「精跡-SEISEKI-」
角角ストロガのフ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
人間の欲の限界
独特のセンスをお持ちの角田さんの世界観が
舞台上にひしめき合ってた様に思います。
人間の欲がぎっちりとびっしりと描かれており、度々ひゃっとさせられました。
8割世界番外公演『欲の整理術』×『ガハハで顎を痛めた日』
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
ART THEATER かもめ座(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★
戯曲の豊かさを作り手が受け止める
戯曲がとてもよくて、演出家や役者もその良さに甘えることなく自分の色を出していました。
多少荒削りな部分がなかったわけではないのですが、実直な質感をもった創意が舞台にあって楽しむことができました。
ネタバレBOX
30分の短篇と60分の中編二本立て。同じ作家の作品を劇団員二人がそれぞれに演出するという趣向。
・欲の整理術
始まってからしばらくは、物語の枠が伝わってこないいらだちがあったのですが、
上演中に当日パンフレットで役者の名前をちらっと確認した際に、
作品のタイトルも目に入って、すっと舞台が腑に落ちました。
そうなると、舞台の一つずつの要素がおもしろかったです。
タイトルも認識しないで、芝居を観る私も、
まったくの不心得者で恥じ入るしかないのですが
前説時に、作品のタイトルをさりげなくしつこく観客に刷り込んでくれると
理解の立ち上がりがもっと早かったかもw。
作者の煩悩やいらだちへの葛藤というか、心情の様が枠として定まると、
事象の一つずつがとてもしっくりと理解できる。
バリケードに始まって、要求書、電話から火炎瓶まで、紙に書かれた薄っぺらい質感だからこそくっきり具現化されるものがある・・・。
とても間口の広い戯曲だと思うのです。
演出家や役者が自らの感覚をすっと載せていくことができる作品だと思う。
だから、もっとかぶいてもよかったのかも知れません。
演じ手がもっとロックであっても、もっと凡庸であっても、沈んでも
しっかり支えられる戯曲なのだと思います。
おもしろかったのですが、その欲の暴れ方がちょっと中庸で
おとなしい感じもしたことでした。
・ガハハで顎を痛めた日
翌日初めて教師として赴任する5人が、
授業のシミュレーションをするというお話。
戯曲の構成がほんとうにしたたかで、
授業のシミュレーションという切り口から、彼らの理想がまずこぼれ出て、
そのベクトルから、彼ら自身の価値観、不安などが溢れてくる。
自己の価値観を誇示するあたりでは、
もう完全に物語りに取り込まれていました。
先生候補それぞれの、表層と内心それぞれに、
とても生々しい実存感があって、
個々のキャラクターの距離感の取り方も絶妙。
しかもこの舞台はそこにもう一つの枠が織り込まれていて・・。
現実の女学生の会話を先生たちの周りにちりばめるやり方も、
息をのむほどにしたたか・・・。
役者たちはロールとして女学生を演じるというよりは、
生活の感覚ごと女学生を切り取っていく感じで、
建前や理想や自分が抱えたもので語る教師の卵たちと
質感の異なる想いを醸し出していく。
その女学生たちが、
教師のことをすらっと語る部分に、
教師の視野と生徒側の視野が一瞬重なって、
学校の内側の互いにコントロールしえない、
でも絶望的というわけでもない、
バランス感のようなものが見えてくるのです。
このふくらみこそ、舘戯曲の真骨頂かと・・・。
演出側の工夫、
シミュレーションの椅子の位置での状況の示唆や、
舞台の空気の作り方なども見事に機能して。
しっかりとした印象の作品を拝見することができました。
☆☆☆★○
鉾久奈緒美『白鳥湖』
大駱駝艦
大駱駝艦・壺中天(東京都)
2010/07/06 (火) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★
綺麗
タイトルなるほど。選曲のバランスも面白い。白鳥の生まれる様子とか、黒鳥とかの冷やかし??言葉がないのにあれだけ感じられるもの、素敵です。そして、日本人には白塗りが合う!!とつくづく感じた日でした。とてもきれいだったから。
エンプティ!
らちゃかん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★
確かな演技力と温かい物語
下町の人情ゲキ。ちょっとSFも混ぜながら、味のある素敵な物語でした。たぶん大衆向きなので、どなたにも受け入れられはず。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
定食屋『ましも食堂』の店長・真下賢太郎は頭を抱えていた。スカイツリーの完成によって立ち退きを迫られていたからだ。その上、最近妻との関係もギクシャクしている。このままでは離婚になりかねない。このことを見越したように 21年前に亡くなったはずの兄が戻ってきた。しかし兄はアンドロイドだったのだ。
かつて兄が亡くなった折に父は秋葉製作所の千代さんに依頼して亡き慎太郎とまったく瓜二つのアンドロイドの製造を依頼し甦らせたのだった。その後、フーテンの寅さんのように居なくなってひょっこり戻ってきたという設定だ。このアンドロイドこと慎太郎はロボットだけに携帯電話のように充電式なのが可笑しい。
やがて『ましも食堂』の家族の問題をこの慎太郎が少しずつ修正しながら解決していく。という筋。この感覚もどことなく寅さんモードだ。笑) 店主の賢太郎は自分自身を追いつめてしまう性格だが、その賢太郎をサポートするかのように慎太郎があくまでも緩くノー天気に対応するさまは観ていて穏やかな風景で癒される。
個々のキャラクターの立ち上がりもインパクトに富んで観ていて楽しかった。コメディの中にも下町の人情が絡んだドラマのような舞台だった。観て損はないと思う。やっぱ、慎太郎のキャラクターが素敵だ。
セット、導入音楽、演技力ともに○
けやきコース
ワワフラミンゴ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/07/06 (火) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
8割世界番外公演『欲の整理術』×『ガハハで顎を痛めた日』
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
ART THEATER かもめ座(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★
ガハハで顎を痛めた日
はよかったです。目新しいとかではないんですが、ストレート少しはずしのちょうどよさというか。先生シーンと学生シーンのバランスもいいですな。星は2作品トータルで。
イエ・ドロ立体落語
イエロー・ドロップス
らくごカフェ(東京都)
2010/07/04 (日) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★
新・RAKUGO入門
正直に言ってしまうと落語ってちょっと古臭いな。っていうネガティヴイメージがあったのですが、イエ・ドロの立体落語は今の時代にフィットするようにリメイクがほどこされていたので野暮ったさがなく、ヴィジュアル的なおもしろさと軽快なテンポで話がサクサク展開していくのでとても楽しめました。
原典をご存じの方はアナザーラインとして。
私のようにテレビや動画でしか落語を見たことがなかったりする方には落語の入門編として観るのにピッタリです!
ネタバレBOX
●番町皿屋敷(作:岡本綺堂)
亡き母の取りきめた許婚がいると知りつつも、殿様である青山播磨と交際している播磨の腰元お菊はある日、播磨の本心を確かめるために青山家の家宝である10枚の皿のうち一枚を故意に割ってしまう。そのことがバレタお菊が井戸の中に身投げをし、以来、井戸の前を通ると「いちまーい、にーまい、さんまーい・・・」と皿を数える声が聞こえてくる・・・
という奇妙な現象が起きている、お菊の死後からはじまる。舞台はお菊の死んだ井戸。ここには、井戸を勝手に仕切る男がおり、そこへ井戸から聞こえてくる奇妙な声を聞こうと井戸にやってくる若者らがやってくる。
男はお菊の声が聞きたければ金を払え、死にたくなければ耳栓を買えと言う。金を払うことにはしぶしぶ了解した若者だったが、耳栓まで買いたくなかった若者らはお菊が皿を10枚数えた時にポックリ死んでしまう。
耳栓を買う金をケチったからだ、と呆れる男と、自分にも分け前をクレとねだるお菊。
幽霊と金にセコイ男がグルだったという視点が面白い。
強いと言えば、この男に播磨を呼び出しさせて、懲らしめてやるところも見てみたかったかな。
●品川心中
住み替える金がなく自殺を決めた花魁のお染は、貸本屋の金蔵を道連れにして心中を決める。お互いの首を剃刀で切りあって自殺しようとするのだが、金蔵が嫌がるので品川湾から飛び込み自殺することに。
モタモタする金蔵を突き落とし自分も死のうという時に、金が出来たとの知らせが入り、お染は死ぬのが馬鹿らしくなって金蔵を置いてサッサと引き返す。
オフィシャルな品川心中はこの後、金蔵の親分と弟が出て来てお染を復讐することになるが、イエ・ドロの品川心中では、浅瀬の品川湾で死ななかった金蔵がこの次の演目『幽霊の辻』で自ら幽霊になりすまし、お染を騙す。
●幽霊の辻
堀越村への道程を茶店の婆(この物語のなかでは爺)に聞くお染は、通過する場所に纏わる怪談話を聞かされる。
この演目はYoutubeにUpされている桂枝雀のヴァージョンと語り口調がほぼ同じだったとおもう。
池の前を通りかかると「遊びましょ」と間引きされた子や死んで生まれた子どもらから声をかけられ池にひきづりこまれる、『水子池』の怪談話に変化はないものの、二番目の追いはぎの犯人扱いされて村人らに首を斬られた侍の怨念か、地蔵の前を通りかかると地蔵の首が頭に吹っ飛んでくるという『獄門地蔵』は大幅なリメイクがほどこされていた。
それは、この原っぱで昔戦があって、50人もの戦士が死んで、村の人たちが供養するために地蔵をピラミッド式に並べた。
夜になると首のない将軍らが鎧が擦り合わさる音をガシガシたてて、通りがかる人の背後からついてくるらしい。彼らは首から上がないので何もしない。しかし、通行する際、そこにいる人を全力で踏みつぶす・・・というもの。
この話はシュールでかなりおもしろかった。しかも、「ということを、ちょっとお知らせしておきます。」のキメゼリフも入り、爺のしたり顔も相まって、とてもよかった。
この後の展開もオフィシャルとは異なるものだった。
あの世の入口としてセッティングされた『番町皿屋敷』の『井戸』に幽霊のフリをした金蔵が現れて、死んだはずの金蔵の姿をみたお染が腰を抜かして物語は終わる。
●粗忽長屋
浅草寺に詣に来た八が、通りでみかけた身もと不明の死体を、友人の熊八だと確信し、熊八を連れて現場にやってきて・・・。
原典では、八と熊八は同じ長屋に住んでいるという設定になっているが、イエ・ドロでは子どもの頃から兄弟同然に親しくしている仲だという風に改変されているため、説得力があった。
ふたりのすぐ横に転がっている身もと不明の死体を熊八だと信じて疑わない八と、八の言うことに疑問を持ちながらも信じてしまう熊八。両極端な自意識を持つふたりのかけあいが面白い。
これまでの疾走感とは打って変わって、じんわりと見せた人間ドラマだった。
「死体を抱きしめているのは確かにオレだが、抱いているオレは一体だれなのだろう?」というオフィシャルの〆ゼリフを「自分は一体誰なのだろう?」という言葉に書き変えていたのも興味深い。
最終的に番町皿屋敷、品川心中、幽霊の辻の3演目をくまなくリミックスする構成は斬新だった。普段からこういうスタイルで作演しているのだろうか。
温故知新というか、古典を踏襲しつつ、座布団に正座のスタイルから立ち上がり、3Dで創作するのはとてもいい試みだとおもう。
白塗りで着物でお江戸でコミカルというと私などはどうしても志村けんのバカ殿様なんかを連想してしまう。
そういえば白塗り男性が時折口をンっとすぼめる仕草は、志村けんのそれと非常によく似ていたようにおもう。
挿入音楽も、三味線ではなく、映画『黒猫と白猫』のサントラや洋楽を使用していて和洋折衷な感があって個人的にはとても好み。
たとえば少し日本舞踊的な動きや早乙女太一ばりの流し目を入れたり、お決まりの曲で踊る、などの定番が入るともっと面白くなりそうな予感。
真夏の迷光とサイコ
モダンスイマーズ
青山円形劇場(東京都)
2010/07/08 (木) ~ 2010/07/18 (日)公演終了
NODA・MAP「ザ・キャラクター」に続き
最後にぐっさり来ました(内容は全然違いますが)。YOUさんは生で観てもやはり可愛らしい方でした。声がいいですね~。
ネタバレBOX
超能力のある姉と、何からも逃げてしまう弟の話、だったのかな。
ダモイ
トム・プロジェクト
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
静かに染みる
わずか3人の役者が、声高にならず、じっくりと見せてくれた。
事実をもとにした舞台だけに、計り知れない重さが残る。
ただし、重苦しいわけではなく、人間の強さや生きることの尊さを感じることができるのだ。
ネタバレBOX
シベリア抑留の話である。
戦後、兵士だけではなく、一般市民も含め、多数の方がシベリアに連行され、長期間に渡って収容所に入れられ、過酷な労働を強いられた事実をもとにしている。
舞台は、野上(新納敏正さん)のモノローグを中心に、収容所にいた多くの方に生きる力を与えて続けて、帰国の夢が叶わなかった満鉄職員の山本(下條アトムさん)のことが語られていく。
山本は、タイトルでもある「ダモイ(帰還)」を信じ、常に前向きで、周囲を明るくさせ、生きる力を与えるような人だった。
彼の生き様により、多くの収容所に暮らす人々が救われたのだ。
収容所の過酷な状況を声高に非難するのではなく、このような境遇にあっても、「生きる」ことを強く願い、「人間である」こと(あるいはいつかは、それを取り戻すこと)を忘れずにいた人々があったということを強く訴えてくる。
人間の強さや生きることの尊さを感じずにはいられない。
舞台自体も、そういう力強さがあったと思う。
最初は、山本のそういう姿勢に反感を覚えていた野上役の新納敏正さんが、徐々に彼に惹かれていく様子や、山本に寄り添う新見役の大出勉さんの姿がとてもいい。
山本を演じる下條アトムさんの控えめだが、うちに秘める強さを感じられる演技も素晴らしい。
登場人物はわずか3人なのだが、山本の収容所での位置づけや、彼らの後ろにいるであろう、多くの日本人収容者たちの姿が浮かぶようである。
切々と、舞台から語りかけるような3人の役者の演技は、見事であり、じんわりと心に染みてくる。
とかく、冬だけのシーンを想像しがちなシベリアにあって、四季があるこをきちんと見せてくれた。それはまた、彼らが抑留された期間がいかに長かったということにほかならない。
ラストへの展開は、事実を知っていても、涙を禁じえなかった。
「精跡-SEISEKI-」
角角ストロガのフ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
観劇。
チケプレで拝見させていただきました。ありがとうございました。
・・・が、わたしの「キャラクターが愛せないと作品が愛せない」精神により、ちょっと肌に合わなかったようです。ごめんなさい。
ネタバレBOX
あと、役者のみなさんが生きてる感じがしなくて、みなさん納得して舞台に立ってるのかなあ?と不安になってしまいました。勘違いだったらごめんなさい。
青い鳥の群れ/靴
劇団820製作所
pit北/区域(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★
ちょっと難しいかったです(^O^)
でも役者さんのレベルは、すごく高くて良かったですね~o(^-^)o
演戯王
X-QUEST
吉祥寺シアター(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
テンポ良い圧巻エンタメ
客演20人の殺陣&ダンスが圧巻。
レギュラー陣は、沈んでしまっていたかも…。
40人の役者による
街の様子のパフォーマンスが、
素人向けのワークショップのようで
楽しい。
「精跡-SEISEKI-」
角角ストロガのフ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
全身が疲労する作品。
角角ストロガのフの芝居は初めてではない。こういった傾向の芝居だということは十分認識していた。それでも見終わった後、しばらく動けなかった。ずっしりと重いものが心に残り、劇団員と会っても言葉を交わすことが出来なかった。こんな経験久しぶりである。
アフタートークで「呪怨」の清水監督が登場し、面白い内容だったのだが、とてもアフタートークを楽しめる心境にはならなかった。
好き嫌いの好みが分かれる芝居だろうが、これだけ自分の世界を貫いているということは凄いことだと思った。
目を背けたくなるシーンや、グロテスクなシーンがこれでもかと続くが、汚いという感じはしない。舞台美術は白基調で、センスがいい。また空間の使い方が見事で、視覚的にも美しい。
ここまで自分の世界を持ち、それを堂々と表現出来るということは凄いことだ。表層的な薄っぺらい芝居が多い現代、あえて、この路線を突っ走ることに潔ささえ感じる。角田ルミが恐るべき才能の持ち主だということは間違いない。
東京・坊っちゃん
東京ギンガ堂
歌舞伎町「大久保公園シアターパーク」特設劇場(東京都)
2010/07/09 (金) ~ 2010/07/17 (土)公演終了
生真面目
ギンガ堂らしいまじめな音楽劇。
もっと遊んでもらった方が、観客も楽しめると思う。
制作陣の初日のバタバタは、修正してもらいたい。
透明感のある人間
ダックスープ
ザ・スズナリ(東京都)
2010/07/03 (土) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★
笑えないおもしろさ
ナンセンス度の高さに、声に出して笑うのを忘れるほど、惹き付けられた。池谷さんの存在感は抜群。
「精跡-SEISEKI-」
角角ストロガのフ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★
主宰は
庭劇団ペニノの
タニノさんに
診てもらったほうがいいんじゃないか。
ルーティーン247パラノイア
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
新宿シアターモリエール(東京都)
2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑→怖
個性的で面白い役者がたくさん登場し(特に、ちょっと老けたチャラ男とロウソク女)、ひたすら笑わせてくれるものと思いきや、最後は本当に心の病気という怖い展開になり、背筋がぞ〜〜っとしました。私もきっと、何曜日の何時に来て、いつもあのお弁当を買って行く...とか言われてそう。
90%VIRGIN / 終末の天気【満員御礼!無事に終了いたしました。ありがとうございました!!】
エムキチビート
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/07/06 (火) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★
観ました
彦星。まあまあかな。『90%VIRGIN』のほうが好き。『終末の天気』はどっかで読んだような話。
「精跡-SEISEKI-」
角角ストロガのフ
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
3年分の狂気
アングラな場で、客もそれを承知で足を運んでるんだから、もっと狂ったことやろうよと常日頃から思っているのですが、今日のような作品を見ると、しばらくは結構という気になりました。変な具合に人工的で、変な具合に本能丸出しの獣的な、極めてアンバランスな世界。しばらくはトラウマになりそうです。満足度はプラスマイナス5、若葉マークは○と同時に×。
ある日、ぼくらは夢の中で出会う
東京農業大学 農友会演劇研究部
農大劇研アトリエ(東京都)
2010/07/08 (木) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
高橋いさを
高橋いさを作品を脚色、ミュージックビデオ的とでも言ったら良いのか、断片的なイメージを大量に差し挟んだ舞台
ネタバレBOX
本来の戯曲では、舞台上の俳優の役柄、固有名詞が如何に曖昧というか、いい加減なモノであるかを刑事と誘拐犯一人二役という条件付けによって喝破した作品なんだと思われるが、俳優の数と役を増やした結果、全体像がぼやけてしまっていた。
演者に張られた役というラベルが上書きを繰り返される事によってナンセンスな破壊的な笑いへと導かれる筈なのだが、反射的な面白さは幾つかあっても笑いが継続して渦巻いていかない。
それが残念。