最新の観てきた!クチコミ一覧

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protest

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劇団熱血天使

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2009/12/18 (金) ~ 2009/12/22 (火)公演終了

満足度★★★★

やるなぁ、ワカモノ!
若き日のオリバー・クロムウェルが、師であるビヤード牧師の逮捕と死によって失意の底に沈み、そこから立ち直るまでを描いた歴史系。
クロムウェル(とその妻)を紀元前のギリシアを民主化に導いたクレイステネス(とその妻)の転生とし、かつてのギリシアの巫女(転生というよりは霊的なナニカになった本人か?)が彼らを導くという「裏歴史」的な発想が面白い上に、クレステイネスに「知らない国の若者になっている夢を見た」などと言わせて「胡蝶の夢」にしたエピローグにツボを突かれる。
しかもこのエピローグ、プロローグでギリシアの良い巫女と悪い巫女(笑)のエピソードを見せているので対になっているワケで…。
なんでも作・演出はまだ大学在学中の21歳(!)とのことで、「やるなぁ、ワカモノ!」みたいな…(笑)

おぼろ

おぼろ

ゲキバカ

吉祥寺シアター(東京都)

2009/12/16 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

コメディ風味の娯楽時代劇
お披露目公演ということで、本編の前に劇団員(=主宰と7人の男優)による口上と自己紹介があり、それと続いての吉田兄弟(だよね)の曲に乗せたオープニングダンスとでハートを鷲掴みにされる。
以降の本編は比較的基本に忠実な義賊ものに「500年後から来た双子」などというトンデモ系(笑)の要素を加えたコメディ風味の娯楽時代劇で、ZABADAKや上々颱風、スウィングジャズも使う選曲や台詞にさり気なく織り込まれた歌詞(「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…POISON」とか)にツボを突かれる。
また、観ながら「そう言えば『カゴツルベ』もここで観たんだっけ…」などと思っていたら、終盤でパなく降りしきる雪が共通だったという。
共通と言えば
 1.からくり人形(あるいはからくり人間)が登場する時代劇
 2.吉祥寺で上演
 3.終盤で雪が降る
の3点が数日前に前進座劇場で観たものとカブっており…(@_@)

不躾なQ友

不躾なQ友

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/12/26 (土) ~ 2010/01/03 (日)公演終了

満足度★★★

クロムらしい!
「空耳タワー」を見逃したので、今回はとっても楽しみにしてました。
赤坂REDシアターというのもクロムモリブデンのポップな印象に合っていて良いですね。
ただ、暗幕で覆っただけの背景が格好悪いなあ。
衣装も凝ってたけど、今回舞台セットがイマイチだった気がしました。

今回板倉チヒロさんが出ていなかったのが残念でした。
でも、劇団員の方はどの方も魅力的で、素晴らしい!
客演さんはかなり人によって差が大きいけど、北川大輔さんの帰国子女キャラが異様に面白かったです。
中川智明さんは何だかやりづらそうに見えました。

ネタバレBOX

とてもクロムモリブデンらしい舞台で、現実と虚構が入り混じって、それが現実世界に影響を与えてゆく話。

こういった虚実入混じりの話だとクロムの奇怪なキャラがすんなり受け入れられるので、お得意のパターンといったところでしょうか。
森下亮さんの売れない漫才師が一番強烈だったけど、幸田尚子さんが良かったです。なぜだか目が離せない狂気が素敵でした。
幸福な王子

幸福な王子

yOsuka

遊空間がざびぃ(東京都)

2009/12/19 (土) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

“主題と変奏曲” 的スタイル
オスカー・ワイルドのあの有名童話を楽園王+の長堀博士の作・演出でという企画、ちょっとしたプロローグの後に展開されるのは思いの外原作に忠実なストーリーで少なからず驚いていたら、続いて上演された「シンクロ」(←第2章と当日パンフに銘打たれている)が「幸福の…」をベースにしたオリジナルストーリーなので「あぁ、“主題と変奏曲” 的なスタイルなのね」と納得。
で、キモの部分だけ覚えていた原作を「あぁ、そうだった」と懐かしく思い出すとともに当日パンフに感化されたのか「確かにワカラン」な感も…(笑)
また、王子からの「贈り物」を届けることで他人の幸福を目の当たりにし、おそらくはそれを我がことのように感じながら最後に力尽きるツバメにちょっとだけ「マッチ売りの少女」(←not 別役作品)を連想。
あと、「シンクロ」が実は原典の中で王子が「贈り物」をする先の1つを描いたスピンアウト(とはちょっと違うか?)作品であることが最後に判明するというのは巧い。
なお、奇しくも対面式客席で車椅子に乗った人物が出て来るというのが前々日に観たものとカブる。ホントに今年はカブりが多いこと…(って、前々日の車椅子は予定外なモノなんだが(笑))

キレイじゃなきゃいけないワケ

キレイじゃなきゃいけないワケ

TPT

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/12/29 (火) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

ザムザがTPT空間に
客席に土足で入れて、しかも指定席でした。あのザムザが完全にTPT空間になっています。千葉さんの演出がとても良かったです。

キレイじゃなきゃいけないワケ

キレイじゃなきゃいけないワケ

TPT

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/12/29 (火) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

満足度★★★

高畑こと美さんが良かったです。
サスペンデッズで爽やかで純真な妹役を好演されていた高畑こと美さんが出るということで、初TPTでした。

海外の高品質な戯曲を日本で上演してくれる団体としてずっと気になっていたし、見たかったのだけどようやく見ることができました。

ただ、自分が期待していたTPTとはちょっと違っていたみたいです。
今回はコメディーだからでしょうか。アメリカのコメディーは日本人と感性がズレるので、そのまま受入れられないんです。

ネタバレBOX

扱っている題材は面白いと思います。

付き合っているカレに自分の容貌を「普通」と言われてしまった女性。
「見た目は普通」とは言っても、やはり彼女の事を愛している男。
男の同僚で、付き合っている彼女がいながらも他の若い女にちょっかいをだしてゆくプレイボーイ。
そして美しい容貌を持っていて、子供の頃から周囲から特別に扱われてきた女性。

その4人が織り成す男と女の微妙な関係の物語。

ザムザという決して広いとは言えない劇場ですが、会場に入るとステージ側は別世界というような、アメリカの夜のブルーカラーの職場と工場を思わせる冷たい感触漂うセットが組まれていて期待が高まりました。
ザムザ特有の「靴を脱いで上がる」というのがないのも見やすくてよかったです。

TPTはもっと思い重厚感のある戯曲をやるのかと思っていたので、軽さに驚いた。
翻訳ものらしい言葉の堅さとかはあるけど、役者は本当にそういう人いるな、と思わせるような、個性的で活き活きとした人物になっていました。

ただ、ありふれたストーリーが不満。
顔の美醜で喧嘩をして分かれた彼女。
分かれて他の男をみつけて、再会するたびにどんどんきれいになってゆく。
それに引き換え男はいつまでもウジウジした感じで。

1時間範囲内に収めてくれたら見やすかったと思うけど、これで2時間きっかりは正直キツイです。
セットが良くても、役者が良くても、肝心のストーリーがこれだと、ザムザの背もたれのない席での腰の痛みばかりが気になってしまった・・・。

役者さんは好演です。
高畑こと美さんは、最初出てきた時はギャルっぽい格好で唖然としてしまったのだけど、出てくるたびに綺麗になっていって、それにつれて精神的にも女性として成長していく役を好演されてました。
あと山田ジルソンさんが魅力的で面白いです。
不躾なQ友

不躾なQ友

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/12/26 (土) ~ 2010/01/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

いいと思います!!
前回の『空耳タワー』に続き、見せていただきました。
サスペンス!!ということでとても楽しみにしてました。

が、

すんげぇです。マジで。やられた感じです。
ラストとかホントにやられました。
客演の皆様もすばらしくツボでした。

正月からいいもの見せてもらいました。
お世辞ではなく。

ストーリーもわかりやすく見やすいのでは?
あと二日です。是非見てください。

・・・もう一人の君に!~夏子~

・・・もう一人の君に!~夏子~

劇団往来

和歌山市民会館(和歌山県)

2009/10/10 (土) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

丁寧。自然。リアル。
事実に取材しているので、どのエピソードも現実感を持って迫ってくる。

出演者も自然な演技で、ストーリー展開も無理がなく丁寧に描かれていて、ドナー問題について誰もが真剣に考えさせられると思う。

LOVE

LOVE

ロロ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/01/01 (金) ~ 2010/01/04 (月)公演終了

ひかりつづけるちから
動機のなさが心地よく不気味。
省略しているのか、はたまたそんなもの始めから無いのか。行動原理のユニークが際立った。
とても「明るい」舞台だと思う。光を光として表現する屈託の無さが最高に魅力的。
テクニカルの部分で修正すべき点はあったかもしれないが、アイデアから実現までのタイムスパンの速さ(つまり発想の新鮮さ)が素晴らしいので、見る側の度量に問いたい。そのへんは気にするほうがヤボだぜ、と。
 
役者は個々としてより板の上のカタマリとして、迸るものがあった。もっともっとよくなるのは確実。次回も楽しみ。

わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

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クリスマスディナーショー

クリスマスディナーショー

OSK日本歌劇団

ホテルアウィーナ大阪(大阪府)

2009/12/23 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった。
いやー…。桜花さんはすごいです。存在が世界というか。
桜花さんがそこにいると、キラキラしたものが、当たり一面に、とめどなく降ってくる感じ。

ただ歌うショーではなく、構成も、振付も、高度に練られてる感じで隙がなくて良かったです。

FUTURE

FUTURE

ブラジル

駅前劇場(東京都)

2009/12/16 (水) ~ 2009/12/21 (月)公演終了

( ベストテン投票用)
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In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

(ベストテン投票用)
感想は
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エモーショナルレイバー

エモーショナルレイバー

ミナモザ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

(ベストテン投票用)
感想は
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借景芝居「A面・B面」 (両日とも最終回完売!!)

借景芝居「A面・B面」 (両日とも最終回完売!!)

渡辺源四郎商店工藤支店

青森屋台村さんふり横丁 纏 & あきら(青森県)

2009/07/25 (土) ~ 2009/07/26 (日)公演終了

(ベストテン投票用)
この場所でしかみられない、という芝居の意味。
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ショート7

ショート7

DULL-COLORED POP

pit北/区域(東京都)

2009/04/29 (水) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

(ベストテン投票用)
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西遊記前戯

西遊記前戯

スキマニ

ブディストホール(東京都)

2009/12/18 (金) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

海外の友達を
連れて行ったらとっても喜びそうだなっと思ってみてました
挑戦してみたい世界観でした!

西遊記前戯

西遊記前戯

スキマニ

ブディストホール(東京都)

2009/12/18 (金) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

妖怪・化け物DAYその2
ダークな「リアルタイプ西遊記」、σ(^-^) の知っている門肇作品は SPIRAL MOON への脚本(多数)、パーマ企画での作・演出(2作)、映画『隣人13号』の脚本、とそれぞれテイストが異なっており、今回は「強いて言えば」の限定条件で『隣人…』に近い感覚か。
石から生まれたがあまりの悪行ぶりに釈迦によって封印された孫悟空が、500年後にその封印を解いた玄奘三蔵に同行することになり、猪八戒や沙悟浄と出会い「3人のお伴」が揃うまでを描いたもので、悟空、八戒、悟浄を「化け物」として扱っている(あるいは彼らの化け物としての面を強調している)のが新しい。
また、白塗りや隈取りという見た目だけでなく、台詞回しや感情表現などにも歌舞伎&アングラのテイストをたっぷり感じる。
で、歌舞伎ってば今でこそ伝統芸能という格調高いもののような扱いだけれど、発祥の頃は思いっ切りアングラだったワケで、そんなことに気付いたりもできて楽しからずや。
もちろん京劇っぽい雰囲気もあるし、「ちゃっぱ」のような、あるいは韓国シンバルのような打楽器も使うので東洋系無国籍な感じか?(はたまた上々颱風チックとか?(笑))
さらに悟空のアタマの輪っかがキリストがゴルゴダの丘へ向かう途中にかぶせられた棘の冠のようなデザインなのも面白い。(「確かに痛そう」ってコトだけではなく(笑))
他に、内容的には悟空の息子が見た目は石ながら実は生きていて仏の道に帰依した者だけがその声を聞くことができるなんて設定、表現的には「釈迦の掌」関連でそれぞれの指を役者が演ずるなんて手法が印象に残る。

天河鈴の妖霊病症録 鬼の巻

天河鈴の妖霊病症録 鬼の巻

Office《RELAX》

六行会ホール(東京都)

2009/12/16 (水) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★

妖怪・化け物DAYその1
人間界で思い悩み行き場の無くなった心あるいは魂が妖怪たちの世界に迷い込み、そこで妖精・天河鈴たちによって癒される(?)という世界観の物語。
和洋折衷というか、日本と西洋の妖怪(あるいはモンスター)が同居した妖怪世界ではそれぞれキャラが活かされているものの、バンシーの元ネタを知らなかったのがちょっとクヤしい。
一方、人の心に巣食うモノが人を鬼に変える、というあたりは民俗学的な部分も含めて大いに納得と言おうか共感と言おうか…。またその角のデザイン・造形もステキ。

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

ヤられたぁ!
「監禁」と「3人」と「あるスポーツ」に関する物語。
比較的静かに始まってだんだん物語が加速するというか広がるというか大きくなり、やがて沈静化して終わるのは線香花火みたいだな、と思いながら観ていたが、出発点に戻るラストから、じゃあジェットコースターか?みたいな。(笑)
がしかし、同じ状況ながら立場が変わっているというのは誰しもどちらの立場にもなり得るというコトか。時間もののSFにもあるパターンだが、ここでそれを使いますか、と言うか「ヤられたぁ!」な感じが心地好い。
また、クミコを3人がかり(?)で演じていたのはそういうことか、なんて深読みもしたりして。

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