。
由季(あがさ)が改造モデルガンを撃ったときに暴発したようです。
印宮(ヤクザ)にはあたらなかったのではと思います。
外の銃撃戦では返り討ちにあったと思います。
銃声は1発か2発。聞こえにくかったのが原因の一つかもしれません。
(舞台裏ではクラッカーか銃のおもちゃの火薬を鳴らしていたと思いますが)
逆にヤクザに命中して、女の車に乗せたと仮定すると、喫茶店の外から様子をうかがっていた「知らないおじさん(槇原組のヤクザ)」が黙って見過ごすとは思えません。
状況的にリーダー、マネージャーを含め3人ともやられた。
カメラマンとバンド・デュオの3人がボールペンで目つぶしを狙って玉砕する。
こういう結末を迎えただろうと思いました。
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『死んだ赤鬼』
物語の結末は夢オチだったけど、話の展開や演出が素晴らしかった。
先を読ませない。
切多摩湖のほとりに死体を遺棄する、完全犯罪を狙う展開が、エンディングで実は夢・まぼろしだったとわかる。
殴り殺してしまった元・彼氏が、2度も言ったセリフに納得、合点がいくようになりました。
「足にボールペンを刺しても痛くもなんともないんだ。これは夢にちがいない」
物語の冒頭、警棒で殴らないでからエンディングまでのわずかな時間に、元カレの頭には、妄想をふくらませる何かが分泌されていたのです。
2作品とも不条理ながら、体と脳がぞくぞく震えてしまう、両A面級の作品でした。
いまさらキスシーン(玉置玲央一人芝居)
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
太腿が異常に鍛えられていても、侍でも、
とても美しい女子高生だったと思います♪
「熊野」「弱法師」
三条会
三条会アトリエ(千葉県)
2008/11/22 (土) ~ 2008/11/28 (金)公演終了
満足度★★★
なんとなく、
三島台詞の心地よさに騙されてか、いい話っぽく感じていた「熊野」の虚飾が剥ぎ取られ、金満体質な男とベッドに縛りつけられる女の関係性がくっきりと。
「弱法師」の前半、演出過多に思えたけど、戯曲自体が退屈だから仕方ない? もちろん、それがあったからこそ後半の「橋口」との呼び掛けが生きるのだろうけど…。
いきなりベッドシーン(七味まゆ味一人芝居)
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★
一人芝居だと弱点が露わに。
あまりに荒唐無稽すぎる脚本を、ただ早口でまくし立てるだけではそこには求心力が生まれないことがはっきり。長すぎる45分。
ネタバレBOX
人の入れ替わりで区切りをつけ、人が変わることで目先もテンポも変わる。そして勢いつけて物語に巻き込むのが柿のよいときのパターンかと思うのだが、このスタイルだと手足がもがれ、掛け合いもないので一本調子に。こうなると、漫画以上に飛躍した話は入り込めもせずにただ傍観するばかり。スタイルが変わったときは他にも変化が必要かと。
ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★
【aプロ】23日に観ました。
bプロ3本に比べると全体としては控えめな印象。というより覗き穴からの視界や覗いているシチュエーションが活かしきれなかった感大あり。
ネタバレBOX
◆馬並みなはなし
コロ嬢にセクシー路線、作品的ギャップの原田優理子嬢起用、黒澤世莉の身体的特徴を巧みに利用とキャスティングの勝利とも言える作品。小道具が出てからは後ろを見せないというのも上手い演出。
◆顔に自信がない
基本的にこの作品を覗いて見る意味合いが薄すぎ。エロにもバカにも振り切れずにタイトルに引きずられすぎた感ありあり。
◆業に向かって唾を吐く
まだ記憶に新しい今年初めの作品の再演。池田ヒロユキ氏のインパクトが強く、印宮伸二氏だと不条理な世界への引率力がちょっと弱い。視界は後ろの階段までめいっぱい使ってできる限りのことをしたのは評価できるが、これもまた作品として覗く行為に対してのアプローチが弱いか。
ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
【bプロ】初日に観ました。
覗いちゃいけないものを覗いている気分はエロが呼ぶ好奇心と目をそらさず見てる背徳感のバランスが見事に取れた作品だから味わえる。
ネタバレBOX
実際、覗きながら持て余した両手はよっかかると危ない壁について見ようか、ポケットにしまい込んでおくか迷ったりしたのですが・・・(^_^;)
◆乳が出て幸せ
遠藤留奈嬢の魅力炸裂。彼女の存在なくしてこの作品は成立しないのでは。妄想を膨らませる台詞の数々を白濁した液体を顔に浴びながら口にする彼女のアップは男の理性を喪失させるには十分すぎ。乳牛なのに森下君の声、というバカ設定を挟みつつ全身での手の動きが直エロというのもここまできたらとどめの攻撃というべきか。
◆ブラジャーに乗って
タイトルからの想像以上に境宏子嬢の大人な魅力と容姿に釘付け^^;;初日故か脱衣時の視界からのハケ方や最後の小物の見せ方に甘さがあり、余計な方向に気がいってしまったり、オチが弱くなってしまったりがボクの回の作品としてちょっと残念だったかも。
◆欲棒という名のすごい棒
手も足も出ないで覗いている観劇状況を女優からなじられるという始まりは自分の目をどう見られてるのかも含めてドキドキ度いきなり急上昇。展開は小道具で過剰すぎる反応を演出したくだらなさMAXのエロバカ度。このおバカあってのZOKKYとも言えよう。学ラン姿の松葉祥子嬢に素朴な魅力ありで、今度は族鬼娘として起用してほしいかも。
待たずに観れるという予約システムがもたらした贅沢はすばらしい。その時間はロビーも含め自分のためだけにスタッフが動いてくれるのだから。
ヌンチャクトカレフ鉈鉄球
芝居流通センターデス電所
青山円形劇場(東京都)
2008/11/13 (木) ~ 2008/11/16 (日)公演終了
満足度★
見た
実にひさしぶり
なんにもことばがでてこない(笑)
どうすりゃいいんだろうなぁ
すてるたび(公演終了)
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/11/25 (火)公演終了
満足度★★★
すてきれなかった名前
すてるたびを観ていると、なんだか、世界が、白紙に戻って行くような感じがする。
なぞなぞに、「じぶんのものなのに、たにんのほうがよくつかうもの、なーんだ」というのがあって、答えは、「なまえ」なんだけど、これが、幼稚園のころ、すごく不思議で、怖かった。すてるたびの向かう世界は、「なまえ」が不思議で怖いものだった、ちいさなころの自分がみていた世界に、どんどん帰っていくみたい。
ネタバレBOX
なんにもない空間に、パイプイスが四脚あるだけ。これを、どんどん動かして、空間が、いろいろな場面に、次々に変わっていく。それは、パッとかわるのではなくて、だまし船でだまされたみたいに、いつのまにか、ずれている、という感じに、変容していく。
男の部屋が、葬儀場になって、電車の車内になって、神社になって、穴の通路になって、洞窟になって。イスの動きだけで、場面が、これだけかわる。ナマで観ると、ほんとうにすごい。
また、それら、変化する場面で、四人の人物たちが、「タロ」という生きものらしいものを、扱う。これも、なにもないのに、四人の動きだけで、そこにいるように見える、不思議な生きものだ。犬だったり、死んだお父さんだったり、タロの実体は、よくわからない。定まらない。でも、それが、そこにあるようにみえる。
この、定まらない世界を観るのは、なぜか、ものすごく気持ちがいい。自分が、ほぐれていく気がする。いつも、イスをイスとしてみようとしたり、犬を犬としてみようとしたり、そういう仕方で世界を見ている僕らにとって、この、名前をつけようとすると、すり抜けていくような、ゆるやかな世界は、とても自由なものに思えるのかもしれない。
小さい頃の自分は、名前を、あんまり持っていない。とっても自由な世界だ。ものごとの境界線はとってもあいまいで、全部がつながっている。名前は、力で、名前が与えられると、そのものは、そのものでしかなくなり、安定するが、他のものである可能性は、うばわれる。
すてるたびの世界だけではない、前田司郎が描く世界は、一様に、こういう、ものごとの境界線を、すこしずつほどいて、世界を、名付けられる前の状態に近づけてていこうとする、たびみたいだ。名前をつけることで、あたらしいものやことが生まれるとしたら、この舞台は、すべてが、生まれる前の世界を目指している。どんどん、はじまりに還っていく。
還りついた先には、なにがあるのか。残念ながら、今回、すてるたびでは、わからなかった。というのも、この、白紙に還る、名前の呪縛から逃れていくような流れは、途中で、断ち切られてしまったからだ。
それは、温泉の場面。洞窟の中にいたはずの主人公は、いつの間にか温泉宿の露天風呂に、兄と一緒に浸かっている。そこへ、女性たちの声が聞こえてくる。まずい、隠れよう。二人は、ぴたっと、動きを止める。入ってきた女性たちは、彼らに気づかない。そして、ひとりが、しゃがんだ兄を指差して、「カエル」と言う。この瞬間。
僕には、しゃがんだ兄が、前田司郎にしか見えなかった。ここには、他の場面では、非常に注意深く用意されている、イメージの下準備がなされておらず、身体的な動きも、なかった。だから、僕は、「これはカエルですよ」という、女性の、言葉による説明を聞いて、しかたなく、前田司郎を、「カエル」としてみることを、承諾した。
「前田司郎だったものが、そうでなくなる」のではなくて、ここでは、前田司郎が、「カエル」と名付けられる。そして、その瞬間、僕は、名前によって、びっしりと支配された、現実の世界に、戻ってきてしまった。夢から、醒めてしまった。それ以降、かなりの間、夢がもどってくることは、なかった。
最後、四人は、「お父さん」の棺を、海に流す。でも、流れていかない。捨てきれない。すてるたびが、名付けをほどく、「名前」を捨てるたびだとしたら、それは、捨てきれなかった。それだけ、名前の、言葉の、支配は、強かったということかもしれない。前田司郎は、一瞬、気がゆるんだのか、名付けの権力を、ふるってしまった。
もし、流れが断ち切られずに、ほどけつづけて、なにもかもがほどけてしまったら、舞台は、どこへ向かったろうか。観てみたかった。少し、怖いのだけれど。
鳥のまなざし
ポかリン記憶舎
シアタートラム(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
ヌンチャクトカレフ鉈鉄球
芝居流通センターデス電所
青山円形劇場(東京都)
2008/11/13 (木) ~ 2008/11/16 (日)公演終了
満足度★★★
クセ球
事前情報にもあった通り、また物騒なタイトルにも顕れているように多分に暴力的。冒頭から血にまみれて首にロープを巻いた中谷さとみが登場するほどで。
そんな中、「死と再生」「姉妹の絆」「神(?)の慈悲の限界」などが示されるといのは初めて観た『輪廻は斬りつける(再)』でも感じた如く柿喰う客と近いテイスト?
が、オープニングのみならず劇中にもしばしばミュージカル風の歌とダンスが入ったり(しかも生伴奏)するのが独特。
また、考えてみると中谷さとみをこんなに近い距離で、しかもナチュラルに近いメイクで観たのは初めてで、改めてそのキュートさに気付く(爆)。
万人にオススメ、とは言い難いが、クセ球がお好きな方は気に入るかもなぁ。
もちろんσ(^-^) も次回にさらなる期待。
まんまるレールウェイ
春の日ボタン
劇場MOMO(東京都)
2008/11/12 (水) ~ 2008/11/16 (日)公演終了
満足度★★★★
構造が巧み
ローカル鉄道にまつわる4編の短編、4編目で新たなストーリーを紡ぐ一方、それまでの3編の「その後」も見せて全体を締めくくる構造が巧み。
内容もそれぞれユーモラスな「ちょっとイイ話」系で面白く、4編目のオチにはスタンダップコメディアンがスパーンとパンチラインをキめたような、あるいはテンプルにクリーンヒットを受けてノックアウトされたような(実経験はないのであくまで想像)快感アリ。
ブラックM
Office《RELAX》
六行会ホール(東京都)
2008/11/12 (水) ~ 2008/11/16 (日)公演終了
満足度★★★
映画も好きな身として愉快
自殺しようとしていたスタンダップ・コメディアンが取り立て屋に拾われ、映画業界に伝わるアイテム「ブラック・マリア」を探すことになる…という映画界内幕系で、映画『ゲット・ショーティー』を連想。
劇中、そのアイテムを手にしたことでスターダムにのし上がった、あるいは秘密を漏らしたことで不幸に陥った例としてハリウッド俳優が沢山挙げられて、映画も好きな身としてその大半がわかったりして愉快。ってかヘンに説得力があったかも。