最新の観てきた!クチコミ一覧

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コンパイル

コンパイル

劇団無名

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/07/24 (土) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★

コメディーなんで
楽しめました。
千秋楽ですが、あらが見えたのは残念。
アドリブらしきシーンは、ありかなと。

ネタバレBOX

チェーンロックしたんじゃなかったっけと思っているうちに主人公が追い詰められていく。

生き返るところも強引。

ありがとうございました。
椿版『天保十二年のシェイクスピア』

椿版『天保十二年のシェイクスピア』

椿組

花園神社(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

今や夏の風物詩
今年は大作。何時に帰れるのか心配だったけど(笑)中だるみなく、ずーーーっと全力なステージにエネルギーをもらった。芝居小屋ならではの雰囲気と迫力、芝居小屋だからできる演出。さすが25年目となるとその辺りは心得てる感じ。
ただ、歌はあんなに沢山要らなかったのでは・・・。

ザ・ベストマンションシリーズVol.3F

ザ・ベストマンションシリーズVol.3F

コメディユニット磯川家

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

2Fから3Fへ、大阪から東京へ♪
全くタイプの違う3作品、そのどれもが中味の濃いストーリーになっている。
ちょこちょこ過去の作品のエッセンスが加えられている。
磯川家初体験の人も、ヘビーリピーターも楽しめる作品☆☆☆

疾走感がたまらない『HELP』、表裏一体が深い『ソラド』、男子の恋愛願望が詰まった『スウィート・ガールズと僕』、
見事な3連コンボにKOされちゃいました!!

素直に☆5と言いたかったが、少し心残りがあって☆4.9で!!
綾小路レンにマスグチイサムばりのインパクトが欲しかった!!

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

ジェットラグ

タイニイアリス(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

背けてはいけない目。でもやはり。
単純に好みの話から入ると、こういう作品は苦手。作家からすると「知るか!」って言いたくなる感想だろうけど、多分僕の場合作品の意図や伝えたいことを解った上で、やっぱり苦手なのだと思う。もともと万人受けするために作っているわけでも、観客を楽しませるために作っているわけでもない作品だから、こういう感想があっても。

作品を観て、全身がグサグサ突き刺される感覚を味わいながら、その内自分が加害者もしくは徹底的な傍観者であるように錯覚する。玉置さんを知っている関係者の方はS心が刺激されたりしたのかも知れないけれど、そうでない僕はひたすら痛かった。お遊びやおふざけから発展する集団狂気を知っているが故、罰ゲームのような最初の拷問からして既に辛い。けれど劇場という閉鎖空間からは逃げられない。

どうしてもジャック・ケッチャム『隣の家の少女』を思い出してしまったが、別に意識していなかったようだ。決して救われないし、作者の狙い通り「二度と見たくない」と思ったものの、そこには谷さんなりの希望があった。でも作品を完結させる希望を遥かに上回る、現実に対する絶望がどんよりと沈んでいた。谷さん自身はこの作品を作ったことで、昇華されたものも大きいと思う。

エーデルワイス

エーデルワイス

feblaboプロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/07/30 (金)公演終了

満足度★★★★

もしも「その時」を迎えるならば
この会場の活かし方を知り尽くしているだけに、状況設定やツクリが巧み。
また、最後に明かされる「衝撃の事実」に某映画を連想してニヤリ。
さらに、もしも「その時」を迎えることがあった場合はあんな過ごし方をしたいものだ、などとも思う。

ブルースな日々「あぁガス欠!」

ブルースな日々「あぁガス欠!」

(有)パン・プランニング

時事通信ホール(東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/07/30 (金)公演終了

満足度★★★

とにかくネタが古すぎる
笑えないギャグの連発!まるで夜空に華開きそうな花火がパスty!なんつって湿気こんだ香り。前半は流石に帰ろうかと思ったほど。しか~し、後半でどうにかこうにか巻き返す。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

売れない劇団のお話。ああ、こんな寒いネタじゃあ、売れないのもしょがないです。なんつって本気で帰ろうと考えてたけれど、あまりにも後部座席ががっら~~ん!!としているのをみると留まりました。そうともさ。

ああ、やれやれ・・なんつって布団でもかぶって寝ちゃおうかしら?と心は居眠り体制。しか~~し、劇団にも意地があったーーー!!

後半から巻き返す、巻き返す。
ポンコツトラックに載った3人はガス欠になり団長の離婚騒ぎにもあたふたと対応すること数分間。つまりは公衆電話の通話料の10円コインが分かれ道。そんな大事な人生の運命を握るは10円玉という情けなさ。

なんだか、個々のキャラクターがいつも観劇している小劇団の団員と重なってしまい、観てるこっちも頑張れ~!!なんつって応援したくなる。金もない、家族もない、将来の約束もない、ないないづくしの団員たちは当然のことながら、このままでいいのか?と自問自答する。ひとつの事を続けていくには努力や根性なんて関係ない。ただひたすらそのことが「好きだ!」というだけでいい。と締めくくる。

ミュージカル風な舞台だったけれど、これをミュージカルにしようとした時点で無理があった。ミュージカル調に説明した舞台だったからだ。

ハイ・ライフ 

ハイ・ライフ 

花組芝居

ザ・スズナリ(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

簡素な舞台から
遅れて入ったので序盤5分ほど観られず。非常に簡素な舞台ではあるものの、役者4人がうまく空間を埋めていた。ここら辺の空間を埋めるということについては、数百人クラス劇場でも上演している加納さんの手腕なのかしら。

花組は初めてだったんだけれど、役者さんの力がとても強く感じられた。やっぱり知り合いに目がいく。堀越涼さんの小粋な演技が作品にいい感じのエッセンスを加えていた。演出に関しては未見のネオ歌舞伎とは全く異なる手法だろうから、特別目を引くことはなかったような。

暖かそうな場所 【ご来場ありがとうございました。次回は12月クリスマス】

暖かそうな場所 【ご来場ありがとうございました。次回は12月クリスマス】

ろりえ

nakano f(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

境界線上を駆け抜ける笑い
微妙に芯を外した笑いが独特で、一歩間違うと単なる悪ふざけにもなりかねないところを寸止め的にギリギリの紙一重でとどめ、境界線上を駆け抜ける感覚。
また、歌・ダンス(アノ曲の振りだったとは!(笑))に加えて生の楽器演奏まで!?なパフォーマンスも◎。
なお、ウワサの「エアコンオフ」は開演時からではなく途中からとやや緩和されており、ちょっと残念かも?

ブルースな日々「あぁガス欠!」

ブルースな日々「あぁガス欠!」

(有)パン・プランニング

時事通信ホール(東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/07/30 (金)公演終了

満足度★★★

わかりやすい
話も演出も素直な感じで、老若男女が楽しめる作品でした。
多くの出演者の大半はコーラス隊で、歌以外にも楽器や道具を使って効果音を出したりしていて、ほぼ舞台上に出ずっぱりでした。

メインキャストたちが言葉に出さない心情を、コーラス隊が歌で説明し過ぎに感じました。もう少し観客に想像させる部分を持たせてくれた方が楽しめるのに、と思いました。

華麗なる招待

華麗なる招待

toi

STスポット(神奈川県)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

味な作品ですねぇ
90年の「家」の歴史が主人公の作品・・・という事前情報どおりのストーリーなんですけど、いや観た感じはもっとこう切ないというか、胸に迫るものがあるというか。で、最後の最後で、さすが柴幸男さん!とつぶやきたくなるシーンが展開されるわけですが、ここがまた、なんだか泣かせられます。
でも、ダントツでよかたのは、高橋ゆうこさんですね。JAM SESSION 「わが町」でも光っていたんですけど、今回はもう彼女なしには考えられない・・・と思われる作品になっていた気がします。
あ、でも、なんか「売り切れ」「当日券なし」という・・・ま、残念なかんじらしくて、オススメしても、もはや手遅れですね。。。。多分

お茶を一杯【当日券若干枚数あり!開演の45分前から販売開始!!】

お茶を一杯【当日券若干枚数あり!開演の45分前から販売開始!!】

浮世企画

APOCシアター(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

「友達の友達」の先にある闇
「友達の友達はみな友達だ」という言葉が流行ったことがあるが、意外なところでつながっている人間関係のお話。
旗揚げ公演の前回作品より今回のほうが断然面白いと思った。今後、どんな作品が出てくるか楽しみだ。

ネタバレBOX

フリーライターの奈々(長島美穂)はバイセクシャルで、仕事先の出版社社員氏家千里(今城文恵)とレズビアン関係にある。カミングアウトはしているものの、千里との関係だけは秘密にしていた。奈々はそのことに苛立っている。奈々と親しい出版社のアルバイト朝倉(金沢啓太)は、彼女の多恵(鈴木アメリ)公認でもうひとりの彼女(登場しない)と付き合っており、交互に女の家に遊びに行っていた。朝倉の幼馴染の遼(楚本幸良)は多恵とも同僚。千里の同僚、宇佐見(赤崎貴子)は昔、売れない絵描きの横川(信國輝彦)と付き合っていたが、横川は奈々の兄で、実家への無心が頻繁なので奈々は兄を疎ましく思っていた。千里にアタックしてもまったく相手にされず悶々としていた同僚の平田(岩田裕耳)は、帰宅する千里を尾行し、奈々との関係に気づく。平田は歩いていてすれ違った多恵を攻撃しようとしてかわされ、次に奈々を刺そうとして、奈々と立ち話していた宇佐見を誤って刺殺してしまう。平田役・岩田の根暗な不気味さ、奈々役・長島の的確な演技、優柔不断な関西弁なまりの朝倉・金沢が印象に残った。朝倉が遼に悪事をそそのかしていた小学生時代の回想場面、金沢・楚本の子役演技がともに自然で、一見ソフトなのに人を支配しようとする朝倉の一面を見せるのが上手い演出。千里と別れを決意した直後の奈々が宇佐見との交流を予感させる場面で宇佐見が殺され、2人の人間関係が突然終結させられてしまう虚しさも何が起こるかわからない現代の危うさを象徴していた。
「お茶を一杯」は、宇佐見が横川に入れてくれたお茶の思い出からきている。
複雑な人間関係だが、現代の断面を切り取ったような作品で興味深かった。ときどきケータイ画面のツイッターの文字が舞台スクリーンに投射されるが、文字が小さく、近視がひどいこともあって、私の座っている位置からは、
まったく判別できなかった。そのため、最後のオチがケータイ画面に映し出されたとき皆が笑っていたが、何のことかわからず、終演後、出演者に教えてもらったという次第。スクリーンを使用するときは配慮してほしいと思った。開演前、「中央部分で喫煙シーンがあるので、タバコが苦手な方は奥のほうにお座りください」という注意があったが、当方、気管支が弱くタバコの煙にむせてしまうので有難いと思った。
天才バカボン

天才バカボン

男子はだまってなさいよ!

本多劇場(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

バカボンの実写版
オムニバスコント。バカボン、バカボンパパ、バカボンママ、うなぎ犬、レレレのおじさん、目のつながったおまわりさんと懐かしいキャラクター総出演。ばかばかしいけれど笑わせてくれた。

イチマツ・タエコ

イチマツ・タエコ

みかんピープル

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★

楽しかったです。
お芝居の善し悪しに差があった事が少し気になりつつも、全体としては笑いすぎてお腹が痛くなりました!笑いの部分とシリアスな部分、そして、大どんでん返し・・・。コントよりな舞台だったけど、爽快な1時間30分。ustreamでの生放送という企画も◎おもしろい!!
アドリブが出来ない役を演じていた佐藤晴彦さん、抜群!!きらりと光っていて、ファンになりました。

イチマツ・タエコ

イチマツ・タエコ

みかんピープル

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

意外にも。
旗揚げ公演という事で、どんな物だろうと思ったが、なかなか楽しめた。
謎解きとコメディーの組み合わせで、笑いの中、ストーリーに引き込まれて行った。

ネタバレBOX

初日だったからか、テンポの悪いところや、荒削りなところもあったが、
観劇後にはさわやかな気文に。そんな中でもスーツにメガネ姿で役を演じていた、佐藤晴彦さんがとても素敵だった。良い俳優さんですね。他のお芝居も見てみたい、そんな気持ちになりました。
お茶を一杯【当日券若干枚数あり!開演の45分前から販売開始!!】

お茶を一杯【当日券若干枚数あり!開演の45分前から販売開始!!】

浮世企画

APOCシアター(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

距離感の秀逸なコラージュ
シーンごとの質感や人々の感情の表現、
さらにはそのつながり方に洗練があって。

様々な距離感が、シーンの中に配置されていて、
「今」の秀逸なコラージュに
情報や記憶の不思議なリアリティが
膨らんでいく。

やってくる感覚に厚みがあり、とても瑞々しく、
作り手の表現の鋭さと確かさに
キャラクターたちのそのままの内心が
驚くほどしなやかに伝わってきました

ネタバレBOX

様々な距離が織り込まれていきます。
ネット上に浮かぶものから、
友人、会社の同僚たち、上司と部下、恋人、別れた恋人、同性の恋人、
見知らぬ他人まで・・・。

表現に絶妙な力加減のようなものがあって、
無理強いされることなく
観る側がそれぞれのシーンをすっと受け入れることができる。
よしんば、殺人までが織り込まれても
シーンの色を構成するキャラクターたちの感覚に、
不思議な自然さがあって
物語全体の流れに
強いリンクやインパクトがないにもかかわらず、
キャラクターたちの想いが個々のものとして
それぞれの距離感の中で
しなやかに醸成されていくのです。

すっと過去に裏打ちされていくような過去のシーンが
まるで「今」を支える裏地のように
要所に縫い込まれて
キャラクターたちの表層的な想いに
豊かなふくらみを導いていく。
いくつもの感覚が重なり合い
それぞれの色の重なりが、
その世界にプロットされて
「今」という時間への驚くほど自然なデフォルメに
観る側が染められて。

音、匂い、ルーズにつながっていく人間関係・・・。
淡々と描かれる想いは多様でありながらぶれがない。
さらなる洗練の余白はあるとしても
観る側を浸潤するには十分なクオリティで
作り手の世界が観る側にしみこんでくる。
舞台美術も、随所に工夫が見られ、
作品の世界観をしっかりとサポートしていて・・・。

空気のようにやってきて
観る側が取り込まれているという意識もなく
作り手が描く世界の具象に染められてしまう。


派手さが表にでる舞台ではないのですが、
終演時には
作り手独特の感性というかテイストに
たっぷりと浸されていて。

今後、どのような作品が作られていくのか
とても楽しみな劇団が一つ増えました。


モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

架空畳

テアトルBONBON(東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

秩序正しく妄想催す。
身体における物理的なスピード感やら受け止めきれないほどに多すぎる圧倒的な語彙数なんかを豪雨のように浴びせられ、シーンが移り変わるごとに二乗三乗が無邪気にステップを踏みながらリズミカルに積み上がっていくようにめまぐるしく変容していく物語は、果たして正解があるものなのかすら危うい難解な数式を解くように常時追われている、そんなどうしようもない感覚に囚われたのだが、台詞のすべてが耽美で幻想的な小説のように詩的で恍惚させられた。
ねじれたアイデンティティを具象化したような大胆な舞台構造も異端な世界に花を添えていた。
『本筋がメタメタ』な物語をテクストが破綻しているとみるか否かによって評価は割れそうだが、個人的には支持したい。

ネタバレBOX

修学旅行の前夜、近所のデパートで行われるモデルショーのリハーサルをショーウィンドウごしに眺めていたことがバレ、担任教師のボタンに理科準備室に閉じ込められた三鷹ロダンはそこで出会った人体模型のハリコを、見た目も中身も自分好みの女に仕立てあげようと試みる。
その一方で本番が行われているデパートのモデルショーではトップモデルのモダン嬢が衣装を残し忽然と姿を消した・・・。

というあらすじ書きで説明されているこのふたつのアウトラインに三鷹ロダンの妄想が加味される。
これらをたとえば話のながれで『あんち』という言葉が出てくると『アンチ』テーゼという言葉が駆り出され、人体模型を『安置』する場所のシーンがはじまったり、『枕』というワードからは枕なげをするシーンが提示され、『枕』に『真っ暗』を掛けあわせ『千夜一夜』を連想すると今度は心象風景をなぞらえた抒情的なモノローグが繰り出されるといった具合に、二乗三乗の情報量を上乗せさせた単語、および単語を発話する登場人物の主体性によってシーンが展開する。
全体を通して登場人物たちが物語にコントロールされることを拒絶するかのようにハッキリと主張するために、一語一句がとても強い。

舞台は更にロダンの現実と非現実の境界線の曖昧さをショーウィンドーの『窓』ごしに舞台装置が的確に具象化する。
その『窓』とは『世界』を『覗く』ファクターであり、一枚一枚が回転するように細工が施され、更に五十音順表と満月の下で餅をつくうさぎが水墨画風に描かれた屏風で、屏風の隙間を『覗く』と向こう側には妄想の世界が広がっている、という趣旨。
劇中ワイヤーで吊り上げられた屏風がバタバタと上下する度に、妄想だと信じていたあちら側が現実にすりかわり、世界があべこべに覆されていく構成が妙。

舞台構造の大胆さにとらわれず、三鷹ロダンに『考えるひと』のポーズをさせるお茶目な一面や、五十音表の『ま』と『め』の間に位置する『みむ』の『む』と『る』の位置が何故逆でないことに囚われる過剰な『思想』が面白く、話の途中で『む』と『ら』が入れ替わり、『みら』=『ミラー』=『鏡』となる言葉遊び、および、鏡うつしの自己対峙、『利己主義へのアンチテーゼ』を乗り越えるために、まずは理性を紐解き、母との関係を断ち切り世界を変えようとする意志が悶々と繰り返されて、しかし結局すべてはロダンの妄想で、未来を変えることはできぬまま自虐的ナルシズムの渦中へと埋没していくラストもグッド。

膨大な言葉遊びを巧みに用いたり、忙しなく動き回るパワフルな肉体と欲求を支点に構成する手管は映像でしかみたことはないのだが、どことなく夢の遊眠社をおもわせ、そういえば、多数繰り返される劇中劇にしても、何となく天野天街の描くテイストに近く、高速ゼリフは柿喰う客で見受けられるそれに類似しているような既視感は否めない。しかしながらそういった確立された方法論を踏襲、アップデートしつつ、独自のジャンルを開拓しようとする試み、情報量の多さを燃料に舞台を走らせる『エントロピー演劇』の確立は、空間の描き方があまりにも破天荒すぎて、時代も人類もまだ追いついていないような気がしないでもないが、『自己同一性』という普遍的なテーマもさることながら、劇場に行って目撃、体感しなくては絶対に理解できない(むしろ観ても理解できないかも)という演劇の基本というか特性を律義にやってるところがいいとおもった。

今回が初見だったため毎回そうなのだかはわからないのだが、観た限りでは、台詞の語感にしろ、人物造形にしろ、日本的であると感じた。何というか、江戸川乱歩の小説を舞台化するとこうなるのかな、といった戯画的な世界観だったのだ。

欲をいえばもう少し、物語に奥行きを感じさせる演出があればいいとおもう。
たとえば、詩的な台詞を発話するだけではなくて、間合いだったり目配せなんかで語るような。そういう演出が引き出されたら尚良いような気がします。
百年時計【公演終了!】

百年時計【公演終了!】

声を出すと気持ちいいの会

演劇スタジオB(明治大学駿河台校舎14号館プレハブ棟) (東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/07/28 (水)公演終了

身体性と言語性
既視感とシンクロする身体性、伏線としての「動き」が物語を追うごと解き明かされていく感覚。と同時に、言語に対する美的感性に優れている。幻想的で高潔な耳障りの良いその台詞は、観客の想像力を刺激する。期待していた舞台美術も美しい。転換の多い芝居を効果的に支えていた。

役者でひときわ映えていたのは鈴木由里さん。圧倒的に自分と世界とを馴染ませることに成功しており、一番自然に溶け込んでいた。声も他の役者と被ることなく特徴的で聞き分けが出来るいい声だった。
また、個人的に石綿大夢さん演じる役のエピソードに大いに心掴まれたので、その時の真っ直ぐと前だけを見つめる大夢さんの目が印象に残った。

難を言えば、ヴィジュアル的演出には長けていたものの、人物を深く描き出しまた掘り下げていく力に欠けていたのではないか。これでは「世界」を見せつけているだけであり、複雑に絡んでいる物語が理解されないことにはこの作品の印象が薄れてしまう。一つ一つのエピソードに社会性が感じられ、伝わらないのは損だからこそ、それは非常にもったいないと思う。

「伝えたい物語」は人物の内面部分にもっと眼をやることで、観客をも当事者としてその物語の中に引きずり込むことが出来、きっと心を揺さぶるパワーを持ったことだろう。

何にせよこの劇団が外小屋で芝居を打つときが楽しみ。

反重力エンピツ(再演)

反重力エンピツ(再演)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

反重力エンピツ2010版
初演と男女の役者比率が違うので性別が変更となるキャラもいたが、初演を知っていても違和感ない仕上がりになっていました。
再演というより、反重力エンピツ2010版と言ってもいい出来です。
役者のパワーというか魂を感じられました。
初演を観た方も、観なかった方も是非に観ていただきたいです。

北と東の狭間

北と東の狭間

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

リアルな物語
ホステスたちのスナックでの振舞い、客との会話、そして犯罪はなかなかリアルに描けていたと思います。
ホステス役の女優陣の中国語もなかなかでした。(完全に発音があってるかどうかは微妙ですが)

ネタバレBOX

ただ、ラストの展開はちょっと早すぎというか、描ききれてない(省略しすぎ?)ような感じを受けました。
店で人が刺され、しかも刑事がその場面を見ていたのに、何事も無かったように話が進んでいったのはどうなんだろうでした。
(刺されたのも完全に致命傷じゃなかった感じだし)
特に刑事の目の前で事件が起こってるので、間違いなく騒ぎ(事件)になってるはずだし。
もし刑事がもみ消し(とういか見なかったこと)を行うのであらば、それまでにそういう刑事だなというのを印象付けないと。
(職務に忠実っぽい感じにしか描かれてなかったし)
また、ラスト偽装結婚した2人が店で愛を確認しあってるのはいいが、燃えてる事に気付かないのはちょっと?かな。
(愛を確認しあってるのは別の場所なのか?)
KIND

KIND

劇団伍季風 ~monsoon~

アイピット目白(東京都)

2010/05/01 (土) ~ 2010/05/04 (火)公演終了

満足度★★★

そこそこ
チラシからだと、1000万円の宝くじを巡るドタバタ劇かと思っていたら、そうじゃなっかた。
過労で入院した男が、癌が発覚したことにより、家族の絆を取り戻すお話かな。
そこそこは面白かったかな。
ただ、家族間がギクシャクしてるのはわかるが、ギクシャク間だけでいきなり離婚を切り出されても、観客はそれだけでは?となるのでは。もう少し離婚に至る経緯を導入したほうがよかったのでは。
また、看護士である長女が父親に癌告知をするのだが、家族は別に出て行かなくてもよかったのでは?(結局病室のすぐ外で聞いてたし)

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