最新の観てきた!クチコミ一覧

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一月三日、木村家の人々

一月三日、木村家の人々

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

デスロック的でないが、デスロック的でもある。
ま、二騎の会ですから、違っていて当然なのですが、脚本、演出、俳優とどれもが相当にハイレベルな会話劇。
当然もう1回観に行きます!

ネタバレBOX

俳優にとてつもない負荷をかけない演出は、最近のデスロック的ではないけれど、目の前俳優がいて演技をするコトの面白さを、観客席の作り方から、俳優同士の目線のやり取りや距離感まで、物凄く細かく計算されているのは、とてもデスロック的でシビレます。
その受話器はロバの耳

その受話器はロバの耳

劇団青年座

本多劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

お客様相談室がテレクラ?
パラダイスなリゾート気分での~んびり仕事をしていた社員が社のヒット商品「なきまめちゃん」の苦情の電話から巻き起こる騒動劇。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

なきまめちゃんに有害物質が含まれていた事から、お客様相談室は苦情の電話の嵐となる。それに対応していた社員は社の体制を不満に思い、人間関係がギクシャクしてしまう。
新たに室長として任命された稲本は不倫相手の部下・後藤を伴って入島し、挙句に既に相談室で働いていた同期の新見とも関係をもってしまう。相談室とは名ばかりで社員はテレクラのように社の電話を利用して男と会っていた事がばれてしまう。
何もない島で起こったコメディ。既婚者の室長は2人と不倫するし、現地採用の既婚女性社員はここの電話で男を作りやはり不倫している。もう一人の独身女性社員はかかってきた電話をきっかけに色んな男に会いまくる。
なんじゃーこりゃー!!の世界!

それでもコメディ色が濃いなら楽しめるが、それ程笑える箇所はない。
まあ、ゆるゆるとのんびり観られる芝居だが、そこにはドキドキ、ワクワク、泣き笑いはない。

物語としては弱い。

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

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MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

ためらいの倫理
テーマを、シンプルにするどくしぼりきった公演なのに、強い残響を残す多声的な印象。要するに内容が濃い。
そして、その詰め込んでいるのに、暑苦しさをまったくかんじさせない良さは、セリフの切り詰め具合とクールな演出の妙による。
まさにハセガワアユム氏の真骨頂が発揮されている公演。

ネタバレBOX

『ためらいの倫理学』(内田樹)という本があって、帰路、公演を思い返していると、ふとそのタイトルが浮かんだ。
今、アマゾンでその紹介文を読むと「ためらい、逡巡するという叡智―原理主義や二元論と決別する「正しい」日本のおじさんの道を提案する。」(抜粋引用)とある。

この公演は愛をストレートにクチにしながら、なぜこうもドライで切ないのか。
登場人物はいう。
「それでもいい」。
「それでも」という前提つきのGOサイン。
ただやみくもな直情ではなく、考え、逡巡して、選択をする。
そして、その得た結論に迷いはない。
同じ迷わなさでも最初から決めてかかる原理主義や「all or nothing」の二元論とは、複雑さを備えている分、強度が違う。
そして、そのアンビバレンスを包括しているから、切ないのだ。

ためらいの倫理を備えた21世紀の公演。
主人公は、もう「こわいんだ」と言わない。
その先に何があるかわからなくても。

わからないその先を、私もまたためらいながら、見続けていきたいと思う。
LongForm Project 3

LongForm Project 3

LongForm Project

しもきた空間リバティ(東京都)

2009/05/29 (金) ~ 2009/05/29 (金)公演終了

満足度★★★★

ロングフォーム!!!
観劇させて頂きました。この日の夜はインプロ公演で、しかもタイトル通りの1作品だいたい40分から50分のロングフォーム作品2作品の公演でした!前回観劇させて頂いた際には立ち見がかなり出るほどでしたが、今回はチケット制限されていたのかそこまでには至りませんでしたが、それでも満席の公演となりました!インプロ2作品は、最初の作品は普通にお題を頂いて創り上げる作品でしたが、2作品目はお客さんが最初の作品の登場人物の脇役の中から気になる人物を一人指名してその話を創り上げていくスピンオフ作品でした。しかし、この日最初に頂いた「お題」は難しものでした。その「お題」をもとにさまざまな話や動作表現を1話の中に繰り広げ交差させて完結させることが、もっとも基本的なこちらのインプロ公演のルールですが、難しい「お題」のせいか、それとも作品の創り上げ方の方針が変わったのか、前回よりも話と話の間を紡ぐ動作表現が少し多かった気がしました。そのためか出来上がった作品はいい意味でストーリー重視のシブ目の作品となりましたが、それでも随所に「笑い」が溢れる2作品となりました!ただ、観劇させて頂いている際に思ったのですがやはり独自色が強く、どのような構成で話を創り上げていくルールなのか知っていない上に「笑い」のツボがずれてしまうと、1作品40分ほどの作品は少し、楽しみどころを知らずに終わってしまうかもしれないかなぁ~、とも思えました。インプロ公演の中でもこちらはかなり独自色の強いルールと作品構成展開ですから、意外と合う人と合わない人がハッキリ分かれるかもしれない公演かもしれません。今回の作品の評価は、自分の場合はこの公演に嵌っている者のですから当然楽しめたので、このような評価になっております。ですが「お題」のせいか、前回観劇させて頂いた時よりも、声量に張りが合ったようにも思えました。ほぼ半年ぶりのこの日の公演でしたが、やはり深みに嵌ってしまっている自分としては、待ちに待った公演でした!それだけに楽しい夜になりました!!

雨がやんだら

雨がやんだら

裏路地Musica

湾岸劇場博多扇貝(福岡県)

2009/05/28 (木) ~ 2009/05/30 (土)公演終了

満足度★★★

アサオカユキジ
「雨がやんだら」ときたらこの人しかない。
それを意識して作ってるのかな?
役者が実年齢よりもはるかに違う役をやるおもしろさがあった。
主題は見えにくいがエコ?自我?コミュニケーション?
いろいろ想像をふくらませた。

ネタバレBOX

地味なストーリーだけど、退屈しない70分だった。
観客は演劇関係者以外に背広の男性が多かったんだけど、
主催の団体が演劇だけをやっているのでは
ないからなのかな?
ラストシーンはおおおお・・・っと思った。
泊、

泊、

スクエア

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/05/22 (金) ~ 2009/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★

面白いなぁ、次回も観たくなったぞ、スクエア!
きっちりと作り込まれているコメディ。

役者は、息もぴったりで、当たり前なのかもしれないが、姿勢や視線、手の動きまでその人物になり切っていた。そうそう、そういう人って、いるいるって感じなのだ。
少々戯画化されたキャラクターながら、見事。
いいテンポで進み、ラストへのテンポアップの速度もいいし、まったく飽きのこない舞台。

ネタバレBOX

高校の国語の教師たちが、冬休みを利用して、勉強会と、さらに自分のところの女生徒と付き合っているという噂がある教師から本当のところを聞き出そうとする温泉旅行。

徐々に、全員が教師であり、かつ国語を担当していることが明らかになっていきつつ、それぞれの心も笑いの中で見えてくるのが楽しい。
国語の先生だけど、なんとなくの関西のイントネーションもいい。

一番驚いたのは、かなり適当な教師たちなのでは、と思っていたのだが、実際に模擬講義を始めてみると、実際は、生徒を教えることに誇りと大いなるこだわりを持っていたことだ。

そのあたりから、ちゃらんぽらんだったり、家庭教師のアルバイトをしていたりする教師たちへの、こちらの見方が変わってくる。
教師たちの真摯な苦悩のコメディだったのだ。

最後まで引っ張った、生徒と付き合っているのではないのか、というのも、教師としての誠実な気持ちからの誤解であることがわかるのだが、ある程度想像のつくラストとともに、さらりとしすぎていたような気もする。もっとコッテコテのラストでもよかったかな。

しかし、先生っていうのは、やっぱりこんなにまじめな人たちなんだろうなぁ、としみじみ思った。
その真摯な姿勢が生徒だった私たちに、少しでも伝われば、学生生活はちょっとは変わったのかもしれない。

現職の教師の人たちが観たらどんな感想を持つのだろうかな、なんて思ったり。
一月三日、木村家の人々

一月三日、木村家の人々

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

今日、と言っても1月3日なんだけど、木村さんちにおじゃましました
介護は、先の話ではない、明日、いや今日の話なのだ。
いちいち自分の身に振り返りながら観ていると、いろんなことが脳裏をよぎり、考え込むことしきりであった。
そして、笑ったけど、涙腺を強く刺激された。

多田さんの演出だから、何か仕掛けてくるのではないかと思っていたら、ある一点を除き、かなりストレートだったと思う。
その一点が見事なのだが。

ネタバレBOX

実際に、介護は、私の年齢では、まさに今日の話だ。
友人に仕事を辞めて介護をしている者もいる。自分の親と配偶者の親の4人を看ている者もいる。
彼らを傍目で見ながらも、あまり本気で考えてこなかった、というより現実逃避してきたことなのだが、目前にそれはある。

「家族」「家族愛」という言葉は、便利で万能で、光圀の印籠だ。それを言われたら何も言い返せない。
だけど、現実はその耳に優しく美しい言葉の先にある。

舞台は、客入れのときから微妙に始まっていた。役者さんが、出てきてセッティングするときに、軽く会釈をしたりするのだ。
多田さんも、前説で「あけましておめでとう」の挨拶と真冬の衣装で現れたりする。
また、劇中でも、あきらかに、我々観客に語りかけていたりというように、観客がそこにいることを強く意識させる。

こうなると、よく知らないご近所の木村さんちにお邪魔したら、ご家族が集まってきて、家族間のごたごたを聞かされるはめになってしまった私たち、という雰囲気になってくる。
ピンポーンピンポーンとしつこく鳴るのチャイムは、なんかそわそわしてしまう。すでに家の中にいる気持ちになっている。
帰るに帰れないし、何よりご近所の木村さんちの家庭の事情もよく知らないので、話の中に割って入ることなぞできないのだ。

しかし、この構図は、単に面白いから、というより、介護を巡る家族の話、つまり介護を巡る家族のバトルは、木村家の茶の間だけのことなのではなく、今、そこに居合わせ、そこにいることを意識させられている、私たちの茶の間での話題でもあるのだ、ということを強烈に印象づけているように思えた。
役者の視線は、私たちをその場に縛り付ける強力な力として作用するのだ。
ここが、演出家の仕掛けだっような気がしたのだ。

実体験の重さが込められていると思われる、台詞と登場人物のキャラクターの妙、例えば、直接の家族ではない、いとこやホストの登場による、それぞれの家族との距離感から発せられる台詞は実に見事だった。

中でも「大晦日にも元旦にも来なかった・・・」はかなりキツイ言葉だ。何度も何度も繰り返し叫ぶその言葉は、全身を貫いた。

言いたいことを全部吐き出して、すっきりした後の、少し未来があるラストには救われる想いがした。ただし、明日は我が身であるのだから、そんなにきれいにまとまりはしないのだろう。堂々巡りで結論が出ない、「ゴール」のない、本当は考えたくもない話。
「今日1日だけがんばればいい、そしてまた明日も1日がんばればいい・・」ここに大きなヒントがあり、それを受け取ることができた。

冒頭の、「ダンシング・オールナイト」の歌は、サビの部分だけのしつこい繰り返しは、なんかわかる気がした。

あ、そうそう、今回の照明は、こまかい色の追加やライトの数、角度の微調整などがあったようで、一見、平面的なお茶の間なのだが、よく見ているとシーンの様子ごとに合わせ、細かくニュアンスを変えて、表情を出していたのは、うまいなぁと思った。
CASSIS

CASSIS

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2009/05/21 (木) ~ 2009/05/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

笑いに対してあくまで貪欲に貪欲に
自分たちでも言ってるとおりこりゃ完全にダークホース的な芝居です(笑)でもアウトローな感じでいいんじゃないでしょうか。前回見た『メスブタ』の流れを良い意味でも悪い意味でも踏襲・継承していました。良い意味というのは役者のスピード&パワーで引っ張るハチャメチャ感、何でもありの過激さ、視覚に訴える面白さ、随所にある笑いどころや小ネタ。悪い意味というのはストーリー性の厚みに欠けるところ、役に偏りがあるところ、いくつかのショートストーリーが絡むというパターン性(ただこの点に関してはこれが犬と串のスタイルかもしれないので一概には言いきれませんが)。でも私の知り合いの作家が言っていましたが「一つの話で物語を完結させるのは結構難しい」とのこと。

余談ですが実際に見ると「CASSIS]というタイトルの意味がわかってなんだかスッキリします。あ、あと今回はだいぶ照明に力を入れてる気がしました。ともかく、ちょっとしんみりした犬と串が見れてよかったです!
まぁなんだかんだ言って結局面白かったのかって?もちろん面白いですよ!

踊るワン‐パラグラフ

踊るワン‐パラグラフ

ニットキャップシアター

アトリエ劇研(京都府)

2009/05/28 (木) ~ 2009/06/01 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
奥行きを二割増しに感じさせる舞台美術。
台詞と音響のつながり。
多彩な光・光で区切られたスペースの広さ。
劇研が隅々まで使われていました。

ネタバレBOX

客席と舞台の距離感がグニャングニャンと変化しました。
黄河を隔てているようなシーン(私は大好きです、半ズボン)
みんなが固唾を飲み込むシーン。家族・過去・日常・非日常を思い起こさせ、自分があぶり出さられました。
役者さんが本当に素敵です。
一月三日、木村家の人々

一月三日、木村家の人々

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

二騎の会『一月三日、木村家の人々』を観た
気になっていた東京デスロックの多田淳之介氏の演出を観たく観劇。

普段、オレが見る舞台とは全く違うものだったがオモシロかった。

テレビドラマだと山田太一が似ていると思うが、
舞台はマスメディアじゃないのでテレビ以上に痛いところを見せていた。

今回の舞台くらい赤裸々な面を出してくれると、
落ち着いた舞台でも十分見れる。
稽古の様子や稽古後の役者の人間関係も見たくなった。
全員青年団の人らしいので、よく知った仲でお互いに自由度がある気がした。
※どんな芝居をしても、周りは受け止め回せる関係みたいな。

小さい舞台に合った作品でもあった。
大舞台では同じ空気を客に伝えられないと思う。

今回でこまばアゴラに入ったのは4回目だが、
毎回ステージと客席の位置関係がちがって
箱の自由度も素敵だ。

ボン・ボヤージュ[次回は10月番外公演!!!]

ボン・ボヤージュ[次回は10月番外公演!!!]

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

成れの果て

成れの果て

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2009/05/21 (木) ~ 2009/05/26 (火)公演終了

満足度★★

20点
20点。

七人の息子

七人の息子

X-QUEST

THEATRE1010 ミニシアター(東京都)

2009/05/28 (木) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

 
観劇

新・五月晴れの青い空

新・五月晴れの青い空

劇団 浪漫狂

俳優座劇場(東京都)

2009/05/27 (水) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

東京のオトコ【全ステージ終了】

東京のオトコ【全ステージ終了】

Theatre劇団子

pit北/区域(東京都)

2009/05/20 (水) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

 
観劇

ボン・ボヤージュ[次回は10月番外公演!!!]

ボン・ボヤージュ[次回は10月番外公演!!!]

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

 
観劇

メランコリア

メランコリア

水族館劇場

駒込大観音(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/06/08 (月)公演終了

満足度★★★★

セットセットセット。
初見なのと野外ってどうなのかと不安だった為、taraさんより情報をいただいておりましたので心の準備万端で参加しました(感謝)。
★はセットや演出だけなら五つ。芝居に入魂できなかった要因の一つに室内会話のトーンで話す役者の台詞が聞こえにくい点もあったかと。活舌の悪さが大事なシーンで流れを止めてしまい、背後で走る車の音が耳に入ってしまう。すると瞬間現実に戻されるんですね。冷蔵庫にまだキャベツあったよねって。
が、何はともあれ、お祭りムードの境内やら、高台の装置の多さやら、水バッシャンバッシャン!やら、日替わりの芸やら、イカロスの可愛さったらない。水族館劇場は裏方さんが主役なのかもしれない。装置がダイナミックで面白かったので友達に教えたくなるのも納得。そして次回を期待してしまう気持ちも納得。夜の公演がベストな理由も一目瞭然。昨日の雨の中だとまた違った雰囲気だったんでしょうね。

公演は6月8日まで。17時から整理券配りますが自分は呑気に18時半に受付。それでも両端以外はどこも観やすいので76番目の入場でも問題なし。最前列は結構濡れます。そして飲食自由。
次回は物語にもっと興味を持てたらいいなあ。
非日常のワクワクする舞台は久しぶりで、根津界隈散歩してからでも楽しい。
こういうのは一年おきに行くくらいの方が恋が長持ちするのか?と思ったりもする。

新・五月晴れの青い空

新・五月晴れの青い空

劇団 浪漫狂

俳優座劇場(東京都)

2009/05/27 (水) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度

お粗末。
一言でいえば、中村隆天以外は芝居が下手すぎます。
テンポを意識してセリフを言っているのでしょうが、早口言葉の羅列に過ぎず、全く会話になっていません。
中村さんは面白い役者だと思います。ですが他の役者が中村さんのレベルに達していないため、中村さんの言葉や行動を全くフォローできず、せっかくのギャグが生きていません。
ヤクザの芝居は本当にあれでいいんですか?
独りよがりの演技していいんですか?
誰と会話しているのかわかって演技してますか?
浪漫狂時代から何度か見てますが、どんどん芝居のレベルが落ちているのを感じます。
役者を名乗るなら、初心に帰って勉強し直してください。

港町十三番地・立棺

港町十三番地・立棺

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

ベタな人情劇
物語の半分は説明文通り!(^^;)
後半はどんな展開にするかによってこういった芝居は大きく変わると思う。

歓楽街で生きた一人の女の物語。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

伝説の高級クラブ「若松」のママ(芳子)は出が芸者で母の代からの「おい松」の再建の為に頑張ってきたが「若松」を閉店せざるを得なくなった。市長選に立候補する昔なじみの客二人とは芸者時代の恋仲だった事から、どちらか一方の応援に付かざるをえない状況を嫌い、店をたたむ決心をし生前葬という形で、自分を葬る事だった。
一方で芳子は母との約束だった「おい松再建」の誓いを守れなかったのも、いつまでも自身を責める原因だった。そんな心理の中、人生の残された時間は自分自身の為に使いたい、と考えるようになり、そして母の介護を充分に看られなかった償いの為にも、今、介護を必要としている人達の介護をしたいと考え、実行に移す。という筋。

かつて、芸者だった芳子をめぐっての3人の男たちの友情やその後の男たち。下町情緒溢れる人情劇も存分に見せ付ける。物語自体は特に斬新な展開はなく予想通りの展開だがドラマで見るような王道的芝居と言える。
しかし、この芝居が若い観劇者に受け入れられるか・・、というと、そうではない。
今や小劇団は怒涛の勢いで疾走しているからだ。その疾走の仕方は一般観客である私たちが目を見張るものがある。若いエネルギーを注ぎながら一ひねりも二捻りも加速しながら疾走している。

だからこそ、王道たる芝居に一ひねり加えて欲しかったのだ。



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