最新の観てきた!クチコミ一覧

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キミは癌

キミは癌

ろりえ

早稲田大学学生会館(東京都)

2008/12/11 (木) ~ 2008/12/15 (月)公演終了

なんでだ?
なんで「観たい!」にコメントし忘れちゃったのかな?ビックリしています。
汚い話をしますけど、誰だって思い当たるはずなんで許してください。う●こをですね、めちゃくちゃたくさんしたとします。あぁ、もう無理だな。これ以上は何も出ないなって思ってそれでも更に捻り出したら、よく分かんないけど透明な物体が出る様な気がするんです。それが今回のろりえ。

ネタバレBOX

冒頭3分くらいが正に今までのろりえの印象。よく分かんないけど女の子達がなんか楽しそうな感じ。でも今回は終盤になると男の子達がそうなってた気がする。
あ、宇宙船が出た辺りでわーってなるのは前回と一緒でしたね。ろりえ方式と呼ぼう。ああなると「これホントに終われるの?」って心配になる。あのオッサンが例のエンクラ新人の40代か。ファンキーでカッコイイじゃん。
ちん毛が裸の尻を掴んでた。
破れ傘長庵

破れ傘長庵

江戸糸あやつり人形 結城座

シアタートラム(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

いかにも串田さん
スタッフに串田さんの名前はないですが、いかにも串田さんが好きそうな極悪人を主人公とした話。

今日も、ふつう。

今日も、ふつう。

アロッタファジャイナ

新宿シアターモリエール(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

アロッタファジャってきた。
誰が被害者で加害者だったのか。全員が当てはまった様にも思えるし一人もいなかった様にも思える。辿り着いた結果は一つでも、それに至った経緯を誰の目線で観るのかによって意味は変わる。愛し愛されるのは幸せな事か?死は悲しい事か?ふつうって、なんだ?
名前はよく見聞きしたものの、自分含め周囲に観た人がいなくて気になっていた団体。ふつうに面白いと思いました。しかし普段はふつうじゃない題材を扱っているらしいので、そっちも気掛かり。今回初見だった自分にとってはこれが現状でのアロッタファジャイナのふつう。
やる側がやりたい事をやれている芝居。尚且つ客席は何処に座っても観易いし、スタッフワークもナイス。アンケートの作りにも加点。ボードを付けて、名前などの記入欄を上にした様式。記入率を上げる為の工夫がされていました。公演として質が高いですね。140分という長尺ながら落ち着いて観ていられました。個人的には場転及び暗転の多さはあんまり気にならなかったです。最初から最後までを通して一つの集中力で観たらそれは確かに疲れると思う。自分の場合はこういう作りの芝居を観る時、場転であえて一度冷静になって次の場面で新たに集中する様にしています。ちゃんと作られていれば、その内に流れで観て自然と移入出来る構成になっているはずなので。

ネタバレBOX

ブリッジの音量が大きめだったのがどちらの意図だったかは気になる部分。場転の雑音を消しつつ客の聴覚を奪って、完全でない暗転の中での場転に気を向けている内に次の場面を始めたかったのか。それともハッキリした区切りとして受け取って良かったのか。もしくは、どちらにするかは個々に任せていたのか。台詞的にスパッと終わって場転になる時が多かったから自分は区切りに思えたんですが。そんな中、余韻を残して欲しい時には暗転してから役者の動き出しまでに間があったのは良かった。
演技としては、高まった感情の表現がどうもディフォルメっぽいというか。テンション系の人物は滑ってました。ボーズやサインとしては受け取りやすいけど、真実味が薄い。でも今回はそれでも許容出来ました。脚本に助けられたと思う。これがファンタジーとか架空の世界観の芝居だったら、人物への共感のしにくさを生んだかもしれない。

以下、箇条書き。
・国民的な子達よりも安川さんがタイプでした。
・クロをやった方がフライヤーにいないのも仕掛けかと思った(←オガミの間違い。出演者告知を読んで何者か分かりました)。
・転の頃に携帯が「不通」。
・芝居でホントにキスさせるのは好きじゃないけど、した後に「帰ったほうがいい?」って聞くあれは嫌いじゃない。聞かれたい。
・ところどころ非対象物演技になるのが気になる。
・終盤に回想で台詞を分ける部分。二階からの声がもうちょっと欲しい。
・電車に飛び込み自殺。今日あったなー。
・幼児に惹かれて行動を起こしたダイに対して自分は純粋で可哀想な人に思えたんだけど、ふつうはどう感じるんだろう。
蒼の残光

蒼の残光

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった!
宇宙海賊の物語で、セットも照明もまるでアトラクションみたいで面白かった。アクションも笑いどころもあってエンターテイメントって感じ!
初めてみたのですが内容がSETに似てるな、と思ったら協力にSETの名前がありました。

鬨、唾棄すべき

鬨、唾棄すべき

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

選曲いいです
劇中で使われる曲いいですね!!
各場面の雰囲気と合っていて、また曲により場面の雰囲気を作って、感じさせてるのかも。
躍動感感じられました。

西遊記花街酔醒 

西遊記花街酔醒 

笑劇ヤマト魂

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/12/12 (金) ~ 2008/12/15 (月)公演終了

満足度★★★★

テーマは愛!
冒頭からハイテンション!ブタ、サル、キジ、イヌ・・。
ちが~~うっ!
ブタ、サル、カッパ、三蔵、金角、銀角のチャンバラ劇!
このテンションが最後まで続くってんだから、作家は役者殺しもいいとこ。
役者は汗かいてやってました!

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

永久の闇の中に居たゴクウは玄奘に出会う。玄奘は世の中を平和に導くという三蔵経典を天竺まで取りに行く途中だった。

三蔵経典を手にしたものは大いなる力を手に入れる事ができる。何でも願いが叶う事が出来るということから、その経典を手に入れるために、争いが起きていた。

ゴクウは玄奘を守るために猪八戒と沙悟浄と共に旅を続けるのだが・・。

途中、笑いのネタが満載!特にじぶりネタは爆笑!
ラピュタのトムじいさんはマジそっくりです。

やがて沙悟浄の首に下げてあるシャレコウベが前世の因縁、因果だという事が明るみに出る。その呪縛には逆らえず、彼は前世でも天竺に向かう玄奘を殺していたのだった。
沙悟浄は玄奘を殺せという釈迦如来の指令のもと、前世と同じように玄奘を殺してしまう。釈迦如来の考えは、泰平の世の中になってしまうと、釈迦を必要としなくなり、釈迦の前に祈りを捧げる人が居なくなってしまうから。だから、世の中を幸せにしようとする玄奘の考えは釈迦の考えと反するものだったのだ。

玄奘を殺した沙悟浄とゴクウは対決し、沙悟浄は死ぬ。
一方、ゴクウは永久の命を授かっているから死なない。

愛する玄奘を失ったゴクウは「おっかしいな、朝だぜ。なんでこんなに暗いんだよー。」と失望してうずくまり、本当の暗闇になる。

そこに3本の白い流砂が糸のように天から落ちてくる。サラサラザー・・サラサラザー・・と。その音が耳に優しく絡まって心地良い。
舞台の奥の方から「どうしました?」と玄奘の声が・・。

悠久の時を刻んで蘇った玄奘がゴクウに話しかける瞬間。三本の筋の流砂と玄奘のバックから照らした幻想的な演出が美しいです。
鳥肌が立った。よくぞ、ここまで・・・。
本も良く練られてあって、転生や因果の表現や、歴史は繰り返す構想など、ひじょうに素晴らしいです。

失望したゴクウが永久の闇の中に閉じこもった後、玄奘が蘇って同じようにゴクウに声をかけるシーン。ロマンです。。

そいいう出会いから物語は始まり、そして、ここで終わり、また同じように始まる。
設定がニクイです。

そして素晴らしい!(^0^)

YOUTHFUL DAYS YOUTHFUL DEAD

YOUTHFUL DAYS YOUTHFUL DEAD

あなピグモ捕獲団

小劇場 楽園(東京都)

2008/12/11 (木) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★

楽園
楽園っていう劇場がやっぱり観にくい気がします。この芝居は映像を使うし…私の席がいけなかったのでしょうが。

ネタバレBOX

一番気になったのが浪人の刀の使い方!あんなにガチャガチャあててたら刀折れちゃうと思う。ひもじくても売らない商売道具のはずなのに…。身のこなしを大切にしたほうがいいと思いました。
今日も、ふつう。

今日も、ふつう。

アロッタファジャイナ

新宿シアターモリエール(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「ふつう」に愉しかったです^^
いくつものピースが次第に繋がっていき,それぞれに結末をむかえる。ミステリ感覚で2時間15分の時間も気にならず,楽しく観ることができました。個々の結末にはもっとオチがほしいところですが,それだと時間がもっと長くなるし・・・本筋が素敵だったので,良しとしますか^^舞台と客席のかたちも良かったです。

痛みのない傷

痛みのない傷

Oi-SCALE

明石スタジオ(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなか
「ああ、ここにおちるのね」と思ってみてたら
別のところにおちた。

永遠にムーン

永遠にムーン

カラスカ

アイピット目白(東京都)

2008/12/11 (木) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

居心地が良かったです!
観劇させて頂きました。この作品は一応コメディーに分類されるものかと思います。こちらの劇団の前回の公演を観劇させていただいた時、田舎の若者の青春作品だったのですがその作品の感覚が古い年代の自分でも何も考える必要のない馴染みのある感覚で、観劇させて頂いている間随分と居心地が良く感じられたのですが、作品のタイプは違いますが本作品でもまた居心地が良かったです!この作品においては新しい感覚の笑いはありません。むしろすでに誰にもお馴染みの笑いの感覚のものしかないのですが、それが妙に面白い!馴染み深い笑いの感覚をあえて作中にもちいてそれ自体をパロディにして笑い飛ばすように用いているようにも思えてしまいます!よく知られた笑いの感覚ですから、ある程度観劇中事前にどのような笑いが次に来るのかわかるのですが、それで笑いが半減するわけではなく、むしろよく知られたはずの笑いがさらに笑いの度合いを増してしまうばかり!個人的には面白い笑いの感覚の使い方だと思えてしまいます。しかし、こちらの劇団の作中の感覚が古い年代の自分にとってもお馴染のものばかりなので、舞台上の作品の進行速度とは全く関係なく、自分の肌の感覚ではゆったりと時間が過ぎていくような気分になり、実に居心地がよく感じられてしまいます!どうやらこちらの劇団の作品の感覚は自分の肌にピッタリと合い、毎回ゆったりした気分で観劇させていただいております。古いようでもそれを逆に生かして魅力を増したものへとしてしまう作品でしたが、これで自分がこちらの劇団の公演を観劇させて頂くことは2回目ですが、これがこちらの劇団の手法なのでしょうか?自分にとっては観劇させて頂いていると安心してのんびりと時間を過ごさせていただける劇団ですので、次回作品もまた楽しみにしております!

リアリティ・ショウ

リアリティ・ショウ

虚構の劇団

紀伊國屋ホール(東京都)

2008/12/12 (金) ~ 2008/12/20 (土)公演終了

どきどきしました。
面白かったです。
分かりやすく作家のメッセージがある作品、やっぱり好きなんだと自覚しました。

意図せず、前々回公演・前回公演と合わせて3部作になってしまった、というコメントに、ちょっと不安でしたが、この公演だけ見ても十分楽しめると思います。

劇中劇の使い方がうまいなと唸りました。

ネタバレBOX

ただ、ラストの終り方は賛否両論あるかと。
プリンで乾杯

プリンで乾杯

劇団競泳水着

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

キュンキュンしました!
ホントに、トレンディードラマを濃縮した感じ。
ラストがね。もうね。キュンキュンして。
きっとお家でTVで観てるんだったら、クッション抱えて悶え転がってるでしょうよ。
あたしと、お隣の見知らぬカップルの彼女さんは泣いてましたが、カップルの彼氏さんの方は、「何?泣いてんの!?」と話していました。男女でツボが違うのでしょうか。女性には自信をもってオススメします☆

どのキャストさんも、力の入りすぎないいい芝居だったと思います。

ネタバレBOX

漫画家先生はないわーw
やられました。やられっぱなしでした。
あと、アルバイトの女の子。面白かったです。

つばきと友達の、握手で終わった恋とか、けっこうリアル。
それぞれのペアが、それぞれの結末を迎えるとこが素敵♪

最後のギュウッは、女の子の永遠のあこがれだと思います!!!
キュン死にしそうでしたw
東京劇団フェス'08

東京劇団フェス'08

アミューズ

シアターアプル(東京都)

2008/11/28 (金) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

グレコローマンスタイル 【福岡】
楽しかったです!

ネタバレBOX

ワンシチュエーションコメディ風で
決して前衛的ではないんだけど、
きちんとした芝居作りで堅実に楽しい舞台になっていたと思います。

舞台上で振り袖を着付けてしまうのはすごい!
これくらいしてもらえると見せ物として成立するのだなと、納得。
今日も、ふつう。

今日も、ふつう。

アロッタファジャイナ

新宿シアターモリエール(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

全体的に満足だが消化不良。
かなりいっぱい人物が出てくる割に、全員関係性がきちんとあって、こんなところで貴方が関わってくるのね!と感心&引き込まれました。
私はミステリーものの犯人が読めない人間なのでドキドキしっぱなし。
でもわかる人にはわかっちゃうのかも。

ネタバレBOX

最初は各所同時進行で話が進んでいくため、暗転(薄い光と音で効果的にはしていましたが)を多用し若干飽きました。

クライマックスに至ってはあらゆるところで傷害事件が勃発。
ほぼすべての登場人物がやるかやられるか目撃するかしている怒濤の展開。
被害者側は生死不明のまま主人公サイドにスポットが当たってしまい、そのまま盛り上がり~!?





…終わってしまった。

あああ消化不良!


クロと紺美は幸せになれたのか?
店長とマネージャーはどうなったんだ?
青蔵の仕事はそもそも虹子を殺すことだったはずなのに?
虹子とキイロの関係性は?
桃花の旦那は灰児なのか?
いろいろな傷害事件は罪には問われなかったのか?
官僚とクロとセキヤの生死は?
(その他あげれば気になる矛盾点がかなり…)
近親相姦?や少女と青年の情事などの背徳感にスポットが当たっていましたが、微妙に理解し得ない感情でした。
私が「ふつう」の思考の持ち主だからなのでしょう。

全体的には楽しめました。
美少女たちが目の保養でした。
貧乏が顔に出る。

貧乏が顔に出る。

MCR

劇場MOMO(東京都)

2008/10/21 (火) ~ 2008/10/26 (日)公演終了

よかった
備忘録。
悪に対する描写が明確で明瞭だが嫌悪感。
変わらないものは大事。

今日も、ふつう。

今日も、ふつう。

アロッタファジャイナ

新宿シアターモリエール(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★

面白かったです
初見でしたが、ストーリーもよく考えられていて面白かったです。
女子校生役の女の子達が良かったです。

ネタバレBOX

最初は場面転換が多くてちょっと集中出来ませんでしたが、後半はそれらがうまく繋がっていくので引き込まれました。
客席とステージが近いので、観客も緊張しますが、演じる方は両側から見られてもっと緊張するのだろうな~、と思いました。
舞台を裏側からみているようで面白かったです。
アルバトロス

アルバトロス

こねこめにすたん

東京工科大学 講義実験棟2F 207教室(東京都)

2008/10/12 (日) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

ドタバタ劇中劇
備忘録。
人の量的に教室公演の限界か。
フェイスペイントがいけてた。
各々の完成度が離れていて目立った。
脚本はオリジナルだが今までの中でも完成度が高かったと思う。

飴をあげる

飴をあげる

こゆび侍

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/12/09 (火) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★

予想外
こゆび侍初見
こんな感じかなーと思っていたのとは大分違いました。

私は3話中2話楽しめました。

ネタバレBOX

佐藤みゆきさんで「いきなりベッドシーン」が観たいと思いました。

ルデコの硬いクッションで2時間。
幕間のストレッチは、かなり助かりました。
今日も、ふつう。

今日も、ふつう。

アロッタファジャイナ

新宿シアターモリエール(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★

ふつうによかったです。
2時間20分弱飽きることなく楽しめました。
女子高生役の4人の初々しい(決して下手ではない)演技がよかったです。

ネタバレBOX

ちょっと、盛り込みすぎではないかと思う。
前半の場面転換が多くてずっとこんなだったらやだなと思ったら
後半はいい感じになってきた。
猫目倶楽部

猫目倶楽部

空間ゼリー

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★

揺れる舞台
空間ゼリーの「I do I want」は、今でも思い出に残る舞台。

大学サークルの部室という狭い世界で、傷つくことを怖れるゆえに、お互い、正面から向き合うことができない部員たちの、じめじめした人間関係が丁寧に描かれた舞台だった。主体性のない部員たちは、空気に流され、一人、また一人と友人たちを傷つけて行く。

そんな世界に嫌気がさした部員のひとりは、最後に、傷つくことを引き受けて、恋の告白を行い、ふられる。小さな希望を提示して、舞台は終わるが、その誰も居なくなった舞台に日の丸が浮かび上がる。サークルと恋愛というとても小さな社会を、「日本」というとても大きな社会と重ね合わせる手法が、深い印象を残した。

そんな空間ゼリーが、アイドルたちと組んで商業演劇に挑戦。それは、やっぱり、アイドルを全面に押し出すエンターテインメントなんだけど、それでも、どこかに空間ゼリー色が残っているみたいな、不思議に揺れる舞台になっていて、こちらも、揺れた。

ネタバレBOX

基本的には、今回も、大学の仲良しグループが中心の、狭い世界を描いた物語。そこに、悪の組織と戦う、正義のヒロインの物語が重なっていくのだけれど、その色合いは、かなり地味。悪の組織や正義のヒロインたちよりも、向き合うことを怖れることで傷つけ合う、狭い社会のやりとりのほうが、かなり丁寧に描かれる。

正義のヒロインたちは、次のような、組織のルールに縛られている。

「暴力を使わない」
「当事者の希望があるまで、勝手に介入しない」

だから、彼女たちは、主人公なのだけれど、基本的に大学生たちの生活をやきもきしながら見守るだけ。介入したくても介入できない。やっと介入できても、基本的には話し合いでの解決を目指すという、かなり行動に制限のあるヒロインたち。敵が暴力に訴えてきても防戦一方。第三者の暴力的な介入によって事件が解決するという、なんだかカタルシスのないヒロインものだった。

というわけで、この舞台。印象が、非常に薄い。観たことを忘れていたのを、チラシを整理していて思い出したほど。そしてそれは、主人公たちを縛るルールのためだと思ったのだけど、このルール。そう、ここには「日本」という国がみえるのである。前作に続いて、ここには、「サークルと恋愛というとても小さな社会を、『日本』というとても大きな社会と重ね合わせる手法」が、意識的にか無意識にか、残っているのだ。

完全なエンターテインメントなら、ハリウッド式に、悪いヤツには暴力で対抗するのが本道。でも、空間ゼリーは、そうしなかった。ヒロインたちは、迷うのだ。それはなんだか、商業演劇なのに、商業演劇そのものを、見つめ直しているかのようで、エンターテインメントか、空間ゼリーの色か。物語を貫くベクトルが、迷って揺れているかのように、ふたてにわかれて、そのぶれが、結果的に、印象を弱めてしまったのだろう。

果たして、空間ゼリーは、この先、どこへ向かおうとしているのだろう。この『猫目倶楽部』は、続編がいくらでも作れそうなはなしなのだけど、その行き先は、まだふらふらと、定まらない。

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