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44マクベス 【トークゲスト決定!!】

44マクベス 【トークゲスト決定!!】

中野成樹+フランケンズ

d-倉庫(東京都)

2009/02/18 (水) ~ 2009/02/23 (月)公演終了

満足度★★★

檜の話が面白かった
劇団初見。
「翻訳劇」が持つウソ臭さへの違和感を楽しむ芝居だとは知っていましたが、
一番面白かったのは、ラストに至る場面での俳優の見せ方と舞台装置の使い方。
原作をもっと崩してほしいと願う自分がいました。

原作との違いを面白がるのではなく、檜の話のようなウソそのものを面白がる。

「誤翻訳」とは関係ないところで楽しんだわけですが、
振り返ってみると、ストーリーは重要でなかったことに改めて気づき、
古典を古典たらしめているのは、ストーリーだけではないと、
当たり前のことを実感できたのは、「誤翻訳」の懐の深さでしょうか。

素人からすると、シェイクスピアって、話の筋立て自体は、意外と陳腐だったりするし。
悲劇を悲劇たらしめるのは、何なのか。
単に「悲しい話だから」と日本語で表現できるのとは違う、
別の文脈が「悲劇」の背景には存在するのでしょう。

涙を誘うセンチメンタルなお話は、必ずしも悲劇ではない。
「何が悲劇なのか」について文芸評論のように難しく説明されても、
それはそれで違和感あるわけですが。

パイパー

パイパー

NODA・MAP

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

迫力の舞台
演劇初心者にとってかなり衝撃の迫力であった。役者のパワーを感じた。

女の平和

女の平和

JAM SESSION

「劇」小劇場(東京都)

2009/02/13 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★

違った演出を期待していました
題材にした話は面白く喜劇としては楽しみにしていました。
声を張り合って演じ合う演出はありますが、好みじゃないこともあり期待外れでした。
でも、女性陣は演技が上手そうだっただけに、個々に演じて芝居を作り上げるものの方が楽しめたように思います。
私としては、喜劇というよりもコントのように感じました。

44マクベス 【トークゲスト決定!!】

44マクベス 【トークゲスト決定!!】

中野成樹+フランケンズ

d-倉庫(東京都)

2009/02/18 (水) ~ 2009/02/23 (月)公演終了

満足度★★★★

みた。
かっこいいわぁぁ。

誰

掘出者

サンモールスタジオ(東京都)

2009/02/14 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

不気味な世界を公演
世間では人とコミュニケ-ションが取れない不器用な人たちを見事に演じていました。
最初は気味が悪かったけれど、見るほどに新鮮で役者の演技力に惹かれました。

青ノ鳥

青ノ鳥

ミクニヤナイハラプロジェクト

NHKみんなの広場 ふれあいホール(東京都)

2009/02/21 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

戯曲の力もさることながら・・
森の生態系調査のチームという表面から突き破るように溢れ出てくるイメージの斬新さや豊潤さにひたすら圧倒されて・・・

ニブロールの公演に見られる身体表現の力や、映像によって圧倒的に膨らんでいく空間がそのまま演劇に持ち込まれている感じ・・。

でも、それを支えるだけの奥行きが戯曲や演技の詳細にあって、あれよあれよという間の1時間40分でした。

ネタバレBOX

終盤の青ノ鳥を探しにいく部分の表現にもとても惹きこまれてましたが、なにより前半の高校文化祭の練習を表現したシーンが凄楽しい。

映像から噛み砕けないほどに溢れ出る言葉やイメージの氾濫、それに負けないだけの役者たちの動き・・・。内側に入ってくるのではなく私のなかにもつ思い出がステージと融合するような感覚すらあって・・・。

他にも、善意のアナグマやアライグマのくだりなど、創意に満ちたエピソードが役者たちの身体的な表現に支えられて次々と観客の中に具現化していく。その力が半端じゃないのです。

中盤から終盤にかけて、ほんの少しだけ物語のダレを感じたのも事実ですが、それを差し引いてもたっぷりと見ごたえがあり、観ていてわくわくと興奮もし・・・。でもハッピーだけではない、今を生きることについてもいらだちやストレスもちゃんと残る作品だったかと。

ほんと、観ることができてよかったと思います。NHKに感謝です。

で、その恩を裏切るようで申しわけないのですが、
有料とはいえNHKの収録を観にいったわけだから
この作品は放送されるわけですよね・・・。
場内アナウンスでもはっきり言い切っていたし・・・。

でも・・・・・・・。
この作品はやっぱり生でみなければと思ったりもするのです。
まあ、映像だと別のテイストがやってくるのかもしれませんけれど。
鬼姫

鬼姫

虚飾集団廻天百眼

タイニイアリス(東京都)

2009/02/20 (金) ~ 2009/02/23 (月)公演終了

終わってみればよく出来た話
最初作られるイメージから
世界が想像できなくて・・・。

しかし、ある部分を超えて
世界観が把握できるようになると
それぞれのシーンにも得心することが
できるようになりました。

そうなると、
シーンの一つずつが持つ切れにもけっこう圧倒されて・・・
役者たちの技、けっこうすごいと思いました。

ネタバレBOX

繰り返しになりますが
輪廻転生のなかで、
娑婆から見えない世界が描かれてから
物語が一気に面白くなったというか
それまでに描かれた世界が一気に機能するようになったような・・・。
そうなると、積み上げてきた様々な表現が一気にいろを帯びてくる。

役者たちの切れ、特に動きが本当によくて・・・。
コンサバティブなバレエや舞踏などの技量をもっていたり、しっかりとした殺陣の型ができていたりと、
その世界に引きもむ手連には見ごたえがありました。

役者も牛水里美や大島朋恵などがしっかり・・・。
狐の啼きかたもまた見事。

流れ姉妹 たつことかつこ ~獣たちの夜~

流れ姉妹 たつことかつこ ~獣たちの夜~

真心一座 身も心も

本多劇場(東京都)

2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

哀愁漂います
今回も昭和メロディーを懐かしく聴き惚れました。今回のゲストレイパーもいい味出してましたね。次回作も末長く待っております。

ゴーストニートペアレント(当日券あります)

ゴーストニートペアレント(当日券あります)

The end of company ジエン社

明石スタジオ(東京都)

2009/02/19 (木) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★

かわらない・・・
映像活用が何かを引き起こすかなとも考えましたが

流れる生活

流れる生活

ワワフラミンゴ

bar & lounge "greenz"(東京都)

2009/02/14 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★

菅谷さんをみれるのは貴重
か細い声がいいです

ゴーストニートペアレント(当日券あります)

ゴーストニートペアレント(当日券あります)

The end of company ジエン社

明石スタジオ(東京都)

2009/02/19 (木) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★

目を覚ましたんですか?
見ました。本介さん片さんお疲れ様でした。
「ベタなドラマ」は、最後に乗り越えたと思います。

女の平和

女の平和

JAM SESSION

「劇」小劇場(東京都)

2009/02/13 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

見とれていました
女性のイキイキした演技に見とれていました。
話のスジが判りやすく、最後まで楽しめました。
剛速球をズバズバ投げられたような感じで
胸がすく思いがしました。台詞の歯切れも気持ちよかったです。
和服も良いですね。せっかく和服だったら少しウェット感があっても
よかったかなぁ、とも感じましたが、何せダル君レベルの剛速球ですから。
次回作にも期待できそうです。

とける

とける

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2008/11/13 (木) ~ 2008/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

ドロドロと、キラキラと。
前作「役に立たないオマエ」の連作作品ということで、楽しみに行って参りました。
その割に、感想書くのが遅れたのは、わたしが書いた気になってしまっていたからです。すみません。

結構、今回は時間の流れが切れぎれだったりしつつ、
前回以上に、ドロドロとした内面が垣間見える…
ある意味親切な作品になっていたかも。
作品自体としては、わたしは「オマエ」の方が好きですね。
若いが故のキラキラときらめく残酷さが印象的だったと思います。

「観たい!」でちょっと書いちゃったので、今回はこんなもんで。

パンク侍、斬られて候

パンク侍、斬られて候

wat mayhem

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2009/02/06 (金) ~ 2009/02/08 (日)公演終了

満足度★★

期待外れでした…
正直、目先の笑いに走り過ぎな気が…
男性が観たら面白いんだろうか…

特にセリフで取り上げるでもなく、舞台上に頻出する男根。
小学生じゃないんだから、そんなの見たって笑えません。
しつこすぎて、不快でした。

セリフ回しとか悪くない部分は多々あれど、
ストーリー的に面白く、集中出来そうになった所で
下らない下ネタやギャグに集中を切らされて…
仕事帰りに大急ぎで劇場に駆けつけて損したって思いました。

ところで、このお話のどこが「パンク侍」なんでしょう?
パンクな侍なんて、一人もいなかった気が…

ただ、パンフだけが無意味に立派でしたね。内容乏しかったけど。

『すべての風景の中にあなたがいます』『光の帝国』

『すべての風景の中にあなたがいます』『光の帝国』

演劇集団キャラメルボックス

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2009/02/19 (木) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

好きな2作
クロノスシリーズ同様、わたしはこの劇団のSFファンタジーな作品が好きだ。
今回は、ハーフタイムシアターということで
1作当たりの上演時間が短いため、もっと気軽に見られるかと思ったら
どうしてどうして。
どちらも、上演時間の短さを感じさせない内容の濃さで、
心から楽しめた。
ただ、あまりに両者がしっかりと作られていたため
立て続けに二本観るには、わたしの体力が続かなくて
観終わってぐったりと疲れてしまった。
その位、見応えのある二作でした。

FROGS

FROGS

ネルケプランニング

新神戸オリエンタル劇場(兵庫県)

2009/02/20 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです。
脚本の喜安浩平さんが好きで、初演・再演と見たいと思いつつ
機会に恵まれずいたけれど、今回やっと再々演を見られる事に…
でも、会場に向かう新幹線が新大阪駅での人身事故のため30分も遅れる不幸。
実は、初演も再演も交通遮断や急病でドタキャンしていたわたし。
どうやら、つくづくこの作品とは縁遠いようです。
でも、なんとか開演2分前に席につけました。

思った以上にみんな踊りまくりで楽しかったし面白かった!
以前「ブルーシート」を観た時にも気になっていた
植原卓也くんの舞台センスの良さに今回もうなりました。
これからも、彼の舞台は機会があれば観たいですね。

記憶の図書館

記憶の図書館

Swanky Rider

ザ・ポケット(東京都)

2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★

おかあさ~~ん!!
主軸は何かな?と思いきや、これは佐藤直子の心の叫びだったんだね。

相変わらず、オープニングダンスが楽しい。ここの劇団は最初のテンポで観客を上手く引き寄せるのが上手です。そしてセットも素敵です。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

全ての人達の過去の記憶を「記憶図書館」という名の病院で運営管理している。そこに母の記憶を消したいとやってきた佐藤直子。
彼女は母一人子一人という環境の中で育っていたが、ある日突然、母親が失踪してしまう。借金を残して。

よくもこんな物語を思いついたと思う。以前、「遺失物」を題材に思い出の物を遺失物から探す。という芝居があったが、思い出を辿る旅や記憶に関する芝居は割りと好きだ。

「記憶の図書館」は過去にあった立ち直れないような出来事や精神的に病んでしまうほど酷い記憶、PTSDやトラウマを消去して、その人を楽にさせるように記憶の操作をする病院だった。そこで働く人達はここを、そんな奇跡の場所、つまり幸せの場所。と信じて疑わなかった。

・・・が、さまざまな「記憶を消して欲しい」人達と関わるうちに、記憶の操作をする事が正しい事なのか、苦悩するようになる。つまりはどんなに素晴らしい画期的な機械も操作をするのは、ただのニンゲンなのだ。

鴻池ひかるのキャラガ楽しい。もっと色んなキャラガ登場して笑わせても良かったと思う。

記憶を消される、ということ。それはある意味、恐怖だ。
記憶がなくなった時点でそれはもう、自分でなくなるからだ。

テーマは単純そうだけれど、そこには結局薬局、自分で乗り越えるしかないんだよ。という言葉が奥に潜んでいる。

ここで登場する人物に悪い人は一人も居ない。
それで、Swanky Riderは今年も上手くまとめたなー。と

ワタクシの記憶に残るのだ!







ロミオとジュリエット(公演終了)

ロミオとジュリエット(公演終了)

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★

役者を観ているだけで面白い
戯曲から、言葉やセリフや役を剥ぎ取って自由自在に操る。演劇の構造を良く分かっているけど、そこに縛られない、演出家と役者の自由な発想と手並みはさすがのひとこと。
特に、役者さんの細かい動きが一々面白いですし、舞台の焦点の作り方がホントに上手かったと思います。

ただ、役者さんの動きほどは、物語に面白みを感じなかったのがちょっとだけマイナス。その原因は「ここにいる人は、ロミオとジュリエットくらいみんな分かるよね?」と言わんばかりで、物語の再構築を後回しにしてしまった、作り手の姿勢にあったのではないだろうかと思います。

ロミオとジュリエット(公演終了)

ロミオとジュリエット(公演終了)

三条会

ザ・スズナリ(東京都)

2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

変わった戦略でこられたのだけど
変わった戦略でこられたのだけど、自分は対応できなかった。

東京ノーヴイ・レパートリーシアター

東京ノーヴイ・レパートリーシアター

TOKYO NOVYI・ART

東京ノーヴイ・レパートリーシアター(東京都)

2008/12/18 (木) ~ 2009/05/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

ワーニャおじさん
「永遠」。この作品にはこの言葉が本当によく似合う。100年以上前の、しかも違う国の人間の話なのに、現代を生きる僕達の心の底に痛切に響き渡ってくるのはいったいなぜだろう。僕達が日々忙しく生活する中で見失っているもの、ないことにして、見過ごしているものなのかもしれない。この演目を見るのは、3回目だが、見るたびに、登場人物に対する共感が、どんどん広く、そして深くなりつつあることを感じる。これから先を生きる人間のために、何ができるのだろうと考えるのだけれど、あまりにちっぽけな自分に気づいて切なくなってしまう。ああ、僕も人間なんだなあ、と。時代を超えて、永遠に変わらないものってなんだろう。そんなものを求める人には、ぜひ見て欲しい演目。

ネタバレBOX

ワーニャおじさん役の役者さんは、素晴らしかった。第3幕の、教授に対して苦情を述べるシーンでは、ワーニャおじさんが抱えてきた苦悩が、とてもよく伝わってきた。第1幕の最初に、アーストロフ役の方が、なんともいえない倦怠感をうまく表現されたことで、劇中の基調が、終始はっきりと表現されたように思う。生活感と言いかえることができるかもしれない。

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