
アヌーク・ファン・ダイク「STAU」
ダンストリエンナーレトーキョー
青山円形劇場(東京都)
2009/10/08 (木) ~ 2009/10/08 (木)公演終了
満足度★★★
トリエンナーレ・フィナーレ
ダンストリエンナーレの最後はオランダの女性振付家アヌーク・ファン・ダイクの作品。フェスティバルの後半は天気もぐずつき、疲労もたまってきたが、どうにか通し券を無駄にせずに済んだ。最終公演にふさわしく、面白い趣向を凝らしている。
この作品だけはこのあと金沢でも上演されるので、これから見る人はネタバレBOXを開けないほうがいいと思う。

渇いた人々は、とりあえず死を叫び
劇団俳優座
あうるすぽっと(東京都)
2009/10/08 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
青木豪作品には愛がある
冷静に考えると、大雨で避難している校舎で繰り広げられる会話ではないなと思うものの、何だか作者の思惑に従順になってしまう自分がいた。
青木豪さんは、いつも、登場人物各人に愛情を注いで、劇作していることがわかる。
今回の作品も例に漏れず。だから、作者に都合の良い登場人物の行動や台詞にも、さして違和感を感じない。
基本的に、人間描写や役者に対する敬意や愛が感じられるから。
昔から、大ファンだった岩崎加根子さんが、相変わらずいい芝居をされていて、嬉しかった。
客席が、気の毒を通り越し、悲惨に思う程ガラガラな上、70代80代の観客の寝息があちこちで聞こえたけれど、私には心地良い舞台でした。

下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。
TEAM NACS
道新ホール(北海道)
2009/04/17 (金) ~ 2009/04/29 (水)公演終了

パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
立ち見でしたが
見て来た友達に進められて立ち見で見ましたが疲れることなく見入ってしまいました。宮沢りえさんの声がすてきでした!!
初めて大きな舞台を見たのですが病み付きになりそうです♪

Nine Lives
コンドルズ
東京グローブ座(東京都)
2009/09/18 (金) ~ 2009/09/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
初でした♪
友達に誘われて初めて行ったのですが凄く面白かった!!
ダンスありコントあり人形劇あり!
絶対次ぎの公演も行きたいです!!!

MUSTANG MONO
GRINDER-MAN
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2009/08/07 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
おもしろかった!
凄く素敵に空間を使っているなぁと思いました。
客席と舞台の線引きがなくて映像、音楽、ダンスの見せ方がとてもおもしろかったです♪

twelve
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了
満足度★★★
12個の扉
枠だけの扉や照明が印象的でした。
始めは全く繋がりのない12人が実は細く絡まった糸で繋がっていてそれを思い出しながら進んでいくお話。
舞台の使い方が素敵だなと思いました。

コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
みっかれんぞく。
1はさらっと終わった感じ。2部はなかなか面白く、3は期待してたほどは盛り上がらなかった。全体を通し、刺激的なシーン、素敵な演出ももちろんあったのだけど、観よう観ようとしないと関係性も台詞も頭に入ってこず。話自体はとても面白いのに、なかなか疲れる舞台だった。

脳の国のDr.シナプス
オフィス★怪人社
サンモールスタジオ(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★
体感時間は短め
頭をうって以来、判断を求められるような状況になるとどちらにすべきか問う声が脳内に響く(どころかDr.シナプスと名乗る男まで見えてしまう)ようになった主人公の物語。
脚本が仕上がってから10日ほどしか稽古期間がなかったとのことで、観ていてちょっとヒヤリとするような部分もありつつ、しかし露骨なミスなしに見せるのは、普段お笑いライブでの即興的な演技で鍛えられているメンバーが多いからか?
そのフォローの巧みさ、あるいはハプニングへの臨機応変な対応は、多少パターンは異なるが YANKEE STADIUM 20XX とも通ずるような。
また、お笑いライブと言えば、プロローグは状況のみ決まっていて役の名前から与えられる課題やその回答まで即興というコント風で、ここのライブ感によって「ツカミはオッケー」な感じ。
ただ、この後、主人公が頭をうって本筋に入るまでまだしばらくあるので全体のバランスとしてはアタマでっかち気味かも?
そうして結局主人公が沖縄での自転車レースに出場することになり、ここでやっと疑問氷解。タイトル等からこの春先に多かった脳内あるいはココロの内部系?と思いつつも、チラシのイラストは自転車レースっぽくて「???」状態だったのですよ。
で、ここでのライバルコンビを演ずるのが ATT メンバーで、お得意のユニークなアクションを見せる度に客席が「お~」みたいにどよめくのが愉快っちゅうか、ファンとして快感、みたいな。(もしかして優越感か?(爆))
そんなこんなもあって、前説での予告通りの約125分、楽しさによって「アッと言う間」まではいかないにしても体感時間はそんなにないのでありました。

『君がもしアンデルセンだったら…』
CAPTAIN CHIMPANZEE
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/09/26 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
「調理法」が鮮やか
いわゆる古典や名作と言われる作品をモチーフに、様々に料理してオリジナルストーリーに絡ませて見せるのが得意なここ、今回の題材はアンデルセン。
がしかし、単にアンデルセンの作品を絡ませるのではなく、アナザー・エンディングや後日譚なども劇中人物の創作として加えているのがさすが。こんな風に「調理法」が毎回違うのが見事。
見事と言えばネコたちの衣裳、耳と尻尾とベストが同じ柄の布で、それぞれ個性を出しているのもイイ。
また、
「この話では人は死なないって作者が言ってたよ」
「だってあの人、約束守らないじゃないか。締め切りだって守らないし」
なんてコトをその「作者」自身が書いているという楽屋落ち(それも三段構えだし)的なところも好きだなぁ。
あと、老いた先生のピンチをかつての教え子たちが救うというプロットなどから「某演劇集団」(特に名を秘す(笑))の全盛期(おっと失言!(爆))と通ずる雰囲気も感じる。

蛮幽鬼(ばんゆうき)
松竹
新橋演舞場(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了
満足度★★★★★
「プルーフ/証明」 いくつものトーンが重なって・・・。
登場人物間それぞれに
異なるトーンが作られて、
良い意味でまじりあうことなく
ある種の光をもって重なり合っていきます。
役者たちの演技にぶれがなく
個々のシーンに瑞々しさと質感があって
登場人物の想いや感情がまっすぐにやってくる。
深く豊かな密度を持ちながら
しっかりとエッジの立った、
出色のストレートプレイでありました。

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
DULL-COLORED POP
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了
【プルーフ】初日、一日目。
反りの合わない姉妹。偉大な数学者であり大学で講義を持っていた父親。彼を慕ってその元で学んでいた青年。妹と父親は愛着のある家で長きを共に暮らし、やがてその生活に終わりが訪れる。変わっていくもの。変わらないもの。受け継がれるもの。途切れるもの。答えのあるもの。答えのないもの。示し様のないもの。これは、ある証明を巡る物語。
誰が何を考えているのか分かりやすい点でいくとある意味「小部屋の中のマリー」とは真逆な様で、そしてまた似てもいたり。そう、この話は非常にスマート。『数学の話は難しそうだなぁ』なんて印象は冒頭の内に捨てたほうが吉。別に数式に当てはめた伏線とかは出て来ないから大丈夫。これ自体は人の在り方についての話。
過去の上演との比較。おやつの時間堂では企画の形式もあって「新鮮味」が、コロブチカでは「深み」があった。そしていよいよ翻訳者自らの演出。個人的には「適切」な印象。上演時間も大分スリムになって脚本をあちこちいじっただろうに違和感はないし、無理に表現を変えた箇所もない。演技の違いは役者の違いが根源であって、演出技法で演技面に特異な見せ方を引き出した感じはない。役者に任せる部分は任せつつ、しっかりチームで作られたのだろうと思う。この座組で上演するに当たっての「適切」。
自分が座ったのは最前列の下手席。たまたまだったけど、個人的にはここがベストポジションだった気がする。役者の顔もちょうど観たい角度で観られたし。とりあえず、舞台上を観る事に集中して入り込みたい人は中央通路からちょっと離れたほうが良いかも。
最後に『今後の活動の為にアンケートを〜』というお馴染みのアナウンスに対して「じゃあ、いつかはその今後があってくれよ」と心の中でレス。劇場は22時退館の様です。夜の回ならアンケートは途中休憩の間に書いたほうが良いです。

ジル・ジョバン/カンパニー・ジル・ジョバン「Black Swan」 / 中村恩恵/Dance Sanga「ROSE WINDOW」
ダンストリエンナーレトーキョー
青山円形劇場(東京都)
2009/10/06 (火) ~ 2009/10/06 (火)公演終了
低調
ダンストリエンナーレの第10弾。これがラス前。プログラムの内容か自分の体調かはともかく、ここへきてやや失速ぎみ。この日は日本とスイスの振付家の作品2本立て。

風水七味女
タッタタ探検組合
シアターブラッツ(東京都)
2009/08/20 (木) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★
熱はすごかった
オープニングのタイトル曲があるとは知らなんだ、面白かった。
そこそこ笑えるのだが、タイトル通り。
腰砕け、かなぁ。

午後から雨になるでしょう(全公演終了・ご来場ありがとうございました!)
午後から雨になるでしょう
ウッディシアター中目黒(東京都)
2009/10/07 (水) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★★★
つなげちゃえばよかったのに
オムニバスであり、おのおの独立。ってところも魅力なのでしょうが。
Keyワードとして雨使ったり、いろいろ面白い配置があっても良かったのではないだろうか?と思いました。

赤と黒【脚色・演出:赤澤ムック】
avex live creative
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/10/01 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了
満足度★★★★
木村了の魅力に全てが凌駕された舞台
題名しか知らなかった、スタンダールの「赤と黒」、それを小劇場でどんな風に料理するのか、興味と不安とない交ぜの気持ちで観に行ったら、まあ、いろいろ難点はあるにしろ、木村了の圧倒的魅力が、全ての欠点を補って余りあり、後半は、ただもう、彼の美しさにたじろぐ思いさえ感じながら、見入ってしまいました。
フジTVのドラマや、大河ドラマで、楽しみな若手俳優が出現したと楽しみにしていたけれど、新感線と今回の舞台で、舞台俳優としても、逸材であると確信できました。
赤澤ムックさんの作品は初見ですが、フランスの歴史に疎い観客にも、わかりやすく、噛み砕いた脚色の才には感心しました。
ついでに、あまりの理解不能のために、途中で投げ出した「王妃マルゴ」の解説まであって、2冊の内容を勉強させてもらって、感謝したい気分です。
フランスの歴史や、キリスト教の教義に詳しくなくても、充分理解できる構成で、本当にありがたい舞台でした。

逆手本忠臣蔵(公演再開&追加公演決定!)
劇団バッコスの祭
池袋小劇場(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

ROMEO-午前0時の訪問者-
ルドビコ★
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2009/09/30 (水) ~ 2009/10/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
こんなに近くにいたのに・・・
今回も非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
殺陣が大変迫力がありました。
また、切ないストーリーに切ない歌を入れることで更に感情移入させられてしまいました。