
泉鏡花の夜叉ケ池
花組芝居
AI・HALL(兵庫県)
2009/01/30 (金) ~ 2009/01/31 (土)公演終了
満足度★★★★
両組観劇。
泉鏡花と感じさせないほど台詞がわかりやすい。
加納さんの白雪姫が美しくかわゆらしい。良い意味で、以前より楽に演じてるような…?
谷山君の万年姥が素敵。

写楽コンプレックス
劇団銀石
タイニイアリス(東京都)
2009/01/29 (木) ~ 2009/02/01 (日)公演終了

『a day』
劇団チョコレートケーキ
ザ・ポケット(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★
してやられたっ!
恐れ入りました。はい。今回が2回目のチョコレートケーキ。おおっ!そうきたか、きちゃいましたか。心の準備がないままに入ってこられたので正直びっくり。あわてました。良かったです。

『a day』
劇団チョコレートケーキ
ザ・ポケット(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
好きですねぇ、この作品!!!
観劇させて頂きました。この作品は、チラシのデザインとあらすじを基に物語が展開していく作品でしたが、自分にとっては好みの作品でした!エッシャーの作品を思わせるチラシデザインと自分が「観たい!」に書き込ませていただいた数学的連続性を思わせる「無限回廊」とも思えてしまう物語展開が好みであれば、それ以上に好みなのは本作品の台詞構成でした!あらすじから数学的な発想の物語を観劇前に期待していましたので、決して普段観劇させていただく時に台詞を聞き流しているわけではないのですが、本作品はどのような台詞表現で構成されているのか非常に興味がありましたので、いつも以上に丹念に一つ一つの台詞を聞き取らせていただきましたが、好みとしか言いようがありませんでした!物語中の台詞のほとんど全ての台詞表現に余計な装飾の加わったものは無く、きわめてシンプルで自然体な表現で構成された本作品でした!最初のほうで数学的な発想の物語を思わせることを書いたので、もしかしたら抽象的で、難解な作品と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはありません!本作品はきわめて日常的に身の回りで聞かれそうなシンプルで自然な台詞でほとんど構成されているため、何も考える必要はありません。素直に受け止めればいいだけの台詞で物語が創られています!そして、台詞がシンプルなものがほとんどですから4つの物語の一つ一つは少し詩的な印象を残し、本作品自体としては数学的な「不思議な連続性」で展開していきます!これだけ自分の好みが出揃ってしまうと、観劇させていただいている間に自分の深読みかもしれませんが、作中の台詞がシンプルなもので揃えられているのは、「数式の簡潔さ」をイメージしてほとんどシンプルな台詞表現のみで作品構成をしたのではないのか、と自分の頭の中でさらにさらに自分の好みの作品に仕上げていってしまいました!自分の場合は、あまり凝りに凝った表現や言葉を中心に台詞が構成されているものはそれほど好きではありません。言葉に凝れば凝るほど普段めったに使うことの無いような言葉や表現になりますので、大部分の場合表現だけでなく、それが用いられていた文章そのものを借用して若干手を加えるのみでしか使いこなせず、台詞の表現に凝れば凝るほど・それが多ければ多いほど・その元々がどこから来ているか知っていると、自分の場合は一瞬の表現としては目を引きますが、文章単位になっていけばいくほど、たんなる継ぎはぎだらけの物語に思えてきて、観劇中に興味が半分ぐらいになってしまうことが時々あります。自分の完全な好みなのでしょうが、ライターにしろ何にしろ身に着け愛着が沸くのは、どこかで聴いた言葉ですが「シンプル・イズ・ベスト」に行き着いてしまいます。ただ、本作品を観劇させていただいている間中、舞台上に夢中になり、台詞の一つも聞き漏らすことの無いくらい集中していたので、自分はさして気になりませんでしたが、自分の席の近くに座られていたまだ男の子と呼んでも差し支えないぐらいの年代の方たちは、公演開始1時間も経たないうちに観劇中に飲食をし始め少し驚きましたが、作品展開に夢中になっていたので、すぐに舞台上にまた集中してしまいましたが、その席周辺の方々が露骨に不快感を表す咳払いをいくらされても止めずに、結局断続的にですが終演まで飲食をされていました。後から考えると、ひょっとしたらこの公演に期待していた作品とまったく違うものだったので、観劇中に作品観賞を見切ってしまったのかもしれません。終演後の客席の拍手の反応も本作品に対して好意的な方とおそらく思っていたイメージの作品とまったく違うもので若干不満を感じられているかもしれない方と少しハッキリと別れていたように見えました。今回の星の評価は、客観的に観た場合どのように観えるのかという視点からは全く観劇していませんし、興味も余りありません。とにかく自分の好みが出揃った本作品に最高評価の星の数をつけたいだけです!ただ、若干勘違いされている方もいらっしゃるかもしれませんので書いておくと、最初のほうで作品展開を「無限回廊」と呼びましたが、自分が「観たい!」に書いた「ゲーデル・エッシャー・バッハ」が今から20年前ぐらいに日本で翻訳出版された時の表紙帯に「不思議な環」と見出しがつけられていましたが、本作品「a day」自体は、この言葉のほうがピッタリと合います!ケーキ自体年に1回ぐらいしか食べませんし、「チョコレートケーキ」になればもう十数年ぐらい食べていませんが、本作品の「チョコレートケーキ」はビターテイストでありながら、やんわりと心地良く甘みが口に広がっていくような作品でした!世の中には自分の知らなかっただけで、どうやら年に数回ほど食べに行きたくなる「チョコレートケーキ」があるみたいです!自分の場合は、もちろん次回公演を観に行かせていただく日を今から楽しみにしています!

『a day』
劇団チョコレートケーキ
ザ・ポケット(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/08 (日)公演終了

あひ
多少婦人
OFF OFFシアター(東京都)
2009/01/21 (水) ~ 2009/01/25 (日)公演終了
最後のやつが好きでした。
彼らの母体となる明治劇研時代に主となって作・演出をしていたのは渡辺さんなので、やはり彼の作品はメンバーに定着している気がします。長く観ている身としても安心出来るし。電動夏子安置システム+タカハ劇団÷2みたいな印象。既存の何かに当て嵌めるのは本人達にとって本望ではないだろうけど、未見の方に伝えるには適切な手段という事で御容赦を。
あ、ウチの作家と役者もお世話になりまして。かねてから御覧の方々にも受け入れられていれば何よりです。

伝記
サンプル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/01/15 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了
追加公演に行きました。
やはり松井周作品の真価は演出にアリ。温い様な冷たい様なドロっとした様なサラっとした様な、対照的なイメージが混在した空気感。観ていて非常に居心地が悪い。居た堪れない人間関係に板挟みされた時の心境になります。日常生活でもあるよねー、そういう時。しかも自分で頑張りたい場面じゃない時に限って遭遇しますよね。そんなに本気でやってないバイトの最中に、とか。そういう。
壁にある数字はなんだろうとか、本棚の斜め具合は物語の先行きを示しているのかとか、舞台美術の視覚からして色々と思考巡らされました。

その人を知らず
東京デスロック
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/12/26 (金) ~ 2009/01/05 (月)公演終了
グッバイ2008&ウェルカム2009
海外古典を経て、東京公演最後にこの戯曲を持ってきたのは大正解。
風習化していてみんなすっかり忘れているけれど、新年を迎える事それ自体は何もめでたくはないのです。どうあろうと時間は過ぎるもの。しっかり生きて、これまでの時間を生き抜いて来られた事こそを祝うべき。それこそ昔は生涯を全うする事さえ困難だった時代があった訳で。そんな中で一年を生きた事は何よりも尊い。観ていてそんな事を思いました。

それでつくります。
キリコラージュ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/06 (金)公演終了
なにかこう
あらゆる面で説得力が感じられなかった。確かに地域創造絡みの公共ホールで行う子ども向けワークショップでは、いい雰囲気が出るのだろうなぁ、という印象。発想やイベント性は面白い。

DUST
ドリームプラス株式会社
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2009/01/14 (水) ~ 2009/01/27 (火)公演終了
満足度★★
後味はあまりよろしくない
一定期間就労あるいは求職をしていない若者を無人島で強制労働させるという法律が施行されたごく近い未来の物語、ブラックさ満開で救いのない結末は山田悠介の真骨頂?(笑)
が、暮部拓哉のギター生演奏とミュージカル風とはいかないまでも、歌がかなり入るのでそれが緩和されている感じ? とは言え終盤はやはり重苦しく、後味はあまりよろしくない。
ま、渡辺夏菜と別府あゆみを観るという目的は十分達成できたし、劇団SETの田上ひろしが、『スイッチを押すとき』に続いてイヤ~な役どころを好演していたのでそれなりに満足。

アルケー/テロス
激団リジョロ
タイニイアリス(東京都)
2009/01/17 (土) ~ 2009/01/19 (月)公演終了
満足度★★★★
ジェットコースター的
東京都内での連続爆破事件に端を発する犯罪サスペンス、爆破事件の関連性とその奥に秘められたものに関する「23エニグマ」でツカミはオッケー、以降、謎が謎を呼びながら次第に明かされる真実を経て、在日韓国人の心情も絡めたギリシア悲劇かシェークスピアか、な結末に至るまでの2時間35分を一気に突っ走る。
普通はこんな風にダークでヘヴィーだと実時間よりも長く感じることが多いのに、そんなに長さを感じなかったのはその迫力によるものかあるいは何度も意外な展開があるジェットコースター的なストーリーによるものか?
また、サヴァン症候群の少女を近藤寛子が好演。自閉症児の喋り方や子供がしそうなチョコマカした動きを体現してリアリティあり。

マスカレード
Wit
サンモールスタジオ(東京都)
2009/01/15 (木) ~ 2009/01/19 (月)公演終了
満足度★★★
コメディ版『張り込み』
かつてショーマで上演した三人芝居の登場人物を1人増やして改訂したもので、コメディ版『張り込み』(87年、ジョン・バダム監督)といったオモムキ。逃走中の犯人が立ち寄る可能性のある女性のマンションを張り込みしている刑事2人組が身分をごまかすべくついたウソから展開するストーリー、ラストのショーパブ場面ではコントやヒロインの歌などのアトラクションもあって一粒で二度オイしい、的な魅力アリ。
また、ヒロインを演じた虹組きららが「エンタの神様」でのヅカ系ピン芸とは全く別の顔を見せていてキュートでステキ。

僕たちの町は一ヶ月後ダムに沈む
演劇ユニット3LDK
調布市せんがわ劇場(東京都)
2009/01/16 (金) ~ 2009/01/22 (木)公演終了
満足度★★★★
同窓会系にハズレなし
あと1ヶ月でダムに沈むことになった分校に中学時代の仲間たちが15年ぶりに集まって同窓会を開くという物語、入場した時点で目に入る教室の装置は大昔の木造校舎のそれらしき雰囲気で、そこからすでに術中にハマったと言っても過言ではなく、そこに徐々にメンバーが集まってくるという出だしからモロに感情移入。
以降甘酸っぱいような懐かしさありホロ苦い現状のキビしさ(?)あり彼らのつながりを明かす過去のシーン(学ランとセーラー服だし(笑))ありで、それに加えてKAKUTAや天然工房のメンバーも出演しておりツボを突かれ、やはり同窓会系にハズレなし。
かつてのメンバーの1人が亡くなっているという設定はズルい(笑)が、兄の死は割り切ったと言い明るく振舞っていた故人の妹がラスト近くで号泣する場面でホロリとしたからイイか。
また、その故人が仕掛けたサプライズにちょっと「そして誰もいなくなった」を連想したりも。

29時
自転車キンクリーツカンパニー
新宿シアタートップス(東京都)
2009/01/28 (水) ~ 2009/02/04 (水)公演終了
満足度★★★
深夜のハイテンション
あまりに演劇的な登場人物と
緩急の無い演出に正直中だるみしたけど
要所要所ではきっちり笑い
最後の横堀さんにがっつりもっていかれた
実際は19時なのに、
深夜の飲み会の後半みたいな
なんともいえない29時の空気を満喫

THE SCARLET PIMPERNEL
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2008/08/22 (金) ~ 2008/10/05 (日)公演終了
「ひとかけらの勇気」っていう歌が好きです
前から思っていましたが、主演の安蘭けいさんは歌がうまいっ!
海外初演のものを日本語で上演すると、言葉を詰めすぎて聞き取りにくくなることがありますがこの作品はとっても自然だったように思います。
華やかなところはやっぱり宝塚ですが、ほかの作品よりは観やすいのでは?

RENT
東宝
シアタークリエ(東京都)
2008/11/07 (金) ~ 2008/12/30 (火)公演終了
日本版もなかなかいいですよ~
映画版を見てから舞台で観たいとずっと思っていました。
でも、日本語だとイメージをくずしちゃうかも・・・全くそんなことはありませんでした(笑)
若者のエネルギーをものすごく感じることができましたよ。

ベルゼブブ兄弟
劇団鹿殺し
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★★★
鹿らしい
激しさ、力強さ、繊細さ、素朴さ、おかしさ、郷愁、もの悲しさ、どこをとってもそこはかとなく鹿殺しらしさを感じられる。とても染み入りました。満を持しての4都市ツアー、納得の出来上がりなんじゃないかな。客演の存在感と劇団員とのバランスもよかった。
家族とか兄弟とかの切り離せない因縁とか、その間でしか分かり合えない思いとか、意外に細かく描いてて、涙が出そうになりました。
初日らしいハプニングも結構あっておもしろかったです。

Blue Man Group IN TOKYO
Blue Man Group
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2007/12/01 (土) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

キャッツ
劇団四季
キャッツ・シアター(東京都)
2006/11/01 (水) ~ 2009/05/03 (日)公演終了
始まりはいつも猫。
僕のミュージカル鑑賞の始まりはキャッツだった。
ニューヨークはブロードウェイ。
本場中の本場だ。
そこの一番前の席、ど真ん中で観た。
猫のダンスに感動した。
メモリーの歌に泣いた。
もう10年以上前の話だ。
そして劇団四季、名古屋でキャッツを観た。
うーん・・・
なんか違うニャン。
ブロードウェイではみんながみんな本物の猫だった。
けれど日本ではなんだか置物の猫、生きてない。
とはいえ、
まぁ面白かった。
あんまりごちゃごちゃは言わないにゃん。

フェブリー
あひるなんちゃら
サンモールスタジオ(東京都)
2009/02/04 (水) ~ 2009/02/11 (水)公演終了
まったりでした。
笑いどころが沢山あって、楽しい70分でした。
まーったりした雰囲気で始終 展開され
ドキドキワクワクっていうよりは、癒されたい人向けな気がします。