最新の観てきた!クチコミ一覧

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喫茶久瀬

喫茶久瀬

文月堂

サンモールスタジオ(東京都)

2010/03/02 (火) ~ 2010/03/07 (日)公演終了

満足度★★★★

現代の大人たちのHOPE(希望)を表現した作品
古びた喫茶店久世を舞台に、そこに集まる人々の複雑に絡み合った人間関係を、いかにして解きほぐし、ささやかかもしれないが、誰もが持つHOPE(希望)を見い出すかを描いた、上質な作品でした。

ネタバレBOX

主人公の家族だけでなく、登場人物のすべてが、それぞれに複雑に絡み合ってしまった人間関係のトラブルを抱え、自分自身ではどうにもすることができない状況に陥っている。
しかし、その外側で見守っている人たちの暖かい視線と行動により、少しずつ関係が修復されていく。
年齢がいくつになっても、それぞれが持ち続ける、ささやかなHOPE(希望)を大切にすることと、相手のことを思い続けることで、人生が豊かになることを描いた作品でした。
トライフル「地上から110cm」/第七劇場「かもめ」

トライフル「地上から110cm」/第七劇場「かもめ」

千種セレクション実行委員会

千種文化小劇場(愛知県)

2010/02/25 (木) ~ 2010/02/27 (土)公演終了

満足度★★★★★

よかったあ。
「かもめ」 

「これは、もう2度と見れないかも」と思ってしまいました。それほど良かった。 

演技、本、役者、美術、すべてが美しかった。

「かもめ」の台本に付加されたある設定が、人と世界の関係の2面性をより深く表現していた気がする。また、役者さんたちの演技の絶妙なバランスが、その2面性を絶妙に表現していた。

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ 〜日曜日にジョージと公園で〜

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ 〜日曜日にジョージと公園で〜

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/07/05 (日) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

難解だけれど、心に沁みました
舞台で映像を使うのは、基本的にあまり賛成ではありませんが、この作品では、実に効果的に映像が使われていて、舞台空間のイメージの広がりを助けていました。
ソンドハイムの難解な曲のミュージカルに戸田さんがキャステイングされた時は、おやっと思ったのですが、舞台を観て納得!あの役を今できる最適な女優さんだと思いました。
スーラの絵のイメージをそぐわない、実力派キャストが集結して、心の芯に響く素敵な舞台だったと思います。
戸田さんの名演に何度も泣き笑いし、畠中さんの役を大切に演じるお姿にまた魅了されました。

わたしたちは無傷な別人であるのか?

わたしたちは無傷な別人であるのか?

チェルフィッチュ

横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)

2010/03/01 (月) ~ 2010/03/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

初めて観ました
刺激的で、とてもおもしろい芝居を観ることができました。演劇の可能性ってすごい。

ネタバレBOX

“言葉の強さ”みたいなものを突き付けられた感覚。
時間、場所、人物。全てが狂わされる感覚がたまらなく好きでした。
生でこの芝居を観ることができてよかった。

ただ、体調が良くない時や眠い時にはオススメできないかも(汗)。
周りで観ていたお客さんの中には「確実に今寝てたよね?」って人がちらほら。
脳をフル回転させる芝居なので…なかなか大変ですね(苦笑)。
ライチ★光クラブ

ライチ★光クラブ

東北大学学友会演劇部

東北大学片平キャンパス内 第6ホール(宮城県)

2010/02/26 (金) ~ 2010/03/08 (月)公演終了

満足度★★★★

原作・古屋兎丸
ホームとしている劇場空間で熟成された良作でした。クオリティ高いです。グランギニョルの名の通り残酷な描写も多いので好き嫌いは分かれると思いますが、私はヴィレッジヴァンガード出身のサブカル男子なので、楽しく観れました。

授業

授業

サイマル演劇団

サブテレニアン(東京都)

2010/02/25 (木) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★

熱量が欲しかった
目の前でものすごいことが起きているのに、そのエネルギーというか熱量というか、圧倒されるようなモノがありませんでした。技術的なものではない何かだとは思うのですが…。

谷は眠っていた

谷は眠っていた

富良野GROUP

会津若松市文化センター(福島県)

2010/02/22 (月) ~ 2010/02/22 (月)公演終了

満足度★★★

さびしい限り…
物語が進んでいくにつれ、富良野塾がなくなってしまうことのさびしさを感じました。熱演すばらしかったです。倉本聰さんが会場にいらっしゃったのには驚きでした。

はだか道

はだか道

「はだか道」ロードカンパニー

エル・パーク仙台 ギャラリーホール(宮城県)

2010/02/18 (木) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★

迷ってしまった??
言葉が積み重なり、創り上げられていく物語。登場人物が道に迷ってしまったように、言葉に翻弄されて迷ってしまったような印象を受けました。というか自分自身が迷っていたのかも…(汗)。

P.G.―Peer Gynt―ペール・ギュント

P.G.―Peer Gynt―ペール・ギュント

「戯れの会」

座・高円寺2(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

音楽劇というものは…
何か満腹感がありません!

演奏自体は良かったのですが、音楽とお芝居のどちらも中途半端だったなあとの印象でした。

ペールギュント組曲は全曲演奏されたのでしょうか?

好きよキャプテン

好きよキャプテン

Theatre劇団子

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/02/24 (水) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

感動しました!
笑いと切なさの振幅の幅はそれほど大きくなく、淡々と進む中でジーンとくる感動的シーンが多々ありました。

ネタバレBOX

ユニフォームを配るシーンは最高でした。

4+で漕ぐシーンも良かったです。

漕いでいる途中から川面の映像が流れましたが、私はそのまま本レースに移行したのかなと思ってしまいました。

映像といえば、暴走族を殴るシーンも映像を使いましたが、部屋から飛び出して行った時点で想像がつき、本番に来なかったことで事情が理解できると思います。ほんの数秒の映像ですが、必要ないと考えます。

高校生のときと大人になってからの違いは現実にもありそうで、興味深く見ました。ただ、ドラクエ(もどき)で成功したら、誰だってニュースなどで見聞きするでしょう!?

モスクワオリンピックという言葉を聞いたとき、年齢によってすぐに気付いた人とそうでない人がいたのではないかと思いました。
WHAT A WONDERFUL LIFE!ver.2010

WHAT A WONDERFUL LIFE!ver.2010

東京セレソンデラックス

シアターサンモール(東京都)

2010/03/02 (火) ~ 2010/03/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

なんでこんなに泣けちゃうのかなー
元はといえば身から出た錆、自業自得の波乱万丈の人生。全部お前のせいだろ!って、言ってやりたいけど、泣けちゃいました。

農業少女

農業少女

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/03/01 (月) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

よくわからない
芝居自体は楽しく拝見しましたが。ストーリーの展開がわかりませんでした。
初見ですが野田さんに松尾さんが絡むと、こうなるののですか

今宵、花の宴の姫君は。

今宵、花の宴の姫君は。

メッテルニッヒ

萬劇場(東京都)

2010/02/26 (金) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

DVDが欲しいです
うん、結構おもしろかったです。
ギャルゲー風味に味付けされた、平安時代というのも敷居が低くて私的には馴染めました。

詰る所、ギャルゲーってプレーヤーと目的のヒロインとのハッピーエンドの為に、他のヒロインや脇役たちは報われない思いに狂わされるって視点は新鮮で、ワクワクしながら観られましたね。

最初は、主人公の空想の世界で普通にギャルゲーにはまってムフフな感じだったんだけど、やっぱりゲームだからバグがあったわけです。

ネタバレBOX

そのバグがなんと『ゲームの中のキャラクターの一人が「自分はゲームの1キャラクター」に過ぎず鵙介によって創造された存在で、かつすでに何度もゲームが繰り返されていることを認識してしまう』と言う、何ともエンドレスエイトの長門のようなバグで、長門ほどマグロでなくツンデレキャラがそんなバグな存在だから暴走する暴走する、全てを破壊しようとする訳です。

それを見た鵙介はゲームの世界でありながら、苦しむ人達を見て苦悩する辺りは『空想と現実の区別がつかない』ゲーオタながら『空想が現現実になったとしても甘くない物語があって、結局向き合わなきゃいけないし乗り越えなきゃいけない』みたいなメッセージなのかなぁと勝手に解釈した。

ただ残念だったことが二つ。

一つは自由席だったので、一番前で観ることになって(劇場がそんなに大きくなかったので視界的には問題なく、むしろ役者さんの表情がよく解ってグッド)椅子がパイプ椅子みたいのでケツが痛くなったのが辛かった・・・・
自由席なのを忘れて、のんびり来た俺が悪いんだけどさwww


もう一つは、残念でしたメインのヒロイン一人のセリフが舌っ足らずな感じで聞き取りずらかったです。
すごく美人さんでスラっとして、存在感もあったので演じてる役もただの天真爛漫ヒロインでなく、深い想いがあったのにあれではちょっと残念でした・・・・・

まぁ早い話が、この公演のDVDは欲しいぞと言うところでしょうか。
ぶっちゃけまた観たいです。
The Heavy User

The Heavy User

柿喰う客

仙行寺(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/02 (火)公演終了

満足度★★★★

役者さんスゴイな~☆
お寺って言うのもそうだけど、すごくおもしろい手法のお芝居だったな~。っで、柿さんの役者さんはみなさん凄く器用ですね。レベルの高い演技。お経に聴こえるようなリズムある台詞。独特の雰囲気で、おもしろかった。

富士見町アパートメント

富士見町アパートメント

自転車キンクリーツカンパニー

座・高円寺1(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

【Bプログラム】「冬」の次には必ず「春」がやってくる、そんな舞台
1本が1時間と少々の2本立てながら、それぞれの観劇で、とても豊かな時間が過ごせた。満足感と満腹感がある。

人がいて、夢があって、人生がある、そんな物語を見た。

ネタバレBOX

そういう設定の打ち合わせがあったわけではないのだろうが、両方とも夏から始まり、冬に終わる物語で、「夢」と「現実」と「人生(人)」を描いた作品だった。
舞台が「冬に終わる」ということがポイントであったように感じた。

巧みな会話(台詞)と出演者たちの存在があり、笑いもあるとてもいい舞台だったと思う。

『リバウンド』(作:鄭義信)
3人の女性からなるコーラスグループの物語。
同じ体型をした3人が、黄色の明るい衣装で舞台に現れたときに、舞台も明るくなり、見ているこちらも自然と笑みがこぼれた。

まだ、未来は明るく可能性を秘めていて、そんな彼女たちの明るい時代を象徴するようなとてもいいシーンだった。そして季節は夏。

暗転後の十数年後では、クリスマスイブの冬。引っ越しのための段ボールが部屋のあちこちにあり、スウェットなどの動きやすい格好でいる。彼女たちの今を象徴している。
その対比がとてもいい。

最初のシーンからここまでの間に彼女たちにあったことが、うっすらと見えてくる。

歌手になるという同じ「夢」を持ち、(女として)幸せになりたいというそれぞれの「夢」もある。
3人が揃って歌手としてやっていくことは叶わなくなったが、中年に差し掛かったとはいえ、幸せへの「夢」はまだある。それは、若い頃のように、光り輝いている夢ではないかもしれないが、終わったわけではない。

互いへの感情や、抑えた感情(悔しさ)、大人の女性たちのそんな気持ちが丁寧に綴られていた。
中年女性であるのだか、愛らしささえ感じた。

そして、彼女たちの歌も心に響いた。



『ポン助先生』(作:マキノノゾミ)
漫画家志望の青年に、過去の人になりつつある漫画家と、編集者の女性の物語。

漫画家志望の青年と過去の人になりつつある漫画家(ポン助先生)の互いの利害関係が一致して、周囲には秘密でマンガを合作していくのだが、互いにクリエイターであるという自我もあるからだろう、その関係には亀裂が生じてくる。

青年とポン助先生の心のバランスがよい。実は弱い者同士だったのだ。
肉食系でめんどくさいポン助先生と、草食系の青年の対比がとてもよく、プラス女性編集者の仲立ちがいいアクセントになっていた。

予定調和かもしれないが、新たな一歩を踏み出すエンディングはよかったと思う。


両作品ともに、舞台のラストシーンは「冬」であるが、冬の後には必ず「春」がやってくることを予感させる、温かいまなざしが登場人物たちに注がれていた。
東京ノーヴイ・レパートリーシアター 6thシーズン

東京ノーヴイ・レパートリーシアター 6thシーズン

TOKYO NOVYI・ART

東京ノーヴイ・レパートリーシアター(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★

「銀河鉄道の夜」
メンバーが全員プロとして活動し、真摯に作品に取り組んでいる姿勢は、舞台すべてから伝わった。
音響、照明、セット、衣装、ひとつひとつがていねいに作られているのもわかった。
小さな劇場で出来る事を大切にしていることも。
原作の意図を歪曲せず汲み取ろうと、非常に忠実に脚本化していることも。
ただ、スタニスラフスキーシステム独特の「リアリティ」を追求するあまり、彼らの演技は、なぜか妙に画一的だった気がする。
方法がみんなおんなじで、結果みんなおんなじ芝居。

もっと多層的で奥行きがあり、多様性に富み、ダイナミックでカラフルなものだと思っていた私には、皆一様に繊細で内向的で、たくましさに欠けるように映った。
「銀河鉄道の夜」自体の物語のカラーもあると思うが…

ただ、芝居への誠実な向き合い方は、尊敬に値する。
地道な活動を続けている事にも、本当に敬意を表します。

ジュリエットD.V.D

ジュリエットD.V.D

劇団無敵

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/02/25 (木) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

しゅーる。
オムニバスな感じで序盤ははてな。
少しずついろいろ解かれてくわけですが、それ以上に分からないことも。
ただ、だんだんと世界観に慣れてくると面白かったかなぁと。
年に1,2回頭空っぽにして見てみるには良いかも。

富士見町アパートメント

富士見町アパートメント

自転車キンクリーツカンパニー

座・高円寺1(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★★

Aプログラム観ました
チラシ観たくらいの知識しかなかったので、芝居の内容のイメージと異なっていてちょっとビックリ。まぁ、濃い内容のお芝居でしいた。】『魔女の夜』は、最初の部分の話が今一つ説得力が無かったけど、山口紗弥加さんは熱演でした。『海へ』の方は、ホント濃かった。でも、二本とも心の内面まで見えてくる様な良いお芝居でした。

ネタバレBOX

山口紗弥加さんは良い演技してました。『海へ』の役者さん達は、まさに熱演。聖子ちゃんの歌が良い味出してました。
農業少女

農業少女

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/03/01 (月) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★★★★

多部未華子の圧倒的存在感に驚嘆。
 まず、多部未華子の存在感に驚嘆した。芸達者達に囲まれても、一歩も引けをとらない。ただのかわい子ちゃん女優ではなく、したたかな部分と色っぽい部分と、シリアスな演技をさせたらそれも出来そうだという将来性を十分感じさせた。

 他の役者も秀逸。たった4人の芝居だということに驚くくらい、舞台から観客から縦横無尽に使って、いったい何十人登場したのかと感じさせるくらいの迫力である。

 台本がいいのはもちろんだが、松尾演出が素晴らしかった。あの演出力なら、別に野田戯曲でなくても松尾の手にかかっただけで名作になるのではないかと思ったくらいである。

 遊び心満載で、笑ってるうちに、物語の持つ社会性に胸打たれた。お見事である。

The Heavy User

The Heavy User

柿喰う客

仙行寺(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/02 (火)公演終了

満足度★★★★

高いレベル
劇団名や中屋敷の写真のイメージから、何となくおちゃらけた軽い感じの演劇を想像していたのだけど、全然違った。舞台が寺で、全員喪服を着ていたせいもあるが、すごくスタイリッシュで格好のいい演劇に見えた。最初から最後まで舞台上で行われていることに没入できたのは、演出が優れているからなんだろう。

ネタバレBOX

役者たちの発する音、ノイズが気持ちよすぎる。仕事で脳がくたびれ果てていたのだけど、舞台を観ている間、それまで止まっているようだった脳が動き出すのを感じた。アフタートークで、本当は十ヶ国語くらいを一斉に語らせたかったみたいなことを言っていたけれど、確かにそれが実現したらすごいだろうな、と思う。人間の声と身体で奏でるオーケストラ。演劇の持っている可能性がどんどん広がってきている気がする。
アフタートークで観た中屋敷は、イメージと全然違って、真面目でいかにも頭が良さそうな好青年といった感じだった。客からの質問への答えが、非常に早くてわかりやすく、しかも面白くて、頭の回転の良さを感じさせる。
役者陣も皆魅力的でパフォーマンス能力が高く、すごい劇団になっていくポテンシャルを秘めている。今後の公演も追っていきたいと思う。

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