
忘却曲線
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
大好きな作家さん
一つ一つの台詞にハッとさせられたり、暖かい気持ちにしてくれたり、ときには古傷をえぐられるような大人のお芝居。
人間に対する深い洞察力と愛に支えられた言葉の一つ一つが心を揺さぶる作風。普遍的なような、極めて個人的なような、見る人それぞれで意味を感じられるような、たとえるなら万華鏡のようにキラキラした世界をいつも魅せてくれます。
そうたやすく「理解できた」とは言えないような世界観、感情の機微は、観劇中も、観劇後も、いろんな気持ちを起こさせ、思考してしまう。今回もうまいこと、してやられました。すっかり小夏ワールドの虜です。

ジパング☆ザッパー大江戸捜査忍法帖
爆裂団
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/13 (月)公演終了
満足度★★★★
POPでRockでマンガチックな山田風太郎
一言で表現すれば「POPでRockでマンガチックな山田風太郎」。
「魔界転生」的なものをメインに「くノ一忍法帖」ネタ(どちらかと言えば原作よりも映画版?)も絡め、さらにクイーンやO槻Kンジ関連の小ネタまで仕込んで、元ネタを知っていればそれだけ楽しめる、な感じ。
また、ストーリーも勧善懲悪なストレートなものだし、悪役のメイクもベタと言っても過言ではないほどに「悪役っぽい」もので、そんな「記号としての表現」も面白い。
が、かつて早坂暁脚本の「天下御免」を観て育った身として平賀・杉田コンビが悪役ということに違和感がないでもない。(笑)

自慢の息子
サンプル
アトリエヘリコプター(東京都)
2010/09/15 (水) ~ 2010/09/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
静謐な空気の中に漂うユーモア
芝居が進むにつれて、おかしみやかなしみ、切なさ、愛おしさ、苛立ち、情けなさ、崇高さ、くだらなさ、その他いろいろな感情がこみ上げてきて、最終的にはやるせない。心揺さぶられました。
また、美術や照明、音響が見事に芝居とからみあってひとつの作品を作り上げていたのもとてもよかったです。

お日さまは勝手に沈む。
バッカスカッパ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/09/09 (木) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
れっと・いっと・びー、的な?
幕切れが鮮やか。
決してすべてが丸く収まった訳ではない…どころか、登場人物それぞれが前途多難なまま暗転し、そこに「救いの言葉」(まさに Let it be 的な、そしてタイトルに繋がっている)が流れて終わるその潔さに SPIRAL MOON の第4回公演(01年12月)『世界は今夜も回ってる』を連想。
しかしながら、前半は従来通りコメディタッチで軽快。
それが次第にシリアスに転じて行くところが新境地?
また、期待した菅川裕子・井口千穂の競演(従来とは異なる部分も含む)もあって満足度高し。

プレゼント フォー・・・
演劇集団 ザ・ブロードキャストショウ東京
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/12 (日)公演終了
満足度★★★★
懐かしさでいっぱい
クリスマスネタには季節外れ(しかも今年は異常に暑いからなおさら?)ということには目をつぶり…(笑)。
もうなんだか懐かしさでいっぱい。
例えば子供の頃に読んでとても面白かった児童文学とか子供向けでありながらも創る側が手を抜いていない映画・芝居・ドラマのような雰囲気があり、本当に年齢を問わずあらゆる世代が楽しめる感じ。
宇宙人にしても某大国の軍人にしても、その表現(銀色の全身タイツだったり、モロにカタコトの日本語だったり(笑))はベタと言っても過言ではないのに、それが「記号」としての役割を果しているだけでなく、楽しくわかりやすくハートウォーミングなストーリーと相俟って懐かしさを感じさせているのかも?
そんなこんなで少年のココロに還った90分。楽しかったなぁ。

心の余白にわずかな涙を
elePHANTMoon
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★★
耐えられない軽さの秀逸
一つずつのシーンに満たされていく、
言葉にすると崩れてしまうような、
観る側にとってどこか逃げ場を失ったような
底の浅さや軽さ、
さらには滴り匂う
人間の本質に息を呑みました。
そこには、
演劇でなければ表現しえないような質感を感じました。

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール
ロロ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
気持ちを
風船に代えて受け止めたり突き放したり弄んでは自滅したり、ロロのロマンチックは忙しい。いつも同じこと云って悪いんですがオブラートに包まないダイレクトな演出に我慢がない、はっとしたりときめいたり。短距離走を20本にしずに10本くらいでも十分伝わります。☆4つの手前。楽しい時間だった。

ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★
唇エロス
ZOKKY初体験。
ニュウリンバズウカ「揉む痛み」を観劇。
そのまま当然のようにmicroZOKKYへ。
これがさぁ…(笑)

アジミ杯 ~AJIMI CUP~
味わい堂々
atelier SENTIO(東京都)
2010/09/17 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★
Aチーム。
短編集であるお味見公演は三人が慌ただしく変貌します。この三人なら無茶苦茶に思える脚本でも(今回のというわけでなく)やってくれそうな、イエスしかない三人娘。底抜けの明るさが途切れないぴったし60分。朝10時の回があるので有り難いです。

ヴィジョン
ミームの心臓
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2010/09/01 (水) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

闘争×ホルモン TackleBagタックルバッグ
グワィニャオン
俳優座劇場(東京都)
2010/09/11 (土) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
大うけ!
コメディでありながらホロッとする内容がよかった。BGMに使われていた音楽も懐かしいものばかりで、琴線に触れた。うつみみどりさんは、声量が不足気味でセリフが聞き取りにくいのが残念。テーマのラグビーについては、知らない観客のほうが多いと思えたが、素人にもわかるように解説も盛り込まれている進行なので、観ていて違和感はなかった。3時間弱の大作、ほんとに満足できた。途中、7分の休憩(?)は、役者さんにとってはイジメ(笑)的なもので、大変だったと思う。

草莽崛起
劇団宇宙キャンパス
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2010/09/17 (金) ~ 2010/09/21 (火)公演終了
満足度★★★★
騎兵隊
前にも似た内容の、別の劇団の舞台を見たけど、今の日本が閉塞感に包まれていることと無関係ではないのかも。平成の「高杉晋作」はいないのか?

草莽崛起
劇団宇宙キャンパス
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2010/09/17 (金) ~ 2010/09/21 (火)公演終了
満足度★★★
武士として生きるということ
は不条理も受け入れるということだと感じた舞台。
今回はオモチロ可笑しい前説がなかったからワタクシとしては至極残念だった。新しい日本の為に・・、と誰もが日本の未来を良くしたいがために命を賭けて戦った草莽堀起の物語。
以下はネタばれBOXにて。。

☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ
ガラス玉遊戯
「劇」小劇場(東京都)
2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

【ご来場ありがとうございました】みんなのへや/無縁バター【全ステージPPT実施】
アガリスクエンターテイメント
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★
なかなか
2本とも面白かった。特に2本目のオチが最高に笑った。脚本はどちらもうまいと思ったが、惜しいのは演出。やや稽古不足というか練りこみが足りないのかなあ? でも、「中途半端なコメディはいらない」というだけあって、昔よりは腕を上げつつある、と思う。

みだれ髪・公演終了!ご来場ありがとうございました!
処女航海
ザムザ阿佐谷(東京都)
2010/09/17 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★
よかったです
コンテンポラリーダンスというのをはじめてみたので、正しい評価が出来るかわかりませんが、良かったです。楽しめました。演出の力が大きいと思いました。前に座っていた男性が二人とも途中で耳をふさぐしぐさをされていましたが、私はそれほどうるさくなかったです。

みだれ髪・公演終了!ご来場ありがとうございました!
処女航海
ザムザ阿佐谷(東京都)
2010/09/17 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★
髪乱れてました。
むしろ激しく振り乱していました。
なにしろダンスでした。
ダンスに次ぐダンスでした。言うなればダンスダンスダンスでした。村上春樹でした。いや、村上春樹は関係ありませんでした。

俺が彼女を好きなことを神にすらきづかせない【公演終了】
劇団鋼鉄村松
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了
満足度★★★
少し長いか
初日だったからか、中盤以降、台詞噛んだり台詞が出て来なかったりしたのが少し気になった。
また、長いとはあまり感じなかったが、やはり2時間越え(基本上演時間は2時間10分程度か)は少し長いか。
でも、面白かった。

吐くほどに眠る
ガレキの太鼓
APOCシアター(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★★
複数の役者が演じてもぶれない
上手の椅子に座って、自分の半生を語る女性。そして、その語られる時代を、他の出演者が複数の役を演じ分けながら進んでいく。
で、同じ役(といっても時代が違う場合おあるが)を複数の役者が演ずるのだが、これがどの役者が演じてもきちんとその役を感じる事が出来た。お見事でした。
何故自分の半生を語っているのか、わりと序盤でわかってしまったが、非常に面白かった。

ぼくの好きな先生
enji
小劇場 楽園(東京都)
2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了
満足度★★★
重いなりにもユーモアあり
中学生の同級生がいじめを苦に自殺し、本人は直接の加害者ではないが傍観者と言うか関わらないようにしていたため、自分も加担していたと思いしそして悔やんで、教師となった今、自殺した同級生が見え、同級生に償うのと同時にいじめをなくそうと、自分が尊敬する先生達の助言(脳内でのやり取りか)をもらい、奮闘する物語でいいのかな。
(なくす奮闘と言うより、自分の心から同級生を救うのが主だったように感じた)