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死んだら流石に愛しく思え

死んだら流石に愛しく思え

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2023/05/26 (金) ~ 2023/06/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

俳優自身の名前がそのまま登場人物名なんですね。ストーリーや登場人物の心の動きにもう少しまとまりやわかりやすさがあるともっと面白かったと思うが、役者たちの熱演は楽しめる。グレープフルーツの香りが漂うのもうれしい(食べ物を粗末にするなとか細かいことを言わなければ)。

コスモポリタン

コスモポリタン

U-33project

インディペンデントシアターOji(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

独特の世界観というか、不思議な舞台でした。
ストーリーは分かるような分からないような・・。
私に分からないだけで、将来の夢を持った若い世代、何になりたいのか悩んでいる世代には響くのかなと思いました。
役者さんは皆可愛くて、一生懸命さも伝わり、好印象でした。

龍と虎狼-新撰組 Beginning-

龍と虎狼-新撰組 Beginning-

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2023/05/23 (火) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大人向けエンタメの秀作! 面白い。べし観る。

ネタバレBOX

 芹沢鴨の描き方は、通常の新撰組ものでは碌でもない人物として描かれることが多いが、今作では往時(1863)の世界情勢、殊に欧米諸列強の政策の本質を弁え行動する政治的知性と剣術に長けた人物として描かれている点が興味深い。また、今作の設定が竜馬と土方が兄弟であったという、非歴史的解釈が不自然に映らぬよう人間の行動原理の本質的一部を為すトラウマを竜馬の行動原理として描いている点で戯曲家の眼目の鋭さが窺える。
 背景にあった世界情勢判断と日本の近代化を巡る動乱の世をどの方向にどのように導くか? を巡って壬生浪士組の2人の局長、芹沢鴨、近藤勇が浪士組勢力を二分していたが、格上であったのは同じ浪人であっても水戸藩出身の鴨。一方の近藤は元々農民出身ということもあってか、宴席で披露したとされる彼の芸(げんこつを口に入れる)を繰り返す、腕は立つが“みむめも” (間の抜けた)存在として描き出している。だが現実は鴨が捉えていた通り、勤王か佐幕かで割れる勢力の隙を突かれては唯でさえ列強に後れをとる日本は植民地にされる他なかった。その日本の近代化を巡って長州と薩摩が、物語の3年後の1866年に竜馬を仲立ちに薩長同盟が結んだことは、日本近代史の常識。今作の面白さは、その3年前に壬生浪士組が新撰組と名を改めるに至った背景にあった謀略を練ったのは桂と推察されることを示唆しつつ、桂が送り込んだと思われる長州側密偵と鴨の繋がり、鴨と竜馬、竜馬と新撰組との関係を上手に絡ませながら恰も運命の糸が竜馬の負ったトラウマの恨みを弟の土方歳三に負わせ解消するように働く筋書きに巧みにすり替え、熱い熱を伴った人間物語に仕上げた点にある。役者陣の演技・演出も良い。大人向けエンターテインメントの秀作である。
龍と虎狼-新撰組 Beginning-

龍と虎狼-新撰組 Beginning-

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2023/05/23 (火) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりの殺陣!そして新撰組を初めて観る方は「そうだったんだ」と思わせるような自然な展開で、どなたが観ても楽しめる作品に仕上がっていました。

ものもの

ものもの

劇団☆kocho

吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)

2023/05/26 (金) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/05/26 (金)

姥捨て山をモチーフにした神々と人間と物の怪が時代を超えて織りなす物語です。こんなに沢山の要素が盛り込まれたお芝居がつまらないわけがない。お勧めです。

ネタバレBOX

役者さんの技量に差があるため星1つ減らしていますが、それ以外は満点です。
コスモポリタン

コスモポリタン

U-33project

インディペンデントシアターOji(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

 ヒロイン・ソラは、

ネタバレBOX

宇宙の涯へ行ってみたいという漠然とした想念を抱えている女子高生だが、それを具体化する為に何か宇宙に関する情報を得るとか、宇宙の生成や構造、そこで働く様々な力、そしてそれらを理解し具体化してきた研究の基礎となっている物理的諸理論等は一切知らないという設定になっており、ソラ同様宇宙の涯へ行くことを夢見る転校生で優秀なあかりも、卒なく諸疑問に応答するも一切具体的な科学的理論は開陳しないという書き方をすることによって、ひとまず演劇的破綻を回避すると共に、作品としての具体的リアリティーを成立させることができない。一見したたかな戯曲作成法だが、勉強不足が明らかである。
 面白いのは発想で、惑星をゲットしその惑星に住んで宇宙航行をしようという、重力も航行に必要なエネルギーや航法も無視した子供っぽい着想である。同時にその惑星ゲットは缶コーヒーに付いている応募券を集めて応募し当選すれば惑星が貰えるという奇天烈なモノ。とは言え学校生活に於ける締め付けや有象無象の反駁を恐れる余り押し付けられる諸規制の耐え難さから逃れたいという強烈な欲求が見て取れ、その辺りの耐え難さや理不尽、バカバカしさを日々経験させられている我々日本人には納得のいく背景がある。自分の高校時代のように激動がスパークに結びつき大切な友人が自殺するようなことが多発し、自分たち自身も数々の運動に関わって傷ついたり大怪我を負ったりしつつも何か生きているヴィヴィッドな実感とニヒリズムや、自ら抱え込んでいた二律背反と格闘する時代ではなく、時代の革新的な変革とそれが社会や人間そのもの、環境に与えるものを情報の捉え方や節理を考えもしない人々は正確に捉えにくくなり、己の主体自体が雲散霧消してゆくかの如き時代にあって、厳密で正確な認識を目指すこと自体が困難なのであろうことは容易に想像できる。そういった世相感覚は可成り反映しているとは観た。一方、惑星に乗って宇宙の涯を目指す住人たちは、世代を重ねて航行してゆくのだが、男性は殆ど居ない。当然遺伝的な問題が出来する筈なのだが。まあ、IPS細胞を用いてコピーを作るなど観客の知識に頼って丸投げしていることは予想されるものの作品としての自立性は弱い。演劇という表現手法が、登場人物に代表される多くの人々を代替するのは常識であることは承知しているが、今作の設定では代替されるべき諸個人と実際に登場している人物たちが必然的に繋がる要素が一切ないから以下のようなことも書きたくなる。一般に絶滅を危惧される生物が遺伝的悪影響を被ることなく後代に生き残る為に最低必要とされる個体数は80であるから、こういった点の問題性に一切触れていない点も余りに非科学的でリアリティーに欠け観客に納得感を持たせることが出来ない原因となっている。
進

演劇制作体V-NET

TACCS1179(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ラビット番長がなくて、寂しかった。
ぽっかり穴が開いたみたいで...
3本だてだと長くなってしまうので、時間的に約1時間は丁度いい感じです。
以前みたいに、2本ずつ組み合わせて... がいいです。

猿組式が大好きで、ハマっています。
[雪女] 役の女性の役者さん良かったです。
白い着物が綺麗で、上品でいい感じ。

東野裕さんの軽業、殺陣が楽しみでたまりません。
今回もみれて大満足でした。

大和企画のほうは、大変な苦労をして、我々にお芝居を届けてくれているんだというのがひしひしと伝わってきた。
私は観るだけで、演じることはできないので、ここが悪いと言われてもよくわからないですが、真剣に観ないと申し訳ないと、心から思いました。

えざきかすみさんからよくコメントを頂くので、名前しっかり覚えてしまいました。
今回はえざきさんばかり観ていました。
貫禄と迫力がスゴかったです。

マミーブルー

マミーブルー

劇団Q+

萬劇場(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

進

演劇制作体V-NET

TACCS1179(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
タイトル「進」でテーマが「卒業」…そういうコトかと納得。根底には生・死があり、それを乗り越えて力強く生きろ といった人生応援譚。
猿組「猿組式 雪女」、大和企画「実家で不幸がありまして」の2作品。勿論テイストは異なるが、両作品に共通しているのは人生の滋味。若者を通して描いているところに 優しさ、温かさが滲み出る。

演劇制作体V-NET公演であるが、今回はどちらが面白いか勝敗を決めるガチンコバトルではなく 投票もない。しかし演劇レベルは高く観応え十分だ。
(上演時間2時間 休憩兼転換10分)

ネタバレBOX

舞台美術は、照明の位置(中央階段奥)が若干違うぐらいで、ほぼ同じ。中央に階段を設えたドーム型の出入り口があるだけの素舞台。

●猿組「猿組式 雪女」
小泉八雲「雪女」の後日談といった物語…雪女と巳之吉は愛し合い子を授かる。しかし13年前 子の佐吉を残して家を出る。その佐吉も気立てが好く優しい大人に成長した。雪女は、妖怪の長である ぬらりひょん によって幽閉されていたが、ひっそりと人里へ帰ってきた。母の愛情と子の思慕が情感豊かに紡がれる。母(雪の化身)の最期、息子と手を取り合っているシーンは、蒸気が立ち上るような照明で昇華する。

妖怪と妖怪退治屋のスピードと迫力あるアクション・殺陣が見どころ。妖怪の出で立ちも妖しく奇異な感じが出ており、独特の雰囲気を表す。特に 尾山ねこ さん(雪女)は白地着物で冷気と妖艶さを漂わす。

少し気になったのは、ぬらりひょん が妖怪の長であるにも関わらず、座敷童子の妖力と同レベルなのか。また、ぬらりひょんが人里に近づくのを禁じていたのに、ラストでは自ら掟を破り人里を散策するような。何となく雪女は自分の娘で、その息子(孫)の佐吉を見守るためか、と勝手な想像をしてしまう。

●大和企画「実家で不幸がありまして」
売れっ子作家の有名作品を上演することになった劇団の危機的状況をどう脱するか。作家とその作品だけで もう公演は成功間違いなしと高を括ったか。作家に稽古を見てもらったが、ダメ出しされ咄嗟に劇団員が「実家で不幸がありまして」と嘘をつく。3日間の演出変更の猶予を得るが…。

実は演出家は父が亡くなり、遺品の整理をしに実家へ帰った時に見つけたのが、自分の作品のDVDやパンフレット類。父が一番のファンであったことを知る。亡くなって初めて知る親(父)の思い。
因みに作家のダメ出しはそこか と笑える。

気になるのが、ベテラン演出家が劇団(演劇界)を辞めた理由、劇団よりも大事なことができたから。プロデューサーとの会話で、子供が生まれ5歳の誕生日を迎えると。翻って、後輩(現在)演出家の亡父エピソードから、演劇だけでは生活していくことが難しい(悲哀)?ベテラン演出家の子が大人になった時、自分のせいで演劇を止めたことを知ったら、と余計なことを想像してしまう。

●共通・まとめ
両作品とも照明効果が巧い。それによって情景の変化にメリハリがみえる。
さて、テーマ「卒業」…親子関係、そして親の死によって初めて自立(卒業)し、同時に新たな出発(進)へ。親の死を乗り越えて逞しく生きる、を描いた珠玉作。
次回公演も楽しみにしております。
コスモポリタン

コスモポリタン

U-33project

インディペンデントシアターOji(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/05/25 (木) 19:00

本ユニットは4回目。切ないファンタジー。(3分押し)87分。
 女子校生の中井かなの夢は「宇宙の果てを見てみたい」ということ。転校生の沼袋も同じ夢を持ってることを知った中井は…、の物語。本ユニットは女子高生の物語を扱うことが多く、本作も女子高生役の8人の夢を語って進むが、今回は軸になる中井に感情移入できなくて、ちょっとピンと来ない感じが残念だった。

コスモポリタン

コスモポリタン

U-33project

インディペンデントシアターOji(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/05/24 (水) 19:00

90分。休憩なし。

マミーブルー

マミーブルー

劇団Q+

萬劇場(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最高におもしろかったです。
ストーリーはわかりやすくて、グイグイ引き込まれて、アッという間の100分でした。
白いドレスの女性たちが舞っている姿は、ハッと息をのむほど綺麗でした。
行く前はおもしろいかなあ、と不安でした。
あらすじを読んだ時は、母親の子育てでウツになってしまう話カナと想像してました。
又は抽象的な話カナと...
こんなに素敵なお芝居なんて、ビックリしました。
お父さん役の役者さんの最後のシーンのクライマックスは感動的で、観て良かったと心から思いました。



龍と虎狼-新撰組 Beginning-

龍と虎狼-新撰組 Beginning-

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2023/05/23 (火) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本格的な殺陣がたっぷり観れて大満足でした。
龍馬と歳三が兄弟という設定、決して不自然でなく、むしろ兄弟の微妙な感じが上手く出ていて引き込まれました。
イケメンの役者さん、渋い感じの役者さん、綺麗な女性の役者さんの真剣な素晴らしい演技に感動でした。
続編もあるようで、楽しみです。
満席で、帰りながら、ファンの人たちが興奮して騒いでいて満足そうでした。
衣装、髪型なども楽しめました。
とても良かったです。

老いらくの恋

老いらくの恋

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/31 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/05/25 (木) 14:00

座席1階

どこまでも前向き。青年劇場らしい舞台だった。農業を考え抜いた作家山下惣一の作品が原作で、今風にアレンジしてある。

扱っているのは農業だが、テーマは太陽光発電と農のコラボであるスマート農業や、富裕層向けの付加価値を付けて輸出する農業の未来、飼料の高騰で危機にひんする酪農、これらをめぐる世代間対立。老いらくの恋というタイトルは、主人公のおじいさんが若い女性と恋仲になるのではなかった(当たり前か)。このほかにも、昭和の男は連れ合いに「ありがとう」を言えないとか、ラストシーンに向かって走る世代間協力とか。脚本の高橋さんは盛りだくさんの要素を盛り込んでいる。これも青年劇場らしい舞台と言えるかもしれない。

青年劇場の看板俳優である葛西一雄、藤木久美子、吉村直が舞台を引っ張る。どちらかというと高齢者が頑張っている舞台だ。客席も高齢者が大半を占める。だから、金色夜叉のメロディーが流れるとあちこちで笑いが起きた。葛西と吉村の金色夜叉の村芝居にも、大きな拍手が起きていた。数少ない平成時代以降生まれのお客さんには、どういうことなのか分からなかったかもしれない。

だが、舞台が扱っているのは現代であり、ウクライナ戦争による穀物価格の高騰、飼料価格の高騰や新型コロナ、農地での太陽光発電なども舞台の要素である。冒頭、食料自給率の問答から始まるが、高齢化が進む日本の農業をどうしたらよいのか、考えさせられる舞台でもある。

ネタバレBOX

青年劇場の舞台ではこういうシーンは初めて見た。チケットの余りがあるという告知を俳優さんがカーテンコール後に行ったのだ。「SNSでの告知を」という言葉が出たのには少し驚いた。高齢者もSNSぐらいやっているから当然といえば当然なのだが。これで、「これから撮影タイムにするので、どうぞスマホで撮ってSNSに上げてください」となったらさらに驚くところなのだが。
マミーブルー

マミーブルー

劇団Q+

萬劇場(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

頂いたチケットで劇団Q+「マミーブルー」観劇。戦争の虚しさ、愚かしさ、亡くなった者、残された者の未来への想いが描かれていて良かったです。個人的に311を経験してるので少し重なりました。一点、中盤ぐらいまで芝居が流れてる感があったのでメリハリがあると良いです。ありがとうございました☺️

マミーブルー

マミーブルー

劇団Q+

萬劇場(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

開演前SEはデヴィッド・ボウイのラスト・アルバム『ブラックスター』。この時点で観客の気分はかなり出来上がっていく。客席中央通路を大胆に使う構成。萬劇場はとても観易い。
小さな白い和傘を差した真白な衣服の主人公、柳本璃音さんが静かに海から現れる。衣装・ヘアメイクデザインも彼女。これがずば抜けたセンスで圧倒される。
「水に全ての記憶は溶けていく。まるで海は過去も未来も全ての想いが溶け込んだスープのよう。想い出せ。かつてか、遥か未来にか、己が刻んだ情念の記憶を。決して忘れることはない、と深く刻み付けたあの日の思いを。」(意訳)
オープニングは寺山修司の散文詩の感覚、凄くお洒落でポップなアングラ。
現れた人魚達の幻妖的な美しさ。顔の一部に鱗のようなメイクや模様。

雨が降り続く海辺の村、子供達は人魚の目撃談を聞いて集まる。これがまた琉装(ウチナースガイ)を思わせる色きらびやかな出で立ち。すると防波堤の先から本当に人魚達が現れる。逃げ出す子供達。一人、逃げ遅れた凪(柳本璃音さん)が目にしたのは遠い昔に海で亡くなった母(小夜子さん)の姿。人魚の尼御前(あまごぜ)〈中村容子さん〉は、とある警告を発す。

凪の友人役の佳乃香澄さんが印象に残る。友人役の宮越虹海(ななみ)さんのインパクトのある化粧。同じく友人役の加村啓(ひろ)氏は関東連合の柴田大輔を思わせる凶悪な風貌。

寂れた村に転機が訪れる。山高帽に襟無しの白いチャイナ服の上下、赤い長靴にヒヨコ色のフェザー・コート、虹色のパラソルというふざけた格好の男が突然現れる。小日向文世の志村けん風味、イエロー山口(史歩〈ふみ〉氏)だ。彼が持ち掛けるある提案。

この劇団、独特のオリジナリティの妙味。ステレオタイプな物語をイメージしていると、そうはいかない。凄い好きなセンス。ヴィジュアル・イメージが斬新で突き刺さる。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

モデルは幕末、1863~64年の下関戦争(馬関戦争)の彦島。攘夷親征策を執る長州藩は海峡を封鎖し、航行する諸外国の艦船に無差別攻撃。イギリス、フランス、オランダ、アメリカは連合艦隊を組んで徹底的に報復した。
天子を太子と言い換えていたり、よく似た世界線の異世界という趣き。小さな黒い和傘、顔に幾何学模様のペイントを入れた役人達。黒装束姿に顔にワンポイント、白の絵の具を塗るウォーペイント。

人魚の御告げ、「黒い雲に気を付けろ」。
イエロー山口の邪悪な出で立ちが不安を掻き立てる。水木しげる『悪魔くん』で最後に呼び出された最終形態の悪魔は普通の何処にでもいるサラリーマン。だが彼が資本主義社会を完成させていくことによってこの世は本当の地獄になっていく。全然見当違いだったがそんなふうに勘繰って観ていた。(『外道忍法帖』のように原爆投下まで話が行くのか?とも思った)。

脚本が未完成な感じ。主人公の死が唐突で勿体無い。善人が国家権力や軍隊などの強大な悪に蹂躪されていく話では弱い。もっと人間の宿業のような無常感、哀しみを奏でて欲しい。人間の魂(DNA)が何度も何度も生まれ変わって、在るべき場所に辿り着こうとする壮大な物語の一片として。

『忍者武芸帳 影丸伝』の最終回、土一揆を扇動し続けた民衆のリーダー・影丸は五頭の牛に五体を引き千切られる処刑に。その直前の辞世の言葉が「われらは遠くからきた。そして、遠くまでいくのだ・・・。」(夏目房之介氏によると、実はゴーギャンの絵画の作品タイトルからイメージした、白土三平の全くの創作らしい)。人類は長い旅のまだ途中であることを告げる。遠くからやっとここまで来て、そして理想の世界を築く為に更に遠くまで向かって行かなければならない道中にあることを。
コスモポリタン

コスモポリタン

U-33project

インディペンデントシアターOji(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

あなたは将来 何になりたいの、夢は…といった子供の頃に聞かれたり、文集等に書いた記憶がある。一人の少女の「宇宙の果てを見てみたい」、そんな思いを誰かに話して夢物語を共有したいが…。
何世代にも亘って 友達の なりたいもの、夢と対照させて紡ぐが、時代感覚は敢えて変化させない。その過程は、夢を持ち どのように実現させるか、そして それは職業なのか具体的な目標なのかを自問自答するような描き。

少女の心情は何となく分かるが、<演劇>として どう表現するか、その試み挑戦しているかのような。表層的には楽しめもするが、意図しているところは 手強く難しい(伝えてナンボのもん)。
前作「真っ赤なブルー」同様、物語として紡ぐには、少し難しいような独特の世界観を表現しようとする。そして何となくではあるが肯いてしまう、もしくは共感する、といった妙味を持つ作品。

さて キャストの役名(苗字)は、西武新宿線の駅名になっているが…。
(上演時間1時間25分) 

ネタバレBOX

舞台装置は 中央に階段がある黒壁、その前に3つずつの椅子が2組、上手下手に箱馬が1つずつあるだけのシンプルなもの。上演前は緑色照明で森の奥、木陰といった雰囲気を漂わす。

物語は、夢落ちでも 劇中劇でもない 現実世界を表出している。高校の進路相談、その三者面談を数日後に控えた授業風景から始まる。ボッーとしている主人公・中井ソラ(中村透子サン)は漫然と「宇宙の果てを見てみたい」と思っていたが、その思いは誰にも語っていない。友達は弁護士・ミュージシャン・画家といった職業を目指すグループ、他方、お姫様・インフルエンサー・金持ちといった漠然とだが目標を掲げるグループがいる。どちらにしても具体的な対象(夢)があり、その実現に向けての行動も示せる。

何世代に亘っても夢を実現させる、と実現が困難と判断し気持に折り合いをつけるか。意志と妥協の鬩ぎあい。例えば難関試験への合格=当面の目標と定めた時などが該当しよう。それを2つのグループの夢・目標で対比、叶わない時の言い訳=自分の努力が足りないから、もともと素質がないといった逃げ道を作る。が、それも大切。心情的には分かるが、明確なメッセージとしては伝わらない(感情移入できない)のが憾み。

演出としては、ゴム縄を色々な形に変形させ 心象風景を作り出す。色彩ある回転照明、色花吹雪、アップテンポな音楽で心地好く観せる。夢・目標を語る女優8人が生き活きと、また苦々しく 苦悩する。それを見守るような担任女教師と臨時の男性教師、その少し距離ある存在が妙。
次回公演も楽しみにしております。
『クロノス・ビギンズ』『あしたあなたあいたい』

『クロノス・ビギンズ』『あしたあなたあいたい』

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2023/05/20 (土) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「クロノス・ビギンズ」パワフルでコミカルで楽しかったです。真剣に考えると・・・以下ネタバレ

ネタバレBOX

結構悲惨な話です。タイムリープをするととんでもない時間に飛ばされてしまうので、冷静に考えるとこれからどうするんだろうって。私としては仁科が久しぶりに海賊亭を訪ねたらいい感じに歳とった杏子さんが平塚と仲良く働いていた・・・と言う結末を望んでいたのでしたが。
吹原さんもどうしてしまったのかずっと心配しています。
星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

チームWを観劇しました。
この7人の船人達は何者?という謎めいたストーリーでした。
ちょっと説明的な部分が多い印象はありましたが、惹き込まれました。
ラストは、切なさと共に、よくよく考えると怖い気もしました。
面白かったです。

星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2023/05/24 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#星の果てまで7人で 観て来ました〜👏😊チームワンダーとハイパー、2つの味付けは【柔と剛】って感じで、良い意味で全く異なる雰囲気でした。2チームを観る事により、それぞれのパートを違う役者さんがどの様に演じるのか❓興味深いものでした。是非2チーム観劇がオススメです💯🙆@totsugekiclub

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