
元気で行こう絶望するな、では失敬。
パラドックス定数
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
生きる活力と覚悟をもらった。
うまいとは言えない役者さんもいたけど、それも含めて、野木さんが何に挑戦しているか感じ取れるから、小気味いいのだ。
観た後に、芝居っていいな!!!って言える作品。
あの頃のあの子たちと、自分に、「ここまで生き延びてる私は、今こんな様だけど、もっとがんばるよ!」って誓った。
本当に、「元気で行こう絶望するな」だ。忘れない。

エネミイ
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2010/07/01 (木) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

お肉体関係
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
ついにハイブリッド型劇団出現!
ポスト快快、ポスト柿喰う客という、水と油の2つのノリを完全に乳化させて、
オイシ~ク仕上げた快作!
このグルーブ感がほとばしる作品は、理解するor出来るの範疇は
超越してしまっているので、
この作品に対す評価は、ノレるかノレないかの二極化なのかなと。

華麗なる招待
toi
STスポット(神奈川県)
2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
再演熱望!tree versionを観劇。
最近、青年団の公演は、最前列(桟敷席があるときは桟敷)で観るのが
一番面白い!と、触れ回っていたのですが...、
その理由は、まるで自分がその劇世界の中に存在して、
周りの会話を静かに聴いている透明人間になったような感覚になって、
5.1chサラウンドを超えた半端ない臨場感が体感できる!
ってコトに気づいたからだったのですが。
あ~、まさにしてやられたって感じのtree versionの演出でした。
でもって、toi@「華麗なる招待」は再演希望から、再演熱望に格上げ!&toiは、一部熱狂的なファンがいる吉川手料理差し入れ対象劇団になりました!

くちづけ
東京セレソンデラックス
シアターサンモール(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台を観て初めてこんなに泣いた!
なんとも悲しい結末だった。
そして知的障害者の実情。
それは本当の話なのだろうか。
全てがそうではないのかもしてない。
ただ、その状況にある人も実際に存在するのだと思う。
舞台を観てこんなに泣いたのは初めてです!

反重力エンピツ(再演)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

アームストロング・コンプレックス
劇団ショーマンシップ
甘棠館show劇場(福岡県)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/29 (木)公演終了
満足度★
つまらない。と言わせないで欲しい。
江戸末期と明治、二つの時代の絵師を描いている本作。
設定だけ聞くと面白くなりそうな予感で満ち溢れている。
だが、そうはならなかった。
問題点は幾つもあるが、そのひとつに江戸パートと明治パートの繋がりが非常に希薄であることがあげられると思う。
二つの時代が実際に交わるのは舞台も後半を過ぎてから。
いくつか二つの時代をまたがるものが出てくるが、あまり物語に絡まず、二つの時代はただ平行に描かれるばかりで、因果の絡みがどう表れてくるのかと気にすることすら段々と嫌になってくる。
ストーリーも盛り上がりに欠け、クライマックスも唐突過ぎた。
どちらかの時代に重点を置いた方が良かったのではと思う。
次に気になる点は暗転中の音楽だ。
ジャンルを問わずいろんな曲がかかっていたように思う。
時代物だからと古い曲を流す必要性などはないが、芝居に合わない曲ばかり流すのはどうかと思った。
基本的ともいえる「暗転中に観客の興味が芝居から逸れる愚」を犯している。
一番酷いのは言葉だろう。
当時そのままの言葉を使う事は不可能だという事はわかる。
だが、舞台上にいたのは「江戸・明治」の人間ではなく「現代の若者」であった。
古い言葉・動作を努力しているようではあったが、少し気を抜くと現代の動きや表情が表に出てきていたし、昔の人間なら絶対にしない動作が多かった。
ただし、これは役者だけの責任ではなく脚本・演出の責任が大きいだろうと思う。
作る側が大して調べもせず脚本を書き、演じる側も大した考証をせずに演じた結果がああなったのだと思う。
演技に関してはあまり言っても仕方がないように思う。
声を聞きとれない役者さんや神経に障るような声を出す役者さんがいてセリフが聞き取り辛かった。
全員がセリフを自分のものにしていないし、もちろん間も取れていなかった。
仲谷氏の演技は特に酷かった。一番のベテランが一番酷いというのはどうなのだろうか。
唯一感心したのは、落合芳幾役の方が目を剥いて失神するシーンで瞬きひとつしなかったことだ。
最終日だった為アフタートークあり。
トークの中で「これだけ別の方向性の劇団から集まってよくケンカにならなかったものだ」との旨の発言が出ていたが、自分の信ずるところを主張し意見を本気で戦わせるのでなければケンカをすることすらできないだろう。
「本当にたくさん芝居の話をした」とも出たが、どの程度の話をしたのか、この出来では疑問だ。

お茶を一杯【当日券若干枚数あり!開演の45分前から販売開始!!】
浮世企画
APOCシアター(東京都)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

お肉体関係
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

ザ・キャラクター
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
軽快で躍動感があり素晴らしい。
久々にかろやかな野田芝居を堪能した。夢の遊眠社時代のような若さを感じた。宮澤りえが抜群にいい。なんてすてきな声、しかもよく通る。後ろ向きでもクリアに聞こえる。そして圧倒的な存在感と美しさ、すごい女優になったものだ。
アンサンブルのメンバーの身体の動きと調和に感動。スケールアップして遊眠社が帰ってきたような感覚だ。

お肉体関係
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
チュッチュ!!な世界観!
感覚としてはキッチュでポップな感じ。オープニングのコミカルなシーンも可愛ければ、キャストらの衣装もきゃわいい!でもって、なんつったって間に間に吐かれる役者の、お茶目でこじゃれたギャグの連発がサイコーな舞台。
以下はネタばれBOXにて。。

ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」
ホリプロ
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2010/07/19 (月) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
たぶん18年振りぐらいの再感動
初演から、折々、何十回と観た作品ですが、この20年近くは、見過ごして来ました。
笹本玲奈さんと橋本じゅんさんを観たさに、久々行きましたが、やっぱり、こんなおばさんになっても、ワクワクするミュージカルでした。
たぶん、昔の子ども達以上に、子ども達の心的参加度が増していました。
児童虐待などで、悲しい運命を背負って育つ子供達が多くなった一方で、こうして、素敵な演劇体験をさせてもらえる子供達もたくさんいる、子供の格差社会の現実。
劇中の迷子達の運命に思いを馳せながら、昔よりも、ずっと、重い気持ちで、でもどこかに希望を感じながら、楽しく観劇できて、やはり行って良かったと思いました。

お肉体関係
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★
非常にポップ。
前回観た「モグラの性態」同様そっち系の話で、ポップさとナンセンスぶりは更に増してる感じだけど、全体的にちょっとまとまりに欠けるというか‥。
ストーリーが断片的すぎてかなり荒削りな印象。
男女の会話の内容とか細かなセンスとか面白いなぁと思う部分はあっただけに、もっとストーリーを重視した"わかり易さ”が欲しかったかなぁ。

お肉体関係
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
正直のところ・・・
期待はずれでした。
勝負作とのことでしたので残念です。
とても素敵な芝居でしたし、観ていて楽しかったです。
ただ勝負作というほど仕上がっていたかというと疑問。
荒削りな感じがスタイルだと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、
個人的にはまだまだ改善の余地があると思います。
出来ればいつかまた再演して頂きたいです。
今後の期待も込めて☆は4つにさせて頂きます。

廃墟ブーム
サイバー∴サイコロジック
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
デカイんだか小さいんだかよくわからないスケール感が絶妙。
タイトル通り『廃墟』ベースに物語は進んでいくものの取り立てて廃墟である必然性はあるようなないような・・・笑。
コレ、前から一度やってみたかったんだよね!なネタをまるごと全部詰め込んで無理矢理ひとつにまとめたような強引さは否めないけれども、そういうのも含めてしれっと笑いに転換させること請け合いで、終始ニヤニヤしっ放しだった。
ある時を境にこれまでの狭小世界がアッと驚く大胆不敵のワールドワイドなスケール感へと変貌させる様はやっぱり強引だったけれども、アリかなしかでいったら全然アリ。
くだけた笑いのなかから相反するメッセージ性を打ち出す手腕はお見事。
かぶり物系の笑いとかお化け屋敷とか、そういうジャンクなモノを笑って楽しめる方に是非お勧めしたいですね。

椿版『天保十二年のシェイクスピア』
椿組
花園神社(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
両方観た。
「水」・・・「旅がはてしない」とは逆で、初演より素敵になってた。
「ブリキの町で~」・・・物語はよくわからなかったんだけど(笑)。ここ最近、薄れてきていて寂しく感じていた「ひょっとこらしさ」が戻ってきた気がして嬉しかった。

旅がはてしない
アマヤドリ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/07/17 (金) ~ 2009/07/21 (火)公演終了

ヤマト版 夏の夜の夢〔公演終了!今後は「天幕旅団」としてリニューアル致します。〕
笑劇ヤマト魂
劇場MOMO(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★
悲劇ver
んと。
スケジュールが合わなくて、悲劇しか観なかったんだけど。
オリジナルにするなら、もっと思い切ったオリジナルでいいんじゃないかと思った。
結局、一夜の夢になるなら、悲劇ではない。
まぁ、「悲しませてくださいな」と思って観たわけではないけれど。
「もしお気に召さなかったら、すべては夏の一夜の夢と思し召せ」的な軽さは、原作の、あの単純な筋書きにこそ似合うと思うんだよな。
でも、役者の体を使った見せ方とか、本歌取りとか、
やろうとしていることは面白いと思うから、復活したらまた観たい劇団です。

くちづけ
東京セレソンデラックス
シアターサンモール(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★
「歌姫」の感動は超えられず
良くも悪くもいつものセレソン節たっぷりの筋書き&展開。
しかしながら、個人的には、「歌姫」や「デュエット」ほどの感動には至らず。
今回の劇の登場人物のような人々が、私の身内にもいるため、
自分がその人々を通して実体験で感じている感覚、思いと、
今回の舞台で表現されたそれは、少しかけ離れているように
感じてしまったのが、その一因かも知れません。
役者として一番良かったのはやはり金田さん。
圧倒的な力量に余裕を感じました。
次に加藤貴子さん。彼女はとにかく声が良いと思います。
菊池さん、田中さん、須加尾さんも良かったです。
宅間さんは、いつも、どんな役でも「宅間さん」で、
今までの作品では、それもありだけど、
今回だけは、もう少し役作りを研究したほうが良かったのでは。
・・・以上、辛口意見になってしまいましたが、
毎回、毎回、「本気!」を感じることのできるすがすがしい劇団
であることに変わりはなく、これからも、継続して観ていきたいと思います。