最新の観てきた!クチコミ一覧

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『ジェミニ』

『ジェミニ』

余人会

イズモギャラリー(東京都)

2022/12/26 (月) ~ 2022/12/31 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高です再演して欲しい

オッペケペ

オッペケペ

ドナルカ・パッカーン

萬劇場(東京都)

2022/12/27 (火) ~ 2022/12/31 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/12/27 (火) 18:00

壮大な戯曲を大胆に上演する。(2分押し)81分(12分休み)95分。
 川上音二郎を題材に福田善之が58年に書いた戯曲を、現代風にアレンジしつつも原作の感じを活かして上演した。特に、コントラバスとパーカッションの生演奏を効果音としても使う演出が魅力を増し、舞台美術と合わせて効果的だと思った。川上がモデルの城山役の浅倉洋介、その妻役の辻村優子を初め力量ある役者の演技で見せるが、中にセリフが乗らない役者が少しいるように思い、勿体ない気がした。

荒人神 -Arabitokami-

荒人神 -Arabitokami-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

五彩の神楽最後の作品、「荒人神」を見てきました。初演を見たので結末は知っていたのですが、知っていたからこそ、過去4作の前回を上回るすごい主人公達がどんな戦いをするのかが楽しみで、12月が待ちきれませんでしたが、ようやくこの日がやって来たかという感じです。

前半は例のごとくダメダメ人間達がたくさん現れて、荒の悪の心がだんだん育っていくわけです。
それを察知していた白も元と一緒にどうにかしようとしていましたが、元が殺されそうになることで、闇落ちすることになるのですが、今回正直、私は内心、劇の中盤は人間側ではなく「悪感情側」の応援をしてしまっていました。
決して荒が闇落ちしたことを良しとするわけではなく、またすべての人間が悪いというわけではありませんが、前半のダメダメ人間達を初演・再演含め何回もリピートしているうちに憎しみが増幅し、「少なくともこいつらは罰された方がいいな」と思うようになり、無意識に応援していたわけです。ある意味、荒と一緒に私も闇落ちしていたことになります(苦笑)

白の話ですが、初演の畠山薫さんの白はどちらかというと中性的な印象を勝手に持っていたのですが、北川さんの白はアイドルさんだけあって仕草から女の子な感じが強く出てて、でも空手経験者であるためか、パンチやキックは凄く鋭かったのが私的にギャップでした。

悪感情の3姉妹の事で言いますと、正直初演に寄せた演技をするのではないかと無意識に思っていましたが、継続の丹羽さん含め、初演とは全く異なる演技で私達を魅了してくれたと思います。初演に勝るとも劣らない、丹羽さんに関しては、初演をはるかにしのぐ演技だったと思います。
3姉妹個々の動きは違えど、それぞれに人を超越した存在であることを感じさせる動きがあり、観ている私達に「あ、こんな人達に勝てるわけないよ」と思わせる説得力があり、その「人を超越した存在+闇落ちした荒」に過去4作品の最強ヒーローが挑んでいく構図がめちゃくちゃ面白かったです。
特に、初演の時驚愕して思わず声をあげそうになった主人公’s登場の場面、主人公’sと荒との超高速殺陣の応酬からの、悪感情3姉妹による「死者の行進」
この辺りは体中からアドレナリンが出て涙が出てくるほど興奮しました。

①黄(こう)+元 VS 荒+靄(もや)
黄役の小玉百夏さんは以前竹村さんとも一緒に殺陣を学んでいた凄い方で、女性なんですがありえないくらいの身体能力と技術を持った方。靄役の丹羽さんは壱劇屋女子の中でも屈指の殺陣スキルを持つ方で、しかもこの日のために腹筋がバキバキになるくらい肉体改造をされてきたということで、対戦を楽しみにしてました。
序盤は荒VS黄の戦闘が中心でしたが、荒と戦っている間にも靄の容赦ない重力攻撃が来るので、黄にとっては大変だったはず。でも観ている私達にとってはこの不意打ちの重力攻撃がすごく面白かった。重力攻撃も舞台にいる人全員で表現する「人間CG」なので、倒れている人も含め全員での見事な演出でした。
ラストは「キャット・ファイト」、要はタイマンのどつきあいです(笑)
でも黄の殴り方が本格的過ぎてストレートパンチやフックの軌道がめちゃくちゃ美しかったし、靄も指の動きから重力を込めて殴っていることが分かったので、サンプラーの音ともあいまって凄い破壊力であることが伝わってきました。
リピートしてる間この対決が来るのが楽しみで、今か今かと待っていました。

②盲人(もうと)+元 VS 荒+霧(きり)

盲人役の吉田青弘さん。初演の時も瞬発力・跳躍力が凄くてまたあのすごい殺陣が見れるのかと楽しみにしていましたが、今回は初演をさらに上回るスピード、特に相手との間合いを詰める速さが数段向上しており、座頭市ばりの剣捌きも相まって、剣を抜いたかと思うと目の前の2,3人があっという間に斬られているように見えました。霧については死者を生き返らせて戦いに参加させるという遠隔&間接攻撃が中心であったため、戦いの中心は荒+アクモブと盲人の戦いでした。
戦いの終盤で登場した「三節混」も片方の先がとんがったものにパワーアップしており、竹村さんの操作も初演よりはるかに習熟していたし、何より日本の殺陣ではあまりなじみのない武器なので、興味津々で見てました。

③表助+元&ろうそく男 VS 荒+霞(かすみ)

表助役の岡村さんが出てくるが、様子がおかしい。目は異様に光っているし、正統派の殺陣の表助が背車刀のようなトリッキーな殺陣を、そして横にいた元を荒々しく蹴とばして、「これ、中にいるの、もしやあいつでは・・」ってなりました。この辺りのワードレス演出本当に素晴らしかった。
霞はろうそく男を魅了できるわけもなく、もう勝ち目はないわけで、ただクルクル回りながら斬られる様も、盾になって倒される様も最後まで美しかった。
荒とろうそく男の殺陣は目で追うのも大変な速さで、突然体力100%の身体能力おばけと戦うことになった竹村さんも大変だな、と思いつつ見てました。

④ミラ+元 VS 荒+黒い何か

体力・技術では荒に敵わないミラ、でも荒を正しい道に引き戻すために懸命に気持ちで戦うミラと、そうはさせじと術を使って苦しめる「黒い何か」
私は西分さんの、戦いの中にしっかり演技を入れた殺陣が以前からすごく好きで、初演の時もこの対決は鬼リピートしていたシーンの一つですが、特に
胸をバンバン叩くところが凄く気持ちが伝わってきて、この頃から私の中でも悪感情チーム応援から主人公's応援に戻ってきたと思います。
私も荒と一緒に闇落ちから救ってもらったのかもしれません(笑)

ラストの「黒い何か」との対峙シーン、初演の時に「ああ、なるほど~」ってなりました。悪い感情も自分の中の一部で、これからもずっと付き合っていくものですもんね。
「黒い何か」(←言いにくいので次回名前をつけて欲しい)を演じていた美津乃あわさんの演技の圧も「いよいよこの人来た~」と見てる方がぞくぞくするものでした。

最後は全員で踊って大団円を迎えるわけですが、憫笑姫チームが回替りでいろいろやってくれて、8月の憫笑姫がまた戻ってきたような嬉しい気持ちになったし、千秋楽には三田麻央さんと谷口洋行さんが出演していたのも胸熱でした。

この「荒人神」ですが、超高速殺陣、しかも演技のしっかり入った殺陣であり、かついろいろ考えさせられる感動的なストーリであったため、正直私が今まで見た舞台の中でも過去一だと思いました。
何年後でもいいので、またいつか再再演を期待しています。







人形劇団ココン『チャハハ丸とヘヘヘ丸』『チュータとクッキー』

人形劇団ココン『チャハハ丸とヘヘヘ丸』『チュータとクッキー』

モダンスイマーズ

ザ・スズナリ(東京都)

2022/12/27 (火) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

流石、でした。片手遣い人形のクッキー君が台詞を言うたび、小学生男子がコロコロ笑って、家族でみても一人でみても癒される舞台でした。

荒人神 -Arabitokami-

荒人神 -Arabitokami-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

五彩の最後、こう来たかーと圧倒される素晴らしい舞台でした。ワードレス殺陣芝居、台詞無くとも沢山のものが伝わってきます。演者の皆様、スタッフの方々一丸となって創りあげてくださった素晴らしい舞台、ありがとうございました。もう一度観たい、再演心待ちにしてます。

荒人神 -Arabitokami-

荒人神 -Arabitokami-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/12/21 (水) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/23 (金) 15:00

賊義賊と今回の荒人神しか観てないのですが、五彩の神楽全て観ておくべきだったと後悔するぐらい、とてもいい作品だと思いました。

ネタバレBOX

特に今までの4作品の主人公ズが絵から出てくる演出とか、込み上げるものがあったし、絵から出てきた為か全員白衣装というのも素敵でした。
また、賊義賊もそうでしたが、台詞がないのにストーリーが分かるというのがスゴいなぁと感じました。
出演者の皆様全員の殺陣が、迫力あってキレがあるのも凄かったのですが、小玉百夏さんの少しコミカルな動きの中に出てくる笑顔と決めポーズは、観ている側に元気を貰えてる気がしました。
最初に書きましたが、今回は1回しか観にいけなかったのですが、もっと観に行っておけばよかった、全作品観ておけばよかったと後悔すら感じる作品だと思いました。
この様な作品を届けて下さった出演者やスタッフの方々、ありがとうございました!
ミュージカル「洪水の前」

ミュージカル「洪水の前」

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2022/12/22 (木) ~ 2022/12/28 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

名作の名がふさわしい昭和の小劇場ミュージカルだ。曲は古めかしいが、歌の快感があり、何よりも歌詞がよく聞き取れる。小編成のバントとの取り合わせもいい。今風に編曲もできると思う。
主演の大連に流れてきた文士役の浅野雅博がいい。もう文学座では中堅だが、時間をかけて一つ一つの役を積み上げてきた実績がこのまとめ役に出ている。ラサールは、財津のイメージを追えば、この人しかいないということになるだろうが、もっと若い(一回り半くらい)人の方がニンにあう。決して悪いわけではなく座長としての収まりもいいが、この傑作ミュージカル、次回再演の時は思い切った座組で現代化を。時代を超えられる作品だからだ。ことに世界が今、「洪水の前」にあるときは。
演出の鵜山仁は、フォーリーズのメンバーとゲストをうまくまとめている。振り付けもグループのダンスなど、古めかしいが作品に似合っている。ここまで一新して再演されると古典になると思う。同じ占領地ものでも「上海バンスキング」に比べれば再演のしやすい名作である。

YEAR END MUSIC PARTY vol.2

YEAR END MUSIC PARTY vol.2

MPinK(ミュージカルプロジェクトin神奈川)

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2022/12/27 (火) ~ 2022/12/28 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

現役の高校生と大学生主体のキャストによる初々しくてとてもエネルギッシュな公演。

ネタバレBOX

中高年でも楽しめるような歌謡曲やマッシュアップ(複数曲の融合)を編成してくれたので序盤のうちからほろりとしたり。生演奏と照明もとても良く、躍動する若い人のLIVEを存分に楽しみました。
人形劇団ココン『チャハハ丸とヘヘヘ丸』『チュータとクッキー』

人形劇団ココン『チャハハ丸とヘヘヘ丸』『チュータとクッキー』

モダンスイマーズ

ザ・スズナリ(東京都)

2022/12/27 (火) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

ネバーランド

ネバーランド

星降る湯の花

GINZA Lounge ZERO(東京都)

2022/12/27 (火) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

YEAR END MUSIC PARTY vol.2

YEAR END MUSIC PARTY vol.2

MPinK(ミュージカルプロジェクトin神奈川)

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2022/12/27 (火) ~ 2022/12/28 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

年末にパワフルな公演、来年に向けて元気をもらったような気分だ。

楽しさに包まれた2時間のミュージックレビューショー…音の力、人の力は本当に凄いし素晴らしい。そのコンセプトは「お客様〈観客〉も疲れる本番」だと言う。主宰の笹浦暢大 氏がMCを担当し、手拍子や無声による応援〈ポーズ〉を要請する。なかなかの盛り上がりをみせる。

あくまで、MPinKによる生バンドミュージカルコンサートであり、ミュージカル劇ではない。その代わりと言う訳ではないが、ダンス パフォーマンスはキレある表現、豊かな表情、そして様々な種類のバリエーション〈音楽含め〉が楽しめる。初めて観たが、魅力的な公演だった。
(公演時間2時間 途中休憩なし)

マリアの賛歌ー石の叫び

マリアの賛歌ー石の叫び

コズミックシアター

ドーンセンター・視聴覚スタジオ(大阪府)

2022/12/27 (火) ~ 2022/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

慰安婦問題をとても上手く表現
クルミザワさんのアフターが聞けないのは残念でしたが、内容はめっちゃ良かった‼️もう一度観たい‼️

ネバーランド

ネバーランド

星降る湯の花

GINZA Lounge ZERO(東京都)

2022/12/27 (火) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

あわてんぼうのサンタクロースは、素敵なお話でした。
「良かったね」と他のお客さんが言っていました。

コチラハコブネ、オウトウセヨ

コチラハコブネ、オウトウセヨ

ポップンマッシュルームチキン野郎

インディペンデントシアターOji(東京都)

2022/12/22 (木) ~ 2022/12/28 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ポップンらしい毒と笑いと、そしてたくさんの愛に溢れた作品でした。
ポップンを好きになって、観に来られて、本当に幸せ!というきもちでいっぱいになります。
配信でも、両日ぶん拝見します!楽しみ♡

うわつら

うわつら

殿様ランチ

駅前劇場(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/10 (土) 14:00

2011年(初演?)、2014年に次いで三度目となるが色褪せない珠玉の名編。人の死を真摯にしかもユーモアも交えて描き「登場人物と共に一人の人間としての作家を看取った」感覚。何年か経ったらまた観たい。
また、「報道センターの斉藤さん」が伝える開演前諸注意と本編導入部を兼ねたニュースのセンスの良さよ! これだけでも一聴の価値があるのでは?(半分真顔)

ネタバレBOX

そのニュースの内容は「芝居の上演中にスマホなどの電源を切ることを義務化する法案」「芝居の上演時間や休憩の有無の事前告知に関する裁判の経過」「本編の主人公である作家の訃報」。このアイデアとニュースっぽい言い回しが秀逸。
あえて、クリスマスに 詩画による戦中戦後という時代

あえて、クリスマスに 詩画による戦中戦後という時代

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2022/12/25 (日) ~ 2022/12/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 詩画家、森田さんを中心とした朗読と作品背景解説、関連書籍、歴史事実の紹介等、非常に濃い内容の会であった。途中、休憩を挟み3時間超。

ネタバレBOX

 森田さん御自身、小国民世代ということもあり戦中、戦後の体験談も織り交ぜ貴重な証言も随所に在る伺っておくべきお話の数々を体験させて頂いた。
G線上のアリア

G線上のアリア

PSYCHOSIS

新宿スターフィールド(東京都)

2022/12/16 (金) ~ 2022/12/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

フランス革命、藝術座、サロメからあの展開、あの結末を描く高取英さんの着眼点と想像力はまさに圧巻!
そして、その物語をあんなにも格好良く、時にはコミカルに熱く舞台上で表現する役者さんの演技、爆音の音響に光と闇が美しい照明、舞台上の世界を彩る舞台美術や演出などは圧倒的で、舞台を作り上げるすべてが最高でした!
そして劇場及びPSYCHOSIS ECショップで販売されているブロマイド、劇場限定で販売されていた「をとめのチェキ」では、なぜこの組み合わせで写っているのか、永野希さんが演じた松井須磨子のブロマイドにある髪が乱れた須磨子の意味など、舞台を観た後に改めて見ることで気付く楽しみがあったりと、細かなこだわりと遊び心もあって、観劇後もとても楽しい時間を過ごすことができました。
そして開場前に行われた松井須磨子を演じる永野希さんの舞は妖艶で美しく、舞台美術と共に撮影可能なのは、すごく嬉しかったです。
できれば円盤や映像配信をお願いしたいです。

『ダークダンス』

『ダークダンス』

尾米タケル之一座

ウッディシアター中目黒(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

立場が違えば見え方も違い、なかなか深い話でした!
伏線もいろいろあって面白かったです。
ただ、少し長かったかな!?

『アメリカン・ラプソディ』 『ジョルジュ』

『アメリカン・ラプソディ』 『ジョルジュ』

座・高円寺

座・高円寺1(東京都)

2022/12/21 (水) ~ 2022/12/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『ジョルジュ』
ジョルジュ・サンド(本名オーロール・デュパン)、男装の早過ぎたフェミニスト。1832年フランスで初めて商業的に成功した女性作家。その美貌と聡明な知性で当時のありとあらゆる芸術家と浮き名を流した。18歳で男爵と結婚し2児の母となるも、旦那を捨て27歳でパリに出て文壇デビュー。当時はまだ離婚は許されなかったが裁判で別居を成立させる。それを請け負った敏腕弁護人がミッシェル(ルイ・クリゾストム・ミシェル)。既婚者の彼とも不倫関係にあった。
1836年秋、ポーランド人の天才作曲家ピアニスト、フレデリック・ショパンと出逢う。サンドに不快なイメージを抱いたショパン。逆にサンドは熱烈に恋をする。猛アピールで2年後には彼の心を射止める。ショパンは肺結核を患っており、常に健康状態が悪かった。サンドはリウマチの息子とショパンの療養の為、スペイン領地中海のマヨルカ島での滞在を決める。

ジョルジュ・サンド役は永遠の清純派女優、竹下景子さん69歳!しかも普通に可愛い。八千草薫さんもそうだったがDNAがバグっているとしか思えない。
ミッシェル役、シライケイタ氏はパンチ佐藤とトータス松本を足した印象。高級ウイスキー、ザ・マッカランを片手に観衆を酔わす。
ショパンの名曲をひたすら弾きまくる関本昌平氏、かなり熱狂的ファンが詰め掛けていた。

ショパンは余り好みじゃなく、ヴィジュアル系バンドの感触、俗っぽく甘ったるいイメージだった。
「別れの曲」は『さびしんぼう』。「バラード第1番ト短調」の印象的なリフ、羽生結弦の曲。
何と言っても第一幕のラスト、「雨だれ」に尽きる。マヨルカ島バルデモサ村の修道院僧房での暮らし。ジョルジュ・サンドと息子モーリスは島最大の町パルマに買い出しに出る。集中豪雨になり川が氾濫、馬車に置き去りにされ、真っ暗闇の山道を裸足で6時間かけて帰る。やっと深夜に帰宅するとショパンは出来たばかりのこの曲を涙を流しながら弾いている。「誰も帰って来ない、きっと死んでしまったのだろう、そして自分ももう死んでいるのだろう。」と泣きながらピアノを弾き続けていた。有名な逸話。
クラクラする程の才能。

サンドとミッシェルの往復書簡の形をとって、天才作曲家・フレデリック・ショパンのピアノの旋律が時代を彩る。サンドは1848年フランスで起きる二月革命に身を投じていく。

アンコールで関本昌平氏が弾いた曲が素晴らしかった。多分「夜想曲集」か「24の前奏曲集」では?「練習曲集10―2」だったかも。こういう試みをもっとやって欲しい。ただ演奏を聴くだけでなく、その曲の逸話なんかが分かると更に興味深い。
目の不自由な方が沢山いらっしゃっていた。ショパンの旋律は最上の娯楽なのだろう。

G線上のアリア

G線上のアリア

PSYCHOSIS

新宿スターフィールド(東京都)

2022/12/16 (金) ~ 2022/12/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい芝居でした。爆音ロックと痺れる照明効果、ロココ調ギロチンを中央に配したポップでカラフルな舞台。

大正期日本とフランス革命時において人権のなかった女性だけで演じられる倒錯が引き起こす、フェテッシュな演劇!

永野希さんの演じられた、松井須磨子の芝居の凄みに圧倒させられました。

心胆を寒からしむる女性の愛憎の念、恨み。恐ろしく、哀れであるも、なんとも可愛い!

開演前の舞も含め、素晴らしく魅力的な演技でした。配信映像観たいです!

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