最新の観てきた!クチコミ一覧

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でものはれもの

でものはれもの

ささらほうさら

そら庵(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

三人協働の作品
前回までは三つのパートに分けてのソロを構成した公演だったが、今回は三人で一本みんな出ずっぱり汗だく。肉体訓練の様な静かで、派手な動きの無いパートが続く、やるほうにとってはキツイ舞台か。

ラストに近い卵のように体を丸める場面で、山本さんがシクシク泣いていたのが、ダンサーと感情の不思議なシンクロを思わせた。

Zyklon B (再演)

Zyklon B (再演)

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/06/02 (水) ~ 2010/06/07 (月)公演終了

満足度★★★

戦争が遺した疵
変わらぬ武骨・骨太な作風ながら、いつもよりダークで負のエネルギー満載な解決策に釈然としないものが残るのは「戦争が遺した疵」がテーマであるがゆえか?

幕ではなく数本のチェーンで前後を仕切ることでマルチスクリーン的な見せ方もできるどこかガス室を想起させる装置や、椅子・テーブルや小物を使ってバリケードを表現したりする舞台美術もよろし。

甘え

甘え

劇団、本谷有希子

青山円形劇場(東京都)

2010/05/10 (月) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

観ました。
初本谷有希子。先輩にほれた。

とりあえず寝る女

とりあえず寝る女

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

観ました。
初箱庭。好み。

将門

将門

劇団BOOGIE★WOOGIE

イマジンスタジオ(東京都)

2010/03/08 (月) ~ 2010/03/16 (火)公演終了

観ました。
共演者の山口さんにお願いして。
まさか休憩があるとは…3時間半。

暴くな

暴くな

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2010/05/15 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

観ました。
うちのPがモラルさんとお知り合いで伺いました。
不知火チームを。エンターテイメント!

旅、旅旅

旅、旅旅

ロロ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/06 (木) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

観ました。
評判がよかったので行ってきました。
すべての境界線なんて、あいまい。

露出狂

露出狂

柿喰う客

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

観ました。
初柿でした。好き。

ミツバチか、ワニ

ミツバチか、ワニ

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2010/03/04 (木) ~ 2010/03/08 (月)公演終了

観ました。
これが駄弁芝居というのかー。

マクベス-シアワセのレシピ-

マクベス-シアワセのレシピ-

THEATRE MOMENTS

シアターX(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

予言に翻弄されるマクベスを現代に読み替える
 シンプルな装置の中で、主に身体表現で戯曲を立体化するスタイルでした。想像していたよりも原作に忠実で、初めて「マクベス」を観た人にもその内容があらかたわかるようになっていたことに好感を持ちました。主人公マクベスは三人の魔女の予言に翻弄されますが、それを現代に読み替えた演出がとても面白かったです。

 オープニングの「観客の恋愛体験をその場で手短に演じてみる」という余興(ガチンコ馴れ初め芝居)は、個人的には好きにはなれませんでしたが、舞台から役者さんが観客に気さくに話しかけ、希望者全員に飴を配るサービスづくしの幕開けには、劇団の姿勢がよく表れていて感心しました。ロビーでは絵画展が併催されており、演劇鑑賞の窓口を広げる工夫もされています。
 初日はシアター・カイが通路席まで埋まっており、劇団の固定ファンを大勢獲得されているのがよくわかりました。

 受付に長蛇の列ができており、スムーズに客席につけたとは言いがたい状況でした。終演後に演出の佐川大輔さんとお話させていただいた際、作品の感想と一緒にそのことをお伝えしたところ、真摯に聞き届けてくださいました。翌日からは具体的に改善されていたようで、観客への誠実な対応を嬉しく思いました。

ネタバレBOX

 衣装は末広がりのパンツ・スーツで統一しつつ、中に着る白系のインナーやヘアメイクで個人差を出していました。統一イメージで俳優を記号化し、演じる役が次々に変わっていくことで、物語の普遍性を伝えられていたと思います。
 マクベスとマクベス夫人を演じる役者さんをある場面から変えることで、2人のおかれた状況および精神状態が大きく変化したことを示すのは、演出家の解釈がはっきりと表れて面白いです。

 フィジカルシアターとはいえ心理描写は非常にリアル。メソード演技の技術を感じさせました。たとえば、王位には就けたが心の静寂を失ってしまったマクベス(山本悠生)が、マクベス夫人(絵理)に「お前のせいでこんな目に遭った!」と涙を浮かべて逆ギレする姿に、爆笑できたんですよね。「演技をしている人たち」を眺める階層から、「自分のことを棚にあげて誰かに当り散らす困った人」を目の当たりにする階層へとジャンプできたからだと思います。

 赤い糸と紙(新聞紙)、てるてる坊主などの小道具の使い方も効果的でした。
 敵兵に囲まれ孤立したマクベス(佐川大輔)は、新聞記事を身にまといながら舞台をぐるぐる走り回ります。それはTVコマーシャル、ノウハウ本、占い、噂話などに翻弄される現代人を表していました。

 個人的にもったいないと思ったところを数点。ダンカン王を演じていた山本悠生さんが、後でマクベスを演じていたのには違和感がありました。1人1役ではないものの、メインの役柄については固定イメージがつく演出だったので、違う役者さんにしてほしかったです。
 マクベスを破ったマルカム王子が勝利宣言をする場面は、できれば皮肉な視点も盛り込んで欲しかったですね。最初の場面のリプライズになり、パタっと突然とぎれるような幕切れも物足りなかったです。

 マクダフのエピソードをカットして「母の腹をやぶって生まれてきた」のをマルカム王子にするのは、思い切った選択ですが巧い工夫だと思えました。
庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ

シアタートラム(東京都)

2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

生体解剖ショー
外科手術というよりも生体解剖ショーなのですね。あまりリアルじゃなく、コントのようでしたので、生理的にはかえってよかったです。バンドの演奏はアヴァンギャルドと思いきや、以外にオーソドックスなので以外でした。個人的には、病理のセットがあまりに古風で、おちょくってんのかー(笑)と。

ネタバレBOX

でも腎臓を洗面器に入れたら、すぐ糸球体のミクロが出て来たりして、ゲフリール速っ(どこにクリオスタットあるんだ?)。膵臓は腺腫かな?肝臓は肝硬変ですよね。
庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ

シアタートラム(東京都)

2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

見世物小屋の奇想天外さ!
素晴らしい!斬新!本物の医者にはできないパフォーマンス!

手術開始後10分間は場内全体がシーンとなってしまって、私も生唾ごくんでした。

ネタバレBOX

やはり、お腹を切り裂くところは強烈なインパクトがありました。そして、あのようにしてお肉を固定するんだ!

職業に誇りを持っているプロが自分の職業を茶化したようなパフォーマンスはできないでしょう。やはり役者さんだからできること、発想が素晴らしいと思います!

お祭りの見世物小屋的雰囲気の見せ方でした。蛇女が蛇を食べるのを見るような感じでしょうか?!小腸を首に巻いて吹いているのを見てそう思いました。

マメさん面白い!

箱の中にもう一人いたのですね。水鉄砲でぴゅーってやってたのかしら?!
『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

そんな私をどう思いますか?
大胆でパワフルな場面構成と転換にまず圧倒されました!

ですから、大胆すぎて決して交わらないと思われた場面場面が、やがて融合していくラストは、あまりの見事さに震えが来る思いでした。

これはやはり、映像と舞台の両方を知っているというハイブリッドな嗜好……。

嗜好的な思考を試行する大胆さと自信……とでも言うべき演出が生む原色の情景。

それだけに、打ち出された情景が含むメッセージ性は半端無く強烈でした!

メッセージを託された自分が、今何をすべきかをその場で迫られる……それは脅迫であり、観客は否応無しに演出の幕間で回答を探す。

そしてそのすべてが演出の一部となって、回答へと結びつく!

みごとです!

ネタバレBOX

最初の数分でリリの『多重人格』のトリックは見破った!

なんだ、ミミクリってそういうことか……。

そういえば『レオ』って名前は逆さ読みすると『俺』だよな(これは勘ぐりか?)



そんな風に解ったつもりになった自分が恥ずかしい……。

あれは、気づいたんじゃない!仕掛けた側に気づかされていたのだと知ったときは、もはや手遅れでした。

私は自分が『期待マシン』に乗り込んで、彼らと一緒に旅をしているのだと気づきました。

oh-!ブラボー!そして、ブラバー!

では最後に。

お約束的に、私なりのラストの解釈などを。

リリが穴の開いたリンゴ越しにカナタに何を言ったのか?

そしてカナタは何を叫んだのか?



そうですねぇ……。

穴の開いたリンゴを耳につけて聞くと、本心が聞こえるらしいです。

だから、カナタはリリの本心を聞いたのでしょう。

『死ンじまえ』

と……。

そして、次々とリリの心の中に沈んでいた声がカナタの心の中に流れ込んできたのです。

悲しみ、後悔、怒り、苦しみ……狂気!(すず)

そして、それらはカナタの内側で人格を作り出し、人の形を繕うと、カナタの心を聞こうとして穴の開いたリンゴを耳に当てて群がった。

だからカナタは叫んだのです。

『ウルサイ!(静かにしてください)』

こんな私を、みなさんどう思いますか?(黒笑)
女の雨情

女の雨情

イマカラメガネ

OFF OFFシアター(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★★

情や打算
女と女、女と男、面白かったです!

ネタバレBOX

チラシのイメージから女性3人の話だとばかり思っていたので、痩せた女性が出てきたときは、あれっ!着膨れしていたのは誰だっけかと考えてしまいました。女性4人の話だったんですね。

傍からみて才能のある人がその職に就いていないってことよくあります。逆に、それほど才能がなくてもその職に就いている人もいます。

人間関係やタイミング、それに本人の意欲も絡んでいて、現実は皮肉です。でも、「(仕事を紹介しないのは)お前に才能がないってこと気付けよ」は立ち直れないくらいきつい!

過去の情景シーンがありましたが、そこまで説明しなくても分かってるってところもありました。
『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

皆さん、上手でした!!
たくさんの方が出演されるのですが、皆さん、それぞれの難しい役を、上手にこなしていたように思います!

この舞台の感想を、絵と文で書いてみましたので、もしよっかたら。→
http://blue.ap.teacup.com/chigusa/

真夜中の取調室

真夜中の取調室

演劇集団アーバンフォレスト

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

よく練られた話で…、
演劇界のホップ、ステップ、ジャンプやー!

ネタバレBOX

初めいくらなんでもそこまで証言が食い違うのって変なのーって感じが、刑事さんが忘れた鍵のことを言ったように、事件直後になんで集まるかなぁーって思い、最後にそうなんだーって納得して…。

自殺だなんて、正に「薮の中」。

主宰者の一世一代の大芝居、小劇団の末路は哀しい(そういう劇団もある)。ま、その中にもメジャーになっていく役者さんもいたりして、現実を見ているようでちょっぴり切ない。

途中のゲストは、場違いなチャイナドレスで何ですか!大人の事情かどうか知りませんが、邪魔でした。
『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

後付けと謎多し!
名雪佳代さんのファンなので観てきました^^
最初はホラーか!?と思った(笑)
奇抜な特殊メイクに音楽がとても印象的でした!
たくさんのキャラクターがいて、何をしゃべってるのか分からなかったのが残念;;;
あんなに大人数が必要なのかな??
というわけで☆4つです

色んな捉え方が出来てとても楽しめました!
何度もみれば謎が解けるのかな??

ネタバレBOX

名雪佳代さん演じる千草鳴海が気になって、良い意味で浮いていました
彼女が出ると安心しました
自分がファンだからというのは含めないとしても、鳴海の出番が多ければストーリーを理解しやすかったのかなーと思いました
鳴海は主人公のキーを握ってましたからね

奏汰と鳴海の背景をもっと知りたかったかな…
それでレオの背景ももっと知れると思うかな
家の内臓【作・演出 前田司郎】

家の内臓【作・演出 前田司郎】

アル☆カンパニー

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

「アレだから」的な前田ワールドが、うだうだと炸裂していた
「家族」「温泉旅行」というキーワードが前回と共通していたが、前田さんの手によるものだから、違うものになるだろうと期待して観に行った。

やはり違っていた。前回はハードな内容で、シンプルで簡略化された舞台装置がそれを引き立てていた。
今回は、リアルな温泉宿内で、カバンやふとんやいろいろなものがある。それに包まれた話には、温かさがあった。

めんどくさいけど、楽しい感じ。
わかるなあ、その感じ、と思う。

ネタバレBOX

深夜で、ちょっとアルコールが入った状態のテンションが見事。
言葉の絡み方がとてもいい。
空気感までうまく作り込まれている。

出演者がとにかくいい。
「ほら、あれ」とかの言葉も、逆に平田さんの年齢だからよけいに活きてくる。歳取ると言葉でないことって多いし、深夜だし、眠いし。
五反田団があと10年、20年たったときにも、こういう雰囲気になっていくのだろうなあと。

とても眠い様子がまたいい。わかるその感じ、の演技が秀逸。
細かい動きや位置、姿勢までもきちんとコントロールされ、それが自然の形に見えてくるあたりがうますぎる。

夫婦も親子も会社も、そして劇団もみんな家族。
夫婦はもともと家族ではないのだが、ある日突然家族になる。
そして突然また他人に戻る。
親子は、生まれたときから家族になって、両親が別れても、子どもが嫁いで名字が変わっても家族として続く。
社員も長く一緒にいると、まるで家族のような関係になることもある。
同じ職場にいたり、特に零細・中小企業ならば、そういう関係になる可能性は高い。

別れて家族でなくなった元夫婦や親子が、同じ会社でまた家族になっていく(る)というねじれた関係性が面白い。「家族だ」と宣言しなくても成立する家族。たぶんそれは純日本的な感覚ではないだろうか。
温泉旅館で、川の字に布団を敷き、うだうだするのがとても似合う日本の家族だ。
何気ない会話と、1時間ちょっとの時間の中で、「家族」というテーマが見事に結実していたように思えた。

とてもいい舞台だった。

しかし、「家の内臓」≒「家の内装」だったとは(みんなが勤めている会社が内装業・笑)。
恋女房達

恋女房達

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度★★★★

存分に楽しめました
心地よい言葉の連なりと、サプライズがアクセントになって
浮き彫りにされる関係性。存分に楽しめました。
ただ、後半は少し眠たかったけど。

恋女房達

恋女房達

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

星新一的SF世界
吉田さん演出の作品は初見ですが、とてもチャーミングだったり、ホラーっぽかったり、笑えたり、泣きそうになったり、贅沢な時間を過ごすことが出来ました。全編を通じてショートショートをSF的な世界観で描かれていて、中学生の時に良く読んだ星新一さんの作品を思い出しました。個人的にはあの中では異彩を放っていた「赤い糸」のかわいらしさ、ダメっぷり、いとおしさがとても好きです。好みを排除すれば、「押しかけ女房」が素晴らしかった。million blueではない青☆組の公演を早く観たいものです。

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