満足度★★★★
デカイんだか小さいんだかよくわからないスケール感が絶妙。
タイトル通り『廃墟』ベースに物語は進んでいくものの取り立てて廃墟である必然性はあるようなないような・・・笑。
コレ、前から一度やってみたかったんだよね!なネタをまるごと全部詰め込んで無理矢理ひとつにまとめたような強引さは否めないけれども、そういうのも含めてしれっと笑いに転換させること請け合いで、終始ニヤニヤしっ放しだった。
ある時を境にこれまでの狭小世界がアッと驚く大胆不敵のワールドワイドなスケール感へと変貌させる様はやっぱり強引だったけれども、アリかなしかでいったら全然アリ。
くだけた笑いのなかから相反するメッセージ性を打ち出す手腕はお見事。
かぶり物系の笑いとかお化け屋敷とか、そういうジャンクなモノを笑って楽しめる方に是非お勧めしたいですね。
2010/08/09 05:18
2010/08/07 05:04
2010/08/06 07:21
2010/08/05 14:22
2010/08/04 17:03
2010/08/03 00:48
2010/08/02 11:12
2010/07/31 23:51
2010/07/31 08:09
>今回のこの舞台のことで言えば、ラストのあの造形に「不気味さ」だったり「違和感」だったりを感じるようにすることを「意図」していた(と思います)ので、私は「タブーを破った」とはあまり感じませんでした。
「笑い」にしたりしないところが、やや(「やや」ですけど)好感が持てます。観客としては、ラストに笑いが来ると思っていたところに、冷や水を浴びせられた感じがしたと思います。
それで、怖さとか嫌悪を再確認するというか、そういう演出だったと。また、「仕返し」の無意味さもそこにはあると思いますし。
同感です。私も過剰に意識するあまり、「タブー視」が一人歩きするのはよくないと思っています。この作品については「タブーを破った」とは私も感じていません。単にお笑いにしてはいないからです。あのオブジェにはいろんな感じ方があっていいし、なかなか巧い出し方だと思いました。だから「バースデー・ケーキ」って書いたんですけど、重々しくならないまさにオブジェらしさがよかったんじゃないでしょうか。
「少年口伝隊」はずいぶん以前に一度観て、鮮烈な印象があります。あれはおっしゃるとおり、「口伝」の形式でストレートに「核」を語っていますね。表現の自由は守られるべきだし、私も多様性があってよいのは当然だと思っています。