お薦め演劇・ミュージカルのクチコミは、CoRich舞台芸術!
Toggle navigation
地域選択
ログイン
会員登録
全国
北海道
東北
関東
甲信越
北陸
東海
近畿
中国
四国
九州
沖縄
海外
管理メニュー
団体WEBサイト管理
顧客管理
バナー広告お申込み
バナー広告お申込み
Toggle navigation
menu
公演検索
HOME
公演
検索
ランキング
チケプレ
掲示板
Myページ
団体・公演・劇場登録
団体WEBサイト管理
チケット管理システム
CoRichチケット!
チケット管理システム
CoRichチケット!顧客管理
HOME
公演
龍と虎狼-新撰組 Beginning-
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
FREE(S)「
龍と虎狼-新撰組 Beginning-
」の観てきた!クチコミとコメント
前のページに戻る
ハンダラ(10481)
実演鑑賞
満足度
★★★★★
大人向けエンタメの秀作! 面白い。べし観る。
ネタバレBOX
芹沢鴨の描き方は、通常の新撰組ものでは碌でもない人物として描かれることが多いが、今作では往時(1863)の世界情勢、殊に欧米諸列強の政策の本質を弁え行動する政治的知性と剣術に長けた人物として描かれている点が興味深い。また、今作の設定が竜馬と土方が兄弟であったという、非歴史的解釈が不自然に映らぬよう人間の行動原理の本質的一部を為すトラウマを竜馬の行動原理として描いている点で戯曲家の眼目の鋭さが窺える。
背景にあった世界情勢判断と日本の近代化を巡る動乱の世をどの方向にどのように導くか? を巡って壬生浪士組の2人の局長、芹沢鴨、近藤勇が浪士組勢力を二分していたが、格上であったのは同じ浪人であっても水戸藩出身の鴨。一方の近藤は元々農民出身ということもあってか、宴席で披露したとされる彼の芸(げんこつを口に入れる)を繰り返す、腕は立つが“みむめも” (間の抜けた)存在として描き出している。だが現実は鴨が捉えていた通り、勤王か佐幕かで割れる勢力の隙を突かれては唯でさえ列強に後れをとる日本は植民地にされる他なかった。その日本の近代化を巡って長州と薩摩が、物語の3年後の1866年に竜馬を仲立ちに薩長同盟が結んだことは、日本近代史の常識。今作の面白さは、その3年前に壬生浪士組が新撰組と名を改めるに至った背景にあった謀略を練ったのは桂と推察されることを示唆しつつ、桂が送り込んだと思われる長州側密偵と鴨の繋がり、鴨と竜馬、竜馬と新撰組との関係を上手に絡ませながら恰も運命の糸が竜馬の負ったトラウマの恨みを弟の土方歳三に負わせ解消するように働く筋書きに巧みにすり替え、熱い熱を伴った人間物語に仕上げた点にある。役者陣の演技・演出も良い。大人向けエンターテインメントの秀作である。
0
2023/05/27 00:07
0
2
前のページに戻る
バナー広告お申込み
このページのQRコードです。
拡大
×
このページのQRコード