最新の観てきた!クチコミ一覧

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ラフカットFINAL

ラフカットFINAL

プラチナ・ペーパーズ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2024/06/12 (水) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/13 (木) 19:00

価格4,000円

私はBを観劇。30分✖️4と言うオムニバス4作品は、30年の集大成と思える、いずれも面白い内容でした。4000円のチケットなので、1本あたり1000円で、多くの演者さんに出会えてお得な感じ。舞台転換などケレン味のない速さで、それぞれに没入できました。オーディションで選ばれた方ばかりとあって、演技の実力を感じました。終了後にロビーで役者さんたちが出てきてくれたのは、とても嬉しいひとときでした。
今回はBでしたが、Aも観たい!と思わせる内容でした。

Dear・異邦人

Dear・異邦人

劇団「楽」

スタジオR(東京都)

2024/06/05 (水) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

唖者役相手の演技とはどんなものでしょう?
台詞を覚えるのが大変そうな気がするのですが。

ネタバレBOX

説明文を見て思い浮かべたのが「夜のストレンジャー」。
かなり違っていました。
走り梅雨の音

走り梅雨の音

WAO!エンターテイメント

アトリエアーサム(大阪府)

2024/05/23 (木) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

永年の捜査が実を結び、麻薬組織撲滅の筈が…
横領·おとり捜査…
錯綜する情報、裏切り者は誰?

推理物と言うより、刑事物らしく人物が描かれ、人情刑事的な雰囲気が醸し出され良い感じ💕
伏線張ってるなと思ったら最後に…次回も楽しみ🤩

ユメミソウ~夢見荘~

ユメミソウ~夢見荘~

劇団1mg

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/05/22 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

チーム台所🧽観劇

夢を追う若者が集う夢見荘🏠、大家は皆を全力応援📣楽しい日々を過ごすが…

大体の展開は早い段階で読めたのだが…
それでもラストはうるうる🥺涙が溢れた😢
流石💕
1mgさんらしい軽快なテンポとラストの展開、良かった💓
Good job👍

ムコーラスライン

ムコーラスライン

muko2

武庫川KCスタジオ(兵庫県)

2024/05/18 (土) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

千秋楽観劇
デビュー3ヶ月のシアターアイドル ムコムコさんが最高峰ホスト店のオーディションに参加!
山本太陽さん古田幸人さんにサワラれ成長していく?!

演劇半分、Liveステージ半分な感じ💕
武庫川発のシアターアイドル、キラキラしてた🥰

PLAY ULTRA vol.4  合戦-3on3-

PLAY ULTRA vol.4 合戦-3on3-

PLAYULTRA

神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)

2024/05/18 (土) ~ 2024/05/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

超絶FANTASTICSさん、Hannari Threeさん、Cherry Bomb Bombさん、不敵艦隊さん、皆さん見事に物語を紡ぎだされていて、愉しかった😁
And今回お初の3on3の団体戦、ガチンコ勝負で見応えあった🤩
文句無し、面白かった😆

ps.開場前はびっくりするぐらいの長蛇😳でした。

世界はそれをカレーパンと呼ぶんだぜ

世界はそれをカレーパンと呼ぶんだぜ

STAND FLOWER

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/05/10 (金) ~ 2024/05/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽観劇。
不幸についてのナンセンスコント、愉しかった🤩

「きょうだい児」を初めて伺いましたが、それを笑いに変えて、不幸のマウント合戦⚔️
🥤割りすぎ、学費払えない、男運…
何を見せられてるの?なナンセンスコント、面白っ😆

香格里拉 ―シャングリラ―

香格里拉 ―シャングリラ―

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2024/06/12 (水) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/06/13 (木) 19:00

110分。休憩なし。

青い!大劇場結婚式(小劇場 楽園)

青い!大劇場結婚式(小劇場 楽園)

藤原たまえプロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

こういうことをやろうという心意気が面白い。その気持ちにみんな金を払う。

ネタバレBOX

新郎がタキシードを忘れてしまい、慌てたスタッフが本多劇場グループのチラシを見ながらそれっぽい衣装を用意していそうな公演中の劇団を探すネタがある。今まさに本多劇場で公演中の『無頼の女房』、剣持直明氏(医師の役)に狙いを付けて直電でお借りする。このネタが痛快なのだが、本日昼の公演では剣持直明氏御本人がタキシードを持って公演に参加してくれたそうだ。これぞ下北沢の強みだよなあ。

阿達由香さんが右膝にサポーターをしていて、相当キツイんだろう。

正直、こっちだけだとDVD特典程度。もっと別の人間関係を導入しなければ。期待したJURI&JUNAさんネタも序盤だけ。唯一、仲美海さんと閏木(うるき)ときたか氏ネタだけ面白かった。
青い!大劇場結婚式(「劇」小劇場)

青い!大劇場結婚式(「劇」小劇場)

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

何となく凄くハイテンションだがつまらない大騒ぎを予想していたらかなり面白かった。
「劇」小劇場で結婚式を行う熟年カップル。理由はそこが二人の出会いの場だったからだ。しかもその模様を生配信するという。自分でも小劇団を主催している新婦(高乃麗〈うらら〉さん)はブライダル会社の演出に駄目出しをし、いろんな突飛な思い付きを入れていく。現場責任者(ジョニー高山氏)とプランナー(阿達由香さん)は引きつった苦笑いで対応。控室として用意されたのは道を挟んだ向かいの地下にある小劇場「楽園」。土建屋社長の新郎(橋倉靖彦氏)がなかなかやって来ないことに腹を立てた新婦は「楽園」へと呼びに行く。次々にありとあらゆるトラブルが降り掛かる地獄の現場、果たして何とか結婚式を遂行することが出来るのか?

面白いのは新郎新婦のキャラ。見事に配役に成功している。高乃麗さんの迸るエネルギーが作品のエンジン。
橋倉靖彦氏の佇まいと口下手で朴訥なキャラもいい。
東京AZARASHI団以来の観劇となる阿達由香さん。流石に腕は衰えていない。こういう喜劇には欠かせない知的な笑いのキャラクター。
沖縄出身の双子ダンサー、JURI&JUNAさんも好演。

伝説の興行師、ウィリアム・キャッスルを思い起こすギミック興行。ウィリアム・キャッスルは下らないB級ホラー映画にギミックを施して観客を呼び込んだ映画プロデューサー。「ショック死保険」、クライマックスでワイヤーに吊られ映画館を飛び回る骸骨の模型、魔法のコインを配る、幾つかの座席に電流を流す、恐怖で退場すれば返金するが臆病者コーナーで晒される、幽霊が見えるセロファン眼鏡、悪役の最期を観客投票で決める、危険の為映画館に看護婦が待機・・・などなど。まさに見世物小屋の呼び込み口上。観に行ってガッカリするのだがそれもまた良いものだ。

今回はキャスト15名に観客19人のほぼ互角の戦いだった。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

「劇」小劇場は二階にある。大きな脚立を立てて外から搬入口へと出入りしたり、セーフティーマットを地面に敷いて飛び降りたり。ハンディカメラを使って「楽園」との行き来の様子もスクリーンで中継される。TVの生中継番組に参加している感覚。

「楽園」の隣りにある「高級芋菓子しみず」が度々スクリーンに映し出されていい味。物語に組み込むべきだった。

個人的には高木稟氏演ずる偽牧師の登場からベタな展開になってスロー・ダウン。(勿論高木稟氏は好演で客席を爆笑させ続けた)。こういうお約束の話で落とすのではなく、もっと誰もまだ見ぬ地平を目指すべきだった。アガリスクエンターテイメントみたいにこの2劇場同時公演でしか成し得ない、オリジナルな新世界へと。どちらを観てもそれぞれ面白いが、2本共観たら全く別の世界が覗けるような志高き作品を。
SF要素があった方が良かったかも。謎の伏線で観客の興味を引っ張る。双子を使って瞬間移動やタイム・リープ、テレパシーなんかも使えた筈。

新婦の劇団主催も謎。そんな女がこんなイベントをブライダル会社に依頼する訳がない。田舎者の新郎の仕切りに我慢しながら苛ついている設定が欲しい。
ゴツプロ!第九回公演『無頼の女房』

ゴツプロ!第九回公演『無頼の女房』

ゴツプロ!

本多劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 舞台美術も、脚本、演出、演技、照明、音響何れをとっても高い質を持った舞台だが、余りにもカッチリ組み立て過ぎず、適度な“あそび”を持たせた舞台である点がグー。

ネタバレBOX

 言って見れば「Le Pèse-nerfs」邦題「神経の秤」を書いて最後は精神病棟で息絶えたA.ARTAUDのような、腺病質な迄に繊細な感性を持った無頼派作家を代表する太宰(役名・豊臣)と安吾(役名・塚口)、二人をモデルとした作家を中心に同じく作家業を営む二人の友人文士(役名・谷)、編集者等が出入りする塚口の家を舞台に物語は展開する。時代設定は1948年。敗戦後の1946年には戦中の配給制度が崩れた為、食糧を始めとする必要不可欠な物資が都市部では殊に入手困難という事情があった。とはいえ、かつての臣民は国民と名が変わり、アメリカを中心とした占領軍の価値観に合わせて戦争中に奉じた自らの価値観、行動には蓋をして懸命に生きることを口実にシレっとしていた大多数の大人たちが自らの倫理感を自問することは実に稀であった。それらに反抗し闇市等で幅を利かせた特高帰り、組織力と若い衆の力を動員することのできたヤクザが基本的には仕切る闇市で、それこそ生き残る為に使い走りをする戦災孤児の群れ。カストリが酒の代名詞で在り得、メチルアルコールを用いた粗悪品で目の潰れる者も多かった時代に文字に飢えた人々にカストリ雑誌が飛ぶように売れた時代でもあった。戦争中、特攻による死の恐怖を誤魔化す為に用いられた覚醒剤・通称ヒロポンが流行したのも日本政府が1956年に至る迄法に拠って禁止できなかった背景にも軍が用いていた歴史的事実があった。実際1956年迄覚醒剤はヒロポンという名称で売られ薬局で買うことができたのである。
 こんな時代に若く才能溢れる2人の作家が、戦中・戦後で全く反転してしまった世相と倫理に悩み抜いた果てに自らの精神の平衡を保とうと酒やヤクに頼らざるを得なかった心情と命を賭けたその執筆のパッションには実に深く我らに訴えるもの・ことがあり、その内実が二人のライバル(塚口VS豊臣)の文学談義や各々の念う女性達の反応によって対比されると同時に三人の作家陣、編集者陣というインテリ集団に対するお手伝いさん・多喜子の庶民的価値観、その夫で長崎できのこ雲を見て以来恐らくはぶらぶら病に罹ってそれ迄の働きぶりが嘘のように変わってだらだら過ごすようになり乍ら尚且つ経験の無い文章を書くことにだけは強い欲求を示し而も文字は下手で読みずらいが内容は実に二人の一流作家に互し、而も当時原因が分からずぶらぶら病と呼ばれた被爆者特有の体調悪化で社会的弱者になっていた対照的な視点から実直で不器用極まる庶民の一途な念を凝縮するような力を持つ詩的な文章を提示することで、ここでも演劇的対比のダイナムイムズを見事に溶け合わせている。
 今作の脚本ではこのように深刻な時代状況は表に出されず、観客の持つ知性や感性に評価は委ねられているので、何処まで作品を味わい尽くせるかは観客次第だが、兎に角余り時代背景が分からずに観る観客をも惹きつけ笑いを振りまくキャラとして登場する人物が書生・石原の存在だ。無論彼の役回りは深刻極まる内実を脱臼させる点にある。このアクションが今作をがんじがらめにする可能性のある物語の余りにもカッチリした作り、即ち予測のし易さをも拍子抜けさせてくれるのである。文頭部分でも述べた通り、役者さんの演技も皆さん極めて質の高いものだが、塚口等の治療で活躍する医師・芝山先生役に味のある演技の剣持 直明さんが居るのが嬉しい。
 今作は、上述した時代背景には一切触れていない。また観る者の解釈が尊重されるのは当然のことである。然し乍ら、この作品のように実在したそれも未だに読み継がれる普遍性を持つ作家の作品の背景を為した生き様をベースにした演劇作品を少しでも深く知る為には以上簡単に整理した事情程度の知識を具えていた方が遥かに作品の本質に迫ることができよう。
阿呆ノ記

阿呆ノ記

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/06/04 (火) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/06 (木) 14:00

いつもながらの手の込んだ手作り舞台美術の中で繰り広げられる濃密なドラマ。
劇中の赤紙が来る場面がちょうど放映中の朝ドラとも重なって強い反戦の意志を感ずる。そして悲劇的な展開ではあるものの僅かな光明が見えるラストに救われる。そう言えば2年前に音無さんが客演した「夏至の侍」もソフトランディングだったっけ。
あと、クライマックスの装置のギミックに「あ、あのパターンね」と思ったが前回観たのは何の時であったか?

白き山

白き山

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/11 (火) 14:00

芸術家の、晩年を迎えた人の、再生プロセスを目撃したような感覚。
カギを握るのは、普通の人々の痛みを伴う素直で繊細な心情だった。
柿丸美智恵さんが読む短歌にボロ泣きする。
誰かが短歌を読むのを聴いて泣いたのは、初めての経験だ。
緒方茂吉、その後の人生も観たくなる。

ネタバレBOX

窓の外には山影のような風景が見える。
簡素な田舎家の一室、斎藤茂吉(緒方晋)が文机に向かって背を丸めている。
終戦後も引き続き疎開している茂吉は、以前のように歌が作れなくなっている。

訪う者と言えば賄いの農婦守谷みや(柿丸美智恵)一人だったはずが
まず父の様子を見に次男宗吉(西尾友樹)が来て、
次に長男茂太(浅井伸治)と茂吉の一番弟子山口(岡本篤)が来て
この疎開先はにぎやかになっていく。
癇癪持ちの”お父様”が怒らない、という異常事態に息子ら3人は異変を感じる・・・。

歌が作れなくなった理由はひとつではないだろうが、
戦争詠み(戦争を賛美するような歌)を強要され、不本意ながらそれを受け容れたこと、
自分の衰えを自覚せざるを得なくなる絶望感などがあるかもしれない。

そんな茂吉を腹の底から揺さぶってガツンと来るような出来事が起こる。
なんと賄いのみやさんが「赤光」の初版本を愛読していたというのだ。
茂吉に「好きな歌はどれか」と問われて彼女が口ずさむ「死にたまふ母」数首の温かさ。
「自分の母はまだ健在だが、戦死した3人の息子たちが生きていたら、こんな風に
見送ってくれるのか・・・と想像してしまう」と語る切なさ。
茂吉が改めて読者の心情に思い至り、歌を詠む意味をもう一度見いだすきっかけとなる。
この「死にたまふ母」を読むシーン、出色の場面である。
一瞬主役が入れ替わるかと思うほど柿丸さんが素晴らしい。

みやさんはまた「山はずっと昔から同じはずなのに、それを見る自分の心持ちによって
見え方が変わる」とも語る。
自然に自己を投影させる、まさに茂吉が提唱する「実相観入」理論である。

これを機に茂吉の様子は一変する。
蔵王と鳥海山が見える場所へ移り住み ”疎開延長” することを決める。
冒頭のシーンと同じく文机に向かう姿勢で終わるが、ラストの背中はその力強さが全く違う。

作品全体の台詞のテンポが素晴らしい。
次男が初めて戦地での体験を語る場面、観客の想像力をかきたてるに十分な間。
緒方さんの茂吉は、怒鳴っても優しくても、悶々としていても台詞が無くても
佇まいが「斎藤茂吉」で本当に素晴らしかった。

悪妻の存在、昆虫大好きな変人の次男、律儀な長男、茂吉に人生を捧げる一番弟子と、
取り巻くキャラの豊かさもエピソードに事欠かない。
チョコメンバーの個性がぴったりとはまって、悩める老人の周囲を大きく動かす。
客席がどっと沸くようなユーモア溢れる場面も多く、シリアスなテーマとのバランスも良い。
向き合うべき「白き山」を得て、茂吉は今後どんな創作活動をするのだろう。
茂吉再生の糸口となった、柿丸さんの「死にたまふ母」を私はずっと忘れないと思う。

阿呆ノ記

阿呆ノ記

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/06/04 (火) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
昔、捨て子・孤児等が寺に集められ、民衆のために死んでゆけと教えられ、人柱・生贄として育てられた子供たちがいた。民間信仰のようなことから材を得て、地続きの今に警鐘を鳴らすような公演。愛情も学問もなく、ただ人身御供のためだけに生かされた童の存在ー「阿呆丸」と呼ばれた。物語では名前が付けられたのか否か、数えるだけの、ひい・ふう・みい という三婆にその役を担わせる。

本当にそんな伝承・風習があったのか。時代の流れ 大きな渦の中に、その存在は形を変えて浮き上がってくる。時代は昭和初期、物語は昭和12年から始まり日中戦争へ。上演前には、HP説明にあるような「明治政府は…生贄・人柱を殺人罪として禁止 時は流れ 昭和の時代、戦争の足音が近づく頃」と書かれた立板。勿論、生贄・人柱は戦時における出征を示唆している。時代に翻弄されるのは、当時に限ったことではなく、「阿呆丸」は決してあってはならないこと と思う。

公演では、主役で阿呆村の女頭目を演じた 音無美紀子さんの存在感が凄い。彼女を中心とした役者陣の熱演が、公演を支えているといっても過言ではないだろう。物語の世界観が緊張・緊迫をもって語られる。桟敷童子らしい舞台美術・装置がラストを印象付ける。そう言えば 「獣唄2021-改訂版」(主演:村井國夫サン)の時と似ているような…。
(上演時間1時間55分 途中休憩なし) 追記予定

朗読劇「混血脈 - MIXSEED 覚醒 - PLUS+」

朗読劇「混血脈 - MIXSEED 覚醒 - PLUS+」

WizArt

Duo STAGE BBs(東京都)

2024/05/31 (金) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

レトロだったかなぁと
朗読劇ながらも役者さん皆
登場人物の衣装等でキメてて
作品世界を作っていました

舞台背景にイラストや
場所などの風景等を投影して
理解に貢献していました

長大な物語の
いちエピソードという感じで
完結はしていたが
食い足りない感じがしました

ネタバレBOX

背景での登場人物イラストが
自分的に80年代の
同人ソフト風に見たかなぁ

古典SFとか
ダイジェスト風にしたら
上手かなとかも思えました
かれこれ、これから

かれこれ、これから

ONEOR8

新宿シアタートップス(東京都)

2024/05/31 (金) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/04 (火) 19:00

価格4,800円

 笑いあり、涙あり冒頭からカーテンコールまで、「時間が経つのを忘れたい」ぐらい面白かった‼️「もう一度見たい」と素直に思ったし、出来れば同じメンバーで再演してほしい‼️そうそう「ネタバレ」は見ないでスーッと席に着いてご覧になる事をオススメします。当日いきなり行って、ドタキャンのお陰で入場出来た‼️最高のひとときをありがとう‼️笑って、笑って、ホロッ、笑って、笑ってまたホロロ。演出さん、演者さん、スタッフさん全てに感謝❗️この劇団にハマりそう。再演を強く強く望みます。
カーテンコールの際、恥ずかしくてスタンディングオーベーションしなかったことを悔いてます。また観たいよー。ありがとう😊

ゴツプロ!第九回公演『無頼の女房』

ゴツプロ!第九回公演『無頼の女房』

ゴツプロ!

本多劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いや~見事な舞台ですね。グッときました。

野がも

野がも

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2024/06/07 (金) ~ 2024/06/21 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ドロドロの昼メロのような話である。イプセンの作品が書かれた1880年代で、その時代にはまだ世間のスキャンダルが演劇の素材にはなっていなかった。離婚、妻の家出、妻の不倫、婚外子、相続問題などなど、(まだ上流階級が主だったとは言え)一般市民のトラブルを素材にして舞台の上の人間の真実を描いて「近代劇の父」と言われている。
今回の俳優座の上演は「築地小劇場百周年記念上演と角書きれているように、日本でも新劇が始まった頃から数多く上演されている。随分昔に見た記憶では、暗い室内会話劇で人生の真実の発見と言うよりは、暴露ものという感じだった。五幕の舞台は殆ど主人公の家の中、「野鴨」というのは家で飼っていた家鴨である。長いという記憶もあったが、今回は、全体を二幕にまとめて、時間経過を音響効果の音と、並行してシーンを進めるという処理で、複雑な人間関係のドラマがどんどん進む。このテキストレジの旨さが第一だろう。
俳優たちが上手い。俳優座でいつも感じるのだが、端役まで、なぜそこにいるかが解る。ドラマの世界を支配する財産家(加藤佳男)のお手伝い(清水直子)で、お手つきとなって、かつての共同経営者の息子(斉藤淳)に下げ渡しになって、今は一人娘(釜木美穂・新人)をもうけ、財産家が与えてくれる捨て金で写真の店を妻がやりくって暮らし、本人は発明の夢にすがって生きている。親に反発して山の中の鉱山で労働者の待遇改善に努めている財産家の息子(塩山誠司)が戻ってきて、かつて親しい友人であった息子同士がそのパーテイ出会うところから舞台は開く。
このパーティのウラの近代社会の生んだ歪んだ人間模様が次々と暴かれていくドラマである。筋はよくわかる。俳優も的確に演じていて、清水直子など、まぁ、むちゃくちゃに上手い、よく客演で呼ばれるのも頷ける。再婚をもくろんでいる財産家の妻となる女(安藤みどり)も、カモを飼っている一人娘も、ベテランから新人まで、揃って上手い。しかし、いまは市井では見つけにくくなった日陰の身で暮らす子供たちを巡る葛藤にリアリティを出す演技はかなり難しく(コミカルな選を狙ったのは冒険だった)苦労しているが上滑りしてしまうのは時節柄やむを得ない。この俳優たちの大健闘が第二。
イプセン劇をいま、その原作に忠実に生かすとしたら、良い出来だった、と言うことになるだろう。しかし、巧妙に組まれた物語は終わってみれば古めかしいし、俳優たちの旨さも、一昔前に、役者の揃った時代の新派の舞台を見るようである。
そこをいささか知っているものには現代新派も悪くないと楽しめるが、結局は日活映画を支えた新劇団黄金期の俳優たちとおなじ役割を果たすだけになってしまうのではないか、とも思う。築地百年、劇場消滅の時期である。そうなると、これはまさにリアルな俳優座が支えた新劇そのもののドラマと言うことになってしまう。時代の転換点を感じさせる舞台でも会った。zそれはどうなんだろう。15分の休憩を挟んで1時間25分と1時間の二幕。稽古場劇場は老人客で満席。

ネタバレBOX

ここで言う「日蔭の身」というのは、昨今はどこにでも見られる「母子家庭の親子関係」や「契約で暮らす第二夫人」とは、ぜーんぜーん違う。そこが明確になっていないとこの芝居なんだかいまの人には訳がわからないだろう。。真鍋さんのお近くにはそんな方がいないのは残炎だった。、
心は孤独なアトム

心は孤独なアトム

“STRAYDOG”

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/06/05 (水) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とてもパワーのある作品でした!!
笑あり、涙ありの超良作!!
ダンスの躍動感や、登場人物一人ひとりが生き生きと描かれていました✨
Dogさんの作品は、また必ず次回作も観たいと思せてくれる魅力があります^ ^
新作も楽しみにしています♪

ゴツプロ!第九回公演『無頼の女房』

ゴツプロ!第九回公演『無頼の女房』

ゴツプロ!

本多劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昭和23年の日本、武骨で破天荒な男達
作家だから、というエクスキューズがあったとしても現代の作家さんはもうちょっとスマートに生きているのではないかと
それでも強烈な生き方に惹きつけられるが故に実在した作家さんを描いた作品には名作が多く、本作も唯一無二の傑作
熱い血の流れる演技をされるゴツプロさんと脚本との相性がとても良かった

笑いに溢れた舞台であったけれど、皆が必死に生きている姿そのものであり決してコメディー的な笑いでは無い事がポイント
作家たちの壮絶な生き様に加えて腰の低い編集者たちも中々の狸
とても一般人が入り込める隙などないのだけれど、どうにも惹きつけられる男達、女達
そう!3名の女優さんが出演されていますが三者三様の立場で凄く良い味が滲み出ていて作品に何とも言えない深みが
ずっと受け継がれた伝統料理みたいに日本人に合った味覚で心に深く染み込み、後に複雑な苦味が広がる大人の舞台でした

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