『オシャレ紳士 イン ワンダーランド』(ゲキバカ西川康太郎、石黒圭一郎、王者舘池田遼ら出演!共演は梅棒!!) 公演情報 男衆ver.2.0 おしゃれ紳士「『オシャレ紳士 イン ワンダーランド』(ゲキバカ西川康太郎、石黒圭一郎、王者舘池田遼ら出演!共演は梅棒!!)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    脅威!ザ・Jパワー!!
    大学内におけるダンスサークルの発表会と忘年会の宴会芸を極限までハイブリッド化したような内容。
    普通だったらキワドイ路線をお洒落と紳士のオブラートで包みこみ、J-POPに合わせてぶりぶり踊り、5分かそこいらの曲のなかに起承転結のあるストーリー性を持たせるところが演劇的でハッとする。
    ビートルズが好きだのセックス・ピストルズがカッコイイだの言っていても我々やっぱり日本人。J-POPは我々の故郷ですから否が応にも血肉湧きおどる!

    ネタバレBOX

    この公演は開演前の1ドリンクのチョイスでノレルかノレナイか概ね決まると言っても過言ではなかったようにおもいます。何というか、ホロ酔い気分で観るのが丁度いい感じのお芝居だったので、アルコールに毒された冷静でないオツムで観劇したのはイグザクトリーでした。なんせ、冒頭に登場する黒執事以外キャスト全員、裸にネクタイ&シルクハットですから(下は黒いズボンを履いてましたが。)私のなかのお洒落感は一瞬にして崩壊しました。(なぜなら私のなかでのお洒落紳士像は、たとえばジャン・ポールベルモントや舘ひろしのようなジェントルメンだからです。)

    しかしスターウォーズのテーマ曲がかかり、キメキメでポージングするお洒落紳士らの背後から真っ赤なライトが照らされて、公演タイトルのワンダーランド的な要素でもある「エルドラドの秘宝にいざ行かん!」
    というようなフレーズを言ったかとおもえば今度は「ざーんこーくーなてんしのよぉーにー」とエヴァンゲリオンのテーマソングの残酷な天使のテーゼが挿入される。この一連の動作にノックアウトされてからというもの、この後も何不自由なく楽しむことができました。

    断片的に箇条書きにしますとこんな感じです。

    ・宇多田ヒカル travelingのPVのサビの部分で動物だかロボットだかよくわからない生き物たちがワラワラと宇多田ヒカルの後を行進しているシーンを真似てたのが妙にツボ。

    ・ハードコアの楽曲(洋楽)に合わせて相撲をとったり。

    ・ゾンビになったり。殺されちゃったり、かとおもえば阿波踊り。輪になって踊ったり。

    ・嵐 Truth&一青窈 もらい泣き、では国家レベルの刑事ドラマが前編・後編で展開。

    ・一方、T.M. Revolution Burnin' X'masでは彼氏の家で素敵なクリスマスを過ごすはずカップルがエックスガールフレンドの登場により、血まみれの聖夜に。

    ・エアーあややならぬエアーPurfumeでは、Purfume初の武道館公演のMCを完全コピー。2階〰 一階〰 アリーナ〰 の順番に盛り上がってるかメンバーが確認する時にその都度バーン!と入る照明のタイミングがすばらしい。

    あの曲を聴くとあの頃を思い出す、ノスタルジーにおしゃれ紳士の体験が加わって、今度あの曲を聴くときには、思い出がまたひとつ増えるのだとおもうと、ちょっとほくそ笑みたくなりますね。
    懐古主義としてのダンスという着想は非常に面白いとおもいます。
    ダンスのキレ、キメの表情もすばらしく、男の美学を感じました。
    ただ、公演タイトルのワンダーランド的な要素は終盤のブレイクビーツに合わせて進化論と近未来的なイメージをミクスチャーさせたようなダンスを踊るパート以外はあまり生かされていなかったように思います。ダンス自体はすばらしかったのですが、当パンのズラズラと書かれている演目がイマイチどれが何を示しているのかわからないことが多々ありました。そういったよく理解できない諸々を含めた事柄が”ワンダーランド”としてのアプローチだったのかもわかりませんが、個人的には、あの終盤の抽象的なダンスを残酷の天使のテーゼの後やそのほか、所々に絡めた方がワンダーランド的な要素が強まったようにおもいます。会場内のテンションはJ-POPが掛かった時の方が明らかにテンションが高かったですね。エンタメ性と抽象性のバランス、難しいところです・・・。

    当パンのデザインがメンズノンノ的なオシャレ感のあるデザインであるにも関わらず、おしゃれが、トレンディー感ではなくマイ・スタイルが貫かれていることへの意思表示を意味している内容の文面もパンチがあってよかったです。

    今度は、アニソン編とかV系編とかメガネ男子編とか違ったヴァージョンも観て見たいですね。ベストヒットUSAや夜もヒッパレ的なヒットチャート形式で行う公演や、リクエストの多かった楽曲に答える公演など、J-POPを介すると何でもできそうですね。一輪のバラを口に咥えてタンゴを踊る、Shall we dance?編なんていうのもアリかもしれません。

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    2010/04/19 03:36

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  • 御来場ありがとうございました。
    コメント&御意見ありがとうございます!

    エンターテインメントとコンセプチュアルな部分のバランスが
    難しい点ではありますし、
    どこに向かっていくのかは今後のメンバーが
    個々の活動の中で何を得て戻ってくるかによりますね。

    当日パンフレットやタイトルにまで言及して下さってありがとうございます。
    特に一貫したストーリーがある訳ではないですが
    公演時間以外もきちんとパッケージしてお客様に楽しんで頂けたらと思い
    遊んでしまいました。

    ちなみに演目のタイトルは、
    作品の大枠が出来た後に
    西川、今人と共に遊びで作ったので
    自分達も明確に覚えていません(笑)

    個々の活動で
    次回公演までまた間が空くと思いますが
    今後とも「おしゃれ紳士」及びメンバー個々の活動にも御注目頂ければ幸いです。

    おしゃれ紳士・主宰 伊東祐輔

    2010/04/19 16:03

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