
掃除機
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2023/03/04 (土) ~ 2023/03/22 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
第十二回東京国際映画祭、『ツイン・フォールズ・アイダホ』を観に行ったつもりが間違えて、レトロスペクティヴ:ロベール・ブレッソン『ラルジャン』の上映館に入ってしまった。時間通りに来た筈がもう始まっているし、渋々途中から観劇。シャム双生児と娼婦の愉快なラブストーリーを観に来た筈が、スクリーンに映し出されるのはトルストイ原作のひたすら陰鬱な物語、最後は一家皆殺し。「どうもおかしいな」とずっと思っていたがまさかの“シネマトグラフ”。
このように本来観る筈のないものとの偶然の邂逅は人生には得てしてあるもの。その化学反応を期待して場違いなチケットを敢えて購入することも。
チェルフィッチュなんて全く知らないが、何か人の話を聞くと糞つまらない批評家向けのイメージ。全く期待しないで観た。
開幕は掃除機の自己紹介から始まる。これは筒井康隆の『虚航船団』だろうし、それに影響を受けた糸井重里の『家族解散』だろう。(無機物の述懐的なものが当時流行った)。栗原類氏が痩せて顔色が悪いのが気になった。
村上春樹のプロットを村上龍が書き下ろし、イ・チャンドンが映画化したような作品。(村上春樹の『納屋を焼く』を『バーニング 劇場版』として映画化したものにテイストが似ている)。途中、環(たまき)ROY氏が客席に向かって語り出す内容がもろ村上龍。『コインロッカー・ベイビーズ』や『愛と幻想のファシズム』、『コックサッカーブルース』、『エクスタシー』、散々読んだ。環ROY氏はライセンス藤原と中邑真輔を足したような感じ。
舞台はスケボーパークのように左右が湾曲している。上手が父親役モロ師岡氏の部屋で壁にテレビが着いていて、下手の娘役家納ジュンコさんの部屋は壁に布団が敷かれてある。寝る時は真横になるので大変だ。
モロ師岡氏は話し始めると意識が三つに分裂する。同じ格好の俵木藤汰氏と猪股俊明氏が登場し同時に同じ台詞を喋らせることでそれを表現。
開幕から居眠り率が高く、こんな舞台を観に来る熱心なファンでさえ次々と意識を失っていく。
引きこもりの家納ジュンコさんが二階でドンドン音を出して喚き散らす。それを下で聴いた環ROY氏が「彼女、ミュージシャンですか?内容が魂の叫びっぼい」と真顔で訊く。閉ざされた家にやって来た闖入者が全てを破壊していくようでそうでもない感じ。
家納ジュンコさんの物語に絞った方がよかった。

Don't freak out
ナイロン100℃
近鉄アート館(大阪府)
2023/03/30 (木) ~ 2023/04/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
キャストが魅力満載でした!とても満足。モノクローム・穴に響く声・ガラスが透けたり閉ざされたり、どうやっているのか分からなくて、テクの良さも良さを後押ししてました。

ポポフゴーストの救命曲線〜闇医者サボテンシリーズ Phase2
BOOT
シアターブラッツ(東京都)
2023/03/01 (水) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
Bチームを鑑賞してきました。
医療×幽霊の、全体的にギャグだけど、人命に関わる話題を扱うということでシリアスな部分はきっちりあるドラマという感じでした。
所々にパロディを盛り込んで、笑いどころを作っていますが、全体的に早いので受け取られず流れちゃうところもあったと思います。

DOLL(ドール)
ちょっとはいしゃく
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2023/03/16 (木) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
友人に誘われて鑑賞してきました!脚本の力もあると思いますが、メインの女優たちの演技が生々しくて没入できました。照明の色混ぜが綺麗で好みでした。

少女の魂は謳う
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2023/03/20 (月) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
長い人生を生き抜いてきた4人の女性の人生を歌とドキュメンタリー仕立ての表現で構成し、観客に活力をくれる舞台。本日まで。べし観る!

幸福論
wonder×works
新宿シアタートップス(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
作品のテーマもさることながら、事態が紛糾する展開や主人公の小児科医、三谷昇の迫力ある物言いに気圧されるようで、観てるだけなのに終演後、軽い疲労感に襲われる。それだけ今起きている現実をリアルに切り取っているということだろう。思い通りにいかないのだ。
それにしても三谷は何故、町の核のゴミの最終処分場候補地の立候補に頑強に反対し続けたのだろうか?。何が彼を突き動かしているのか。私には冒頭からこの事が謎だった。物語が進むにつれ、どうやら幼い娘の死が大きく関係しているのではと思い至った。娘は病院で亡くなったっというだけで、事故とも病気とも、またはその他の理由とも死因には言及されなかった。
後半、自宅の庭先で行った反町長の集会で彼の「これ以上犠牲者を出したくない」という発言があった。町議の上光が「犠牲者とは誰なのか」と問うたが答えはなかった。犠牲者とは娘のことではなかったのか?また、集会が終わり庭の花を踏み荒らすように帰っていく住民に憤り三谷夫妻の大家、由紀江が「公民館でもどこでも他で集会をやれなかったのか」の問いに三谷の妻、結花が「どうしてもここでやりたかった」ときっぱりと返す。娘との思い出が詰まったこの家でやりたかったという強い意志の表れではないのか。このように物語の余白(語られなかった部分)に思いを馳せるのも興趣があるというものだ。
町長選挙は現町長の再選というかたちで反対派の敗北に終わった。三谷夫妻は町に留まるようだ。ラスト、床下から娘の宝物だったビー玉を見つけ愛おしそうに眺める二人には輝くビー玉の先に一筋の光を見出すことができるのだろうか。

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視点
座・高円寺1(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/03/20 (月) 19:00
同企画の最終。
#アガリスクエンターテイメント #MU を観た。66分(17分休み)62分。
MUは5年ぶりの公演。
アガリスクエンターテイメント『平成5年の廃刀令』
観客をタウンミーティングに集まった区民とみての得意の会議型コメディ。確かに面白いんだけど、この劇団は論理的に見えて最後に論理が崩れてしまうので不満に思っていたのだが、論理を崩すことによる面白さを狙っているのだろうか、と思うようになった。ここを詰めなきゃダメだろ、っていうところが満載で、まぁコメディだからしょうがないか、っていうことだろうか。
MU『変な穴』
2007年初演で何回か公演してる同劇団のマスターピース。何回か観てる。本企画を主宰した同劇団のハセガワアユムは、こういうのを集めたかったんだろうな、と思う。ただし、本人も言っているように、大幅に改作されていて、感触は随分違う。そんなに嫌な事が起こっているワケではないのに、嫌な感触が残るあたりが面白い。

アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~
劇団銅鑼
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/22 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
個人的に地方の街づくりワークショップ(本公演の企業プロジェクトとはちょっと違いますが)に少しだけ参加させてもらった事があり、空気感というか あ~あの時ホントこんな感じだったなぁと思わず重ね合わせながら拝見しました
進行には大枠のハウツーがあるのでしょうが多くの人間が集まってのプロジェクト、中々一筋縄ではいかないのですね
それでも先導する人達のやり方次第で何等かの成果は生まれてくるもので
街づくりワークショップの方は最初だけの参加予定であったため見届ける事ができませんでしたが、今回の公演ではプロセスの重要性を噛みしめながら最後まで見届けることができて何とも感慨深かったです
ここからが新たなスタートとも言えますが

諸国を遍歴する二人の騎士の物語 風に吹かれてドンキホーテ 交互公演
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

ザ・フラジャイル ライト/レフト
miuna
スタジオ空洞(東京都)
2023/02/28 (火) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/03/04 (土)
ライト/レフトとも観劇しました。
独特の世界観が相変わらず面白かった。
個人的にはモモチャンの成長を見られて嬉しい。

Bumblebee7
舞台『Bumblebee7』製作委員会
I’M A SHOW(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/20 (月) 18:00
macoさん振り付けと聞いて、観劇しました。
出演者のパフォーマンスの身体能力が素晴らしかった。
途中にもっとダンスがあっても良かったなぁ。

四兄弟
パラドックス定数
シアター風姿花伝(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
歴史上の人物や出来事から自由にイマジネーションを飛躍させてドラマ化し、この作家にしか作れない演劇世界を生み出す能力に感嘆させられる。
四兄弟にそれぞれ特定の人物を当てはめて理解しようとするとおかしくなる。これら4人の兄弟はもう歴史上の人物を離れてこの作家独自のキャラクターになっていると感じる。

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視点
座・高円寺1(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

令和5年の廃刀令
アガリスクエンターテイメント
座・高円寺1(東京都)
2023/03/19 (日) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
ブルーハーツ(今クロマニヨンズだった❔)の音楽がとても心地好い
その歌詞もこの演劇内容にはぴったりで、友情とは何かを考えさせる
あー、学生時代に戻りたい…

令和5年の廃刀令
アガリスクエンターテイメント
座・高円寺1(東京都)
2023/03/19 (日) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/19 (日) 19:00
実社会でナントカをやる、やらないという議論がまさに進行中のところにこのお芝居。刀のかわりにいろんなものを代入して考えると面白いですね。今回はイベントの一環ということで60分の短縮バージョンだったようですが、4〜5月の別会場のほうも楽しみです。

四兄弟
パラドックス定数
シアター風姿花伝(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
兄弟が順番にそれぞれの力で権力を取り指導権が交代していく。チラシの参考資料でロシア・ソ連の歴史が示されているが、四人が何故兄弟なのか等この作品の背景(共産主義・ロシアの権力交代)が舞台上でもっと理解できればより面白かつたように思う。事前に予備知識があった方がよい気がした。

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座・高円寺1(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/18 (土)
E:やみ・あがりシアター『背に描いたシアワセ』
ええっ!な驚いた1時間。
何の迷いもなく進み徐々にあれれ?と思わせて
ドンっ!!ってすごいなぁ。面白かったなぁ。
F:劇団肋骨蜜柑同好会『恋の手本~曾根崎心中~(令和版)』
かなり久しぶりの肋骨蜜柑同好会、熱を感じました。熱い!!
もう少しはっきり元の言語を聞きたかったなぁ。まぁ耳慣れしていないので分からなかったのかもだけど。

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座・高円寺1(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/17 (金)
C:食む派『冷やし中華いななき』
切なくて、哀しくて、でも観劇中声を出して笑っていた。
ラストには涙。
帰りに冷やし中華が食べたくなる。もちろん私は錦糸卵は好き。
大好きな俳優さんたちばかりでさらに美味しかったです。
D:Antikame?『こえを見ている』
うん。分かるよ。でもねちょっと神経の使い所に悩み疲れました。

あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/19 (日) 11:30
価格2,500円
男子高校生の話ですが、設定を変えて色んな年代で創るのも面白そうな気がします。
笑えてちょっとしんみりしてドキドキしてホッとする。
観客として、大人として「がんばれ」って、言いたくなるような…
とても良いストーリーだと思いました!
役者陣も、若手中心でわちゃわちゃしてる感じが出ていました。
個人的には、劇団員お二人のシーンが好きでした。
後、「ココペリ」が良かった!