第45回関東高等学校演劇研究大会
関東高等学校演劇協議会
ひたちなか会場(ひたちなか市文化会館)(茨城県)
2010/01/16 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★
水海道第一高等学校「十番の行進曲」
脚本は既成のもの。全校の中で一番最初の出だし。だからあがってたんだねー。芝居の前半は演技が硬い。しかし中盤から流れるような演技に。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
演劇部で毎回、主役をはっている太一は親友の為に主役から降りる事を決意する。理由は一度も舞台に立ってない照明係である谷の母親が舞台を観に来る事から、その晴れ姿を一度でも母親に見せてやりたいと考えたからだった。現在の谷は母親と別居していた。両親が離婚したからだ。
しかし、顧問の教師は演劇の大会にむけて勝ちに行きたいと考え、主役は太一を抜擢する。やはり演技の上手いものがやるべきだと意見する。フテル太一。しかし、教師は最後の3分間の主役を谷にやらせることに。
高校生の演劇部での演技、仲間意識や、友情、それぞれの家庭の事情を表現しながらも、これからの未来に向けて「私達は歩き続ける。それぞれの道を。大切な時間を。」と言いながらスローでそれぞれが違った方向に歩きながら終わる。
こうした最後は他劇団の舞台でも数多く観てるが、やっぱ、ヤラレル。
ジーーん!!青春なんだよねー。
バナナ学園新春おはぎライブ♀姫初め、筆卸し、虎殺し♂
バナナ学園純情乙女組
東京キネマ倶楽部(東京都)
2010/01/16 (土) ~ 2010/01/16 (土)公演終了
満足度★★★★★
菊池LOVE
(バナ学が好きな人にとっては、見るところ違うのかもしれんけど)
アニソンを歌い上げるバナナ学園。今回は東京キネマ倶楽部でライブ出演。
「地下アイドル」というコードを用いてのはっちゃけっぷりは、やっぱり見ていて爽快。
カオスを目指すバナ学にとって、菊池はなくてはならない存在だと思う。菊池LOVE。
たぶん、菊池がいなかったら、バナ学はAKB48と比べられてしまうだろうし、演劇って文脈で行ったら毛皮族とか、すぐに彷彿としてしまう。
ドラマとしても、ライブとしても「ノイズ」であり続ける、菊池にゾッコンだ。
卍解SHOW code:003
BLEACH イベント委員会
ももちパレス(福岡県)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
「きゃ~~~~~っ(●≧▽≦●)」
以前から、「漫画やゲーム→舞台化」って、どんな感じか見てみたくて行ってきました。
ネタバレBOX
何がネタバレになるのかが、よくわからないのですがf^^:
ミュージカルというよりは、レビューショーみたいな感じ。
お芝居のシーンもありましたが、ストーリーがあるのではなく、歌って踊って盛り上がって楽しめます。
世界観は、原作に忠実というよりは、
たぶん、、、、
同人誌の世界観というか、コミケの会場をミュージカル化したようなイメージなのかもしれません。(コミケ行った事ないので、想像)
かっこいいお兄さんや、キレイなお姉さんを目の前にすると、
心の声ではなく、本気で
「きゃ~~~~~~~~~~~~っ(●≧▽≦●)」
って、叫べるということがわかりました。
とりあえず楽しかったです。
ただ、これを楽しめるのは、独特の世界観が好きな人だと思います。
美しいヒポリタ
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
古典と新作の融合から生まれたものは・・
シェイクスピアの名作「夏の夜の夢」を現在のIT会社の風景に置き換えて、いつの時代にも風化しない恋の愛憎を風刺してみせた。
不思議な動きの踊りやコマ落としのような動き、さまざまな遊び的要素を織り交ぜながら、しっかりと想像力あふれる舞台を作り出している。時間がとても短く感じられた。
妖精のいたずら物語を会社で開発中の携帯ロールプレイングゲームと交錯させて自然に見せたところは見事。最もアナログ的なものをデジタルの中で描き、古典と新作を融合させながら、そこに普遍=スタンダードなものを作り出した。刺激いっぱいの舞台だった。
ネタバレBOX
ラストで、社長と不倫をしていたのは実は・・・○○だったことがわかる。それがわかった瞬間、冒頭の社長と○○の会話が急に意味深なものに感じられ、芝居全体のテイストが全く違うものに感じられた。巧妙な仕掛けである。
S高原から
三条会
ザ・スズナリ(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★★
心地よいデフォルメに潜んだ力
戯曲の流れは
以前に他の劇団で見た通りだし、
ニュアンスもちゃんと伝わってくるのに、
なにか一皮むかれたような
新鮮な印象があって・・・。
おもしろかったです。
ネタバレBOX
三条会初見。
入場して舞台を眺めた時には
一瞬劇場を間違えたかと
ひやっとしてしまった・・・。
そこはどう見ても学校の教室だったから・・・
お芝居がはじまっても、
しばらくはその表現に加えて
学校机や学生服の違和感に縛られていたのですが
デフォルメされた表現のなかに戯曲のコンテンツが伝わってくると
その感覚が逆バネのようになって、
ぐんぐんと面白くなっていきました。
設定された場所の性格上、
当然に存在するであろう
まとわりつく死の匂いや
患者たちの感情などが
ショーアップされて表現されていきます。
普通に演じればすかし絵のようにみえる
サナトリウムに流れる時間の影が
この舞台では
デコレーションを施されて
はっきりくっきりとあらわされていく。
訪問者たちを鎌で排除して、
日常の時間の外側に放り出していくあたりからも、
戯曲に漂うその場所の時間や空気、
さらには患者たちの日々への感覚が
あからさまに伝わってきます。
脚立や積み重ねられた机からつたわってくるもの、
時間の切り方、
会話の強さ・・・。
一つずつが、その場所に流れる時間を
忠実に織り込んでいる。
入所者の姿に加えて
最初看護人に天使の羽が見えたり
鎌をもってまわっていた時には
どうなるかとおもったのですが
見終わってみるとj、
その姿こそが、すごく的を得ていると感じられるのです。
役者もお芝居の色の強さをしっかり支える演技で、
観客をがっつり舞台の世界に引き込んでくれました。
とても面白かったです。
ソコバケツノソコ
BATIK(黒田育世)
シアタートラム(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
僕らの声の届かない場所
ろばの葉文庫
The Art Complex Center of Tokyo(東京都)
2010/01/12 (火) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
小説を読み終えたような気分に
ギャラリーの一室を借りての公演。観終わって外に出ても、建物のエントランスの雰囲気がとてもよく、素敵な会場を選んだなーと感心しました。
純文学に登場しそうな内容のお芝居で、本当に文庫本を1冊読み終えたような満足感がありました。「ろばの葉文庫」としては初めての公演だそうで、これからの企画も楽しみです。
ネタバレBOX
暗闇を描いたような黒い絵を描き続ける青年画家・名村(北川義彦)と視力を失っていく少女茜(ハマカワフミエ)が出会う。名村の絵は、心の奥底の叫びそのものでもあり、誰にも本当に理解できないと彼は思っている。絵と向き合えば向き合うほど、苦悩が増し、描けない。これは単に完璧主義者であるとか、思うような絵が描けないという表現者としての苦悩とは違うようだ。生きている限り、いつまでたっても絵が完成することはないというジレンマがあり、誰に対しても心を閉ざしている。展覧会で絶賛されても、「完成していない」と主張して絵を持ち去ってしまう。しかし、茜は彼の絵の中にいろいろなものが見えると言い、一見闇に包まれたような彼の絵の中に一条の光を見出すことができると言うのだ。心の光を失った青年の絵を真に理解できるのは光を失っていく少女という皮肉。この設定と構成が見事だ。名村の心象のなかに登場し、名村の分身とも言える夜虫(皆木正純)の存在など、巧い見せ方だと思う。現在、私自身が失明の危機に直面しているだけに、感慨深い内容だった。暗転のたびに目を閉じ、闇を感じてみたりした。
会場に入ってすぐ、床に散りばめた落葉が目に入ったせいか、貸しアトリエのオーナーの名が朽葉というのがいかにもぴったりに感じた。朽葉役をフライングステージの関根信一が演じたのも、舞台が引き締まって良かった。こういう役は若い女優より、彼のような俳優が演じたほうが物語らしくなって良いと思う。ラトゥールやフェルメールを引き合いに出しながら、桜坂と児島が会話する場面が自然な感じで引き込まれた。児島を演じる佐藤幾優の「間」が良い。桜坂の三原一夫の軽快な芝居のトーンが物語の重苦しさを和らげていたように思う。モデルを務めるみどりの清水穂奈美も台詞が自分のものになっていて良かった。こういう狭い空間では、台詞のリズムが重要になる。みどりが児島に「私は色で言うと何色?」と聞いて、「山吹色」と答える。何の屈託もなく、具体的に色を言葉に出す児島と、「黒い」絵の具だが「黒」ではない色を塗り続けている名村の対比が出ている。みどりのデッサンの場面などは、児島と桜坂のカンバスに抽象的でもよいから線描らしきものや絵の具が塗られていても良いかと思った。自分の座った位置からはカンバスが見えるので、「エアな」芝居がちょっと気になった。
少女、茜役のハマカワフミエの演技が、頑張っているのは伝わってくるのだが、学生演劇でよく見かける力演型に思え、ちょっと残念だった。いつも思うのだが、芝居の少女役というのは本当に難しい。青春コメディのような芝居なら、等身大でもよいが、内面的なことが要求されるこういう芝居における少女役はやはり作って見せないといけないので若さだけでは足らず、説得力が必要になってくるからだ。美術評論家を演じた佐々木なふみが魅力的だった。余談だが、 小説やドラマに登場する美術評論家というは、作家にとって思い入れやイメージあるのか、そのほうがはスパイスとして面白くなるためか、わりとひとくせありそうなタイプか俗物かどちらかで描く場合が多い。旧来の伝統画壇ではそういう人もいるのかもしれず、自分もそういうイメージで美術評論家を見ていたが、現代美術界の場合は、実際接してみると、意外にも普通の感じの人が多かった。特に女性の場合は才色兼備の人が多いのは事実だが、思わせぶりなことを言ったり、偉そうな態度の人はいなかった。そういう点で、しずかという評論家は独特な雰囲気でいかにも虚構の世界の人という感じがして面白かった。
アフタートークは、よくある一般的な対談ではなく、ひとつの作品をつくるにあたって、作家と演出家が話し合ってきたことの一端を紹介するかたちに詩森ろばが持って行ってくれたのが嬉しかった。ほさかようが「稽古の過程で女優さんがみるみるうちにきれいになっていくのには驚いた」と語り、詩森ろばが「やりかたがあるんですよ。それは企業秘密」と笑っていたのが印象的だった。個人的に鑑賞する立場では、ギャラリー公演の場合はあと10~15分くらい短縮したほうがちょうどとよいかと思える。濃密な芝居を至近距離で1時間30分というのは少々疲れた。
ラストナンバー2009
ナルペクト
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
初期のラストナンバーの方が
NARUさんの無鉄砲さといい加減さと純粋さがストレートに現れていてラストでは号泣してしまった記憶があります。
一緒に来ていた友人にその涙を隠すのに必死でした。
今回は人数も増えたせいか、途中いらねー!というシーンがいくつかあり、フレディとしおりのばかすぎるも切なすぎる純愛が薄れてしまって残念でした。
まあ、しっかり泣いてはしまったのですが。
美しいヒポリタ
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
面白い面白い。
分かり易いし、遊び心一杯。
美しいヒポリタ
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
夏の夜の夢をうまく取り込んだなぁ
『夏の夜の夢』との関係をどう見せてくれるのかということが、一番気になっていたのだが、それがなかなかいい感じまとまっていた。
会社内での、口語劇的な部分の会話の雰囲気もなかなか良かったし。
ネタバレBOX
前半に繰り広げられる、女子社員&派遣社員(バイト?)たちの会話は、「なんかそれ本当にありそうだ感」に満ちていて、面白かった。
いかにもテキトーに仕事をこなしていたりする人がいたり、仕事よりも恋愛だけが気になっていたりと、オイオイと思ってしまうのだが、それが、「なんかそれ本当にありそうだ感」に満ちていたのだ。
そして、後半、携帯の中の仮想世界と『夏の夜の夢』と現実が混在してくるあたりから俄然面白くなってくる。そのセンスがなかなかいい。
『夏の夜の夢』のエピソードをうまく盛り込んで、恋愛喜劇(コメディというより喜劇かな、ニュアンスだけど・笑)になっていた。
大笑いするところはないのだが、くすりくすりとなってしまうところがいくつかあった。
社長夫人がロバに恋するという展開も、伏線が利いていたし、ああ、なるほどそういうことだったのかと納得させてくれた。
現代のいたずら妖精は、コンピュータのエンジニアなのね、なんて思ったり。
恋の話は、たとえ携帯ができても、何百年前と変わらないし、メールや携帯ができてロマンスがなくなったなんて劇中では言ってたけれど、それもやっぱり変わらない。不倫も恋の鞘当ても変わらない。
ラストのパックの台詞も利いていたし。
ダンスシーンはいくつかあったものの、どうも狭さのせいか、身体の伸びのようなものが感じられないのが少々もったいなかった。
イスを使ったような動きが一番合っていたように思えた。
ここは、思い切って、身体が密着するぐらいにぎゅっと全員がくっついてダンスしたほうがよかったのではないかと、素人の私は勝手に思ったりした。
下北沢・楽園の変な柱のある空間をすべてうまく活用していたのもナイス。
柱の陰もうまく使っていたし(劇場に入ったときに、段ボールが積んであったので、オイオイこれは片付けないのか、と思っていたがそれは舞台用だった・笑)。
ただ、ラストは社長の不倫がわかるというものだけど、単純に余興の馬のダンスを全員で踊る、なんていうのでよかったような気がした。
もちろん、その大騒ぎの中で、社長の不倫がうっすらと見えてもいいのだが。
今回の公演とは関係ないのだが、他劇団のフライヤーを上演前に壁に投影するのは、上演までの退屈な時間を過ごすのにはとてもいいアイデアだと思った。
折り込みを行わないというのは大英断だと思う。賛否両論があるとは思うが、確かに置いてあれば十分な気もするからだ。ほしい人は持って帰ればいいというものだから。
しかし、逆にこ公演のフライヤーは、たまたま本多劇場に置いてあるものを手にしたのだが、そうしなかったら、まったく手にすることはなかっただろうと思うのだが・・・。
美しいヒポリタ
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
中毒になるような
古典の原典と現代の設定がぐっと結びついてくるまで、私はちょっと時間もかかったし辛抱が必要だったけど、終盤のぐわーーって二つが絡まりあってく様を観たら、うわ、もう一回前半観なおしたいって思ってしまうくらいおもしろかったです。
ネタバレBOX
堀越涼さん演じるパックと現代のサラリーマンのキレのよい軽さ、ハーミアとモテモテOLを演じる石井舞さんのじっとりした女子度、ヘレナと上司を一途に追いかけるOL役の前園あかりさんのひたむきさなどのぴったりな配役もおいしい。
はじめての食卓
むーとぴあ
駅前劇場(東京都)
2010/01/08 (金) ~ 2010/01/14 (木)公演終了
満足度★★
どこに向かおうとしているのかな
何に満足したらいいのかよくわからない公演でした。4500円取って、立ち見まで出して、1000円のパンフを売ってる、駅前劇場で。うっかりそんなに近い距離でこの俳優さんたちが見られる!と行ってしまった私が間違ってるのかもしれませんが。
俳優のレベルの高さは抜群で、そりゃ垂涎ものでしたけど、それだけかと。主宰プロデューサーの武藤さんはとっても魅力的なんだけど。
ネタバレBOX
30年にわたる家族の話を描く大河的な脚本、おもしろいんですが関西ウケな流れも私にはあまり受け入れられませんでした。
女魂女力其の壱しじみちゃん
カミナリフラッシュバックス
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2010/01/07 (木) ~ 2010/01/10 (日)公演終了
満足度★★★
リアルだけじゃぁ惹かれないんだけど
始まってしばらくはしじみちゃんの演技に閉口しましたが、びっくりするくらい持っていかれる瞬間あり。リアルな半生とは言っても、AV女優っていえば誰でもこれくらいのエピソードあるんじゃないくらいのストーリーではありましたが、それでもどうにもぐっとしちゃうところがあるっていうのがすごい。
ネタバレBOX
脚本・演出のニシオカさんが言っているとおり、しじみちゃんはおそらく周りから呆れられるタイプの個性的なダメ人間。だけど生きるエネルギー値の問題なのか、ふとした時にものすごい魅力的。だから、前半、意識的に演技してるシーンが白々しくて見ていられなかった。たぶん演じていることを意識しちゃうとわざとらしくなっちゃうんでしょうね。
そのしじみちゃんの爆発的な瞬間と、周りの家族やAV仲間を演じる橋本恵一郎さんや野村直生さんなどの存在感で十分な見応えでした。
美しいヒポリタ
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
デジタルの今を舞台に夏夢。
夏の夜、見えない深い森の夜道に迷い気迷いする「夏の夜の夢」。携帯コンテンツを作る会社、時々圏外になるというのが真っ暗になって見えるものが見えなくなり、見えないはずの物が見えるという枠組みになっているのがちょっと凄い。
さよなら また逢う日まで
ナルペクト
劇場MOMO(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
かなり違う
ナルペクトは何度か観ていますが、いつものおふざけモードが少なく、予告通りのかなりのハードボイルド!
そんな中にも笑いはふんだんに盛り込まれていて、途中からはハラハラドキドキ。
このハラハラという部分が今までのナルペクトには全くなかった要素で、とても楽しめました。
気楽に楽しめるのがナルペクトの魅力でもありますが、こんなのもいいじゃないかと今後の鑑賞スタイルを迷うところです。
僕らの声の届かない場所
ろばの葉文庫
The Art Complex Center of Tokyo(東京都)
2010/01/12 (火) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
まるで油彩画のように重なりあう思いに、はげしく共鳴する
暗闇のなかで聞こえてくる人の声は、たとえそれが哀切な叫びだろうと、じつは案外と温かかったりもする。果てなく広がるようにさえ感じる暗闇と自由との境目で彷徨う若い魂たちの輝きが愛おしい。うん、タイトルに反して、声はすごく届いてきたなあ。
ネタバレBOX
ただ惜しむらくは、本がとてもしっかりとしていたから、アトリエ公演ではなく、もう少し大きな劇場のサイズのほうがふさわしいようにも感じてしまったこと、かなw
ブロードウェイミュージカル「キャバレー」
ホリプロ
日生劇場(東京都)
2010/01/07 (木) ~ 2010/01/29 (金)公演終了
満足度★★
う〜ん
杜けあきさんは
さすが元雪組トップスター輝いていた
3時間がえらく長く感じる・・・
全体的に表現力の小ささと間延び・滑舌が気になった
キミ☆コレ~ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート~
シベリア少女鉄道
タイニイアリス(東京都)
2010/01/06 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
脱帽すごい
すごい発想だ。しかも強烈に馬鹿馬鹿しいことに感動してしまった。
S高原から
三条会
ザ・スズナリ(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★★
ファルスS高原
ナンセンスです。愉快でした。
いろんながらくたがいっぱいという感じでした。
何が何やらよくわからなかったですけれど(笑)
怖くて面白い。
ガールフレンド
国分寺大人倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
今回は国分寺大人未満倶楽部。
本公演は初見。普段がダークテイストの趣だというのは何となく知っていたのですが、これを観たらそっちも気になる。あらすじを見た時点では『自分好みの死体をくすねてきて愛でる』みたいな話になるのかと思っていたら…。是非とも中学生に見せたらいいのに。ここで言う中学生は実際の中学生でもそうでなくても可。ひとまず、これはジャンルとしては萌えに足を突っ込んでいる。形は違えど、愛でる様な感覚がそこにあった。
脚本自体は非常に分かりやすい。事態を把握しない第三者の振る舞いで場が乱れるとか、人間関係の基本構造がしっかりしているから観易かった。でも内容的には登場人物からしても『あれ???』ってな事が起きる。良作が多かった頃の「世にも奇妙な物語」みたいなテイスト。妄想は結論なくただひたすら繰り返すもの。あのラストはセオリーっぽいけど、やっぱある種の正解なんだなー。
個人的には段々とぺぺが可愛く感じられる様になって、すると辿々しく相手をするゴウダまで可愛く感じられました。ちなみに実家で20年前にぺぺって名前の犬を飼っていました。この話は特に関係ありません。
おまけ「マイケル寂聴」。本当にどうしようもない。観たからといってきっと今後の人生の役には立たない。だから身構えずに観て良い。くだらないって最高だ。明日からも元気に生きていきたい。
ネタバレBOX
初めて部屋に6人が揃った時に一瞬だけぺぺとナナの間で会話が成立してたから、女の子同士はお互いに見えてるのかな?とその刹那ちょっと惑いました。その先に引き摺って楽しめなくなったら損だから考えない事にしたけど。