
ブスとたんこぶ
cineman
ワーサルシアター(東京都)
2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★
期待以上によかったです
初見の劇団で、どんな芝居をやるのか全然知らなかったけど、期待以上によかったです。いろんな問題を抱えた登場人物の設定や話の展開はかなりベタなのですが、飽きずに楽しませてもらいました。次回作にも期待します。

水晶の魔 マリン・ブルー
月蝕歌劇団
風紋(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★
ちっさなバーでの大きなお話
下町っぽい裏路地の一角にあるビルの地下に「風紋」という、ちっさなバーがある。ここを舞台としての公演だったが、キャストらの演技があまりにも近くで観すぎたせいか、アラも目立った公演だった。
本はとてもいい。。
以下はネタばれBOXにて。。

アウト・オブ・オーダー
ファルスシアター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
面白い、けど
ま、シチュエーションコメディの定番といえばそれまで。それなりに面白かったし、つまらなくは無かった。だけど、なにしろ客席が暖まっていなかった(実際に冷房が効き過ぎて寒かった)。だから笑いが薄くて、場内の反響はイマイチ、に見えた。ま、実際には皆が声を殺して笑っていたかもしれないが・・・。とにかく笑い声が少ないので、演じているほうは辛かったのではないか?
それよりも問題は、開場30分前になっても1Fに受付がいなかったこと。BOX IN BOXの看板も出ておらず、休演かというムードが漂っていた。エレベーターへ向かう鉄製のドアも閉まったままだったので、5Fに上がっていいのかどうかも不明なまま20分前になっても関係者はいなかった。
加えて役者の身内(?)だと思える常識のない年配客が数人いたこと。開場時間になっても関係者がいないからって、喫煙場所にいる人間に八つ当たりするなどそこいらにいる人間に向かって逆切れし、非常に感じの悪い状態だった。

不滅
鵺的(ぬえてき)
「劇」小劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★
お初でした
う~ん、結構重いなあ。第1回公演もこんな感じだったのだろうか?
けど、時間を気にすることもなく見入ってしまった。つまり個人的には気に入ったということ。
明るい希望は見出せない進展だったが、人間の持つ内面性を客観的に観れた舞台で、なんともいえない後味が・・・。冷静に考えれば、舞台と実際の人生とに差はないのかもしれない。
途中で椅子を蹴る場面があったのだが、勢い余って(?)本当に折れてしまった。が、舞台はなおも続く、で役者さんがそのまま自然な流れの中うまく処理していた。アフタートークでもその話がでて、「緊張感が増してよかった」と。

ベンガルの虎
新宿梁山泊
花園神社(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

恋する剥製
クロムモリブデン
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
色の変化と終盤の切れに目を奪われる
ウィットに満ちた冒頭から
登場人物それぞれの色がとても鮮やか。
個々のでたらめ感の奔放さや切れ、
あるいは腰の据わったつらぬきに
ぐいぐいと引き込まれて・・・。
キャラクターのズレというか「ふら」がすごく良い。
笑いやスピード感のなかで
それぞれの色がしなやかに変化し
重ねられ膨らんで・・・。、
いくつもの高揚が終盤に溢れ、
呑み込まれてしまいました。
ラストシーンの形骸化された質感にも
瞠目。

荒野の三猿
劇団 EASTONES
駅前劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/30 (水)公演終了
満足度★★★★
荒野の三猿
分かりやすい内容で、笑いあり涙ありで、あっという間の2時間弱でした。
今回は、EASTONESでのはじめての試み、ダンスシーンもありました。
アクションは、本当に狭い劇場なのに、本格的でビックリ!
また、次回公演も楽しみです。

私的解剖実験-5
手塚夏子
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/06/28 (月)公演終了
満足度★★★★
テン年代の解体新書。
当シリーズの参加は今回が初めてだったので、これまでにどのような試みが行われていたものか、詳しくは存じ上げませんが、今回観た限りでは、普段何気なく動かしている身体という『器』や片時も離すことなく寄り添っている『自意識』をこれまでとは異なった使い方に注目(この公演では携わることを『ねつ造』と呼ぶ)することで新しい『関係性』を模索していたようにおもいます。
前半は内臓、骨格、筋肉、自意識を確認、分離、フィックスアップさせながら『動かす』こと、呼吸器官をコントロールする訓練が主体で後半は、自己と他者との感覚・認識のズレから伝染する行動パターンや、身体言語と口語の分解をウォーミングアップをデフォルメしたような一場面を通して、人間同士が『携わる』ことへの可能性を探っているようでした。
実験シリーズと名を打っているだけあって、まだまだ発展途上である段階であることは否めませんが、前半部分の意識を集中させて身体のある一部分を動かすという場面は、リハビリなんかに応用できそうかも。なんて思っていたら、手塚さん自身、障害者の方を対象としたワークショップを行われているそうで、なるほど、とおもいました。この実験は、ダンスの新たな可能性の場を生み出すばかりでなく、人のために用いられています。それは大変価値のある試みではないでしょうか。

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
マチネぶりき、ソワレみず
iphone4の五万倍吉祥寺シアターがアツいということ! 笠井さんがバケモノで、中村さんが職人でひた! りょーほー観るのはマスト、マスト!

火付け屋
空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
一言でいうと『面白い!!!』
わたしのボキャブラリ無さ過ぎ(笑)
いや~~、でも序盤は声を出して笑ってました。
で、笑ってばかりではなく
後半に移るにつれストーリーの核心に迫り
「火付け」の理由と「火付け屋」の燃やしているものが明らかになることに!
それが気になる方は、DVDを待て!
ということで☆
http://ow.ly/23QQ6

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

『博多テクニカ女王街ラバー』(無事終了しました!)
劇団ぎゃ。
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
近場コラボ!
田坂氏の脚本。
中村嬢の演出。
そのどちらのカラーも感じられるバランスのよい仕上がりだったと思いますが、あくまで足し算であって、かけ算まではいかなかったかな…と。

THE TRUTH OF PALM
super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船
ブディストホール(東京都)
2011/07/06 (水) ~ 2011/07/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
超長編
原作があの南総里見八犬伝なので長丁場は覚悟していましたが、2時間40分かかって話は終わらず、後半は11月とか。コンパクトにまとめて話が薄くなっちゃっても困るし...。こうなったら後半も見に行きますよ。こんなにステキ冒険活劇なのに、なぜか古典の授業では取り上げられず、芸術的に過小評価されている作品なので、今回の大迫力の上演はタイトル通り再生、再評価だと思います。

フツーの生活
44 Produce Unit
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/06/18 (金) ~ 2010/06/23 (水)公演終了
満足度★
「限界」に酔っている
内容が浅いというのは私も感じましたが、それ以上に「限界」を演じることに酔っていて、冷静な視点を持ちえていないことが気になりました。果たして悲惨さを悲惨に演じることが表現でしょうか? 観る人に強い印象を与えるために手法を選び、計算をする必要があるかと思います。
このことは例えば「笑い」一つとっても感じました。いったい何のための笑いなのか(皮肉なのか、批判なのか)が分からない場面がいくつかありました。
また「東京から疎開してきた女性」、「千葉の漁師だった脱走兵」など、作品世界を膨らませる可能性がある設定がほとんど生かされていないことも残念でした。
そしてラストですが、全員が生き残る話にすべきでは? と思いました。そうでないと何と比べて「フツーの生活」なのかが分かりません。生き残った人間が当時の生活を振り返るという構成にしたほうが、普通の人々の普通の営みに着目した意味も際立ったのではないでしょうか?

喜劇 俺たちの心中は世界を泣かせる
劇団ズーズーC
秋葉原ズーズーC劇場(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
心中論
劇中に具体的な作品名やその解説が出て来たわけではありませんが、心中物の作品を解釈する上で「なるほど〜」という視点がたくさん含まれていました。笑いながらも結構勉強になっちゃったりして。

不滅
鵺的(ぬえてき)
「劇」小劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
ぐっと重みを感じるストーリーだけど
小員を含め、観客が1時間40分の間、役者さん達の凄みのある演技を観つつ、ストーリーの中味を理解しながら、その重みを感じた芝居だったのですが、終わってみて冷静な視点で振り返ると、「死」を題材に取り上げ、それを追求していく設定に少々無理があったのではと感じた次第。起承転結の起の背景と結がかなり無理して作られていたことは否めないと感じたのは、小員だけだろうか。この題材を取り上げて、疑問を呈するような芝居には、もっと時間が必要ではありませんか?

『博多テクニカ女王街ラバー』(無事終了しました!)
劇団ぎゃ。
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/06/24 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
見世ものが素敵
何種類もあるチラシ、チケットデザイン、受付周り、衣装やメイクなど、見世ものでの世界を作り方がいつもながら非常にうまい。ものがたりも、史実を織り交ぜ、謎や伏線をしかけながらおもしろく作ってあったと思います。

二神(フタカミ)
Gala Ribbon
Pure Stage(東京都)
2010/06/26 (土) ~ 2010/06/28 (月)公演終了
満足度★★★★
笙などの生演奏
客入れの途中から、笙、横笛、ウッドベースなどを使った生演奏が始まります。
お隣さんちょっとお喋りやめて、な感じ(^^)
いつもはミュージカルやライブの活動をしているメンバー達で、ストレートプレイ創作は初めて。
けど難易度の高いディープなものにチャレンジしてます。出来上がりもいいと思います。
作品そのものは2007年に上演したものです。

ネバーランド
少年社中
青山円形劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
おとぎ話のからくり?
とても完成度の高い舞台でした。
衣装はステキだしアクションも良かった。
でも、何よりも素晴らしかったのは
円形劇場をすごく上手く使っていること。
これ、他の劇場じゃ出来ないよね。
キャスティングも(特に客演が)
本当にツボに嵌っていたと思います。
個人的にはフック船長にノックアウトされました。
公演期間が短いのが残念でした。
違う位置から是非もう一度観たかった!

アウト・オブ・オーダー
ファルスシアター
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★
面白い
さすがレイ=クーニーなのか、この劇団がうまいのか?とにかく面白かったです。
無理やり巻き込まれていく秘書のジョージの役者さんがまた気の弱そうな顔をしていてぴったりでした。
シチュエーションコメディはいつも思うのですが、必ず嘘や勘違いで1人の登場人物に2つ以上の役名がつくことがあります。耳慣れない片仮名の名前では混乱しがちですね。もっともイギリスの議会政治の雰囲気を出すためには原作通りの役名でないと雰囲気はでないでしょうから…難しいところだと思いますが。
あらすじに触れない程度の人物相関図などあったらもっと助かると思いました。