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「運命/未完成」・「真夜中の訪問者ほか」

「運命/未完成」・「真夜中の訪問者ほか」

ブラジル

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/06/29 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

運命/未完成
メンバーのみの魅力が満喫できた、まぁおもそろいわ、このひとたちって

チアローダー! 〜みちなる人々〜(御来場ありがとうございました!)

チアローダー! 〜みちなる人々〜(御来場ありがとうございました!)

ナルペクト

劇場HOPE(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇は
はじめての観賞でしたが、かなり楽しめました。観賞の初心者なので、演劇の質などは詳しくわかりませんが、素直によかったです。とにかく、多くの人に見てもらいたいと思える作品でした。

Seventies Boogie

Seventies Boogie

YANKEE STADIUM 20XX

シアターサンモール(東京都)

2010/06/26 (土) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いと涙で心の浄化
久々の観劇でしたが、いやぁ~「やられた」って感じです。
娯楽エンターテイメントチームが、弱者の代表である「老人と赤ん坊」を主役にどんな舞台を繰り広げるのかと思ったら、あんな感動のストーリーをあんな面白く描けるなんて、さすがヤンキーだなって思いました。
映画で言ったら、「ウォーターボーイズ」とか「フラガール」とか青春物の老人バージョン?ってところでしょうか。
そこに、(ちょっと古いけど)「スリーメン&ベイビー」のようなドタバタの笑いとホロリ涙もあり、過去に何作か観ていますが、私にはNo1の大ヒットでした。

相変わらず長いけど(笑)、でもそれも特徴なのかなって思えてきた。
だって余計な部分を全部削ぎ落としたら、ヤンキーらしく無いっていうか。

笑って泣いて心の浄化になりました。
まさに観る者に「生きる勇気と希望」を与えてくれる、そして純粋に楽しめる、素晴らしい作品だと思いました。
・・・って、褒めすぎかな~(笑)

不滅

不滅

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★

重いが、凄い
いやー重い重い。でも重いけど、凄い舞台でした。
ただ、ラストの1年後の状況はちょっと飛躍しすぎかな。また、1人で説明に来るのは、殺人グループの一員としては、どうかなとも思うし。
とは言っても、人間が持って生まれた、人を傷つけてしまう卵は、誰しも、ふとした拍子にふ化に向かうというのを問いかけているような作品でした。
これを舞台で表現した役者陣のパワーは凄いです。
特に板倉美穂は、高校生とは思えない演技力でした。今後どうなっていくか楽しみです。

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

まずは「ブリキ」
ブリキの町中での物語は部分は面白かったです。特に物語の中心のキャラを演じた、笠井里美と寺田ゆいはなかなかの公演でした。
ただ、町の説明をする部分はあまり台詞を言ってるだけのような感じがして、伝わってこずあまり面白いと感じなかった。

後、多人数で踊る踊りはやはり見ていて面白いです。

再演となる「水」も楽しみです。

アルルカン、天狗に出会う

アルルカン、天狗に出会う

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」(静岡県)

2010/06/20 (日) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★

少しも観客を飽きさせない一人芝居はさすが
抜群の身体性に引き出しの多さ。作・演出でもあるガラス氏は、根っからの役者です。およそ75分があっという間に過ぎました。ただ、それ以上に感ずるところが特になかったのも確か。

ジェノサイド

ジェノサイド

演劇サムライナンバーナイン

テアトルBONBON(東京都)

2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★

つかみきれないまま
うーん、いろんな話の流れがあり、どれが物語の主軸なのかつかめないまま終わってしまった感じでした。
(ラスト近くになって何となく見えてはきましたが)
物語に挿入される映像はなかなかよかったんですけどね。
やはり実際の事件を題材に使う場合、知らないとおいてけぼりを食らう感じですね。
まあ、知らなくても入り込める場合もあるので、作風が合わないのかな?

ネタバレBOX

小名木美里さんの衣装がなかなかセクシーでドキドキしまくりでした(笑)
ドライビング エンゼルフィッシュ

ドライビング エンゼルフィッシュ

劇団6番シード

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/04/08 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★

コメディ色が期待以上では・・・
どんでん返し、またどんでん返しとなっていた物語はよかったと思います。
また、役者陣もなかなかの好演だったと思います。
ただ、圧倒的コメディと謳っていたが、そこまでのコメディ色を感じられなかったなあ。
(全体的にそうであるが、特に前半部分)

ネタバレBOX

現在進行中のシーンに回想シーン、そしてまた進行中のシーンに戻ってくると、それぞれの場転での役者陣の動きはお見事でした。
まあ、大変だなあ(笑)と見ておりましたが。

しかし、川添美和さん、今回はなかなか面白いキャラを演じておりました。
(カーテンコールの無表情な踊りは、なかなかツボでした)
しかし、もう少し物語の前面に出したほうが面白みが増したかもね。
八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン

八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン

柿喰う客

タイニイアリス(東京都)

2010/04/15 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ある意味デスマッチか
「八百長デスマッチ」
デスマッチとのタイトルだったので、玉置さんと村上さんが戦うのか?と思っていました。
まあその予想は外れましたが(笑)、キャラ名は違うが同じ台詞を息を合わせて言ったりするようになってたので、ある意味これもデスマッチか(笑)。
少し村上さんが危うい場面が見受けられましたが、なかなか見事にあっておりました。面白かったです。

「いきなりベッドシーン」
こちらは再演となります。
初演の記憶は薄れてきてますが、七味さんパワーアップしてるなあと感じられる舞台となっておりました。
ただ、面白いと感じたが、本や役者が来て欲しいと思う深さまで行き着けなかったかな。
(八百長デスマッチで面白く感じる方向に連れて行かれた分、戻しきれない感じかな)
上演順番、個人的には逆がよかったかも。

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

「水」
役名に象徴されるように、アロマセラピーのような清涼感のある作品。

ネタバレBOX

シンプルながら秀逸な舞台美術が、劇中の言葉を乱反射させ、渡り鳥でありながら籠の鳥の「ひばり」と、疲れた翼を休める安息の地でありながら死の気配が漂う「湖」を、さらりと重ねあわせ立ち上げていたように思う。

だからなのか、ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』が下敷きと知りながら、『ロミオとジュリエット』と『ハムレット』の悲劇をより強く感じた。
ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

レシピレント編観劇
無くなった長男?の臓器を提供した家族と臓器提供を受けた人達(長男を殺した人物もいたと思われる)の物語でしたが、最終的には歪んだ家族愛の物語でいいのかな。

上演時間を短くしているからか、あまり脇にそれることなくラストの展開まで一気に行く感じのシンプルな物語でした。
シンプルな物語りながらも、歪んだ家族愛はそこそこ描かれておりました。
ただ、やはり時間が短かったからか、臓器提供者が歪んだ家族愛(恐怖?)を感じるところまで描ききれてなかったかな。

元気で行こう絶望するな、では失敬。

元気で行こう絶望するな、では失敬。

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★

イライラする!
優しさって、他人を思いやることだけじゃないでしょ。というか、きっと私個人が抱えている何かがもやもやで冷めた目で観たくなってしまう劇団なのかもしれない。

ネタバレBOX

前回は「東京裁判」再演を観ましたが、ここの衣装がなんか…げんなり。38歳になるとみんなメガネをかけてスーツなのね。きっと、学生の頃とわかりやすくするために制服化をしたのだと思うけど。まぁ、いいや。きっと万人受けする劇団なのでしょうね。面白くなかったとはいえませんから。
14+

14+

FOURTEEN PLUS 14+

ぽんプラザホール(福岡県)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度

戯曲に何も付け加えていない
宮沢章夫の作品は、戯曲と演出とが分かちがたく結びついているものが多い。その作品にはそれぞれに、表現上の狙いがある。
「14歳の国」は、高校演劇等での上演のためのテキストとして書かれたために、戯曲と演出の結びつきは比較的弱く、演出に任される範囲が比較的広い。
表現上の狙いについて作者は、「十四歳を劇にしようと思った。けれどけっして十四歳の人物をそこに登場させてはいけない」と、はっきりと書いている。
そう、ここに出てくる先生たちはデスマスクの型を取るときの石膏のようなもので、デスマスクそのものである十四歳を髣髴とさせようとしてこそ、この戯曲の上演の意味がある。

そのためにはどうすればよいかについて、作者はたくさんのヒントを語っている。
そのなかでも、演出については「流れ」、演技については「やわらかな身体」という重要なキーワードを提示している。
こんどの上演に当たっては、それらのキーワードがちゃんと理解されておらず、舞台でもまったく意識して表現されてはいなかった。

「流れ」というのは、「台詞の背後に流れる人の意識」と説明される。コンテクストとも言い換えることができるが、その摺り合わせがまったくといっていいほどできていない。
「無駄なことばかりしていたい」第一場で、何回も触れられる話題が、初回と2回目3回目のときとでは、その語り方が変わることで、人間関係の変化を表現することができるはずだが、そのようなきめ細かな演出や演技は、ここにはない。
結果として、状況の変化にメリハリがなくて舞台が立ち上がらず、人物像があいまいなままになってしまうのは、摺り合わせ以前の、演出家による戯曲の読み解きがまったくできていないためである。

「やわらかな身体」とは、「何かに押し込もうとしていない身体」のことと説明される。
その「何か」とは、「戯曲の言葉」や「演出をする人の意図」など。小劇場以降の演技では新劇と違って、何かに押し込まない身体性を目指してきた。
この劇団の俳優に限ったことではなく、福岡の大部分の俳優の演技は、新劇の身体性でもなく小劇場の身体性でもなく現代口語演劇の身体性でもないという、我流の身体性に依っており、時代によって変わる身体性や演技への認識は薄い。
そのような弱点が、この舞台での演技にも非常に端的に顕れていた。

そして、「十四歳」のイメージが、わたしの中にたち現れることは、ついになかった。

この舞台が戯曲も含めての完全なオリジナルならば、当然ながらその評価はまったく変わってくる。
既存戯曲に何かを付け加えたかということで言えば、戯曲を押し広げるような表現を何も付け加え得ていないし、戯曲の理解さえも不十分であることから、このような評価(星1つ)になるのはやむをえない。

ネタバレBOX

この舞台の京さんの感想に、さとさんは次のようにコメントしました。

「こんにちは、どこのどなたか存じませんが、会場で多分この方かなと思ったので、是非お声かけすればよかったですね。というか、うちはこんな感じの作品なので。今後も恐らく見に来て頂いてもお気に召さないと思います。おかげさまで、公演はリピーターや口コミで連日満席で無事終了いたしました。ご来場誠にありがとうございました。」

このさとさんのコメントに対して、わたしは次のようにコメントしました。

「京さんの感想に対するさとさんのコメントについては、多くの問題をはらんでおり看過することができないので、コメントさせていただきます。

ごく単純に考えると、表現者の成長のためには、きびしい意見をくれる観客ほど大事にすべきではないでしょうか。なぜそういう観客の意見に耳を傾けないのか、理解に苦しみます。
CoRichの感想に京さんのものがなかったと仮定したらどうでしょう。とても実際の舞台を反映した感想だとは言えません。京さんの感想でかろうじてバランスを取っているといえます。そんな感想に対して感謝してこそ然るべきで、毒づくなどもってのほかだと思います。

京さんのコメントには作品のレベルアップのヒントがあります。あの作品が完璧だと思われていないのなら、その意見に耳を傾ける価値はあると思います。いやな意見にも耳を塞いでしまわれないほうがいいと思います。そのうえで必要なら、きちんとコミュニケーションをとるべきではないでしょうか。

それをさとさんはヒステリックに、「観に来なくてもいい」と切って捨てました。なんという傲慢さでしょう。決して口にしてはいけない言葉ではありませんか。まともな一般観客は必要ない、とも読めますが、そう本気で考えてあるとしたら気狂い沙汰です。一般観客を侮辱しています。憤りを禁じえません。

内容に関して言えば、京さんが言っているのは作品の「レベル」の問題です。それをさとさんは作品の「傾向」の問題だと意図的に曲解して、京さんの意見を排除しています。ここはちゃんと、「レベル」の問題として捉えるべきです。

さとさんには、以上申し述べたようなところを熟考されて、最低でも京さんの感想へのフォローをきちんとやられるべきです。」

京さんのコメントに対するさとさんのフォローがありませんので、「レベル」の問題をわかっていただくために、やむを得ずこの感想を書きました。

さとさんのコメントには重大な問題を含んでいることを、再度強調しておきます。
あなたのひとみにうつらない

あなたのひとみにうつらない

たすいち

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

バタバタの中のセンス!!
さすがチーム早稲田、
バタバタしている中でも転換のセンスやら、
照明の魅せ方やらでワクワクさせてもらいました。
役者さんが粒ぞろいで、魅力的でした。

ネタバレBOX

個人的には中学生のお話と、
全部の話がリンクしたときの舞台装置の転換に胸を打たれました。

落日まで頑張ってくださいね。
女ともだち

女ともだち

劇団競泳水着

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/06 (火)公演終了

穏やかなお芝居
学生生活の6年間の多感な時期を小説を綴る様に描いていて、
とても穏やかな時間が劇場に流れていました。
派手さはないけど、丁寧に人が描かれていました。

電車は血で走る(再演)

電車は血で走る(再演)

劇団鹿殺し

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/06/18 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

観て良かった。
笑えて、泣けて、面白い!
観にいけるか微妙だったけど、いけて本当によかった。

鏡花水月

鏡花水月

ハグハグ共和国

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度

わかりにくい不思議の国のアリス・・
みたいに感じました。万華鏡に象徴されるカラフルな世界を通り、
さまざまな体験・経験を重ね、主人公がやっと自己肯定をするという話。
でよかったのであろうか・・・?
自己主張の強い具材のみ、で出来たオデンのような感じを受けました。
わたしはちょっと・・・・。 です。

ネタバレBOX

RPGの世界観などは、低年齢層に受けそうな演じっぷりでした。
万華鏡が世界を覗き・渡る事の出来るキーアイテムという説明を。
きちんと観客に伝えて、各世界も主人公のコンプレックスが象徴されたもの。
だとか、いろいろ説明やら何やらが抜けまくった気がする芝居に感じた。
まぁ各々の世界を役者さん達が楽しそうに演じているのが救いかしら?
大きい姿見の鏡のセット使った、パントマイムなどは、
楽しめましたが。いかんせんホントにわかりにくい。
ラスボスもサラッと淡白に出てきた割に、きちんと長丁場で殺陣や
セリフ入るし・・。バランスとか時間とか骨組みが未熟な感じでした。
初見でしたが、10周年記念作品といううたい文句に、
期待感が増大しすぎたのかなぁ
王女メディア

王女メディア

劇団新和座

アドリブ小劇場(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★

個人的趣味ですが…
BGMは、イメージに合ってると思いますが、音が大き過ぎて、役者さんの声が、消される部分があり、残念でした。メディアが、悪にウットリとする姿や、イアソンの威厳も、良く表現できてると思った。衣装も、雰囲気を出してますが、もう一工夫、欲しかったです。例えば、

ネタバレBOX

王のマントの上の肩当ては、厚手のフェルトやネルに芯貼れば断ち切りで、何ヵ所か、まつれば、済みます。材質変えたいなら、両面テープ、内側にベタベタ貼るだけでも、一回の出演に耐えられると思いますけど・・ダメなら、チェ―ン部分を何ヵ所か、まつるだけでも、思いきってマント翻す事が、できたのでは?
メディアは、なぜ7分袖のインナー着てたのでしょうか?早変わり?する訳でもなく、せっかくのベルスリーブが、映えなかったです。肌見せたくないのなら、パワーネットやシフォンのTシャツか、黒レース等のロンググローブに、すべきだと思いました。赤のストールはニットレース?ボテッとして、イマイチ・・・チュールレースで、接ぎ目部分を、手首に巻く位置に持ってくれば、用尺かからないですよね。20センチ幅位にして、肩にかけたり腰辺りに垂らしたり等で、見せ方に変化が欲しかったです。乳母、従者達は、綿素材で合ってたと思いますが、若い女達は、ポリエステル等の柔らかい素材でも良いのでは?

若い女役の人数が、多すぎでは?各人1人1人の魅力があるのに、塊にすることで、薄れて見えてしまった感が、ありました。(個人的趣味ですが、みんなで、声を揃える伝え方が、苦手です・・・すみません。セリフが、長すぎると、ぼやけて感じてしまいます。)岩間さんの瞳は、たくさん語ってくれました。違う役も観たいと、思いました。
壁の中の妖精

壁の中の妖精

木山事務所

あうるすぽっと(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/03 (土)公演終了

満足度★★★★★

珠玉の至芸、ここにあり!!
再演の度に劣化する作品は数多観ましたが、こんなにも、回を重ねるごとに、舞台が完成度を増していく作品て、なかなかありません。
本当に、何もかもが、秀逸で、これをご覧になった方は、きっと全員、春風さんのファンになるに違いないとさえ思います。
史実に基づく作品の、崇高な家族愛が、巧みな舞台構成と、春風さんの信じられないような、素晴らしい表現力で観る者の心を射抜き、本当に、演劇ってこんな素敵な可能性に満ちた活動なんだと、きっと、感涙される方が、たくさんいると思います。

スペイン戦争の知識なんて全くなくても、大丈夫!これは、逆境を、家族一丸となって、乗り越えた、普遍の愛の物語です。

【1人ミュージカル】という、コピーが災いしているのかもしれません。
確かに、春風さんお一人が、語り、歌い、踊るのですが、ミュージカルというイメージとは異質な作品です。このコピー、ミュージカル嫌いの人の足を遠ざけてしまっているようで、以前から、気になります。
究極の一人芝居と言う方が、ピッタリだと思います。とにかく、休憩15分入れて、2時間20分、春風さんお一人で、何役も演じ、台詞に歌にダンスに、淀みなく、命を吹き込まれて行く様子に、心を動かされない方がいらしたら、お目に掛かりたいくらいです。
真実に基づく壮絶な家族の体験劇ですが、決して、深刻にならず、隋所にユーモアが散りばめられているので、常に笑顔で観ていられるのが、またこの作品の素晴らしいところ。

福田善之さんが、きっと丹念に史実を調査し、その長い一家の経験の中から、演劇的エピソードを絶妙にチョイスされた過程が、嬉しく想像できる、秀作中の秀作舞台。上田さんの楽曲も、とても胸に沁みる曲ばかり。

どうか、一人でも多くの、世界中の演劇ファンに、ご覧頂きたいと、切に思います。
こんな素敵な舞台が、そんなに知られていないなんて、本当にもったいなくて、もったいなくて…。

ネタバレBOX

一人舞台と言っても、一人のキャラクターが、語り続ける芝居ではありません。
幼少時のマリア、マリアの母親、少女のマリア、成熟したマリア、老年期の母親、母親になったマリア…と、主体で語る人物が場面ごとに変化し、春風さんは、その役の衣装に身を包み、他の役は、声色等で、演じ分けて行きます。

まだ宝塚退団直後は、あの劇団特有の大袈裟な演技が、ともすると過剰に見える部分があり、特に、冒頭の幼女の場面は、わざとらしい感じがありましたが、最近は、春風さんの演技が、朗読に近くなり、男役の声も変に作り過ぎないので、余計、真実の物語の気高さが、ストレートに耳に入るようになりました。

もう7回ぐらい、観ましたが、いつも驚くのは、幼いマリアがベットに眠って、何秒もしない内に、母親の衣装の春風さんが、客席ドアから登場すること!
最初観た時は、「あれ、一人芝居と思ったけど、他にも出演者いたんだ!」と、すっかり勘違いしました。歌舞伎の早替わり以上の驚きです。

他の場面転換も、実にお見事で、一人芝居の陥りやすい単調さを回避する技術が素晴らしく、いつも感心します。
語り部を場面ごとに替える手法も巧みなら、間に、妖精が語る御伽噺を、影絵で見せ、語ったり、場面も状況も変化に富むので、全く厭きることがありません。

いつも、客席を巻き込んでの、楽しい卵売りのシーンは、客席の嬉しげな笑顔を見るだけでも、幸せな充足感を感じてしまいます。

劇中で、何度も歌われる「生きているって素晴らしい」という、歌詞そのままに、この舞台を観ると、辛くても、生きて行こうと思えます。
社会主義の夫を30年も、愛情に満ちて、匿い続けた崇高な家族愛の物語りですが、どんな民族にも、どんな教義の方にも、万人に理解されるであろう、究極の愛の物語だと確信します。
女ともだち

女ともだち

劇団競泳水着

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/30 (水) ~ 2010/07/06 (火)公演終了

満足度★★★★

なかなか
ほんわかした、いい雰囲気出していたなぁ。

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