
いきなりベッドシーン(七味まゆ味一人芝居)
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★
一人芝居だと弱点が露わに。
あまりに荒唐無稽すぎる脚本を、ただ早口でまくし立てるだけではそこには求心力が生まれないことがはっきり。長すぎる45分。

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★
【aプロ】23日に観ました。
bプロ3本に比べると全体としては控えめな印象。というより覗き穴からの視界や覗いているシチュエーションが活かしきれなかった感大あり。

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
【bプロ】初日に観ました。
覗いちゃいけないものを覗いている気分はエロが呼ぶ好奇心と目をそらさず見てる背徳感のバランスが見事に取れた作品だから味わえる。

ヌンチャクトカレフ鉈鉄球
芝居流通センターデス電所
青山円形劇場(東京都)
2008/11/13 (木) ~ 2008/11/16 (日)公演終了

すてるたび(公演終了)
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/11/25 (火)公演終了
満足度★★★
すてきれなかった名前
すてるたびを観ていると、なんだか、世界が、白紙に戻って行くような感じがする。
なぞなぞに、「じぶんのものなのに、たにんのほうがよくつかうもの、なーんだ」というのがあって、答えは、「なまえ」なんだけど、これが、幼稚園のころ、すごく不思議で、怖かった。すてるたびの向かう世界は、「なまえ」が不思議で怖いものだった、ちいさなころの自分がみていた世界に、どんどん帰っていくみたい。

鳥のまなざし
ポかリン記憶舎
シアタートラム(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

ヌンチャクトカレフ鉈鉄球
芝居流通センターデス電所
青山円形劇場(東京都)
2008/11/13 (木) ~ 2008/11/16 (日)公演終了
満足度★★★
クセ球
事前情報にもあった通り、また物騒なタイトルにも顕れているように多分に暴力的。冒頭から血にまみれて首にロープを巻いた中谷さとみが登場するほどで。
そんな中、「死と再生」「姉妹の絆」「神(?)の慈悲の限界」などが示されるといのは初めて観た『輪廻は斬りつける(再)』でも感じた如く柿喰う客と近いテイスト?
が、オープニングのみならず劇中にもしばしばミュージカル風の歌とダンスが入ったり(しかも生伴奏)するのが独特。
また、考えてみると中谷さとみをこんなに近い距離で、しかもナチュラルに近いメイクで観たのは初めてで、改めてそのキュートさに気付く(爆)。
万人にオススメ、とは言い難いが、クセ球がお好きな方は気に入るかもなぁ。
もちろんσ(^-^) も次回にさらなる期待。

まんまるレールウェイ
春の日ボタン
劇場MOMO(東京都)
2008/11/12 (水) ~ 2008/11/16 (日)公演終了
満足度★★★★
構造が巧み
ローカル鉄道にまつわる4編の短編、4編目で新たなストーリーを紡ぐ一方、それまでの3編の「その後」も見せて全体を締めくくる構造が巧み。
内容もそれぞれユーモラスな「ちょっとイイ話」系で面白く、4編目のオチにはスタンダップコメディアンがスパーンとパンチラインをキめたような、あるいはテンプルにクリーンヒットを受けてノックアウトされたような(実経験はないのであくまで想像)快感アリ。

ブラックM
Office《RELAX》
六行会ホール(東京都)
2008/11/12 (水) ~ 2008/11/16 (日)公演終了
満足度★★★
映画も好きな身として愉快
自殺しようとしていたスタンダップ・コメディアンが取り立て屋に拾われ、映画業界に伝わるアイテム「ブラック・マリア」を探すことになる…という映画界内幕系で、映画『ゲット・ショーティー』を連想。
劇中、そのアイテムを手にしたことでスターダムにのし上がった、あるいは秘密を漏らしたことで不幸に陥った例としてハリウッド俳優が沢山挙げられて、映画も好きな身としてその大半がわかったりして愉快。ってかヘンに説得力があったかも。

歌の翼にキミを乗せ
昭和芸能舎
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/12 (水)公演終了
満足度★★★★★
機会ある毎に演を重ねて欲しい
シラノ・ド・ベルジュラックの設定を太平洋戦争中のテニアン島の日本軍に置き換えたのが巧みな上に冒頭(とラスト)のヒロインの台詞を筆頭に反戦メッセージもたっぷり盛り込んだ名作。機会ある毎に演を重ねて欲しい。
しかし、「観たい!」コメントに使った「なんくるないさぁ」が出てきたのにはビックリ。予知能力か?

『愛の四部作~笑ってはいけない。これも真剣な愛の形~』
u-you.company
池袋GEKIBA(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/13 (木)公演終了
満足度★★★★
4編目が白眉
タイトルの通り「愛」をテーマ(というよりはキーワード的?)にした4編の短編オムニバス。
「恋愛」系でどちらかと言えばコミカルな3編と、「恋愛」以外の「愛」を描いたシリアス系の1編という取り合わせが良くそれぞれ面白かった(1編目と2編目の「言葉の取り違え」ぶりなんか大好きだし、加えて1編目の艶笑噺っぽいところもかなり好き)が、やはり4編目が白眉。(3編目の印象が今一つ薄いのは男性の2人芝居だったからに違いあるまい(爆))
ちょうど重松清の「その日のまえに」を読んでいる最中だったので身近な人物が逝ってしまった設定に敏感になっているし。
しかしベット・ミドラーの「ザ・ローズ」を流す(イントロクイズではないけれど冒頭のピアノの音でわかってしまった)のはちょっとズルい?(笑)

幸せ最高ありがとうマジで!
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/10/21 (火) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★
今まで観た中では一番笑いが多かった?
やはり本谷ワールド…ではあれ、今まで観た本谷作品(映画も含めると6本)の中では一番笑いが多かったかも? そこはPARCO劇場の客層を配慮したのか?(笑)
また、序盤でもう7年も関係を続けていると誇る愛人とパッとしない妻の立場が「1年前に再婚した」という妻の言葉によって逆転するのが鮮やか…と思っていたら、それがすぐにひっくり返されるところも巧い。
出演者も説明不要の永作博美、本谷作品常連の吉本菜穂子のほか、梶原善、広岡由里子、近藤公園と鉄壁の布陣で、もう1人の目当てであった前田亜季もチャイドル時代とは別の意味でパンツを見せるようになったか、的な?(爆)

ファミリア
30-DELUX
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★
原曲を知ってから変奏曲を聴くような
舞台上にリアルな居合道場の装置があった前月の「客席一方向プロセミアムスタイルバージョン」に対して、今回は四方が客席のため素の舞台だったが、これが観る側の想像力を刺激するし、舞台の四方が出ハケ口だし、舞台の周辺まで演技エリアに使うし…と、これもこれで面白い、と言うかむしろこちらの方が動的で好み。
原曲を知ってから変奏曲を聴くように、基礎編を踏まえて応用編を観たことによる面白さが加算された感じ。

波しぶき
バッカスカッパ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★
若干未整理な感なきにしも非ず
いろいろな要素を盛り込み過ぎて若干未整理な感なきにしも非ずながら、現実ってそんなモンかもなぁ、な感じ?また、未整理なまま2時間も演られると消化不良気味になりかねないところ、上演時間100分程度に収まっているので、そこはさほど問題なし。
その「雨降って地固まる…のか?」な終わり方は、中途半端と感ずるムキもあろうところ、個人的にはむしろ好き。考えようによっては判断を観客に委ねるズルさもあるのだけれど、逆に言えばダラダラ演るよりはよっぽど潔くてヨロシイ、的な?
さらに、前作同様のリアルでテンポの良い会話はココの魅力。
ただ、無精子症や子宮摘出に関して若干…「不謹慎」?「不用意」?「配慮不足」?…な部分があったのはちょっと気になる。とか言いつつ「種なし柿」には笑ってしまったんだが。

ベッドマン・スリーパー
カリフォルニアバカンス
アイピット目白(東京都)
2008/11/05 (水) ~ 2008/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
「悪意の将棋倒し」状態
心霊的なものではなくて、誰もが持っている(そして普通は抑えることができている)「悪意」というものが、いろんなファクターによってどんどん増幅されてしまうという心理的・社会的なコワさたっぷり。
まさに「悪意の連鎖」あるいは「悪意の将棋倒し」状態?(笑)
しかも、他人の悪意を利用してやろう・増幅してやろう、と意図する「悪役」的な存在もいるのだが、それだけではなくネットやマスコミによってより増幅されてしまうというのがきわめて現代的で、そこに2ちゃんやイジメ、DVなどの現実も練りこんであるのでなおさらリアル。
そんな内容の芝居を、いつもの「なワケねーだろ!」なナンセンスコメディでさえヘンに説得力があると言うか妙なリアリティがあると言うか、「もしかするとそんなことがあるかもなぁ」と感じさせてしまう表現力を以て見せるのだから、初日には泣いてしまったお客さんがいらしたというのもむべなるかな。
コワい夢を見て寝汗をかいて目覚めたような感覚を堪能。

熱風ジャワ五郎
ひげ太夫
シアター風姿花伝(東京都)
2008/11/05 (水) ~ 2008/11/09 (日)公演終了

マクベスがいっぱい!
CAPTAIN CHIMPANZEE
ザ・ポケット(東京都)
2008/11/26 (水) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★★
チラシの絵柄が可愛い
そして裏の「劇場への地図」がわかりやすいのもいい。北を上に表記する地図の基本が守られて見やすい。他の劇団のそれは南を上に表記することが多く、初めてザ・ポケットへ行くとき駅の出口を間違えたほど。
で、このように親切で可愛いチラシを作る劇団だから、舞台も丁寧に作り込まれているのではないかと・・・・。当日パンフには「ひまつぶ紙」というちょっとしたクイズが折り込まれており、一人で観劇に行っても時間を持て余すことがない配慮も、親切だ。

アイツなら哀しくないわ
バナナ学園純情乙女組
ART THEATER かもめ座(東京都)
2008/11/26 (水) ~ 2008/12/02 (火)公演終了
純情過ぎて濃厚。
感想に困る団体である。評価基準を何処に置くべきかで判断をしかねる。演劇として観るべきか、パフォーマンスとして観るべきか。
突拍子のなさや猥雑さが公演ごとに増している印象。それによって観にくくなってもいるのだけれど、そこが「らしさ」に繋がろうとしているとも思います。役者の能力で見たら全体的に結構高いほうだし、見た目にポイントの高い人も多い。綺麗な部類でも、それ以外の部類でも。そんな人々があえて暴挙に出ている様な内容。そういう意味ではあとちょっとカスタマイズされたら充分ウリになるはず。チケットは学生料金で比較すると早稲田・明治・慶應の辺りと同じかちょっと高いくらい。外小屋でやってるのを考えたら適正じゃないかな。気に入る役者を発見出来そうな率からしたらお得かも。

冒険王
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/12/08 (月)公演終了
向かうはいずこ?
終わりを決めずに旅をする人々。彼らが集まる安ホテルでのひととき。そこには浪漫の様なものはなく、母国から離れた土地に馴染んで暮らす日常があるのみ。しかしそれはその土地にいるからこその日常。帰る時を決めていない彼らではあるものの、いつかは戻る時が来る。その時まで許された僅かばかりの非日常。
生き様の一部を切り出しているので、それこそ劇的な起承転結を区切りながらの進行ではない。むしろ承がひたすらに続く。しかしながら人物の前後の生き様が見えるので物足りなさはない。そもそも人生なんて大半の時間を承として費やすもの。だからこそまだまだ先がある。
古舘さんを初め、好きな役者ばかりで御馳走様でした。二反田さんはハイバイの「て」に出てましたっけ?あの女子大生コンビはかなり贅沢。堪能。

あばれ野球 今夜も涙の日米決戦
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
泣いた!
今回も楽しかったです!
楽し過ぎて3回行きました。
日舞&ダンスが多く いつも以上に展開が早い(笑)
それでも真面目なシーンは、重い台詞あり、聞かせどころあり。
主役の涙ながらに語る台詞は 食い入る様に見てしまい こちらもウルウルもらい泣き。
次の公演まで 長いなぁ。。