最新の観てきた!クチコミ一覧

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わが町

わが町

JAM SESSION

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

ど真ん中の剛速球。
何度か「わが町」を観たことはあるのですがはじめて泣いてしまいました。
スピード感あふれる展開と想像力を刺激される演出にやられました。
最後の群唱、素晴らしかったなぁ。

humming 4

humming 4

ポかリン記憶舎

GALLERY藍染(東京都)

2010/05/27 (木) ~ 2010/06/02 (水)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!
古い民家の部屋・廊下・台所・縁側・・・これらがそのまま舞台。同時多発のシーンのセリフがとても立体的。どこに座っても、すべてのシーンを見渡すことができないという欠点が、また逆に魅力的。役者さん上手すぎ!間違いなくおススメ!…自分は、帰りの電車の中で「あのシーン」を思い出して、再びドキドキしてしまいました。

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

ジェットラグ

タイニイアリス(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★

お通夜に参列
受付から雰囲気あって遺影に献花。遺影に薄笑(失礼!)喪主の百花さん可愛い(不謹慎ですいません)なんて事を思いつつ物語の展開に驚きながらも洗濯バサミで摘まんで引っ張ってみたいとか思いつつ、お前ら早く勝手に死ねとか思いながら、修の行為も尋常じゃない。登場人物のギリギリの幸せがぶつかり合うと狂うんだ。

甘え

甘え

劇団、本谷有希子

青山円形劇場(東京都)

2010/05/10 (月) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★

情念的に過ぎる気がしなくもない
本谷有希子さんの書く世界が結構好きで、もう何作か観ていますが、今回の作品は、やや、観念的と言うか、人物よりも、情念に、照射されているような舞台でした。
役者さん、全員とても好演されているし、決して厭きたりはしなかったものの、やはり、このテイストでの2時間芝居は長く感じました。

今までの作品は、もっと登場人物の現実的日常が描かれ、その中で、描かれる情念世界とのコントラストが絶妙でした。
今回も、もう少し、人物の現実的姿が浮かび上がるような作劇だったら尚良かったのにと、やや残念に思いました。今までのように、登場人物に自分を重ね合わせることができず、終始、俯瞰してしか観劇できなかったことに、不満が残りました。

小池栄子さんは、過去に、グローブ座の芝居で拝見した時も、驚きましたが、とても舞台女優さん向きだなあと感心しました。
何より、とても輝いてお美しいなあと感じ入りました。

ネタバレBOX

音響の仕事が、やや低レベルな気がしました。
入浴シーンの擬音とか、いきなり入って来る音楽の挿入が不自然だったり、何だかアマチュア劇団レベルだったように感じました。

それに、いつもの本谷劇のように、現実的な空間が設定されていない舞台で、時間や場所等、観客がそれぞれの夢の中のような世界観で、追体験するようなテイストの芝居にも関わらず、「スーフリ事件」などという、実際にあった事件の単語が突然、出て来ることに、とても違和感を感じました。
ホチキスブラックvol.2「ほとんどガール」 当日券あり!

ホチキスブラックvol.2「ほとんどガール」 当日券あり!

ホチキス

エビス駅前バー(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★

ゆるめの45分
お遊び企画とはいえ脚本が悪すぎるよ。
三女優の表情を見ているだけでも楽しいけどさ。

ネタバレBOX

全編バーカウンターの中で動けないんだから、
もっと脚本がんばらんと駄目なんじゃないかなぁ。
下半身露出はいいアイデアだけど。
一般の客はついてこないよ、これじゃあ。もっとも小劇場好きじゃないと、
この手の企画は引っ掛からないか…。
ハイ・ライフ 

ハイ・ライフ 

花組芝居

ザ・スズナリ(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

花組芝居の
流山児事務所のそれと違うところに演出の主眼がおかれていると思った。役者は桂憲一が上手く、美斉津がとても良かった。この若者はどこまで延びていくんだろう。それに芝居や佇まいに品格がある。貴重な存在。

B神崎与五郎 東下り

B神崎与五郎 東下り

劇団扉座

座・高円寺1(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かったです。
とても面白かったです。さすが横内謙介。何を書いてもこの水準。

空気ノ機械ノ尾ッポvol.15~キカイ~

空気ノ機械ノ尾ッポvol.15~キカイ~

空気ノ機械ノ尾ッポ

シアターブラッツ(東京都)

2010/05/27 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

シンプルに考える。
題材はとってもシンプル。ベンチは何故座る?からはじまる哲学的、でも現実的、な2人芝居。展開的にはただ2人の男がベンチに座って話しているだけなのにトリップしたり、ループしたり。とってもわくわくしました。

しゃぼんのころ

しゃぼんのころ

マームとジプシー

STスポット(神奈川県)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★★

疲れた
普通の観劇では使わない労力を使わないと今回の芝居についていけなかった。
あまり目は肥えていない私ですが、“しゃぼんのころ”凄まじかった。

ネタバレBOX

いきなり喘ぎ声から始まる。
その声がすごく魅力的だった。
世の中には色々な人が居て、それぞれに理由があり行動している。
これはとある人からの受けうりだけど、あんなにも人の、人間の感情を掘り下げて、なおかつそれは1人に留まらず、出演していた役の全てに目を向ける。
もしかしたら人に限らずもっと広範囲に及んでいるのかもしれない。

まぁ、ここまでは思い描く人もいるかもしれない。
だが、作・演出の藤田サンはこれを2時間枠に収めてしまい、時間が少ないと言う中で、まったく内容が薄らいでいない。
……凄過ぎる。
誰しもが持っている中学生の時間。
意地を張ったり、些細な事で怒ったり、あの頃は喜怒哀楽のオンパレードだ。
それをあんな形で見せられたら、そりゃ泣きますわ。

女子の制服もオリジナルで造ったらしく、とても良く彼女達を引き立たせていた。

灯り一つを点けるだけでも理由がある。

藤田サンが創る芝居には、一切の無駄がないと私は思う。

PARTYせよ

PARTYせよ

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/06/01 (火)公演終了

満足度★★★

おもしろかったす!
たったの数時間ですべての秘密がばれてしまったので、よくまあ今まで隠せたなって感じは否めませんが。すごい細かいことですが、「ひぐらしぜみ」は確かに夕方鳴くせみですが、東京近辺では夏の終わりの雰囲気になります。
あれを聞くと「あー、もう夏も終わりだな~」って思うので、8月中旬頃かな。そうすると妊娠3ヶ月で12月出産のわけがないので、ちょっと変。って思ってみてました。(でも、設定としては7月初め頃なの?今度は花火大会には早いなー)

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

ジェットラグ

タイニイアリス(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

5月27日(日)S
一瞬も目が離せなかった。それが凄い。

めぐるめく

めぐるめく

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

5月27日(日)M
めくるめくシーン転換が気持ち良い

わが町

わが町

JAM SESSION

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

5月26日(土)S
素直に感動。たくさんの愛が詰まったいい舞台。

2010億光年

2010億光年

サスペンデッズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/05/22 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

 
観劇

めぐるめく

めぐるめく

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

観劇

黒執事

黒執事

ミュージカル黒執事製作委員会

シアターBRAVA!(大阪府)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽
千秋楽はサプライズ盛りだくさんで、大興奮のステージでした。
前回の舞台よりも、演出等が凝ってて、素晴らしかった

ネタバレBOX

死神のロボットダンス?が最高です。
演出が素敵で素敵で♪ぼっちゃんは半裸で登場。セバスチャン他、みんな笑いを取る取る!すごく面白かったです。
千秋楽はセバスチャンの誕生日だったのでサプライズあり。
そして、カーテンコールで、お客さんからのサプライズ演出もあって、最後には、坊ちゃんはバク転披露したり、お客さんも立ち上がってコンサート会場に♪大盛り上がりでした
The Final Match 立海 Second feat. The Rivals

The Final Match 立海 Second feat. The Rivals

ネルケプランニング

Kanadevia Hall(東京都)

2010/02/26 (金) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

最終決戦
泣きました。テニミュの長い歴史も幕を下ろすという意味もあって、感動しました。ありがとう、テニミュ

甘え

甘え

劇団、本谷有希子

青山円形劇場(東京都)

2010/05/10 (月) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★★

成長過程の本谷作品。
本谷は二回目の観劇である。

ぶっちゃけ「遭難、」を気になってたのに見逃したのは、
観劇人として完全なる失敗だったと思っており、
その後、観にいったものの振るわないことがあって、
本谷はしばらくいいかな、と思っていたのですが。

評判は悪くないようなので、とりあえず久々に行ってきました。

ネタバレBOX

思ったよりも小池栄子が大丈夫だった。
むしろ、強い役より弱い役の方がハマる人なんだと思う。
細く絞まった大人のカラダを隠すかのようなダボッダボのサロペットが、
逆に女性性を強く匂わせているようで、イケナイ気分になりそうだった。

登場人物は5人と少数だが、誰も彼も皆、揃いも揃ってダメな人たちである。
でも、全員の感情は理解できたし、そのダメさが、かえって愛おしく思えた。

父親の束縛から解き放たれたいと願う少女のような女、
一人娘を繋ぎとめてなお、孤独から逃れられない父親、
思い通りになんてならない男が好きなバツ2の中年女、
枯渇した感情のままにどんな女とでも寝る哀れな先輩、
先輩に抱かれたことを優しさだと勘違いする女の親友。

戯曲の関係性的には均衡の取れた、見やすい世界観だったと思う。
さすがに、ダンサブルな曲を使ったシーンの演出のチープさについては、
いやいやもっと他にあったろう、とも思ったが、全体で言えば面白かった。

「私よ、禊がれろ。」

って、一言だけ見ると、鳥肌立っちゃうくらい、すごい台詞だな。
B神崎与五郎 東下り

B神崎与五郎 東下り

劇団扉座

座・高円寺1(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

魅せた人情噺
ログインエラー解消後もログインに異常に時間がかかり、エラーが出てしまう。投稿が遅くなってすみません。
私が横内謙介の存在を知ったのはもう20年くらい前、二十一世紀歌舞伎組の「雪之丞変化2001」初演の制作発表記者会見の席上でまだ20代の美青年ははっきり言って場違いな印象で「浮いていた」。それからまもなく、ICUで平田オリザと同級生仲良しグループだった同僚が善人会議創設メンバーと親しかったので扉座に名前が変わったことなど劇団の詳しい話を教えてくれた。
扉座というとその人のことを思い出す。10年ほど前に歌舞伎組の元メンバーだった人から「雪之丞変化2001」当時の話を聞く機会があり、軽井沢合宿中、徹夜で仕上げた台本を猿之助があっさり「あ、ここ、いらない。無駄!」と理由も言わず、どんどんカットしていくので、横内さんも面食らったと思うと話していた。劇団の主宰で座付き作者なら、他人にカットされる経験もないだろう。しかし、いまになってみれば、このときの経験はとても貴重でありがたいものだったろうと推察する。
猿之助という人は劇作に関する勘が非常に鋭く、観客の視点で脚本を読める人だからだ。客から見てどうかを重視し、時には作・演出家や役者の思い入れなんかすっとばしてしまう大胆さがあった。そういう人に赤ペンを入れて鍛えてもらえたということは、横内氏にとって大きな財産になっているに違いない。
本作の劇化も猿之助のアイディアだそうだが、横内氏の本作には全体に猿之助好みの色が感じられ、作・演出にかつての薫陶の影響が見てとれた。
人情噺的な劇は昭和40年代ころまで、小ホール(いまの小劇場系の芝居とは違う)で盛んに上演されたと記憶している。主役はたいてい東西の喜劇役者のせいか、芸達者だからあざといが泣けるので私は好きだった。だが、プロによる劇評は必ずしも好意的ではなく冷ややかだった。高度経済成長を経て、いつしかそういう劇も一部の「新喜劇系」以外は上演されなくなっていった。この芝居を観てあのころの懐かしさがよみがえってきた。
「雪之丞変化2001」はまじめな悲劇だったが、本作は松竹新喜劇に近い。猿之助は藤山寛美の人情喜劇が大好きだったことを思い出す。

ネタバレBOX

宇佐見(六角精児)は元花房兎という芸名の大衆演劇一座の役者だったが、不義理を重ねて一座を辞め、タクシー運転手をしているがめっぽう酒癖が悪い。ゆうべも行きつけの飲み屋「一力」で、チンピラの昇平(新原武)と大喧嘩し、店を壊したというが記憶がない。昇平はキャバクラ「ホルスタイン」の女(江原由夏)を連れ、「一力」に詫びに来る。「一力」は入院した女将に代わって娘の由希子(高橋麻理)が切り盛りしており、由希子は宇佐見の実の娘である。そこにかつての役者仲間の高塚旭(市川笑也)やマネージャーの花房亀吉(岡森諦)が宇佐見を訪ねてくる。花房峰子座長が亡きあと、高塚旭の、「おやまルンバ」が大ヒットして人気スターとなり、今年の紅白出場間違いなしという。その初座長公演に「神崎与五郎東下り」をかけることになり、丑五郎を当たり役だった宇佐見に演じてもらえないかと頼みにきたのだ。最初は断るが、一力の常連のマサ(犬飼淳治)、山本(鈴木利典)、姫子(鈴木里沙)らに励まされ、宇佐見は出演する気になり、酒を断つ覚悟をする。
「神崎与五郎東下り」という芝居は赤穂浪士の神崎与五郎が討ち入りのため江戸へ下る途中、箱根の茶店で馬子の丑五郎が与五郎に因縁をつけて悪態をつき、侘び証文を書けと迫るが、大事の前の小事と与五郎は耐えて証文を書き、無事に討ち入りを果たすが、あとで与五郎の正体を知った丑五郎は前非を悔い、与五郎の墓に詣でて詫び、出家して菩提を弔ったという話。
その稽古を終えて一力に寄った宇佐見を一座のこまめ(中原三千代)が訪ねてきて、役を降りてほしいと頼む。高塚は女性スキャンダルでマスコミに追い回されているが、どうやらその背後には暴力団が動いているらしく、それを抑えるには興行界を牛耳るやくざの大物にすがるしかない。しかし、その大物の女と宇佐見が深い仲になって駆け落ちした過去があるため、どうにも都合が悪いというのだ。このままでは高塚の役者生命がスキャンダルでつぶされる、あんたも世話になった亡き峰子座長に借りを返してくれないか、と頼まれ、宇佐見は役を降りることを承知する。ただ降りると言うだけでは納得してくれないだろうということで宇佐見は酒を飲んで派手に暴れ、亀吉に怪我を負わせて警察沙汰にしようとする。暴力事件のほうは高塚と亀吉が示談ですますことになるが、宇佐見の出演は当然中止になる。再び訪ねてきた高塚を宇佐見は「峰子座長も守りきれなかった」となじり、亀吉を「高塚を守りきれなかったお前も不甲斐ない」となじる。宇佐見の真意を悟っている高塚は心で手を合わせながらも、「あんたを芝居に出してやってくれと頼んだのは亀吉だ。自分は講釈師の役でよいからあんたに丑五郎をやらせてやってくれと言ったんだ」と告げ、亀吉は入院中の宇佐見の別れた妻に手紙をもらって宇佐見を訪ねたのだと打ち明ける。どうにもならないことながら、宇佐見と亀吉は別れ際に「東下り」の後段のさわりを熱演する。
高塚と宇佐見に与五郎と丑五郎が重なるが、宇佐見も亀吉も高塚も立場は違うが、真意を隠して耐える「与五郎」なのである。この劇の巧いところだ。
六角精児のこういう役を観るのは初めてだったが、笑わせるところは「きっちり笑わせ、緩急の塩梅よく、間もよく、実に巧く、亀吉の岡森との息もぴったりで泣かせる。いい役者になったものだと感心する。劇中劇の与五郎も高塚も、歌舞伎で言うところの辛抱立ち役で、これを真女形の笑也が演じるのが歌舞伎で言う「ご馳走」になっている。気取って壊れた椅子に座ってズッコケたり、見得を切って不必要ににっこり微笑む大衆演劇独特のアクを見せたりするのが面白い。笑也は「雪之丞変化2001」のころは女形としてのキャリアがまだ浅く、浪路よりもむしろ外科医のタカミヤ役のほうが良かったくらいなので、男性役には違和感がない。本格的に「おやまルンバ」を歌って踊るシーンがあったら申し分なかったが(笑)。
常連役3人のアンサンブルやチンピラとホステスのお笑いスパイスも効いている。高橋が娘の情味をいやみなく見せ、中原が大衆演劇の女優で年を経たすがれた味を出していた。
落ち目の花房峰子一座に最後まで残っていてパッとしなかった高塚が初座長公演を行う前にマスコミが追い回すような大スターになっている点がちょっと引っかかった(ふつうは人気一座で注目されてから持ち歌がヒットするのであって)。
大衆演劇の人気俳優の女性ゴシップというのは内輪ではよくある話だ。しかし、この劇中の高塚は責任感が強く、「一座のみんなを守らなくちゃならない」と堅く決意している男に見えるので、行動にどうも違和感がある。
興行界のドンの女と昔いざこざを起しているので、宇佐見が役を降りて事を収めるというのはこの世界では納得いく話だと私は思う。ドンは当事者の宇佐見が出演せず、高塚が花房峰子一座の出身というだけなら、守ってもくれるだろう。今後、高塚の女癖の悪さが直らなくても、ドンがにらみをきかしていれば、勢力の小さいほうが騒ぎ立てることはないからだ。
奇跡的に笑也のスクジュールがあいていて実現したという公演だけに観ておいてよかったと思う。


露出狂

露出狂

柿喰う客

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★★

ベタの極限に現れる闇
女子高サッカー部の「チームワーク」のありようと、その栄枯盛衰変遷を描く、ハイテンション・エンターテインメント。でも、その先に表現されたのは、言い知れない「闇」のようなものでもあったと思います。

耳の中で残響が唸るほどのハリハリの発声、かえって眩暈がしそうにキレキレの身体。そして分かりやすい(気がする)ストーリーと様式美といってもよいせりふまわし、下品なイディオム……そのすべてが<完成形>に向かっていく充実感がここにはあり、私たちはついこの<祭>にのせられてしまいます。



ネタバレBOX

ですが、この「チームワーク」という祭にも終わりは訪れます。卒業という儀式(これも祭のひとつかもしれないですね)を通して、別の世界へ踏み出す時、それまで拘泥してきたコミュニケーションはどのように各々の中で継続、あるいは相対化されるのでしょう。

舞台は、卒業の別れと変化を受け入れられない(自己愛の強い)生徒の回想とも現実ともつかぬ「入部」のシーンで終わります。彼女の笑い声が響く、ちょっと不穏なラストシーンに、コミュニケーションの病(それは決して、この、彼女だけのものではなく、現代に生きる皆の)のようなものをを嗅ぎ取ってしまうのは、ちょっとうがちすぎでしょうか。

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